【2026年版】不動産仲介(賃貸・売買)のLINE公式アカウント活用完全ガイド|反響獲得・追客・内見予約の全手順

この記事をシェア:
目次 クリックで開く

夜22時、ポータルサイトから「この物件、まだ空いていますか?」と一件の反響が入る。折り返しの電話をかけるのは翌朝——その頃には、同じ物件を扱う他社にも同じ問い合わせが飛んでいて、先に内見を押さえた会社が案内してしまう。賃貸仲介では珍しくない光景です。反響は返信の速さでかなりが決まり、売買はすぐに決めないお客さまを数か月追い続けられるかで決まります。LINE公式アカウントは、この「即レス」と「追客」の両方を、電話やメールより接点を切らさずに続けられる窓口です。本記事では、賃貸・売買仲介がLINEで反響獲得から追客・成約までの仕組みをつくる手順を、順番に実行できる形で解説します。各ステップの詳しい手順は専用記事へのリンクからたどれます。

不動産のLINE:反響→追客→成約の循環をつくる1反響→友だち問い合わせ後に2条件ヒアリングエリア・予算3追客・物件案内新着をステップ配信4内見・成約取りこぼしを防ぐ
不動産仲介は「反響→条件ヒアリング→追客→内見・成約」の循環を作ります
⚠️ はじめに:宅建業法の広告ルールに注意
不動産の情報発信は宅地建物取引業法・不動産の表示に関する公正競争規約の対象です。LINEでの発信でも、おとり広告(実際には取引できない物件の掲載)、取引態様の不明示、誇大・優良誤認を招く表現などは禁止されています。物件情報は正確・最新に保ち、取引態様(媒介・代理・売主等)を明示してください。

なぜ不動産仲介にLINEが効くのか

  • 反響の一次対応が速くなる:接客中や夜間で電話に出られなくても、トークで反響を受けて「明日ご案内できます」と早く一手を返せます。折り返しが翌朝になる会社より先に、内見を押さえられます。
  • 賃貸と売買で追客を分けられる:すぐ決まる賃貸は新着を素早く、時間のかかる売買は資金計画や相場の情報を焦らず——お客さまの検討ペースに合わせて届け分けられます。
  • 内見・来店の予約と変更がトークで完結:「日曜の午後に内見できますか」「一本ずらしたい」といったやりとりを、電話の往復なしで受けられます。
  • ヒアリングした希望条件が手元に残る:エリア・予算・入居時期を最初に聞いておけば、条件に近い物件が出たときピンポイントで案内でき、「この担当に任せたい」につながります。

不動産仲介でのゴールは、LINEを下の画面のような「反響対応と追客の窓口」に育てることです。

〔店舗名〕不動産お問い合わせありがとうございますご希望条件をお聞かせください🏠▼ 下のメニューからどうぞ物件を探す内見予約売却査定来店予約相場を見る?よくある質問新着物件お問い合わせお知らせ
物件検索・内見予約・売却査定などを常設した不動産仲介のLINE画面イメージ

LINE活用の7ステップ

ステップ1|開設・認証
まずはアカウントを開設します(LINE公式アカウントの始め方)。店舗名で検索されたいので、認証済アカウント(無料・審査5〜10営業日)の申請もおすすめです。
ステップ2|プロフィールで「相談しやすさ」を伝える
プロフィール設定で、店舗・スタッフの写真、営業時間、住所、物件問い合わせURLを登録。ステータスメッセージは「〇〇エリア専門/お部屋探し・査定はトークから」のように、対応範囲と行動を示します。
ステップ3|友だち(反響)を増やす
友だち追加(QR・URL)を店頭・名刺・ポータルサイトの問い合わせ後の案内に設置。「新着物件やご内見のご連絡はLINEでお送りします」と伝えると、反響から自然に友だちになっていただけます。
ステップ4|初回の希望条件ヒアリングを自動で
あいさつメッセージで、登録直後に「対応の流れ」「希望条件(エリア・間取り・予算・入居時期)の伺い方」を自動で案内。最初のヒアリングがスムーズになり、的確な提案につながります。
ステップ5|追客の仕組みを作る(本命)
不動産の肝はここ。ステップ配信で「ヒアリングのお礼+対応の流れ → 希望に近い新着物件のご案内 → 内見のおすすめ」を自動化し、追客の抜け漏れを防ぎます。エリアの相場情報や引越しの豆知識など、役立つ一般情報を交ぜると読まれやすくなります。
ステップ6|問い合わせ・内見予約をスムーズに
「物件を探す」「内見・来店予約」「売却査定」「よくある質問」をリッチメニューに常設。営業時間・エリアなどのよくある質問は応答メッセージで自動回答、具体的な条件のすり合わせはチャットで個別に対応します。
ステップ7|数字と声で磨く
分析の見方で友だち数・ブロック率・開封率を確認。リサーチで「希望エリア」「重視する条件」を聞けば、物件提案や配信の精度が上がります(※年収など機微情報の取得には配慮します)。

運用カレンダー(例)

タイミング 施策 使う機能
友だち追加直後 対応の流れ・希望条件のヒアリング あいさつメッセージ
ヒアリング後〜数日 希望に近い新着物件のご案内 ステップ配信・一斉配信
検討中の期間 内見のおすすめ・条件のすり合わせ ステップ配信・チャット
繁忙期(1〜3月・9月) エリアの相場・お部屋探しのコツ 一斉配信
随時 新着・価格変更・キャンペーンの連絡 一斉配信・リッチメニュー

やりがちな失敗と対策

⚠️ 成約済みの物件を案内し続ける(おとり広告)
不動産の表示に関する公正競争規約では、取引できない物件の広告・提案は「おとり広告」として禁じられています。配信や個別提案に載せる物件は常に最新の取引可能なものだけにし、取引態様(売主・代理・媒介)も明示しましょう。
⚠️ 全員に同じ新着を一斉送信する
希望エリアも予算も違う相手に同じ物件を送っても、多くはブロックにつながります。ヒアリングしたエリア・予算・時期で絞って配信し、「自分向けだ」と感じる提案に寄せます。
⚠️ 内見・問い合わせの導線が見つからない
「内見はどこから頼むの?」で離脱させないよう、リッチメニューとプロフィールの両方に予約と問い合わせの入口を置きます。

反響への即レス設計と、おとり広告の注意

不動産で最も差がつくのが「初速」です。SUUMO・HOME’S・at homeなどのポータルサイトからの反響は、できるだけ早く(数分以内が理想)初回接触するほど、来店・成約につながりやすくなります。ポータル反響から自動でLINE友だち追加を促し、あいさつメッセージで物件情報や来店予約の導線をすぐに送る、という設計が有効です。

検討の性質は、賃貸は即決・繁忙期(1〜3月)が中心、売買は長期の追客と査定が中心、と異なります。それぞれに合わせて配信を分けます。

物件情報の配信では、おとり広告(不動産の表示に関する公正競争規約)に注意します。すでに成約済みの物件を掲載し続けたり、実際には取引できない物件で誘引したりすることは規約違反です。掲載・配信する物件情報は、最新・正確に保ちます。

まとめ:まずは3つから

最初にやることは、反響の受け皿をLINEに用意することです。①店舗・スタッフの雰囲気が伝わる写真でプロフィールを整える ②あいさつメッセージでエリア・予算・入居/購入時期をヒアリングする ③ポータル反響の返信文と店頭の両方で友だち追加をご案内する——この3つで、反響を取りこぼさず追客できる土台ができます。慣れてきたら、賃貸・売買それぞれに合わせた新着案内のステップ配信を組んでいきましょう。

そのまま使える:LINE配信・あいさつ例文

自院・自店の名称や情報に置き換えて、コピペでお使いいただけます。トーンは実際の雰囲気に合わせて調整してください。

あいさつ(友だち追加時)
〇〇(不動産)です🏠 LINEでは新着物件や、内見のご予約・お問い合わせを承ります。ご希望のエリア・条件を教えていただくと、合う物件をお届けします。
配信(新着物件)
ご希望条件に近い新着物件が出ました。人気物件は動きが早いので、気になる方はお早めに。内見のご予約はこちらから▶
フォロー(追客)
その後、お部屋探しはいかがですか。条件の見直しや、未公開物件のご相談も承ります。お気軽にメッセージください。

不動産仲介のLINE活用のご相談

プロフィール・リッチメニュー設計から、追客を自動化するステップ配信、内見予約・査定依頼の導線までを、宅建業法の表示ルールに配慮しながら設計します。「反響は来るが追客で取りこぼす」段階からご相談ください。

マーケDX・LINE活用支援を見る →

よくある質問

Q. 何から始めればいいですか?

店舗・スタッフ写真でのプロフィール整備、あいさつメッセージでの希望条件ヒアリング、ポータル反響・店頭での友だち追加のご案内、の3つからです。これだけでも反響対応と追客の土台ができます。慣れたらステップ配信で新着物件の案内を自動化しましょう。

Q. 追客(すぐ決めないお客さま)にはどの機能が効きますか?

ステップ配信が効果的です。ヒアリングのお礼から、希望に近い新着物件のご案内、内見のおすすめまでを自動で届けられます。エリア・予算でのセグメント配信と組み合わせると、「自分ごと」の提案になり反応が上がります。

Q. LINEで物件を配信する際の注意点は?

宅地建物取引業法・不動産の表示に関する公正競争規約により、おとり広告(取引できない物件の掲載)、取引態様の不明示、誇大・優良誤認を招く表現は禁止されています。物件情報は常に最新・取引可能なものに保ち、取引態様を明示してください。

Q. 内見予約や査定依頼もLINEでできますか?

リッチメニューに予約・査定依頼URLを置けば、トークから内見予約や売却査定に進めます。予約システムと連携して自動化することも可能です。

LINE公式アカウント支援

LINE公式アカウントの配信設計からCRM連携、LINEミニアプリ開発まで。顧客接点のデータを統合し、LTVと売上を上げるLINE活用を実現します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

この記事が役に立ったらシェア: