Dify の導入支援を頼む前に決めること|クラウド版かセルフホストか、直す人、ナレッジと権限、API 利用料の見積もり

Dify の導入支援を頼む前に決めるのは、版、直す人、ナレッジと権限、API の利用料の4つです。クラウド版・Community・Enterprise の違い、ワークスペースのロール、Web アプリの公開範囲、モデルの利用料の見積もり方を、Dify の料金ページとドキュメント、GitHub のライセンスで確かめて整理しました。

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この記事の要点

  1. Dify の導入支援を頼む前に決めるのは、版、直す人、ナレッジと権限、API の利用料の4つです。Dify の料金ページでは、クラウド版(Sandbox・Professional・Team)、セルフホストの Community(無料)、Enterprise(要問い合わせ)に分かれ、複数のワークスペース、SSO、商用ライセンスの認可は Enterprise の項に書かれています。
  2. Web アプリは、既定では URL を知っている人なら誰でも開けます。社内の文書をつなぐ前に、ナレッジごとの権限と、Web アプリを開ける人を決めます。アプリを直せるのは、4つのロールのうちエディター以上です。
  3. モデルの利用料は、クラウド版のクレジットか、自社で契約した API キーへの請求のどちらかで、Dify の料金とは別に発生します。1回の呼び出しの量は、試作の段階で Dify の画面と API の返り値から測ってから見積もります。

支援会社に見積もりを頼む前に、社内で決める4つ

1 は構築と運用の前提、2〜4 は引き渡したあとに社内で持つ判断(順序は当社の整理)

決めること 1

版

  • クラウド版か、自社のサーバーで動かすセルフホストか
  • Community か Enterprise かで、ワークスペースの数・SSO・商用ライセンスが変わる

分かれ目:データを置く場所と、更新する人

決めること 2

直す人

  • アプリを直せるのは、エディター以上のロール
  • 担当が替わっても、作ったアプリはワークスペースに残る

残すもの:エディターの役割と、更新・バックアップの担当

決めること 3

ナレッジと権限

  • ナレッジの権限は、ナレッジベースごとの設定
  • Web アプリは既定で、URL を知っていれば誰でも開ける

先に決める:登録する文書と、開ける人

決めること 4

API の利用料

  • クレジットか、自社の API キーかで請求先が変わる
  • Dify の料金とは別に、モデルの利用料がかかる

測り方:ダッシュボードと API の返り値

出典:Dify の料金ページ、Dify のドキュメント(メンバーの管理、Web アプリの設定、モデルプロバイダー)。決める順序は当社の整理(2026年10月4日確認)

Dify の導入支援を頼む前に決めるのは、版、直す人、ナレッジと権限、API の利用料の4つです。Dify の料金ページでは、クラウド版、セルフホストの Community、Enterprise の3つの形が並んでいて、複数のワークスペース、SSO、商用ライセンスの認可は Enterprise の項に書かれています(Dify の料金ページ、2026年10月4日に確認)。同じ Dify でも、どれを選ぶかで、できることと、運用する人が変わります。

4つのうち、後から変えにくいのは版です。アプリの設定は DSL で持ち出せますが、ナレッジの中身、利用ログ、サードパーティのキーは、DSL に含まれません(アプリの管理)。版を替えるときは、ナレッジを登録し直すことになります(当社の整理)。

この記事は、特定の支援会社を勧めません。Dify の価格・版・仕様は、Dify の公式の料金ページ、ドキュメント、GitHub のライセンスだけで確かめました。支援会社の料金は載せていません。社内に置く文書の仕分けは社内の文書を AI で引けるようにする前の記事、Dify で社内の質問に答えるボットを作る手順と権限の最低限はDify の社内ボットの記事、Dify と n8n・Make の使い分けはツール比較の記事で書いています。Microsoft 365 Copilot や Gemini のように契約でそろう AI は、Copilot 研修の記事とGemini 研修の記事を見てください。

クラウド版かセルフホストか:データを置く場所と、更新する人で分ける

料金ページが示す提供の形は、次のとおりです。クラウド版はワークスペースごとのプランで、Enterprise と Community は、セルフホストの項に並んでいます。

Dify の料金ページにある、3つの提供の形
項目クラウド版(Sandbox・Professional・Team)Community(セルフホスト)Enterprise
動かす場所Dify が運営するクラウド上のワークスペース自社で用意したサーバー。Docker Compose で起動するエンタープライズ向けのデプロイ(料金ページの記載)
Dify に払う費用Sandbox は無料。Professional は月払い $59・年払い $590、Team は月払い $159・年払い $1,590(ワークスペースごと。表示価格に税は含まれない)無料カスタム(営業担当への問い合わせ)
ワークスペース1つ1つ(単一ワークスペース)複数のワークスペースと、エンタープライズ向けの管理
SSO・商用ライセンスの認可料金ページに記載なし料金ページに記載なし。Dify のオープンソースライセンスに従うどちらも「エンタープライズ専用」の項にある
更新と保守Dify 側自社。アップグレードの手順はリリースごとに違う「Dify 公式によるアップデートとメンテナンス」と専門の技術サポートが挙がっている

クラウド版のプランの上限は、次の表のとおりです。ワークスペースは1つで、メンバー数とナレッジの容量が、プランで決まります(Dify の料金ページ、請求)。

クラウド版の3つのプランの上限(ワークスペースごと)
項目Sandbox(無料)ProfessionalTeam
チームメンバー・アプリ1名・5個3名・50個50名・200個
ナレッジ50 ドキュメント・50MB500 ドキュメント・5GB1,000 ドキュメント・20GB
メッセージクレジット200(月の表記なし)5,000 / 月10,000 / 月
ログ履歴30 日間無制限無制限
Dify API のレート制限5,000 回 / 月なしなし
ナレッジのリクエスト制限10 / 分100 / 分1,000 / 分

セルフホストの手順書が示す最小の要件は、CPU 2 コア以上、メモリ 4 GiB 以上です。Docker Compose で起動するコンテナは、コアのサービス7つ、依存のコンポーネント8つと、一時のタスク1つです(Docker Compose で Dify をデプロイする)。最小の要件は起動のための値で、利用者数に応じた規模の目安が、この手順書には載っていません。更新は、リリースのページのアップグレードの案内に従い、バックアップは docker/volumes のディレクトリ全体が対象です(ストレージとマイグレーション)。

セルフホストを選ぶ前に、社内で確かめる2つの問い(当社の整理)

答えが分かれる前提は、Dify の料金ページと、Docker Compose の手順書。2つの問いにまとめたのは当社の整理

1

社内の文書を、社外のクラウドに置くことを、社内の規程で認められないか

クラウド版は、Dify が運営する環境にナレッジを置く。置き場所の規程があるなら、セルフホストが候補に入る

2

サーバーの更新、バックアップ、障害の対応を、続けて受け持つ人を置けるか

セルフホストでは、アップグレードの実行とバックアップを自社で受け持つ。支援会社に頼むなら、運用まで契約に含めるかを聞く

1つ目が「はい」で、2つ目も「はい」セルフホストを検討する。構築と、そのあとの運用の両方を、見積もりの範囲に入れて聞く
それ以外クラウド版で始める。置き場所の規程は見直せるか、運用は支援会社に頼む範囲に入れるかを先に決める

出典:Dify の料金ページ、Docker Compose で Dify をデプロイする、ストレージとマイグレーション(2026年10月4日確認)

セルフホストにしても、モデルを外部の API で呼ぶなら、プロンプトとナレッジの断片は、そのモデルの提供元に送られます(当社の整理)。Dify は、Ollama や Xinference のような自前の推論サーバーにも接続できます(モデルプロバイダー(セルフホスト))。文書を社外に出さないことが目的なら、Dify を置く場所と、モデルを置く場所の両方を決める必要があります。モデルを自社側に置く構成は、ローカル LLM の記事で書いています。

Community のライセンスで確かめること

Dify のライセンスは、Apache License 2.0 を改変したもので、2つの条件が加わっています(GitHub の LICENSE)。1つ目は、Dify の書面の許可がない限り、ソースコードでマルチテナントの環境を動かせないことで、1つのテナントは1つのワークスペースにあたります。2つ目は、フロントエンドを使う場合に、コンソールやアプリの Dify のロゴと著作権の表記を消したり変えたりできないことです。この条件に当たる場合は、商用ライセンスが要ります。

社内の1つのワークスペースで、画面の表記を変えずに使う形なら、この2つに直接は触れないように読めます(当社の読みで、法的な判断ではありません)。顧客ごとにワークスペースを分けて提供する、画面の Dify の表記を消して配る、といった形は、条件に当たる可能性があります。支援会社に前提として伝え、Dify への書面での確認を、見積もりの条件に入れます。Dify のドキュメントは、「Powered by Dify」の表記の変更を、AWS 上で提供される Dify Premium の機能として案内しています(AWS 上の Dify Premium)。

版の選び方や、セルフホストの運用を頼む範囲を整理したいときは、当社のAI 導入支援のページから相談できます。

作ったものを直す人は誰か:ロールと、担当が替わったときに残るもの

Dify のワークスペースには、オーナー、管理者、エディター、メンバーの4つのロールがあります。アプリとナレッジベースを作成・編集・削除できるのはエディター以上で、メンバーは公開済みのアプリを使うだけです。モデルのキーを管理できるのは、オーナーと管理者だけです(メンバーの管理)。

Dify のワークスペースの4つのロール

カスタムロールは Enterprise の機能として案内されている。人数の決め方は当社の整理

ロール 1

オーナー

  • ワークスペースのすべてを管理できる
  • 1つのワークスペースに1人だけ

移すとき:メールで届く認証コードで所有権を移転

ロール 2

管理者

  • メンバーとモデルプロバイダーを管理できる
  • エディターの操作もすべてできる

API キー:モデルのキーを管理できるのはオーナーと管理者だけ

ロール 3

エディター

  • アプリとナレッジベースを作成・編集・削除できる

直す人:プロンプトやワークフローを直せるのはここから

ロール 4

メンバー

  • 使えるのは公開済みのアプリだけ

主な対象:質問する側の社員

出典:メンバーの管理(クラウド版)、メンバーの管理(セルフホスト)(2026年10月4日確認)

直す人を決めるとは、エディターのロールを、誰に、何人置くかを決めることです(当社の整理)。ロールは個人に付くので、担当者が1人だけだと、その人の異動や退職で、直せる人がいなくなります。メンバーを削除しても、その人が作ったアプリとナレッジベースはワークスペースに残ります。オーナーは1人で、所有権の移転には、オーナー宛てにメールで届く認証コードが要ります。セルフホストでは、メールの設定(MAIL_TYPE)をしていないと、招待メールも認証コードも送られません(メンバーの管理(セルフホスト))。

直す場面と、決めておくこと
場面Dify の仕組み社内で決めておくこと(当社の整理)
プロンプトやワークフローを直すChatflow と Workflow は、作業中のドラフトと公開版が分かれる。バージョンに名前を付けられ、古いバージョンをドラフトに復元できる。公開すると、Web アプリと API に最新の設定が反映される。他のアプリの種類は、この機能の対象外公開する人と確かめる人を分ける。直す前にドラフトで試す手順
担当者が替わるメンバーを削除すると、その人はすぐにアクセスを失うが、作ったアプリとナレッジベースはワークスペースに残る。オーナーは1人で、移転にはメールの認証コードが要るオーナーとエディターを、個人ではなく役割として2人以上に割り当てる
支援会社から引き取るアプリは DSL(YAML)でエクスポートできる。含まれるのは、アプリの設定、ワークフロー、プロンプト、ナレッジとの接続。含まれないのは、サードパーティのキー、ナレッジの中身、利用ログナレッジの原本と、キーの管理者を、引き渡しの対象に入れる
Dify を更新する(セルフホスト)アップグレードの手順はリリースごとに違い、リリースのページで案内される。更新の前に docker/volumes のバックアップを取る。新しい版の Dify で作った DSL は、古い版の Dify に取り込めないことがある更新する人、時期、戻せる状態の確認

表の出典は、バージョン管理、アプリの管理、メンバーの管理、ストレージとマイグレーションの各ページです。引き渡しの契約では、アプリの DSL に加えて、ナレッジの原本と、サードパーティのキーの管理者を、対象に含めるかを確かめます。

ナレッジの置き場所と権限:見える範囲は、3か所の設定で決まる

ナレッジに社内の文書を入れるときに、見える範囲を決めるのは、ナレッジベースの権限、Web アプリの公開範囲、ログの3か所です。

社内の情報が見える範囲が決まる3か所

3か所は、それぞれ別の画面・別の設定で決まる

1か所目

ナレッジベースの権限

  • どのワークスペースメンバーが使えるかを、ナレッジベースごとに決める
  • 権限を付けられたメンバーは、そのナレッジの管理操作もできる

決めること:登録する文書の範囲

2か所目

Web アプリの公開範囲

  • 既定では、URL を知っている人なら誰でも開ける
  • 開ける人の制限は、セルフホストの手順書では Enterprise の機能

決めること:社内の誰に、どこから開かせるか

3か所目

ログ

  • 会話の全文が残る
  • セルフホストでは、既定で無期限に保持される

決めること:保持期間と、見る人

出典:ナレッジ設定の管理、Web アプリの設定、ログ(2026年10月4日確認)

ナレッジベースの設定の「権限」は、そのナレッジベースにアクセスできるワークスペースのメンバーを定めます。アクセスを付けられたメンバーは、ドキュメントの管理の操作もすべてできます(ナレッジ設定の管理)。読んだドキュメントに、権限をドキュメント単位で付ける記載は見つかりませんでした。取り込み元の権限が引き継がれるという記載も、ありません。権限の違う文書を、同じナレッジベースに混ぜない、というのが、読んだ範囲からの当社の整理です。文書の仕分けは社内の文書を AI で引けるようにする前の記事で書いています。

Web アプリは、公開すると、既定で、URL を知っている人なら誰でも開けます(Web アプリの設定(クラウド版))。セルフホストの手順書は、認証やメンバー単位のアクセスで、開ける人を制限する機能を、Enterprise のものとして案内しています(Web アプリの設定(セルフホスト))。クラウド版の同じページには、制限の手段の記載が見つかりませんでした。社内向けのアプリを Community やクラウド版で動かす場合は、URL が外に出たときに誰でも開けること、社内のネットワークの側で入口を絞るか、Enterprise を選ぶかを、見積もりで聞きます(当社の整理)。API を使う場合は、キーをバックエンドだけに置きます。フロントエンドのコードに埋めたキーは、抜き取られて悪用されるおそれがある、と Dify は注意しています(Dify API クイックスタート)。

ログには、会話の全文が残ります。セルフホストでは、既定で無期限に保持され、保持期間は環境変数で設定します。会話を削除したり、保持期間が過ぎたりしても、その中でアップロードされたファイルは消えません(ログ)。クラウド版は、Sandbox が30日間、Professional と Team が無制限です(Dify の料金ページ)。社内の文書の質問には、個人の情報が入りうるので、保持期間と、ログを見る人を、運用の決まりとして先に書いておきます(当社の整理)。

クラウド版では、ナレッジの容量にも上限があります。高品質のインデックスで登録したドキュメントは、チャンクをベクトルとして保存し、ファイルの大きさの数倍の容量を使うことがあります。経済的なインデックスは、ベクトルを作らず、容量を使いません。上限に達すると、ドキュメントのアップロードや、チャンクの編集が止まります。ダウングレードで上限を超えた場合も、データは消えませんが、新しい内容は追加できません(ナレッジベースのデータストレージ制限)。

ナレッジベースのデータストレージ(クラウド版の上限)

高品質のインデックスは、ファイルの大きさではなく、作られるベクトルの数で容量を使う

Sandbox50 MB
Professional5 GB
Team20 GB

出典:ナレッジベースのデータストレージ制限。棒の長さは MB に換算した比(5 GB を 5,120 MB として描画)(2026年10月4日確認)

API 利用料の見積もり方:Dify の料金とは別に、モデルの利用料がかかる

クラウド版では、プランの AI クレジットで、人気のプロバイダーのモデルを使えます。AI の応答とは、1回の入力と1回の出力のモデルの呼び出しで、トークン数にかかわらず1回と数えられます。1回に必要なクレジットはモデルで違い、大きいモデルほど多く使います。対応するプロバイダーと、モデルごとの消費量は、料金ページで確認します。クレジットを使い切ったあとは、自社の API キーを追加して、請求を提供元のアカウントに切り替えられます。クレジットとキーを併用して、どちらを先に使うかも設定できます(モデルプロバイダー(クラウド版))。

セルフホストでは、モデルのキーはワークスペース全体のモデルアクセスを許可し、請求は各プロバイダーのアカウントに直接発生します。管理できるのは、オーナーと管理者だけです(モデルプロバイダー(セルフホスト))。ナレッジのインデックスと検索には埋め込みモデル、検索結果の並べ替えには Rerank モデルが使われる設定があり、これらもモデルの呼び出しです(同ページ)。

API の利用料を見積もる4つの段階(当社の整理)

Dify の月払い・年払いの料金は、ここには入らない。モデルの利用料は、別に発生する

1. 呼び出しの回数月の利用者数と、1人あたりの回数。ワークフローは、モデルを呼ぶノードの数だけ増える
2. 1回の量入力と出力のトークン数。試作で測る
3. モデルの単価提供元の料金ページで、モデルごとに確認する
4. 月の利用料1 × 2 × 3。クレジットの範囲か、自社の API キーへの請求かで、払う先が分かれる

出典:モデルプロバイダー(クラウド版)、ダッシュボード、Dify API クイックスタート。4つの段階の分け方は当社の整理(2026年10月4日確認)

見積もりの式は、上の4つの段階の掛け算です(当社の整理)。1回の量は、机上で決めずに、試作で測ります。Dify のダッシュボードは、メッセージ数、アクティブなユーザー、トークンの使用量を時系列で見せます(ダッシュボード)。ログでは、メッセージごとのトークン消費と応答時間を見られます(ログ)。API の返り値にも、トークン数と、通貨付きの価格の項目があります。価格は、算出できないとき空になります(Dify API の OpenAPI 仕様)。代表的な質問を試作で流し、平均だけでなく、長い入力の側のトークン数も見ておくと、月の見積もりのぶれが読めます(当社の整理)。

Dify 側の上限も、別に効きます。Sandbox の Dify API は月5,000回までで、Professional と Team には制限がありません。ナレッジのリクエストは、分あたりの上限があります(上の「クラウド版の3つのプランの上限」の表)。社内で一斉に使い始める日があるなら、その上限に収まるかも、見積もりの前提に入れます(当社の整理)。

頼む範囲と頼まない範囲:見積もりの前に、社内で埋める表

支援会社に頼む範囲は、右の列が社内で決まっているかで変わります。右の列が空のままだと、各社が違う前提で見積もることになり、金額を比べられません。

支援会社に聞くことと、社内に残すこと(当社の整理)
項目見積もりで聞くこと社内に残すこと
版と環境選んだ版での構築の範囲。セルフホストなら、サーバー、メールの設定(招待メールと所有権の移転に必要)、バックアップまで含むかデータを置く場所の社内の承認。クラウド版の契約と請求の名義(請求を管理できるのはオーナーと管理者だけ)
アプリの作成アプリの種類と本数。プロンプトの調整と、動作の確認をどこまで含むか対象の業務の選定と、「正しい回答」の基準
ナレッジの登録取り込みの方法、分割と検索の設定の調整。登録後の更新を含むか登録してよい文書の判断と、権限の仕分け
権限と公開ロールの割り当て、Web アプリの公開範囲の設定。開ける人を制限する手段(Enterprise か、別の方法か)ロールを持つ人。ログの保持期間と、見る人
モデルと API キー利用料の試算の支援。クレジットと自社のキーの使い分けの設計キーの契約名義、請求先、上限の決め方
引き渡しと運用DSL、手順書、バージョン名の付け方、復元の手順の引き渡し。運用を頼む場合は、更新とバックアップの範囲以後に直す人(エディター)、更新とバックアップの担当、問い合わせの窓口

頼まずに社内に残すのは、どの文書を登録してよいか、誰が見てよいか、誰が直すか、請求を誰が持つか、の4つです。どれも、Dify の設定画面で入力する値ですが、決めるのは、社内の業務と規程です(当社の整理)。

この記事で確かめられなかったこと
  • クラウド版でナレッジや会話が保管される場所(リージョン)と、データの取り扱いの条件。読んだ料金ページとドキュメントには、記載を見つけられませんでした。置き場所の規程がある場合は、Dify の規約・データ保護協定(料金ページのフッターに「データ保護協定」の項があります)と、Dify への確認が要ります
  • Enterprise の価格と契約の条件。料金ページには「カスタム」とあるだけです
  • Community のメンバー数・アプリ数の上限。料金ページの Community の項には、単一のワークスペースとあるだけでした
  • ナレッジの権限を、ドキュメント単位で設定できるか。読んだ「ナレッジ設定の管理」には、ナレッジベースへのアクセスを定義する「権限」の項だけがあります。取り込み元の文書の権限が引き継がれるという記載も、見つけられませんでした
  • クレジットの1回あたりの消費量。モデルごとに違うと説明されていて、料金ページを読む前提です。個々のモデルの数値は扱っていません
  • 月払いの金額は、料金ページの月払い・年払いの切り替えに対応する値を、ページのソースの数値から読んでいます。画面の表示と、決済の画面の最終の金額は確かめていません
  • ライセンスの条件が、自社の使い方に当たるかどうか。本文は LICENSE の文面を要約したもので、法的な判断ではありません
  • 実機での操作。ドキュメントの記述を読んだもので、クラウド版・セルフホストを実際に立ち上げて確かめたものではありません。Dify の日本語ドキュメントは AI による自動翻訳と明記されていて、不正確な箇所は英語版を参照するとあります
  • 支援会社の費用や、サービスの範囲。二次情報は使っていません

Dify の版の選び方や、頼む範囲の整理は、Aurant Technologies のAI 導入支援のページから相談できます。社内の文書を AI で引ける形にする前の仕分けは別の記事、Dify で社内ボットを作るときの権限と回答の精度の最低限はこちらの記事にまとめています。

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Claude・ChatGPT・Gemini・Copilotのどれをどの業務に使うかの見極めから、社内のAIチャット環境、権限と情報の扱いの設計、MCPやAPIでの既存システム連携、研修・伴走までを支援します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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