LINEの通知を通数に数えない送り方はあるか|応答・プッシュ・サービスメッセージ

LINEで通数に数えないのは応答メッセージと管理画面のチャット・自動応答、送信無料なのはミニアプリのサービスメッセージ。自動で無料で送るには、お客さんが先に動いたことが条件です。予約の連絡を例に条件・届く場所・費用を並べました。

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この記事の要点

  1. 料金プランの通数に数えないのは、Messaging API の応答メッセージと、管理画面のチャット・応答メッセージ・あいさつメッセージです。認証済のLINEミニアプリから送るサービスメッセージは、料金プランの通数とは別で、送信に費用がかかりません。数えるのは、管理画面のメッセージ配信と、Messaging API のプッシュ・マルチキャスト・ナローキャスト・ブロードキャストです。
  2. 仕組みで自動に送るとき、費用がかからない送り方は、お客さんが先に動いたことが条件です(トークで送った・押した直後の1分以内の応答、ミニアプリでの操作へのサービスメッセージ)。前日のリマインドのように店の都合の時刻で送る連絡を人の手を介さず送るなら、ミニアプリで予約した人にはサービスメッセージ(1つの操作に5通まで)、それ以外の友だちにはプッシュになり、プッシュは通数に入ります。管理画面のチャットも通数に数えませんが、人の手で送る送り方です。
  3. 通数に入る送り方は、コミュニケーションプラン(月200通)とライトプラン(月5,000通)では無料の通数を超えると送れず、スタンダードプランは2026年10月1日から、追加メッセージが月20万通まで1通3円(税別)です。送り方を決めたら、自分のアカウントの利用状況を管理画面と API で確かめます。

その連絡は、誰が先に動いて送るものか

仕組みで自動に送るとき、通数・費用がかからないのは起点1・2だけ。起点3は人の手で送る

起点1

お客さんがトークで送った・ボタンを押した

送り方:応答メッセージ(Reply API)

通数:数えない

条件:応答トークンを受信から1分以内に一度だけ使う

起点2

お客さんがミニアプリで予約・注文した

送り方:サービスメッセージ

費用:送信にかからない

条件:認証済ミニアプリ。1つの操作に5通まで。販促は不可

起点3

人がチャットで返す・送る

送り方:管理画面のチャット

通数:数えない(人が個別に対応する機能)

条件:ユーザーからメッセージが届いたあと。認証済アカウントはチャットを始められるが、ユーザーが必要としない目的や広告・宣伝の目的では送らないよう注意書きがある

起点4

店の都合の時刻に送る(誰も動いていない)

送り方:プッシュ(友だちへ)

通数:数える

ほか:電話番号しか分からない人には、別の月額の通知メッセージ

出典:LINEヤフー for Business「料金プラン」、LINE Developers「Messaging APIの料金」・「応答トークン」・「サービスメッセージを送信する」、チャットのマニュアル

あります。LINE公式アカウントから送るメッセージのうち、料金プランの通数に数えないのは、Messaging API の応答メッセージ(Reply API)と、LINE Official Account Manager(管理画面)のチャット・応答メッセージ・あいさつメッセージです。認証済のLINEミニアプリから送るサービスメッセージは、料金プランの通数とは別で、送信に費用がかかりません。通数に数えるのは、管理画面のメッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)と、Messaging API のプッシュ・マルチキャスト・ナローキャスト・ブロードキャストです(料金プラン・Messaging APIの料金)。ただし、予約の連絡を人の手を介さず自動で送る場合、費用のかからない送り方には共通の条件があります。お客さんが先に動いたことです。

当社は LINE公式アカウントの運用と、LINE とほかのシステムとの連携を支援している会社です。予約や注文の連絡を LINE で自動にするとき、決める人が知りたいのは、仕組みを作ったあとに LINEヤフーへの支払いが毎月いくら増えるかです。2026年10月1日に追加メッセージの料金が改定され、スタンダードプランで無料の通数を超えた分は、月20万通までが1通3円、それを超えた分が1通2.5円(いずれも税別)になりました(追加メッセージ料金改定のお知らせ)。どの送り方で送るかが、そのまま毎月の請求に出ます。

この記事では、予約・注文・問い合わせの連絡が、どの送り方なら通数に入らず、そのためにどんな条件があるかを、送り方ごとに同じ順で書きます。プランの選び方は「LINE公式アカウントの料金プランの選び方」、改定の前後の単価と請求額は「LINE公式アカウントの料金改定」、電話番号宛ての通知メッセージが届く条件は「LINE通知メッセージとは」、ミニアプリの審査は「LINEミニアプリの審査で止まる点とサービスメッセージの条件」に譲ります。個人で使っている LINE が有料になるのかを調べている方は、料金改定の記事の冒頭に答えがあります。

例は1つに決めます。架空の整体院で、お客さんの予約1件について、店が4つの連絡を送る場面です。予約を受けたときの確認、前日18時のリマインド、当日の開始1時間前のお知らせ、来院後の次回の案内(割引クーポンつき)の4つで、記事の途中に置いた当社のデモと同じ流れです。

通数に入るかどうかは、中身ではなく送り方で決まる

同じ「明日のご予約のお知らせ」でも、プッシュで送れば通数に入り、応答で返せば入りません。冒頭の分け方は、料金プランのページと LINE Developers の FAQ(「応答メッセージはメッセージ通数にカウントされますか?」)に載っているものです。ここでは、通数の表に載っていないサービスメッセージと通知メッセージも加えて、条件・届く場所・ブロックの影響・費用まで並べます。

送り方ごとの、通数・条件・届く場所・ブロック・費用
送り方通数に入るか使える条件届く場所ブロックされていると費用(日本)
管理画面のメッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)入る友だちに送る。1回の配信は吹き出し3つまでで、1人に1通と数える公式アカウントとのトーク配信されない料金プランの無料の通数の中。超えた分を送れるのはスタンダードプランだけ
Messaging API のプッシュ・マルチキャスト・ナローキャスト・ブロードキャスト入る(送る相手の人数で数える)プッシュは、友だちと、1対1のトークで7日以内にメッセージを送ってきた人に送れる公式アカウントとのトーク200 が返るが届かない。通数にも入らない料金プランの無料の通数の中。超えた分を送れるのはスタンダードプランだけ
Messaging API の応答メッセージ入らないWebhook で受け取った応答トークンを、受信から1分以内に一度だけ使う公式アカウントとのトークフォロー解除(ブロック)のイベントには応答トークンが付かないかからない
管理画面のチャット入らないユーザーからメッセージが届いたあとに返せる。友だちでない人へは受信から7日以内。認証済アカウントはチャットを始められるが、ユーザーが必要としない目的や広告・宣伝の目的では送らないよう注意書きがある公式アカウントとのトークブロックした人はチャットの一覧に出ないかからない
管理画面の応答メッセージ・あいさつメッセージ入らない応答メッセージはユーザーのメッセージへの自動の返事、あいさつメッセージは友だち追加のとき公式アカウントとのトーク—かからない
LINEミニアプリのサービスメッセージ料金プランの通数の表には無い認証済ミニアプリだけ。ミニアプリでの操作への確認・結果・リマインドに限り、1つの操作に5通まで「LINEミニアプリ お知らせ」のトーク送信されるアカウントはブロックできない送信にかからない
LINE通知メッセージ料金プランの通数の表には無い。通知メッセージのプランで数える申請した法人。電話番号を宛先に、友だちでない人にも送れる。用途は LINEヤフーが決めたものだけ公式アカウントとのトーク(「重要なお知らせ」の表示)送信されず、請求の対象にならない通知メッセージ用の月額のプラン(月50万円から。プランの表に税区分の記載なし)

出典:料金プラン、Messaging APIの料金、プッシュメッセージを送る、応答トークン、Webhookイベントオブジェクト、チャット、サービスメッセージを送信する、LINEミニアプリ 媒体資料(2026年9月28日更新)p.28、LINE通知メッセージAPIの技術仕様。通知メッセージの料金は「LINE通知メッセージとは」に載せたものと同じです。

数え方にも決まりがあります。Messaging API の通数は、メッセージを送る対象になった人数で数えます。1回のリクエストに入れられるメッセージは最大5つですが、1人に送れば何個入れても1通で、ブロックしている人や存在しないユーザー ID を宛先にした分は数えません。管理画面のメッセージ配信は、1回に吹き出し3つまで送れて、「送った回数×送った友だちの数」で数えます(メッセージを送信する・料金プラン)。予約の連絡を1回にまとめて送れば、1人1通で済みます。

表を縦に読むと、通数に入らない送り方は、お客さんの側の動きを待つか、人の手を要します。応答はお客さんが送ったメッセージや押したボタンへの返事で、サービスメッセージはミニアプリでの操作に結びついています。チャットは人が送る送り方で、お客さんからメッセージが届いたあとに使え、認証済アカウントは自分から始めることもできます。予約の連絡のうち、仕組みで自動に、しかも無料で送れるのはどれかは、その連絡の前にお客さんが何をしたかで決まります。

予約1件の4つの連絡を、送り方に当てはめる

例の整体院の4つの連絡を、お客さんがどこで予約したかで分けて当てはめます。予約の受け方は、トークの中(ボタンやメッセージ)、LINEミニアプリ、電話や店頭の3つにしました。

予約1件の4つの連絡と、予約の受け方ごとの送り方

仕組みで自動に送る場合。電話・店頭で予約した人が友だちでなければ、プッシュは届かない。申請した法人なら、電話番号宛ての通知メッセージを使える(用途の制限・届く条件あり。販促は不可)

連絡1

予約を受けたときの確認

トークで予約:応答で返せる(数えない)

ミニアプリで予約:サービスメッセージ(1通目)

電話・店頭で予約:友だちならプッシュ(数える)

連絡2

前日18時のリマインド

トークで予約:プッシュ(数える)

ミニアプリで予約:サービスメッセージ(2通目)

電話・店頭で予約:プッシュ(数える)

連絡3

当日の開始1時間前のお知らせ

トークで予約:プッシュ(数える)

ミニアプリで予約:サービスメッセージ(3通目)

電話・店頭で予約:プッシュ(数える)

連絡4

来院後の次回の案内(クーポンつき)

トークで予約:プッシュ(数える)

ミニアプリで予約:プッシュ(販促はサービスメッセージで送れない)

電話・店頭で予約:プッシュ(数える)

出典:LINE Developers「応答トークン」・「サービスメッセージの条件」・「プッシュメッセージを送る」、LINEヤフー for Business「料金プラン」

応答で返せるのは、連絡1だけです。応答トークンはお客さんの操作から生まれ、受信から1分以内にしか使えないので、前日や当日のように時間をおいて送る連絡には使えません。連絡2と3を人の手を介さず無料で送れるのは、ミニアプリで予約を受け、サービスメッセージを使う場合だけです(人が管理画面のチャットで送る方法は後の節)。連絡4のクーポンは販促なので、サービスメッセージでは送れず、どの受け方でもプッシュになります。電話番号宛ての通知メッセージも、営利目的や広告目的のものは送れません(サービスメッセージの条件・LINE通知メッセージとは)。

4つともプッシュで送ると、予約1件で4通です。ライトプランの無料の5,000通は、ほかに配信をしなければ予約1,250件分にあたり、追加メッセージになる場合の計算例(税別、無料メッセージ通数を超えた月で、追加メッセージが月20万通までの単価3円で)として、スタンダードプランなら予約1件ごとに12円(4通×3円、当社計算)です。ミニアプリで予約を受けてサービスメッセージで送れば、LINEヤフーへの配信の支払いとしては連絡1〜3に費用がかからず、通数に入るのは連絡4の1通だけになります。その代わり、ミニアプリを審査を通した認証済ミニアプリにすることと、予約画面をミニアプリとして作る開発が要り、開発は LINEヤフーではなく自社か開発会社が行います(LINEミニアプリ 媒体資料)。無料の通数もお知らせの一斉配信と分け合うので、予約の連絡だけで計算すると足りなくなることがあります。

プッシュとサービスメッセージで、通数と届く場所がどう変わるかは、架空の店舗・データで作った当社のデモで確かめられます。整体院の予約を確定して時間を進めると、送った通数と、その予約で使ったサービスメッセージの回数が数えられます。

デモ「LINEで予約と、前日のリマインド」を試す手順

  1. 「通知の送り方を選ぶ」で「公式アカウントのトーク」を選び、LINE の画面のメニューの「予約する」から、メニュー・日時を選んで「予約を確定する」まで進む。
  2. 「前日 18:00 に進める(リマインド)」「当日 開始1時間前に進める」「来院後に進める(次回のご案内)」を順に押す。「公式アカウントから送った通数(このデモ)」が4まで増えます。
  3. 「ミニアプリのサービスメッセージ」に切り替えて、もう一度予約し、同じ3つのボタンを押す。「この予約で送ったサービスメッセージ」が 3 / 5 まで進み、「来院後に進める」の分だけは、販促なので公式アカウントのトークから送られ、通数が1つ増えます。

枠の中はスクロールできます。画面いっぱいで試すときは別のタブで開く。

整体院・予約枠・連絡の時刻はデモの仮定で、画面の「2つの送り方の違い」の表は LINE の仕様です(出典はデモの画面にあります)。このデモの「公式アカウントのトーク」は、予約の確認もプッシュで送る作りです。トークの中で予約を受ける作りなら、確認は次の節の応答で返せます。

応答メッセージで送る条件:お客さんの操作から1分以内に、一度だけ

応答メッセージは、ユーザーの操作で届いた Webhook のイベントに含まれる応答トークンを使って返す送り方です。応答トークンは一度しか使えず、Webhook を受信してから1分以内に使う必要があり、1分を超えたときの動作は保証されていません。再送された Webhook の応答トークンも、再送を受信してから1分以内なら使えますが、元のトークンをすでに使った場合と、イベントの発生から20分が過ぎた場合は使えません。時間の制限は予告なく変わることがあるので、できるだけ早く使うよう書かれています(Messaging API リファレンス「応答トークン」)。予約の連絡で応答が使えるのは、お客さんの操作の直後に仕組みが返す確認までです。

応答トークンが付くイベントは、メッセージ、フォロー(友だち追加)、ポストバック(ボタンを押した)、グループへの参加、メンバーの参加、動画の視聴完了、ビーコン、アカウント連携、メンバーシップ、編集です。フォロー解除・送信取消・退出・メンバー退出のイベントには付きません(Webhookイベントオブジェクト)。例の連絡1を応答で返すには、予約がこのどれかのイベントで終わる必要があります。リッチメニューやメッセージのボタンで日時を選ばせ、最後の「この日時で予約する」をポストバックにすれば、その返事として確認を返せます。

予約の処理に時間がかかる場合、トークにローディングのアニメーションを5〜60秒の範囲で出せます(ローディングのアニメーションを表示する)。ただし、応答トークンの1分は延びないので、在庫や空き枠の確認に時間がかかる作りでは、間に合わなかったときにプッシュで送り直す道を用意しておきます。

応答には、もう1つ利点があります。リファレンスで応答メッセージのエラーとして挙がっているのは 400(無効な応答トークンや無効なメッセージ)だけで、無料の通数や追加メッセージ数の上限目安を超えたときの 429 は、プッシュ・マルチキャスト・ナローキャスト・ブロードキャストのエラーとして挙がっています(ステータスコード)。予約の確認を応答で返せる作りにしておくと、通数の残りを見ながら送る連絡は、前日・当日のリマインドのようなプッシュの分だけになります。

サービスメッセージ:ミニアプリで予約した人に、1つの操作で5通まで

サービスメッセージは、LINEミニアプリでのユーザーの操作に対する確認や応答として、ミニアプリから通知する機能で、認証済ミニアプリでしか使えません。LINE Developers の FAQ は、サービス提供に必要な通知を無料で送れると答えていて、LINEヤフーの媒体資料も、送信に費用がかからないこと、送信されるアカウントはブロックできないことを書いています(よくある質問・媒体資料 p.28)。前日・当日のリマインドを仕組みで無料にしたいなら、予約をミニアプリで受けることが前提になります。

送れる回数は、1つの操作に対して最大5回です。予約という1つの操作に、予約完了と前日のリマインドなどを合わせて5回まで送れ、最初に発行するサービス通知トークンは1年有効で、2通目からは前の送信の応答に含まれる新しいトークンを使います。送れる中身は、予約や購入の確認、チェックインや発送の完了、予約のリマインダーです。値下げ・ショッピング特典・新商品・割引クーポン・プロモーションの通知は禁止で、送ると、サービスメッセージの API が一定期間使えなくなります(サービスメッセージを送信する・サービスメッセージの条件)。例の4つの連絡なら、確認・前日・当日の3つで5回の中に収まり、予約の変更を連絡しても余裕があります。

届く場所も違います。サービスメッセージは、公式アカウントとのトークではなく、「LINEミニアプリ お知らせ」のトークに表示されます(カスタム機能)。お客さんが公式アカウントのトークで「明日の予約は何時でしたか」と聞いてきたとき、そのトークにはリマインドが残っていません。店がチャットで返すときも、そのトークには通知が残っていないので、問い合わせに答える人が、予約の記録をどこで見るかを決めておきます。

使えるのは、ミニアプリで操作した人だけです。電話や店頭で受けた予約は、ミニアプリでの操作がないので対象になりません。テンプレートは LINEヤフーが用意したものから選び、1つのチャネルに20個まで登録でき、本番で使うには審査を通る必要があります。審査で止まりやすい点と、LIFF アプリから移すときの注意は「LINEミニアプリの審査で止まる点とサービスメッセージの条件」にまとめています。

人が返すなら、管理画面のチャットは数えない

管理画面のチャットで送ったメッセージも、通数に数えません。チャットは、ユーザーからの問い合わせなどに1人ずつ応じる機能で、オンにすると、ユーザーからメッセージが届いた場合にチャットができるようになります。友だちでない人に返せるのは、受信から7日以内です。認証済アカウントは、チャットの一覧から自分でチャットを始められますが、ユーザーが必要とする情報やサービスの提供と異なる目的で送ること、広告・宣伝の目的で送ることは避けるよう注意書きがあり、ブロックや通報の対象になることがあるとされています(チャット)。予約の連絡を一斉に送る仕組みの代わりにはならず、お客さんとの個別のやり取りの中で使う送り方です。

チャットには予約送信もあり、指定した日時に送れます。同時に予約できるのは50件までで、混み合うと時間どおりに送られないことがあり、応答設定でチャットをオフにしていると送られません。チャットの画面からタグで絞って送る「絞り込み配信」は、通数に数えます(チャット)。たとえば、チャットで予約の相談を受けたお客さんに、そのやり取りの続きとして前日の確認を予約送信しておく、という個別の使い方はできますが、件数も同時に50件までです。

問い合わせの返事を、Slack など社内のツールから API で返す作りでは、人が書き終えるまでに応答トークンの1分に間に合わないことがあり、プッシュ(通数に数える)で送ることになります。その設計は「LINE × Slack連携」に書いています。

届かない相手の分は通数に入らないが、届いたことにもならない

プッシュは、友だちと、1対1のトークで7日以内にメッセージを送ってきた人に送れます。LINE のアカウントを削除した人、ブロックしている人、友だちでない人(7日を過ぎた場合)に送ると、ステータスコード 200 が返りますが、実際には届きません(プッシュメッセージを送る)。その分は通数に数えないので費用はかかりませんが、店の仕組みには「送った」と記録されます。前日のリマインドを送ったつもりで、お客さんには届いていない、ということが起きます。

ブロックされたことは、フォロー解除のイベントで分かります。受け取ったら予約の記録に印を付け、リマインドが届かない人には電話やメールで連絡する、と決めておけば、届いていない相手を予約の記録から拾えます。サービスメッセージは送信されるアカウントをブロックできないので、ブロックによって届かなくなることはありません(媒体資料 p.28)。電話番号宛ての通知メッセージは、ブロックしている人には送信されず、請求の対象にもなりません。届かなかった相手の見分け方は「LINE通知メッセージとは」に書いています。

通数に入る送り方の費用と、予約の連絡が止まる3つの場面

月額と無料の通数は次の図のとおりで、追加メッセージを送れるのはスタンダードプランだけです。単価は冒頭に書いた10月1日からの値で、改定は日本の LINE公式アカウントが対象です(料金プラン・追加メッセージ料金改定のお知らせ)。予約の連絡をプッシュで送るなら、どのプランでも、月の連絡の数がお知らせの配信と合わせて無料の通数に収まるかを先に見ます。

料金プランごとの、1か月の無料の通数

金額は税別。超えた分を送れるのはスタンダードだけで、月20万通まで1通3円。例の4つの連絡をすべてプッシュで送ると、無料の通数は予約50件・1,250件・7,500件分(当社計算)

コミュニケーション(月0円)200通
ライト(月5,000円)5,000通
スタンダード(月15,000円)30,000通

出典:LINEヤフー for Business「料金プラン」・「追加メッセージ料金改定のお知らせ」

費用のほかに、通数に入る送り方には、送れなくなる場面があります。予約のリマインドのように「送れなかった」では済まない連絡をプッシュで送るなら、次の3つを先に知っておきます。

プッシュで送る予約の連絡が送れなくなる3つの場面

リファレンスでは、通数の上限による 429 はプッシュ側のエラーにあり、応答メッセージのエラーは 400 だけ

場面1

コミュニケーション・ライトプランで、無料の通数を使い切った

起きること:その月はそれ以上送れない。続けるにはプランを上げる

API の返事:429(You have reached your monthly limit.)

場面2

スタンダードプランで、追加メッセージ数の上限目安に達した

起きること:上限を超えて送ろうとすると配信が止まる

API の返事:429(上限目安の超過)

場面3

大きな一斉配信をしている最中

起きること:配信予定の数が一時的に予約され、残数があっても別の送信が失敗することがある

対処:先の配信が終わり、通数が確定してから送り直す

出典:LINEヤフー for Business「料金プラン」、LINE Developers「Messaging APIの料金」・「ステータスコード」・FAQ「429 が返されるのはなぜですか」

場面1は、料金プランのよくある質問にある決まりです。コミュニケーションプランは200通、ライトプランは5,000通を超える配信ができず、超えて送りたいならプランを上げる必要があります。月の後半に予約が集中する店では、月末の予約ほどリマインドが届かない、という形で出ることがあります。場面2の上限目安は、スタンダードプランで追加メッセージを送るために設定するもので、上限を超えて配信しようとすると停止されます。連続で配信すると上限を超えて配信されることもあり、上限はあくまで目安とされています(料金プラン)。

場面3は、残数があっても起きる決まりです。管理画面と Messaging API の配信では、送信を始めてから実際に送る件数が確定するまで、配信予定の数が一時的に予約され、設定によっては実際の対象者数にかかわらずターゲットリーチ分が予約されます。その間に別のメッセージを送ると、429 で失敗することがあります(よくある質問)。夕方に大きな一斉配信をする店が、同じ時間に前日18時のリマインドをプッシュで送る作りにすると、ここに当たりえます。リマインドの送信では 429 を受け取ったら時間をおいて送り直す処理を入れ、一斉配信の時刻とずらしておきます。

電話番号宛ての通知メッセージは、LINE公式アカウントの料金プランとは別に、通知メッセージ用の月額のプラン(月50万円・200万円・1,000万円の3つ)で払います。月額のプラン料金は通数にかかわらずかかり、プランの通数と追加メッセージに数えるのは、実際にユーザーに送信された分だけです。LINEヤフーのお知らせの料金表には、税込か税抜かの記載がありません(「LINE通知メッセージ」リニューアルのお知らせ・LINE通知メッセージAPIの技術仕様)。予約の連絡のためだけに使うには大きな固定費なので、友だちにはプッシュ、ミニアプリで予約した人にはサービスメッセージで送ったうえで、電話番号しか分からない人に月に何通送るかで判断することになります。

月の通数ごとの請求額は「LINE公式アカウントの料金改定」に表があります。運用や構築を外に頼むときに、作業の料金と LINEヤフーに払う配信の料金を分けて読む方法は「運用代行・構築代行の見積もりの読み方」にあります。

自分のアカウントで、どの送り方が通数に入ったかを確かめる

送り方を決めたら、実際に通数がどう動くかを自分のアカウントで確かめます。管理画面では、[設定]>[利用と請求]>[ダッシュボード]でメッセージの利用状況が見られます。「利用と請求」を操作できるのは管理者権限のユーザーだけで、スマートフォンのブラウザ向けの購入画面の配信済みのメッセージ数は毎日午前2時ごろに更新されます(利用と請求)。管理画面では月の合計しか分からないので、応答とプッシュを分けて日ごとに見たいときは API を使います。

Messaging API で送っている場合は、次の4つのエンドポイントで数を取れます。どれもチャネルアクセストークンを付けた GET のリクエストです。

利用状況を取る4つのエンドポイント

1・2は当月の数で、管理画面から送った分も含む。3・4は日ごとの数で、管理画面から送った分は含まない

1 上限目安/v2/bot/message/quota
2 当月の利用状況/v2/bot/message/quota/consumption
3 送った応答の数/v2/bot/message/delivery/reply?date=
4 送ったプッシュの数/v2/bot/message/delivery/push?date=

2は概算。正確な数は管理画面か、3・4のような送信済みの数を取る API で見るよう案内されている

出典:LINE Developers「当月に送信できるメッセージ数の上限目安を取得する」・「当月のメッセージ利用状況を取得する」・「送信済みの応答メッセージの数を取得する」・「送信済みのプッシュメッセージの数を取得する」

curl -v -X GET https://api.line.me/v2/bot/message/quota -H 'Authorization: Bearer {channel access token}'

1は当月に送れるメッセージ数の上限目安で、type が none(未設定)か limited(設定あり)、limited のときだけ value に数が入ります。無料の通数と追加メッセージ数を合わせた値です。

curl -v -X GET https://api.line.me/v2/bot/message/quota/consumption -H 'Authorization: Bearer {channel access token}'

2は当月に送ったメッセージの数で、totalUsage に入ります。管理画面から送った分も含みますが、概算です。

curl -v -X GET "https://api.line.me/v2/bot/message/delivery/reply?date=20261014" -H 'Authorization: Bearer {channel access token}'

3と4は、応答とプッシュのエンドポイントで送ったメッセージの、日ごとの数です。date は yyyyMMdd の形で日本時間(UTC+9)の日付を入れ、status が ready のときだけ success に数が入ります。集計は通常は翌日中に終わり、それまでは unready が返ります(送信済みの応答メッセージの数を取得する・送信済みのプッシュメッセージの数を取得する)。

確かめ方の例です。毎日同じ時刻に2の totalUsage を取って前の日との差を出し、予約の確認を応答で返し始める前と後で比べます。3で応答の数が増えても差が大きくならなければ、応答が通数に入っていないことの目安になります。totalUsage は管理画面から送った分も含む月の累計の概算なので、比べる日は一斉配信をしない日にすると見やすくなります。応答で返したつもりの送信が、トークンの期限切れなどでプッシュに回っていれば、4の数に出ます。

まず、送っている連絡を「誰が先に動いたか」で分ける

仕組みを作る前に、送りたい連絡を1枚に並べ、それぞれに「お客さんがトークで動いた直後か」「ミニアプリで操作したあとか」「人が返すか」「店の都合の時刻か」を書き込んでみてください。あわせて、予約や注文をどこで受けているか(トーク、ミニアプリ、Web、電話・店頭)も書くと、どの連絡が通数に入るかが決まります。通数に入る連絡の数に、月の予約や注文の件数を掛けたものが、プランの無料の通数と一斉配信の分に収まるかが、プランを選び直すか、ミニアプリやトークの中で予約を受ける作りに変えるかの判断になります。

予約や会員の記録を持つ今の仕組みと LINE をつなぐ作り方と、その費用が決まる所は「LINEと今の顧客管理をつなぐ3つの作り方」に書いています。予約の受け方と連絡の送り方を、今の予約台帳や会員データとのつなぎ方と合わせて決めたいときは、当社のLINE運用・伴走支援でご相談いただけます。

料金・通数の決まり・API の仕様・画面の名前は、2026年10月14日に LINE Developers(Messaging API・LINEミニアプリのドキュメントとリファレンス、FAQ)、LINEヤフー for Business(料金プラン、追加メッセージ料金改定のお知らせ、チャットと利用と請求のマニュアル)、LINEミニアプリ媒体資料(2026年9月28日更新)を開いて確かめたものです。予約1件4通での件数と金額は、公式の通数と単価から当社が計算しました(税別)。

LINE運用・伴走支援

LINE公式アカウントの友だち獲得の設計、セグメント配信・ステップ配信・リッチメニューの構築、自動応答、CRM/MAや基幹データとの連携までを支援します。

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上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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