LINE×CRM・MA連携の公式対応を10社で調べた|標準機能・追加契約・他社アプリ・自作

Salesforce・HubSpot・Dynamics 365・Zoho・kintone・MAなど10社16製品のLINE対応を公式の文書で調べました。標準機能か追加契約か、他社アプリか自作か、友だちと顧客を誰が結ぶかまで並べます。

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この記事の要点

  1. 主要な CRM・SFA・MA の10社16製品のうち、製品の会社が自分で LINE のチャネルやコネクタを用意しているのは10製品です(Agentforce は Messaging の上で動くものとして数えています)。使える契約の条件は製品ごとに違い、Salesforce は上位のエディションとアドオン、Braze はパッケージ次第です。
  2. HubSpot と kintone は、確かめた公式の文書に製品の会社が用意した LINE の機能が見当たりません。HubSpot は公式マーケットプレイスの他社のアプリか API での自作、kintone は公式サイトの連携サービス(LINE公式アカウント向けかは1件ずつ確認)か API での自作を検討します。
  3. LINE から届くのはユーザーIDです。そのIDを持っていない顧客レコードとは、そのままでは結べません。担当者が会話の中で結ぶ(Dynamics 365・Zoho CRM)、フローで探して結ぶ(Salesforce)、LINEログインなどで利用者に結んでもらう(Braze・Adobe Journey Optimizer)のどれにするかを、製品とは別に決めます。

16製品の LINE とのつながり方

製品の会社が LINE のチャネル・コネクタを持つ

10製品。前提の契約は製品ごとに違う

問い合わせ対応(会話)

Salesforce MessagingAgentforce(Messaging の上で)Dynamics 365 Contact Center・Customer ServiceZoho CRM

配信(マーケティング)

Marketing Cloud EngagementAdobe Journey OptimizerBrazeTreasure DataKARTE Messageb→dash

前提:Salesforce は上位のエディション+アドオン、Braze はパッケージ、ほかは担当に確認

公式マーケットプレイスに他社のアプリ

提供は別の会社。契約も別

マーケットプレイス

Salesforce(AgentExchange)HubSpot(マーケットプレイス)kintone(プラグイン・連携サービス)

確かめること:LINE公式アカウント向けか、どちらの会社と契約するか

API・カスタムチャネルで自作

製品の会社が用意した口を使う

製品の口

HubSpot(受信トレイのカスタムチャネル)kintone(REST API)Customer Insights – Journeys(カスタムチャネル)

前提:作る人と、動かし続ける人がいること

公式の一覧には無い

6製品。確かめた公式のページに LINE の記載が無かった

製品の会社の機能として

Marketing Cloud NextData 360HubSpot(標準)Customer Insights – Journeyskintone(サイボウズ自身)Marketo Engage

意味:使えないという意味ではない。マーケットプレイスと自作の道があるかを見る

出典:各社の公式ヘルプ・開発者向けの文書・公式マーケットプレイス(この記事の各節にリンク)

Salesforce や HubSpot で LINE を扱えるかは、製品ごとに答えが違い、同じ Salesforce の中でも製品によって分かれます。この記事では、10社16製品について、公式の文書に書かれていることを製品ごとに並べます。

当社は LINE公式アカウントの運用と、LINE と CRM・SFA などの連携を支援する会社です。この記事を書いたのは、当社が自分で確かめて、1つのページだけでは答えが決まらないと分かったからです。Salesforce の LINE のチャネルを使える契約を確かめたときには、同じ Salesforce の文書の中で、対象のエディションの書き方が食い違っていました。また、Salesforce を使っている会社から、LINE で受けた見込み客を Salesforce に入れたいという相談を受けたときには、標準の LINE のチャネルでも API での開発でもなく、定期的な CSV の取り込みを提案しました。どちらも後の Salesforce の節で詳しく書きます。製品の名前も変わっていて、Salesforce の文書では Service Cloud が Agentforce Service、Data Cloud が Data 360 と書かれ、AppExchange は AgentExchange と表示されています。2026年には、Adobe Journey Optimizer(10月)、Dynamics 365(4月)、HubSpot(6月)の LINE まわりのページも更新されました。

読み手は、Salesforce・HubSpot・Dynamics 365・Zoho・kintone や MA の製品を使っている(か選んでいる)会社で、LINE公式アカウントを顧客管理とつなぎたい担当の方です。扱うのは「どの製品に、どんな形で LINE があり、何が前提か」までで、製品の順位や向き不向きの評価はしません。LINE と今の顧客管理をどうつなぐかの作り方と、その費用が決まる所は「LINEと今の顧客管理をつなぐ3つの作り方と、費用が決まる所」に書いています。社内向けの LINE WORKS は扱いません。

10社16製品を、同じ6項目で並べる

16製品は、すべて同じ6項目で見ます。①連携の手段(製品の会社の標準の機能か、公式マーケットプレイスの他社のアプリか、API での自作か)、②LINE 側の仕組み(LINE の何を製品に渡すか)、③対象のエディションと追加の契約、④公開されている価格、⑤できること、⑥制限と注意です。表の「公式の一覧には無い」は、確かめた公式のページに LINE の記載が無かったという意味で、使えないという意味ではありません。「―」と「担当に確認」も、確かめた公式のページに書かれていなかったところです。読むときは、自社の契約書や管理画面に出ているエディション名とアドオン名を手元に置いて、自分の行を探してください。

10社16製品の LINE とのつながり方(各社の公式の文書から)
製品①連携の手段②LINE 側で用意するもの③契約の前提主な用途
Salesforce:Agentforce Service・Sales Cloud の Messaging標準の機能(Enhanced LINE)チャネル名・Channel ID・Channel secret・チャネルアクセストークンを Salesforce に入れ、Salesforce の Webhook URL を LINE Developers に貼るEnterprise・Unlimited + Digital Engagement か Agentforce Contact Center Digital のアドオン、Developer問い合わせ対応
Salesforce:AgentforceMessaging の上で AI エージェントやボットが応答Messaging と同じAI エージェントの契約は担当営業に確認問い合わせ対応
Salesforce:Marketing Cloud Engagement標準の機能(GroupConnect・Journey Builder)セットアップで LINE チャネルを追加LINE チャネルの有効化を担当営業に依頼配信
Salesforce:Marketing Cloud Next公式の一覧には無い―――
Salesforce:Data 360公式の一覧には無い(LINE広告のデータの取り込みはある)―――
HubSpot:Sales Hub・Service Hub標準の LINE チャネルは公式の一覧には無い。カスタムチャネル(マーケットプレイスのアプリか API)アプリか自作の仕組みによるカスタムチャネルは Professional・Enterprise と HubSpot Credits会話(受信トレイ)
Microsoft:Dynamics 365 Contact Center・Customer Service標準の機能(ソーシャルチャネル)Channel ID・Channel secret・Channel access token(long-lived)、Webhook URL を Dynamics の Callback URL にソーシャルチャネルのライセンス要件(Licensing Guide)問い合わせ対応
Microsoft:Dynamics 365 Customer Insights – Journeys公式の一覧には無い。カスタムチャネル(マーケットプレイスか自作)カスタムチャネルによる―配信
Zoho:Zoho CRM標準の機能(Business Messaging)Channel ID・Channel secret、Webhook を有効、応答設定のチャット・あいさつ・自動応答をオフStandard・Professional・Enterprise・Ultimate問い合わせ対応
サイボウズ:kintone公式の一覧には無い。公式サイトの連携サービス(各社提供)か REST API連携サービスか自作の仕組みによるAPI はスタンダード以上(ライトは不可)―
Adobe:Journey Optimizer標準の機能(LINE チャネル)Channel ID・Channel secret をチャネル設定の API で登録(Adobe の担当にも依頼できる)担当に確認配信
Adobe:Marketo Engage公式の一覧には無い―――
Braze標準の機能(LINE チャネル)Provider ID・Channel ID・Channel secret・Channel access token、Webhook URL を Braze にBraze のパッケージによる。認証済かプレミアムのアカウント(設定のページでは既存の友だちの同期に必要と説明)配信
Treasure Data標準のコネクタ(送る2つと、Webhook を取り込む1つ)チャネルアクセストークンか、Channel ID・Channel secret(短期トークン)担当に確認配信
プレイド:KARTEKARTE Message の機能(従来の LINE 連携は新規提供を停止)―担当に確認配信
データX:b→dashb→dash の機能(「LINE連携」)―担当に確認配信

出典は、この後の各製品の節にあるリンクです。

公開されている価格

LINE に関わる金額が公式のページに出ているのは、次の2つです。単位がそろっていないので、横に並べて安い高いは比べられません。税の表記は各社のページのとおりです。

LINE に関わる公開価格(2026年10月時点の各社のページ)
製品公式のページにあること
Salesforce:Contact Center DigitalService か Sales の Enterprise・Unlimited のライセンスに足すアドオンの価格で、9,000円 JPY/ユーザー/月(年間契約)。メッセージングのチャネルに LINE を含む。税の表記なし(価格ページ)
kintoneAPI を使えるスタンダードコースは月額1,800円/1ユーザー(税抜)、10ユーザーから(価格ページ)。LINE の機能の価格ではない

ほかの製品(Zoho CRM・HubSpot・Braze・Marketing Cloud Engagement・Dynamics 365・Adobe Journey Optimizer・Treasure Data・KARTE Message・b→dash)は、公式の価格ページに LINE の金額の記載が見当たりません。HubSpot のカスタムチャネルには HubSpot Credits が、Braze の LINE の送信には Message Credits か Action Credits が要ります。

どの製品から送る場合も、LINE で送った分は製品の料金とは別に、LINE公式アカウントの料金プランの通数で数えます。数えるのは管理画面からの配信と、Messaging API のプッシュ・マルチキャスト・ブロードキャスト・ナローキャストで、応答メッセージとチャットは数えません(LINEヤフー for Business「料金プラン」)。2026年10月1日の追加メッセージの単価の改定は料金改定の記事に書いています。

Salesforce:同じ会社でも、製品で答えが分かれる

Salesforce は、LINE を扱う製品が2つ、LINE の記載が見当たらない製品が2つ、その上に乗る AI エージェントが1つあり、16製品の中でいちばん答えが分かれます。「Salesforce で LINE が使える」と聞いたら、どの製品の話かを先に確かめます。

Salesforce の製品ごとの LINE の扱い

Agentforce Service・Sales CloudMessaging(Enhanced LINE)
LINE の扱い標準のチャネル。問い合わせの会話を Service Console で受ける
前提対象のエディションとアドオン(下の判定の図)
AgentforceMessaging の上で
LINE の扱いAI エージェントや拡張ボットが会話に応答する
前提Messaging の契約。AI エージェントの契約条件は担当営業に確認
Marketing Cloud EngagementGroupConnect・Journey Builder
LINE の扱いLINE で配信し、ジャーニーに LINE のアクティビティを置く
前提LINE チャネルの有効化を担当営業に依頼
Marketing Cloud Nextブログ記事(2025年9月)
LINE の扱い挙がっているのはメール・SMS・WhatsApp
前提―
Data 360コネクタの一覧
LINE の扱いMessaging API のコネクタは無い。LINE広告のデータの取り込み(Beta)はある
前提―

出典:Salesforce ヘルプ「What’s Messaging?」・「Supported Editions for Messaging」・「GroupConnect」・「Create a Multi-Content Message LINE Activity in Journey Builder」、Salesforce のブログ記事、Data 360 Connectors Directory

Agentforce Service・Sales Cloud の Messaging(Enhanced LINE)

Salesforce の Messaging では、LINE は WhatsApp・Facebook Messenger・Apple Messages for Business・SMS と並ぶ標準のチャネルです。顧客が LINE で送ったメッセージは Service Console に届き、担当者、AI エージェント、ボットが応答します。メッセージをやり取りした相手ごとにメッセージングユーザーのレコードができ、その人の関連するレコードと、そのチャネルでの過去の会話がそこにまとまります(Salesforce ヘルプ「What’s Messaging?」)。

つなぐときは、LINE Official Account Manager のアカウント設定(Messaging API の欄)で控えたチャネル名・Channel ID・Channel secret と、LINE Developers コンソールで発行したチャネルアクセストークンを Salesforce に入れ、Salesforce の画面に出る Webhook URL を LINE Developers コンソールに貼ります(細部は Webhook の節の図、Salesforce ヘルプ「Create a LINE Messaging Channel」)。つまり、Salesforce をつなぐと、その LINE のチャネルの Webhook の送り先は Salesforce になります。

使える契約は、ヘルプの「Supported Editions for Messaging」の LINE を含む行に書かれています。Service か Sales の Enterprise・Unlimited エディションに、Digital Engagement アドオンか Agentforce Contact Center Digital アドオンを足したものと、Developer エディションです。Performance と Professional はこの行にありません。Sales Cloud の Enterprise 向けの Sales Engagement アドオンは Enhanced Chat の行にだけあり、LINE の行にはありません。Government Cloud Plus と Trailhead Playground では使えません(Salesforce ヘルプ)。価格を公開している Contact Center Digital(上の価格の表)は、このエディションに足すアドオンの価格で、それだけで LINE が使えるわけではありません。

当社が調べた中で注意が要るのは、同じ Salesforce の文書で対象が食い違っていることです。拡張ボットを LINE のチャネルにつなぐ機能が一般提供になったときの Winter ’25 のリリースノートは、今も「Enterprise, Performance, Unlimited, and Developer」と書いています(リリースノート)。リリースノートは出た時点の案内で、今の契約の条件はエディションのページに載るので、当社は対象のエディションを「Supported Editions for Messaging」で見ています。Salesforce と LINE の間で何を・どの向きに・誰のIDで流すかはSalesforce と LINE の連携の記事に、Salesforce を会員・顧客基盤にして LINEログインから配信までつなぐ流れは「Salesforceを会員・顧客基盤にする」に書いています。

自社の契約で Enhanced LINE を使えるか

Developer エディションは、この3つに関係なく対象

1

エディションは Enterprise か Unlimited か

契約書のエディション名で確かめる

2

Service か Sales の契約か

3

Digital Engagement か Agentforce Contact Center Digital のアドオンがあるか

契約書のアドオン名で確かめる

3つとも当てはまる対象の一覧に入る。LINE のチャネルの作成に進む
どれかが当てはまらない担当営業に、アドオンを足すか、エディションを変えるか、別の手段にするかを確かめる

出典:Salesforce ヘルプ「Supported Editions for Messaging」

LINE のチャネルには制限があります。テキストは5,000文字まで(漢字や絵文字は複数文字に数えることがある)、画像は10MB までの jpeg と png、動画は25MB まで、音声は顧客からの受信だけです。GIF・PDF などの文書は、どちらの向きにも送れません。LINE で顧客が送信を取り消しても Salesforce には反映されず、会話の記録に残ります(Salesforce ヘルプ「Considerations for LINE Messaging Channels」)。担当者から会話を始める使い方については、Messaging の多くのチャネルでできると書かれていますが、LINE が含まれるかは同じページでは言い切っていません(同ヘルプ)。

Agentforce:Messaging の上で応答する

Agentforce Service の AI エージェントや拡張ボットは、LINE を含む Messaging のチャネルで、担当者の代わりに会話に応答できます(Salesforce ヘルプ)。LINE で使うには、まず上の Messaging の条件を満たし、そのうえで AI エージェントの契約の条件を担当営業に確かめます。

Marketing Cloud Engagement:GroupConnect と Journey Builder

配信の側では、Marketing Cloud Engagement の GroupConnect が LINE に対応しています。GroupConnect でメッセージを作って送り、購読を管理し、送った後の活動を見られます。LINE は Content Builder と Journey Builder にもつながっていて、セットアップで LINE チャネルを追加して使い始めます(Salesforce ヘルプ「GroupConnect」)。

Journey Builder の LINE Message アクティビティでは、テキスト・画像・動画・音声・イメージマップ・スタンプを、1通に最大5つまで組み合わせられます。テキストは2,000文字までです。ジャーニーには、contact key を主キーにしたデータエクステンションを使い、その contact key に LINE address ID がひも付いている必要があります。LINE と、Push・Inbox のアクティビティは同じジャーニーに入れられません。LINE のメッセージを作るには、アカウントで LINE チャネルが有効になっている必要があり、入手方法は Marketing Cloud Engagement の担当営業に問い合わせる、とされています(Salesforce ヘルプ)。

Marketing Cloud Next と Data 360

Marketing Cloud Next について、Salesforce のブログ記事(2025年9月10日)が挙げるメッセージのチャネルはメール・SMS・WhatsApp で(Salesforce のブログ記事)、「Supported Editions for Messaging」でも、Marketing Cloud Next の Growth・Advanced が入っているのは Unified WhatsApp の行で、LINE の行には入っていません。Data 360(旧 Data Cloud)のコネクタの一覧には LINE公式アカウントや Messaging API のコネクタは無く、LINE に関わるものは LINE広告のデータを Marketing Intelligence に取り込む「Line Ads for MI」(Beta)です(Data 360 Connectors Directory)。これは LINE公式アカウントの配信とは別のものです。

製品の会社の機能のほかに、AgentExchange(旧 AppExchange)で「LINE Messaging」を検索すると、LINE を含む複数のメッセージングに対応した他社のアプリが出てきます(検索結果)。提供元は Salesforce とは別の会社で、契約もその会社と結びます。

標準のチャネルを使わない選択:当社が提案した、定期の取り込み

LINE とつなぐ方法は、製品の標準の機能か API での開発か、の2つだけではありません。Salesforce を使っている会社から、LINE で受けた見込み客を Salesforce に入れたいという相談を受けたとき、当社は LINE の中のフォームで名乗ってもらい、その回答を定期的に CSV に書き出して、Salesforce のデータインポートウィザードで取り込み、既に使っている流入元の項目に入れる形を提案しました。目的が今すぐ営業が電話することではなく流入元の項目に入れることで、API 連携の開発費と保守に見合わなかったためです。提案の理由とデータインポートウィザードの仕様(1回の件数、流入元の一括指定、照合の方法と重複の扱い)は、「LINEの見込み客をSalesforceへ入れるのは、API連携か、定期のCSV取り込みか」に詳しく書いています。

照合のキーで、同じ人の2回目が既存のリードに付くか重複するかは、架空の会社・データで作った当社のデモで確かめられます。デモ「LINEの問い合わせが、CRMのリードになる」を別のタブで開く。

CRM・SFA:担当者が会話の中で結ぶ製品と、つなぐ口だけを用意する製品

ここからは、各製品を物差しの順(連携の手段、LINE 側で用意するもの、契約の前提、できること、制限。価格は上の表)に見ます。Dynamics 365 と Zoho CRM は LINE のチャネルを持ち、届いた会話の中で担当者が顧客と結びます。Customer Insights – Journeys・HubSpot・kintone は、製品の会社が用意した LINE の機能が公式の一覧に無く、カスタムチャネルや API というつなぐ口を使います。

Microsoft:Dynamics 365 Contact Center・Customer Service

Dynamics 365 では、LINE はソーシャルチャネルの1つで、Facebook・WhatsApp through Twilio などと並んでいます(Microsoft Learn「Overview of channels」)。対象は Dynamics 365 Contact Center(embedded・standalone)と Dynamics 365 Customer Service です。LINE 側では Messaging API のチャネルを作り、Channel ID と Channel secret(チャネル基本設定)、Channel access token(long-lived)を Dynamics に入れます。Dynamics が示す Callback URL を LINE の Webhook URL に貼り、Webhook をオンにして、つながるかを確かめます(Microsoft Learn「Configure a LINE channel」)。

契約については、SMS やソーシャルチャネルには個別のライセンス要件があり、Dynamics 365 の Licensing Guide を見るように、とされています。Microsoft 以外のチャネルを使うなら、その提供元との契約も要ります(Microsoft Learn)。できることは、ワークストリームでの担当の割り振り、自動メッセージ、会話後のアンケート、ファイルの送受信です。担当者が LINE のプロフィールを顧客か取引先担当者のレコードに紐付けると、以後の LINE の会話はそのレコードにつながり、名前で見つからなければ新しい取引先担当者を作れます。有効にすると、データが LINE と共有され、組織のコンプライアンスと地域の境界の外に出る、という注意も書かれています(同ページ)。

Microsoft:Dynamics 365 Customer Insights – Journeys

配信の側の Customer Insights – Journeys が標準で持つチャネルは、メール・プッシュ・SMS です。それ以外のチャネルは、カスタムチャネルを入れて使い、マーケットプレイスに無ければ自分で作って入れます。このページに LINE の名前はありません(Microsoft Learn「Manually add a custom channel」)。

Zoho:Zoho CRM

Zoho CRM では、設定の Setup → Channels → Business Messaging → Providers → LINE for business(Zoho のヘルプの英語表記)から LINE をつなぎます。対象は Standard・Professional・Enterprise・Ultimate のエディションで、インドのデータセンター(IN DC)に登録した顧客は使えません。LINE 側では、Messaging API の Channel ID と Channel secret を Zoho に入れ、LINE公式アカウントの応答設定でチャット・あいさつメッセージ・自動応答をオフにして、Webhook をオンにします。Webhook URL をどこに向けるかは、この手順には書かれていません(Zoho ヘルプ「LINE integration with Zoho CRM」)。

届いたメッセージはメッセージのモジュールに入り、テキスト、差し込み項目つきのテンプレート、ファイルで返信できます。一方で、企業の側から会話を始めることはできず、返信できるのは顧客の最後のメッセージから7日間です。LINE は電話番号を渡さないので、届いたメッセージは既存のレコードに自動では紐付かず、メッセージの担当者が既存のリードか連絡先に紐付けるか、新しく作ります(同ヘルプ)。Zoho には、問い合わせ管理の Zoho Desk と、チャットの Zoho SalesIQ にも別に LINE のチャネルがあります(Zoho Desk・Zoho SalesIQ)。

HubSpot:Sales Hub・Service Hub

確かめた HubSpot のヘルプの記事(カスタムチャネル)には、HubSpot 自身の LINE のチャネルは見当たりません。外部のメッセージングサービスをつなぐ道は、受信トレイの「カスタムチャネル」です。マーケットプレイスにある出来上がりのアプリを入れるか、開発者が API でカスタムチャネルを作ります。使えるのは Sales Hub か Service Hub の Professional・Enterprise で、HubSpot Credits が要ります。この記事に例として挙がっているのは TikTok・Instagram・Slack で、LINE の名前はありません(HubSpot ナレッジベース「Connect custom channels to the conversations inbox」)。

HubSpot のマーケットプレイスには、他社が提供する LINE のアプリがあります。提供元は HubSpot とは別の会社で、アプリの契約もその会社と結びます。HubSpot で友だち向けの配信とリードの育成のデータをどう分けるかは、「HubSpotとLINE」の記事で書いています。

サイボウズ:kintone

サイボウズ自身が用意した LINE の機能は、確かめた公式のページには見当たりません。サイボウズの公式サイトの「プラグイン・連携サービス」で「LINE」を検索すると18件が出ますが、提供はいずれも各社で、社内向けの LINE WORKS とつなぐものも含まれています(kintone プラグイン・連携サービス)。LINE公式アカウントとつなぐものかは、1件ずつ確かめます。

自分で作るなら、kintone の REST API を使います。ライトコースではプラグインも API も使えないので、スタンダードコース以上が前提です(kintone よくある質問「コースごとの違い」)。スタンダードコースは月額1,800円/1ユーザー(税抜)で、10ユーザーからです(kintone の価格ページ)。kintone を顧客台帳にして LINE の問い合わせや配信とつなぐ形の選び方は、「kintone×LINE連携」の記事にあります。

MA・CDP:利用者に結んでもらう前提の製品と、確かめた文書に結び方が見当たらない製品

Adobe:Journey Optimizer と Marketo Engage

Adobe Journey Optimizer には LINE のチャネルがあり、LINE のチャネル設定を作ってから、LINE のメッセージを作ります(Adobe Experience League「Get started with LINE」)。LINE の Channel ID と Channel secret は、チャネル設定の API で登録するか、Adobe の担当者に設定を依頼します。チャネル設定には、同意が要るマーケティング(週ごとの販促など)と、マーケティングの配信を停止した人にも送れるトランザクション(注文確認・配送の連絡など、決められた場面だけ)の区別があります。送り先にする LINE のユーザーIDは、顧客の Real-Time Customer Profile に既に入っている必要があり、例として挙がっている LINEログインや LIFF の SDK などで取得して Adobe Experience Platform に取り込み、Identity Service で既知の識別子とつなぎます(Adobe Experience League「Configure LINE channel」)。LINE のページにライセンスやアドオンの記載は無いので、契約の条件は Adobe の担当に確かめます。

同じ Adobe の Marketo Engage は、公式の一覧には無い側です(Marketo Engage のドキュメント)。このほか、Adobe Campaign と、Adobe Experience Platform の宛先(Destinations)にも LINE の文書があります(Adobe Campaign・Adobe Experience Platform)。

Braze

Braze の LINE チャネルを使えるかは、Braze のパッケージによります。LINE 側では、LINE のビジネスアカウント、LINE Developers のアカウント、Messaging API のチャネルを用意し、Provider ID・Channel ID・Channel secret・Channel access token を Braze に入れ、Webhook URL を Braze に向けます(細部は Webhook の節の図)。アカウントの種類は、概要のページが前提に認証済かプレミアムのアカウントを挙げ、設定のページは既存の友だちの同期に必要と書いていて、書き方がページで違います。認証済は日本・台湾・タイ・インドネシアのアカウントだけです。LINE の送信は、アカウントの Message Credits か Action Credits を使います(Braze の概要ページ・設定のページ)。

つなぐと、友だちは Braze に自動で取り込まれ、つないだ LINE アカウントごとに購読グループができます。購読の状態の正は LINE の側です。1つのワークスペースに LINE アカウントは1つだけです。既存のユーザーと LINE のIDは、LINEログインか、Braze の「User account linking」で結びます。後者は、LINE のIDを入れた URL を送り、自社のログインに誘導して結ぶ方法です。LINEログインは、Braze につないだ LINE公式アカウントと同じプロバイダーに置くよう書かれています(設定のページ)。友だち追加した人に一致するユーザーが無いと、匿名のプロフィールが作られ、後で同じ LINE のIDのユーザーができると重複するので、統合で片付けます(Braze「User management」)。

Treasure Data

Treasure Data には、LINE公式アカウントへメッセージを送るコネクタが2つあります(公式の文書は Treasure AI の表記です)。「LINE Messaging エクスポート連携」は、チャネルアクセストークン(既定)か、Channel ID と Channel secret による短期トークンで認証し、ユーザーIDか IFA を LINE に送ります。1人へのプッシュ、複数人へのマルチキャスト、オーディエンスへのアップロードができます。送るデータの有効性は検証せず、空の値を除くだけで、マルチキャストのテンプレートは差し込みに対応しません。ページに契約やプランの要件は書かれていません(Treasure Data の文書)。「LINE OA Streaming Export 連携」は、アクティベーションのワークフローから LINE の利用者にリアルタイムで送るもので、LINE Messaging API の制限がそのまま当てはまります(同)。

反対向きに、LINE の Webhook のイベントを Treasure Data に取り込む「LINE OA Streaming Import 連携」もあり、こちらは Webhook URL を設定する必要があります(Treasure Data の文書)。

プレイド:KARTE

KARTE の従来の「LINE連携」(エンタープライズ契約の有料オプション)は新規の提供を止めていて、その概要ページの注意書きで、LINE 配信は KARTE Message の機能として案内されています(KARTE サポートサイト「LINE連携 – 概要」)。止めた時期はページに書かれていません。KARTE Message の製品ページには、メール・LINE・SMS・アプリのプッシュ通知の配信が挙がっていて、料金の記載は無く、「β」の表記があります(KARTE Message)。KARTE Message で LINE を使うときの契約やIDの結び方は、担当に確かめます。

データX:b→dash

b→dash のサイトは、顧客へのアプローチの機能として「メール/MA」「LINE連携」「Push配信」「SMS配信」を並べています。料金はサイトに載っておらず、問い合わせで案内する形です(b→dash のサイト)。LINE連携の中身(何を渡し、どう結ぶか)は、担当に確かめます。

その先の問い:LINE の友だちと顧客レコードを、誰が・何で結ぶか

LINE から製品に届くのはユーザーIDで、ユーザーIDはプロバイダー(LINE Developers でチャネルを束ねる単位)ごとに別の値です(LINE Developers「ユーザーIDを取得する」)。そのため、どこかでユーザーIDと顧客レコードを結ぶ手順が要ります。公式の文書が結び方を書いている製品を並べると、結ぶのが「担当者」か「仕組み」か「利用者自身」かで分かれます。

製品ごとの、友だちと顧客レコードの結び方

Dynamics 365担当者が会話の中で
結び方LINE のプロフィールを顧客・取引先担当者のレコードに紐付ける
その後以後の会話はそのレコードにつながる
Zoho CRMメッセージの担当者が
結び方既存のリード・連絡先に紐付けるか、新しく作る
理由LINE は電話番号を渡さないので、自動では紐付かない
Salesforce Messagingフローで
結び方Individual-Object Linking のフローで、取引先責任者・リード・個人取引先などを探して関連付ける。3つのテンプレートで自動にもできる
その後検索に使う語は自分で選ぶ。見つからなければ担当者が作れる
BrazeLINEログインか User account linking で
結び方利用者が自社のアカウントと LINE を結ぶ
結ぶ前友だち追加だけだと匿名のプロフィールができ、後で同じ LINE のIDのユーザーを作ると重複する
Adobe Journey OptimizerLINEログインや LIFF などで
結び方取得したユーザーIDをプロフィールに取り込み、Identity Service でつなぐ
前提送る前にユーザーIDがプロフィールに入っていること
Marketing Cloud Engagementデータエクステンションで
結び方contact key に LINE address ID がひも付いていること
その後Salesforce の顧客レコードとの結び方は、確かめた文書には書かれていない

ユーザーIDはプロバイダーごとに別の値。LINEログインのチャネルと Messaging API のチャネルは同じプロバイダーに置く

出典:Microsoft Learn、Zoho ヘルプ、Salesforce ヘルプ「Identify Customers with Individual-Object Linking」、Braze・同、Adobe Experience League、Salesforce ヘルプ(Journey Builder)、LINE Developers「ユーザーIDを取得する」

結び方は、会話が来たときに担当者かフローが顧客レコードを探して結ぶ形と、利用者自身に自社のアカウントと LINE を結んでもらう形に分かれます。前者では、会話をしていない友だちのユーザーIDは顧客レコードに付きません。どちらの形でも、自社の会員登録やログインの画面に、結ぶための入口を置く設計は製品の外に残ります。LINE の Messaging API にも、連携トークンを使うアカウント連携の手順があり(LINE Developers「ユーザーアカウントの連携」)、LINEログインで受け取れる情報は「LINEログインで取得できる情報」で確かめられます。結んだあとに何を顧客レコードに戻せるかも、結び方と一緒に決めます。結んでも、LINE から会員ごとには戻らないものがあるためです。

利用者自身に結んでもらう形は、架空の会社・データで作った当社のデモ「LINE×CRM連携の流れ」で確かめられます。会員が[連携する]を押して会員番号とユーザーIDを結ぶと、結んだ会員にだけ LINE で送れるようになり、クリックと購入は自社の側の記録で会員ごとに戻る一方、開封は会員ごとには戻りません。会員「デモ 花子」さん(架空)の LINE の画面と、会員台帳(CRM のイメージ)の画面で、4つの段階を順に進めます。

試す手順

  1. LINE の画面のメニュー「会員連携」を押し、[連携する]を押します。台帳の花子さんの行の「LINE連携」が「未連携」から「連携済み」に変わります。
  2. [次へ:属性で対象を選ぶ]で、条件をそのままにして進みます。「該当する会員 4人 → うちLINE連携済み 3人が配信対象です。」と出て、結ばれていない会員には LINE では送れないことが分かります。
  3. [次へ:配信する]で[3人に送る]を押し、届いたメッセージの[クーポンを見る]と[お店での購入を記録する(POSのイメージ)]を押します。
  4. 台帳の「クリック」と「来店・購入」は埋まり、「開封」は「(戻らない)」のままです。

枠の中はスクロールできます。画面いっぱいで試すときは別のタブで開く。

連携トークンが10分間有効で1回だけ使えること、マルチキャストで1回に指定できるのが500人までであること、統計情報は値が20未満のときなどに null になることは、デモの画面に出典つきで書いてある LINE の仕様です。会員・ランク・購入の記録と、自社のログイン画面は、デモのための架空のものです。

並べて分かった限界:会話と配信、Webhook、友だち追加の経路

「LINE のチャネルがある」は「LINE で一斉に配信できる」ではない

製品の会社が LINE のチャネルを持つ10製品は、問い合わせの会話を受ける製品と、配信する製品に分かれます(下の図)。問い合わせ対応の側の LINE は、顧客から来た会話に担当者が応える仕組みとして書かれていて、Zoho CRM は企業の側から会話を始められません。会員の属性で選んで送るのは配信の側です。製品を見るときは、まず問い合わせ対応と配信のどちらに LINE を使いたいかを決めます。

LINE のチャネルを持つ製品の2つの系統

問い合わせ対応(会話)

顧客から来た会話に、担当者・AI・ボットが応える

  • Salesforce Messaging(Agentforce Service・Sales Cloud)と Agentforce
  • Dynamics 365 Contact Center・Customer Service
  • Zoho CRM

配信(マーケティング)

顧客の属性やジャーニーで、企業から送る

  • Marketing Cloud Engagement(GroupConnect・Journey Builder)
  • Adobe Journey Optimizer
  • Braze、Treasure Data、KARTE Message、b→dash

出典:この記事の各製品の節のリンク(Salesforce ヘルプ、Microsoft Learn、Zoho ヘルプ、Adobe Experience League、Braze、Treasure Data、KARTE、b→dash)

Webhook の受け手は、1つのチャネルに1つ

LINE の Messaging API のチャネルに設定できる Webhook URL の送り先は、1つだけです(LINE Developers「よくある質問」)。Dynamics 365・Salesforce Messaging・Braze は、Webhook URL を自分の製品に向ける手順を書いています。Treasure Data の Webhook を取り込むコネクタも、Webhook URL の設定が要ります。今 LINE公式アカウントで LINE配信ツールや拡張ツール、自社の仕組みを使っていて、その仕組みが Webhook を受けているなら、Webhook の向きを変える製品をつなぐと、送り先が入れ替わります。どの仕組みが良い悪いではなく、同じチャネルで誰が Webhook を受けるかを、製品を入れる前に決める順番の話です。複数の仕組みで受けたいなら、Treasure Data の文書が書いているように、受けたイベントを複数の宛先に配る中継の仕組みを置くことになります(Treasure Data の文書)。

各製品が LINE 側に求めるもの

Dynamics 365Messaging API のチャネル
渡す値Channel ID・Channel secret・Channel access token(long-lived)
WebhookDynamics の Callback URL に変える
Salesforce MessagingMessaging API のチャネル
渡す値チャネル名・Channel ID・Channel secret・チャネルアクセストークン
WebhookSalesforce の Webhook URL を LINE Developers に貼り、Use webhook をオン。あいさつ・応答メッセージはオフを推奨
BrazeMessaging API のチャネル
渡す値Provider ID・Channel ID・Channel secret・Channel access token
WebhookBraze のURLに変え、再送もオン。あいさつ・自動応答はオフ
Zoho CRMMessaging API のチャネル
渡す値Channel ID・Channel secret
Webhookオンにする。チャット・あいさつ・自動応答はオフ
Adobe Journey OptimizerLINE のチャネル
渡す値Channel ID・Channel secret(API で登録か Adobe の担当に依頼)
Webhook―
Treasure DataMessaging API
渡す値チャネルアクセストークン、または Channel ID・Channel secret
Webhook取り込むコネクタ(LINE OA Streaming Import)は Webhook URL の設定が要る

Webhook URL の送り先は1チャネルに1つ。色の付いた行は、手順で Webhook URL を自分の製品に向ける製品(Treasure Data は取り込みのコネクタだけが当たるので色なし)

出典:Microsoft Learn、Salesforce ヘルプ「Create a LINE Messaging Channel」、Braze、Zoho ヘルプ、Adobe Experience League、Treasure Data・同(Streaming Import)、LINE Developers「よくある質問」

友だち追加の経路は、人ごとには付かない

CRM の流入元に「どこから友だち追加したか」を入れたいときにも、製品の機能だけでは足りません。LINE公式アカウントの管理画面の友だち追加経路は、経路ごとの友だち追加とブロックの回数の集計です。20回に満たないと数値が見られず(自分で作った経路は「その他」にまとめられる)、期間は最大90日です(LINEヤフー for Business マニュアル「分析 – 友だち」)。特定の利用者がどの経路で友だち追加したかは、Messaging API でも確かめられません(LINE Developers「よくある質問」)。人ごとに流入元を入れるには、経路ごとの入口を自社で用意し、結ぶ時点でユーザーIDと経路を一緒に記録する設計が要ります。上の当社の取り込みの形でも、経路まで分けるなら、フォームの入口を経路ごとに分けて CSV に経路の列を持たせることになります。

この違いは、架空のデータで作った当社のデモ「友だち追加の経路を、CRMの流入元にする」で確かめられます。「A 標準の「友だち追加経路」だけを使う」で各経路の[1人追加]を押し、[連携する(同意)]を選んでも、CRM の流入元は「不明」のままです。「B 経路ごとの入口を用意し、連携の同意を得た時点でIDと経路を結ぶ(自社の仕組み)」に切り替えて同じ操作をすると、流入元に経路名が入る一方で、管理画面の集計では店頭などの経路名ではなく「LINEログイン」の区分に数えられます(デモでも、20人に満たない間は「その他」に入ります)。デモ「友だち追加の経路を、CRMの流入元にする」を別のタブで開く。20回に満たない経路の数値が見られないことと、LINEログインで獲得した友だちが「LINEログイン」の区分に数えられることはデモの画面に出典つきで書いてある LINE の仕様で、B の入口は当社の設計の一例です。

まず、契約書のエディション名と、Webhook URL の向き先を確かめる

製品を比べる前にやることは2つです。1つ目は、自社の契約書か管理画面で、使っている製品のエディション名とアドオン名を確かめ、この記事の表の自分の行と照らすことです。Salesforce なら、上の判定の図のどこに当たるかで、次に営業担当に聞くことが変わります。2つ目は、LINE Developers コンソールの Messaging API の設定で、Webhook URL が今どこを向いているかを見ることです。ほかの仕組みが受けているなら、製品をつなぐ前に、どれを受け手にするかを決めます。

当社のLINE運用・伴走支援では、問い合わせ対応と配信のどちらに LINE を使うか、製品の標準の機能で受けるか、API でつなぐか、定期の取り込みで足りるかを、今の契約と目的から決めるところからお手伝いしています。つなぎ方と費用は「LINEと今の顧客管理をつなぐ3つの作り方と、費用が決まる所」に、LINE と業務システムをつなぐ全体像はLINE×業務システム統合のまとめに、店頭・電話の属性との名寄せは「LINEログインとSalesforceの会員ID連携」に書いています。

調べ方:2026年10月13日と14日に、各社の公式ヘルプ・開発者向けの文書・価格ページ・公式マーケットプレイスを開いて確かめました。二次記事や代理店の記事は使っていません。Marketo Engage はドキュメントの目次、Marketing Cloud Next はブログ記事と対象エディションのページで見た範囲です。他社が提供するアプリの名前は、載せる・載せないの線を引けないため出していません。Adobe Campaign と Adobe Experience Platform の宛先は対象に入れていません。デモにある LINE の仕様(マルチキャストの上限・統計情報の null)は、LINE Developers の文書と、LINE が公開している Messaging API の OpenAPI の定義で確かめました。

LINE運用・伴走支援

LINE公式アカウントの友だち獲得の設計、セグメント配信・ステップ配信・リッチメニューの構築、自動応答、CRM/MAや基幹データとの連携までを支援します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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