LINEレストランプラス・ビューティープラスで足りるか、今の予約やPOSとつなぐか
LINEレストランプラスは注文とPOS、ビューティープラスは予約表とカルテまでLINEヤフーの管理画面で持つパッケージです。今の予約サイト・POS・会員番号のどれを残したいかで、パッケージで足りるか、今の仕組みとつなぐかが分かれます。
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この記事の要点
- LINEレストランプラスと LINEビューティープラスは、LINE公式アカウントに業種向けのオプション(管理画面での商品名はレストランオプション・Beautyオプション)を足したパッケージです。レストランはモバイルオーダー・POS・ハンディと機材、ビューティーは LINE 上の予約・予約表・カルテを持ち、どちらも初期設定を LINEヤフーが代行します。申し込めるのは認証済アカウントです。ただし、友だちが10万人以上のアカウントと、CRMオプション・チャットProオプション・もう一方の業種オプションを申し込み中か契約中のアカウントは申し込めません。
- Beautyオプションは、初期サポート費用30,000円、月額14,000円(年契約)か17,500円(月契約)で、スタッフが2名以上なら月11,000円を足します(いずれも税別)。予約の手数料はかからず、予約完了・キャンセル・前日のリマインドの自動通知は無料です。レストランオプションは公開の料金表ではなく、現地調査(別費用)とヒアリングのあとの見積もりで決まり、2年契約が条件のキャンペーンがあります。
- 合うかどうかは、今の予約サービス・POS・会員番号・本部からの配信・決済のどれを残したいかで分かれます。パッケージには、外部の予約サイトとのかんざし連携、Square との会計の連携(2027年春頃の予定、追加料金なしの予定)、お店の顧客番号を表示する「お客様番号」の欄、取引・注文の記録の CSV があります。残したいものがその範囲に収まるかを申し込み前に確かめ、収まらない分は今の仕組みと LINE をつなぐ形を考えます。
残したいものごとに、パッケージにあるものと、申し込み前に確かめること
すべてがパッケージの範囲に収まれば、業務をパッケージで持つ形に移せる
収まらないものがあれば、その分を今の仕組みに残して LINE とつなぐ。そのときは作る・直す・保守を自社か開発会社が持つ
出典:LINEヤフー for Business「LINEレストランプラス」・「LINEビューティープラス」、2026年9月8日のお知らせ、マニュアル「ユーザーリスト」・「取引管理」・「申し込み・解約(Beautyオプション)」・「申し込み・解約(レストランオプション)」
今の予約や会計の仕組みをパッケージの中に移してよい店なら、パッケージで足ります。今の予約サイトを残したいヘアサロンも、かんざし(別契約)が対応する予約サイトなら、ビューティープラスで予約をまとめて管理できます。LINEレストランプラスと LINEビューティープラスは、LINE公式アカウントに LINEヤフーの業種向けオプションを足したパッケージで、レストランは注文・POS・ハンディ・機材まで、ビューティーは予約表・顧客カルテ・予約の自動通知まで、LINEヤフーの管理画面で持つ作りです(レストランプラスのお知らせ・ビューティープラスのお知らせ)。今の POS・会員番号・本部からの配信のように、パッケージの外に残したいものがあるなら、その項目がパッケージでどう扱われるかを先に確かめ、収まらない分は今の仕組みと LINE をつなぐ形になります。
当社は、LINE公式アカウントの運用を支援し、今ある予約・会員の台帳や POS と LINE をつなぐ仕組みを設計して作っています。パッケージを使わずに今の仕組みと LINE をつなぐ側の当事者なので、この記事ではパッケージがよいか悪いかは書かず、どちらが合うかを読む方の店の条件で分けます。2026年6月23日にレストランプラス、9月8日にビューティープラスの提供が始まりました。Beautyオプションは料金表が公開され、レストランオプションはキャンペーンと見積もりの形で案内されています。
業種ごとの LINE公式アカウントの使い方は「飲食店・カフェのLINE公式アカウント活用」「美容室・サロンのLINE公式アカウント活用」に書いています。レストランプラスに組み込まれている CRMオプション単体の機能と料金は「CRMオプションでできること・足りないこと」、今の顧客台帳と LINE をつなぐ作り方の種類と費用は「LINEと今の顧客管理をつなぐ3つの作り方」に譲ります。
例は1つに決めます。すでに予約サービスか POS レジを使っていて、会員番号で顧客を管理している店です。この店が何を残したいかで、節ごとに答えが変わります。
レストランは注文とレジ、ビューティーは予約表とカルテを、LINEヤフーの管理画面で持つ
LINEレストランプラスは、LINE公式アカウントと「レストランオプション」を組み合わせた飲食店向けのパッケージです。モバイルオーダー、POS、ハンディ、売上と顧客の管理、LINE公式アカウントからの配信を一体で提供すると発表されていて、サービスページの図では、ハンディ用の iPhone、POS 用の iPad、キッチンプリンタ、レシートプリンタ、キャッシュドロアが機材として描かれています。CRMオプションの機能も組み込まれています(お知らせ・サービスページ)。
LINEビューティープラスは、LINE公式アカウントと「Beautyオプション」を組み合わせたヘアサロン向けのパッケージで、対応業種は美容院・ヘアサロンと理容店です。お客さんは LINE 上で24時間予約でき、予約の手数料はかかりません。店側は予約表、電話や店頭の予約の手動登録、施術履歴と写真(予約ごとに最大6枚)のカルテ、カウンセリングシート、空席・セグメント・オートメーションの配信、分析、専用のスマホアプリを使います(サービスページ)。どちらも、導入後は操作・設定のフォローと専用窓口での問い合わせサポートがあると案内されています。
2つのパッケージが持つもの
どちらも LINE公式アカウントの管理画面に業種の機能を足す形で、店の業務の記録がこの中に入る
LINEレストランプラス
飲食店向け/管理画面の商品名「レストランオプション」
- モバイルオーダー(QRコード・専用NFCタグで起動)
- POS・ハンディ(注文受付、分割会計、会計・レジ、レシート、在庫)
- 機材(iPhone・iPad・プリンタ・キャッシュドロア)
- 来店・注文データを使った配信、売上と効果の分析
- CRMオプションの機能
初期の支援:店舗・メニュー設定、配信設定、機材の選定・購入・設置を代行
外部連携:会計ソフト・決済端末に順次対応予定
LINEビューティープラス
美容院・ヘアサロン、理容店向け/商品名「Beautyオプション」
- LINE上の予約(LINE Beauty、手数料なし)と予約の自動通知(無料)
- 予約表(電話・店頭の予約は手動で登録)
- 顧客情報・カルテ・カウンセリングシート
- 空席・セグメント・オートメーションの配信、分析
- 専用のスマホアプリ
初期の支援:予約枠・メニュー・スタッフなどの初期設定を代行
外部連携:予約サイトはかんざし連携(別契約)、会計は Square との連携を2027年春頃に予定
出典:LINEヤフー for Business「LINEレストランプラス」・「LINEビューティープラス」、2026年6月23日のお知らせ・2026年9月8日のお知らせ
例の店に当てはめると、パッケージに移ったあとは、ビューティーなら予約を LINE Beauty で、レストランなら注文と会計をレストランオプションの POS・ハンディで受けることになります。予約・注文・顧客の記録は、これからパッケージの中にたまっていきます。今の予約サービスや POS を残す場合に何が要るかは、残したいものごとに後の節で取り上げます。その前に、申し込めるかどうかの条件があります。
申し込む前の関門:認証済、友だち10万人未満、CRM・チャットPro・もう一方の業種オプションと併用しない
2つのオプションの申し込み・解約のマニュアルには、同じ形の5つの利用条件が並んでいます。管理者権限を持っているユーザーであること、LINE公式アカウントが認証済であること、ビジネスマネージャーと LINE公式アカウントの接続・認証が済んでいること、CRMオプション・チャットProオプション・もう一方の業種オプションを申し込み・契約していないこと、友だちが10万人以上ではないことです(Beautyオプション・レストランオプション)。ビューティープラスのサービスページは、認証審査のアカウント名に店舗の正式名称を書くよう求めていて、個人を指すアカウント名は審査を通らないと書かれています。
チャットProオプションを契約中なら、解約が終わった翌月1日以降に申し込めます。チャットタグやノートなどは引き継がれます。申し込みは、Web版の LINE Official Account Manager の[設定]>[利用と請求]>[拡張オプション]からです。
申し込みから使い始めるまで
どちらも、担当者から権限を渡されるまで管理画面は見るだけで、設定はできない
出典:LINEヤフー for Business マニュアル「申し込み・解約(Beautyオプション)」(2026年9月9日更新)・「申し込み・解約(レストランオプション)」(2026年8月5日更新)、ビューティープラスのサービスページ
例の店で最初に確かめるのは、今の LINE公式アカウントが認証済か、友だちが10万人に届いていないか、CRMオプションを申し込み・契約していないかの3つです。ビューティープラスは、担当者が機能の説明や実際の管理画面を案内してくれます(無料トライアルはありません)。
料金:Beautyオプションは料金表があり、レストランオプションは見積もりで決まる
| 項目 | 金額(税別) | 条件 |
|---|---|---|
| 初期サポート費用 | 30,000円 | 初期設定の代行、立ち上げ支援、導入にかかる費用を含む |
| 月額(年契約) | 14,000円/月 | 利用開始日から1年分を契約時に一括で請求。契約期間中の途中解約・返金は受け付けていない |
| 月額(月契約) | 17,500円/月 | 初月分を購入時に、その後は毎月1日に当月分を決済 |
| 複数スタッフ利用料 | 11,000円/月 | スタッフを2名以上設定したとき。3名以上でも同じ金額 |
| かんざし連携(オプション) | 問い合わせ | 外部の予約サイトとの連携。パシフィックポーター株式会社とのかんざしの契約が別に要り、最低3か月の継続利用 |
| Square会計機能連携(オプション) | 問い合わせ | 2027年春頃の予定。お知らせでは、提供開始後も利用料金は変えず追加料金なしの予定。Squareターミナルは Square 株式会社との契約 |
出典:LINEビューティープラス(料金は税別と明記)、2026年9月8日のお知らせ、申し込み・解約(Beautyオプション)。年契約と月契約は相互に切り替えられず、どちらも自動更新です。
Beautyオプションを定価で12か月使ったときの合計
初期サポート費用30,000円を含む。税別。キャンペーン・LINE公式アカウントの月額・オプションは含まない(当社計算)
出典:LINEビューティープラスの料金表の金額から当社が計算(例:年契約・1名は 30,000円+14,000円×12か月)
LINE公式アカウントの月額は別にかかりますが、ビューティープラスはコミュニケーションプラン(月額0円)でも使えると、サービスページのよくある質問に書かれています。2026年10月14日時点で、キャンペーンが2つ案内されています。Beautyオプションのリリース開始月から2027年8月までに年契約した場合、利用開始月から1年分の月額が半額になるものと、リリース開始月から2027年10月までの期間は複数スタッフ利用料がかからないものです。月額の割引は申し込み画面でキャンペーンコードを入れて適用し(先行予約をした人は自動)、入れずに購入すると後からは原則適用されません。複数スタッフ利用料の割引は申し込み時に自動で適用されます。どちらも期間は予告なく変わることがあり、上限に達すると期間内でも終わることがあります。
レストランオプションは、問い合わせ、ヒアリング(担当者が見積もりを作成)、契約、利用開始の順に進み、金額はこの見積もりで示されます。費用はオプション費用に加えて、現地調査費・初期サポート費・機材費・機材設置費が発生する場合があり、導入の可否を確かめる現地調査は必須で別費用です(マニュアル・サービスページ)。2026年10月14日時点で案内されているキャンペーンは2つです。1つは、2026年6月から2027年3月までに2年契約で申し込んだ場合に、契約1年目の月額が実質0円になるものです(サービスページの図では2年目は半額)。もう1つは、2026年6月以降に2年契約で申し込んだ場合に、初期導入費用が実質0円になるものです。これは LINEヤフーが定める上限と条件の範囲内のもので、機材によっては一部負担があり、契約終了時などに機材の返却か費用の負担が生じる場合があります。こちらも期間は変更・延長されることがあり、上限に達すると期間内でも終わることがあります。
配信の費用について、どちらのパッケージも、メッセージ配信の料金は LINE公式アカウントの料金プランに準じ、自動通知はそこから除く、と書いています。ビューティープラスは、予約完了・キャンセル時と予約前日のリマインドを、店舗の LINE公式アカウントから無料で自動通知すると明記しています。料金プランは、コミュニケーション(月額0円・無料メッセージ200通)、ライト(5,000円・5,000通)、スタンダード(15,000円・30,000通)で、いずれも税別です(料金プラン)。2026年10月1日の料金改定は追加メッセージの単価の改定で(20万通までは1通3円、超えた分は1通2.5円、税別)、月額固定費と無料メッセージ通数は変わっていません(追加メッセージ料金改定のお知らせ、どちらも2026年10月20日に確認)。選び方は「LINE公式アカウントの料金プランの選び方」にあります。
例の店がパッケージの費用と比べるのは、今の予約サービスや POS の費用のうち、パッケージに移ったあと解約できる分です。かんざし連携で今の予約サイトをつなぐなら、かんざしの契約は続きます。Square で決済する場合は Square との契約が別に要りますが、連携の料金は追加なしの予定と発表されています。
予約:今の予約サービスや予約サイトを使い続けるなら
ビューティープラスでは、予約の入口は LINE Beauty(ミニアプリ)と予約の URL です。Beautyオプションの予約 URL から入った予約は予約表に自動で入り、電話や店頭の予約はスタッフが手で登録します。予約枠は最短15分から設定できます。外部の予約サイトの予約とまとめて管理するには、かんざし連携のオプションを使い、ダブルブッキングを防げるとされています。連携できる予約サイトは HOT PEPPER Beauty などで、最新の連携先はパシフィックポーター株式会社に確かめるよう案内されています(サービスページのよくある質問)。条件は、かんざしのアカウントを持っていること、パシフィックポーター株式会社とのかんざしの契約、最低3か月の継続利用で、連携でエラーが出たときは、かんざしの管理画面で確かめて対応します(サービスページ・外部サービス連携)。
移るときに知っておきたいのは、お客さんが「店舗とつながっている」かどうかで、使える機能が変わることです。電話で受けてスタッフが名前などを入力しただけのお客さんや、友だちだが LINE Beauty から予約していないお客さんは「店舗とつながっていない」状態で、LINE Beauty の予約一覧・予約の通知・カルテの共有が使えません。つながるのは、お客さんが LINE Beauty で予約したときか、店舗の予約リストの画面で「サロンとつながる」を押したときで、通知を受け取るには LINE公式アカウントの友だち追加も要ります(顧客との連携状態による機能の違い)。
ビューティープラスで、予約の通知が届くお客さん・届かないお客さん
スタッフが管理画面に入れたお客さん(今の台帳から手で移した人を含む)は、LINE Beauty で予約するか「サロンとつながる」を押し、友だち追加もしていれば、通知の対象になる
店舗とつながっている
LINE Beauty の予約一覧・予約の通知・カルテの共有が使える
こうなったお客さん
通知の条件:店舗の LINE公式アカウントを友だち追加している
例外:つながる前に管理画面で登録した予約は、一覧にも通知にも出ない
店舗とつながっていない
予約一覧・予約の通知・カルテの共有は使えない
こうなっているお客さん
つなぐには:リッチメニューに予約リストのリンクを置き、来店したお客さんに押してもらう
出典:LINEヤフー for Business マニュアル「顧客との連携状態による機能の違い」(2026年9月8日更新)・「LINE Beauty(ミニアプリ)」
つながっているお客さんへのリマインドの時刻は、予約した時点から来店までの時間で決まります。来店の27時間以上前の予約は来店24時間前、5時間以上27時間未満前の予約は来店2時間前に送られ、5時間を切ってからの予約にはリマインドがありません(LINE Beauty(ミニアプリ))。
レストランプラスのサービスページの図では、予約の段は LINE公式アカウントの「LINEで予約」として描かれています。「LINEで予約」は、予約サービスとの連携が完了している LINE公式アカウントで使える機能で、連携を解除すると予約の機能は使えなくなります(LINEで予約)。
今の予約の仕組みを残してつなぐ側では、まず今の予約サービスが「LINEで予約」に対応しているかを確かめます。対応していれば、標準の機能で LINE から予約を受けられます(予約の受け方の3通りは「LINEで予約を受ける方法」)。自社の予約台帳とつながる予約画面を作るなら、空き枠の出し方、変更・キャンセルの扱い、通知の仕組みまで自社の側で作ります。通知は、Messaging API のプッシュメッセージなら料金プランの通数に入り、認証済の LINEミニアプリのサービスメッセージなら送信に費用がかかりません(Messaging APIの料金・LINE Developers のよくある質問)。ビューティープラスの予約の自動通知は無料なので、自分で作る場合と比べるときは、この通知の費用も並べます。
自分で予約の仕組みを作って LINE とつなぐ場合に、通知の送り方で届く場所と通数がどう変わるかは、当社のデモで試せます。架空の整体院とデータで作った当社のデモで、ビューティープラスや LINE Beauty の画面を再現したものではありません。
デモ「LINEで予約と、前日のリマインド」を試す手順
- 「通知の送り方を選ぶ」で「公式アカウントのトーク」を選び、LINE の画面のメニューの「予約する」から、メニューと日時を選んで「予約を確定する」まで進む。
- 「前日 18:00 に進める(リマインド)」を押す。リマインドがトークに届き、「公式アカウントから送った通数(このデモ)」が増えます。
- 「ミニアプリのサービスメッセージ」に切り替えて、もう一度予約し、同じボタンを押す。通知は「LINEミニアプリ お知らせ」のトークに届き、「この予約で送ったサービスメッセージ」の回数が進みます。
- 画面の「作り方の目安」で、標準機能の「LINEで予約」を使う場合と、予約画面をミニアプリで作る場合の分かれ目を読む。
枠の中はスクロールできます。画面いっぱいで試すときは、別のタブで開いてください。
整体院・予約枠・連絡の時刻はデモの仮定で、画面の「2つの送り方の違い」の表は LINE の仕様です(出典はデモの画面にあります)。
例の店に戻ると、外部の予約サイトからの予約を受け続けたいヘアサロンは、ビューティープラスならかんざし連携で今の予約サイトとまとめて管理することになります。自社の予約台帳を基準にしたまま LINE の予約と通知を足したい店は、今の予約サービスの「LINEで予約」の対応を確かめるところから始めます。
POS と決済:今のレジを残すなら、外部連携の予定と条件を先に見る
レストランプラスの POS・ハンディには、モバイルオーダーの QR コードの発行、ハンディ端末での注文受付、オーダー管理、分割会計、会計・レジ操作、レシートの発行、在庫管理が入っています。お客さんの注文(LINEで注文)は、POS レジかハンディでテーブルに来店登録をすると QR コードが印刷され、それを読み取って始まる作りです。LINE を使わないお客さんはウェブブラウザーからも注文できますが、その場合は友だち追加・クーポン・ショップカードは使えません(LINEで注文(ミニアプリ))。外部のサービスとの連携は、会計ソフトとオールインワンの決済端末に順次対応する予定で、対応の時期と連携先は問い合わせになっています(サービスページ)。
ビューティープラスの会計(外部 POS 連携)は、2027年春頃のリリースが予定されています。Square の決済端末「Squareターミナル」と連携して Beautyオプションの管理画面から会計し、会計の情報を分析や配信に使う機能で、提供開始後もビューティープラスの利用料金は変えず、追加料金なく使える予定と発表されています(お知らせ)。サービスページのオプションの欄では、Square会計機能連携の下に「Squareアカウントを新規でお申し込みいただいたお客様のみが対象」と書かれていて、Squareターミナルは Square 株式会社との契約です。
ビューティープラスを使うサロン向けには、Square の決済手数料の特別料率も案内されていて、年間の取引金額の見込みが3,000万円未満なら中小企業向けの決済手数料1.98%〜、3,000万円以上なら端末無料で2.66%〜です。お知らせでは、この優遇は連携の提供開始に先立って、LINEヤフー経由で Square アカウントを新規作成したサロン向けの限定キャンペーンとして実施していると書かれています。条件は、Square の新規申し込み、Square の審査の完了、ビューティープラスの契約、ビューティープラス経由の Square 決済の継続利用です。サービスページでは、4つ目の条件の後に「本条件は…システム連携機能のリリース後に適用開始」と書かれ、一定期間ビューティープラス経由の Square 決済が無いと特典の付与を中止することがあるとも書かれています(サービスページ・お知らせ)。Square の公式の料金ページでは、対面決済の手数料は、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満で主要カードブランドの場合が2.5%、それ以外は3.25%〜かカスタム手数料です。上の特別料率は、それぞれの区分の通常の手数料より低い値です(Square の料金、どちらも2026年10月20日に確認)。
今のレジを残してつなぐ側では、LINE の注文画面と今の POS の間をどうつなぐかを、自社か開発会社が決めて作ります。LINEミニアプリでは、未認証・認証済のどちらでも決済システムを使え、認証済ミニアプリなら、お客さんの操作への確認や結果の通知をサービスメッセージで送れます。値下げやクーポンなどの販促は送れません(LINEミニアプリのカスタム機能・サービスメッセージの条件)。開発費の決まり方は「LINEミニアプリの開発費用はどう決まるか」に書いています。
今の POS を残して、LINE から注文を受ける作り(構成の例)
決済は、どの決済サービスを使うかを手数料と入金の条件で選ぶ
作る費用と期間、動き始めてからの直しと保守、LINE 側の仕様の変更への追随は、自社か開発会社が持つ
出典:当社のデモ「モバイルオーダー」の「作るときの構成(例)」、LINE Developers「カスタム機能」・「Messaging APIの料金」
つなぐ形は、今の POS や会員番号をそのまま使える代わりに、パッケージなら LINEヤフーが持つ部分を自社の側で持ちます。注文画面・受注画面・POS とのつなぎを作る費用と期間、動き始めてからの直しと保守、LINE 側の仕様の変更への追随です。たとえば LINE Developers は2026年10月7日の LIFF v2.31.2 で、LIFF URL のクエリパラメータの値に含まれる「?」の扱いを変え、アップデートの際は変更後の挙動でもアプリが正常に動くことを確かめるよう案内しています(LIFF v2.31.2をリリースしました)。LIFF で注文画面や会員証を作っている会社は、こうした案内のたびに自社の画面を更新して動きを確かめます。パッケージでは、初期設定の代行に加えて、導入後の操作・設定のフォローと専用窓口が案内されています。
LINE の中で注文し、店舗の受注画面で準備を進めると「できあがり」の通知が届くまでは、架空のカフェで作った当社のデモで試せます。レストランオプションの画面を再現したものではなく、今の受注の流れに LINE の注文を足す場合の動きです。
デモ「モバイルオーダー(注文から受け取りまで)」を試す手順
- LINE の画面のメニューの「注文する」を押し、受け取り方法と受け取り時間を選んで「メニューを見る」。
- 商品の「+」から選んで「カートに入れる」、「注文内容の確認」でお支払いを選び「注文する」。
- 「店舗の受注画面(デモ)」で「準備を始める」、続けて「できあがり(お客様に通知)」を押す。「LINEミニアプリ お知らせ」に準備ができた通知が届きます。
枠の中はスクロールできます。画面いっぱいで試すときは、別のタブで開いてください。
店舗・商品・価格・受け取り枠はデモの仮定で、決済は行いません。画面の「作るときの構成(例)」に、受注画面を今の POS につなぐかを要件で決めることと、通知の送り方の違い(出典つき)が書いてあります。
例の店が今の POS を使い続けたいなら、レストランプラスでは会計ソフト・決済端末との連携の時期と連携先を、ビューティープラスでは今の決済の契約と Square との連携の条件(新規の Square アカウントが対象とされている点を含む)を、申し込み前に聞くことになります。
顧客データ:解約したあとも手元に残したいものを、先に決めておく
どちらのオプションでも、顧客の情報は LINE公式アカウントの管理画面のユーザーリストに集まり、契約に応じて「Beauty」(美容予約の履歴やカルテ)や「LINEで注文」(来店履歴や注文情報)のタブが出ます。ユーザーリストには、お店で管理している顧客番号を表示する「お客様番号」の項目があります(ユーザーリスト)。今の会員番号をここに入れておけるか、どう入れるかは、申し込み前に聞いておきます。
手元に書き出せるものとしては、レストランオプションで取引・注文の記録が CSV になります。取引管理の詳細レポートから8種類(日別精算、会計・会計取消し、支払い方法別会計、領収書発行、値引・割引、注文履歴、注文変更履歴、削除済み伝票)をダウンロードでき、分析の画面も表示中の条件で CSV にできます。iPad の POS アプリの中のブラウザーでは CSV をダウンロードできないので、Web ブラウザーで管理画面を開きます(取引管理・分析)。顧客の一覧そのものを書き出す方法は、どちらのオプションも末尾の「申し込み前に窓口で確かめること」に入れました。
2つのオプションの解約のマニュアルには、どちらも「契約終了後のデータは、一定期間経過後に削除されます」とあります。レストランオプションは、解約後や停止後のデータを削除するタイミングと機能の制限の内容が機能ごとに異なり、支払いの猶予期間が終わると LINEで注文・POS/ハンディ・管理画面の機能に制限が入るとも書かれています(レストランオプション・Beautyオプション)。
パッケージの中に置く顧客データと、書き出せるもの
会員番号や来店の記録を自社でも持ち続けたいなら、どこに何を残すかを先に決める
レストランオプション
ユーザーリストの「LINEで注文」のタブ、取引管理と分析の画面
管理画面の中で持つ
CSV で書き出せる(取引・注文の記録)
顧客の一覧の書き出し:CRMオプションでは不可(よくある質問)。業種のオプションは窓口で確かめる
契約終了後:一定期間後に削除。削除の時期は機能ごとに異なる
Beautyオプション
ユーザーリストの「Beauty」のタブ、顧客管理の画面
管理画面の中で持つ
顧客の一覧の書き出し:CRMオプションでは不可(よくある質問)。業種のオプションは窓口で確かめる
契約終了後:一定期間後に削除
出典:LINEヤフー for Business マニュアル「ユーザーリスト」・「取引管理」・「分析」・「顧客管理」・「申し込み・解約(レストランオプション)」・「申し込み・解約(Beautyオプション)」、サービスページの図(来店時の情報)
同じお客さんが2件以上の顧客として登録されたときは、ユーザーリストで電話番号かメールアドレスが完全に一致するとアラートが出て、顧客を統合できます。LINE のユーザー同士は統合できず、統合した顧客は元に戻せません(ユーザーリスト)。今の顧客台帳から移す件数が多い店ほど、移し方を申し込み前に確かめておきます。
今の会員番号を基準にしたままつなぐ側では、自社の台帳に LINE のユーザー ID と会員番号の組を持ちます。LINE のユーザー ID は、同じ人でもプロバイダーごとに違う値になるので、どのプロバイダーの ID を台帳に入れるかを最初に決めます(ユーザーIDを取得する)。台帳と LINE の間の同期も、自社の側で作って保守します。結び方と費用の決まり方は「LINEと今の顧客管理をつなぐ3つの作り方」、会員証の作り方は「LINEでデジタル会員証を作るには」に書いています。会員番号や POS のポイントと LINE の会員証をつなぐ場合の分かれ目は、架空のベーカリーで作った当社のデモ「デジタル会員証とポイント」の「作り方の目安」にもあります。
例の店なら、今の会員番号を「お客様番号」で持てるかを確かめたうえで、パッケージで持つか、自社の台帳を基準にして LINE とつなぐかを、ここで決めます。
複数の店舗と本部からの配信は、契約の単位を申し込み前に聞く
2つのオプションは、LINE公式アカウントごとに、その管理画面の拡張オプションから申し込みます。申し込みの条件のうち、複数の店舗を持つ会社に効くのは2つです。友だちが10万人以上のアカウントは申し込めないことと、同じアカウントで CRMオプションを申し込み中・契約中だとビューティープラスもレストランプラスも申し込めないことです(Beautyオプション・レストランオプション)。Beautyオプションの料金の注記は「スタッフが2名以上の店舗」と店舗を単位にした書き方で、レストランオプションの初期設定は店舗の基本設定から始まります。
本部のアカウントで会員番号を軸に全店へ配信している会社は、その作りを残すかどうかを先に決め、相談窓口では店舗ごとの契約の単位と、本部のアカウントとの関係を聞きます。例の店が2店目を出すときも、同じ問いになります。
相談窓口に聞く前に、自分の店の答えを5つ書いておく
申し込みの前に書き出すことと、窓口で聞くこと
残したいものが無い項目は、パッケージに移す前提で進めてよい
1 予約
今の予約の入口と、残すもの
書き出す:予約サービス・予約サイト・電話の割合
聞く:かんざし連携の範囲と費用
2 POS・決済
今のレジ・決済端末・手数料
書き出す:今の契約の残りの期間
聞く:連携の時期と対象、今の Square アカウントの扱い
3 顧客データ
会員番号・顧客台帳の件数
書き出す:解約後も残したい項目
聞く:今の会員番号を「お客様番号」に入れられるか・入れ方、顧客の一覧の書き出し、削除までの期間
4 店舗と本部
店舗の数とアカウントの分け方
書き出す:アカウントごとの友だちの数
聞く:契約の単位、本部のアカウントとの関係
5 契約
年契約・月契約・2年契約
書き出す:続けられる期間
聞く:見積もり(レストラン)、キャンペーンの条件
出典:本文の各節(LINEヤフー for Business のサービスページ・マニュアル)から当社が整理
申し込み前に窓口で確かめること(公開の資料で確かめきれなかったもの)
公開のサービスページ・お知らせ・マニュアルでは、次の3つを確かめきれませんでした。上の「聞く」に入れてあります。
- レストランプラスと会計ソフト・決済端末との連携の時期と連携先(順次対応予定、問い合わせ)。
- 顧客の一覧を書き出す方法と、今の台帳を取り込む方法。CRMオプションのよくある質問では、ユーザーリストの情報は CSV でダウンロードできないと回答されています(よくある質問)。業種のオプションでも同じかは窓口で確かめます。
- 複数の店舗・アカウントの扱い。CRMオプションのよくある質問では、複数アカウントの設定を一括で行うことはできないと回答されています(よくある質問)。レストランプラスには CRMオプションと同じ機能が組み込まれていますが、業種のオプションの契約の単位は窓口で確かめます。
5つのうち残したいものが無い店は、そのまま LINEヤフーの相談窓口に進めます。今の予約や会員の仕組みを残して LINE とつなぐ場合の設計と構築は、当社のLINE運用・伴走支援でお手伝いしています。パッケージに決めた場合も、認証済アカウントであることや、チャットProオプションの解約(翌月1日以降に申し込める)といった申し込みの条件は先に済ませておきます。条件を満たしていないと申し込めないためです。
料金・機能・条件・画面の名前は、2026年10月14日に LINEヤフー for Business(LINEレストランプラスと LINEビューティープラスのサービスページ、2026年6月23日・9月8日のお知らせ、料金プラン、各オプションの申し込み・解約と機能のマニュアル、CRMオプションのよくある質問)と LINE Developers(LINEミニアプリのカスタム機能、Messaging API の料金、ユーザー ID、ニュース)を開いて確かめたものです。金額は公式の表記どおり税別で、Beautyオプションを12か月使ったときの合計は料金表から当社が計算しました。キャンペーンと連携の予定は、公式の書き方のまま期間と条件を付けています。
LINE運用・伴走支援
LINE公式アカウントの友だち獲得の設計、セグメント配信・ステップ配信・リッチメニューの構築、自動応答、CRM/MAや基幹データとの連携までを支援します。
