OpenAI API のモデルは2026年10月23日から順に止まる|作った人がいない社内ツールのコードから、指定しているモデル名を洗い出して差し替える
OpenAI API では、gpt-3.5-turbo・gpt-4 系が2026年10月23日、tts-1 が2027年1月6日、whisper-1 が2027年2月26日に止まります。作った人がいない社内ツールのコードや設定からモデル名を探し、公式の停止予定の表と照らして、差し替えの順番を決める手順を、公式ドキュメントで整理しました。
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この記事の要点
- OpenAI API では、モデルが日付を決めて順に止まる。いちばん近いのは2026年10月23日(この記事を確認した2026年10月5日から18日後)で、gpt-3.5-turbo、gpt-4、gpt-4-turbo、o1 などの名前が公式の表に載っている。文字起こしの whisper-1 は2027年2月26日、読み上げの tts-1 は2027年1月6日。
- 作った人がいない社内ツールでは、まず「どのモデル名を指定しているか」を、コード・設定ファイル・ノーコードツールの設定から探して台帳に書く。見つけた名前を公式の表と照らせば、止まるかどうかと日付が分かる。
- 代わりの名前は、公式の表に1つずつ書かれている。ただし、同じ入力で出力が同じになるとは書かれていないので、止まる日より前に、実際の入力で試して出力を比べる。人がいない場合は、ソースコードと管理者を揃えて、頼む先に渡す。
モデル名の洗い出しから差し替えまで
探す → 照らす → 試す → 切り替える → 確かめる
手順は当社の整理。日付とモデル名の出典は、各節の図の下に書いた(2026年10月5日確認)
OpenAI API のモデルは、2026年10月23日から順に止まります。公式の「Deprecations」には、gpt-3.5-turbo、gpt-4、gpt-4-turbo、o1 などの名前が、この日付で並んでいます。2026年10月5日から数えて18日後です。続いて、読み上げの tts-1 が2027年1月6日、議事録の文字起こしによく使われる whisper-1 が2027年2月26日です。
社内で ChatGPT の API を使ったツール(議事録の文字起こし、問い合わせの自動返信など)を作った会社では、作った人(社員でも外注でも)がもう社内におらず、どのモデル名を指定しているかが分からないことがあります。この記事は、そのツールのコードや設定からモデル名を探し、公式の表と照らして、差し替えの順番を決めるまでを、業務側の目線で書きます。公式の停止予定の表は英語の開発者向けなので、読み方から書きました。
範囲は、OpenAI 自身の API です。ChatGPT の画面(アプリ)の扱いは、公式のこの表の対象ではありません。表が、API から削除するモデルの一覧だからです。Azure OpenAI Service 経由で使っている場合は、この記事では扱いません(OpenAI API と Azure OpenAI Service の違いは別の記事に書きました)。3社の API の比較は、Anthropic・OpenAI・Gemini の比較の記事にあります。
止まる日の一覧:いちばん近い停止は10月23日
公式のページは、新しい発表を上に積む形で、停止予定の表を並べています。2026年10月5日に読んだ時点で、これから止まるものの日付は、次の図のとおりです。いちばん近い2026年10月23日が、文章を生成するモデルの名前を多く含みます。
止まる日までの日数(2026年10月5日から数えて)
いちばん近い日は18日後。文字起こしの whisper-1 は144日後
出典:OpenAI「Deprecations」の停止予定の表。日数は、確認日から各停止日までを当社が数えた(2026年10月5日確認)
図の日数は、確認日の2026年10月5日から各日付までを数えた値です。10月23日が18日後、12月1日が57日後、12月11日が67日後、2027年1月6日が93日後、1月20日が107日後、2月26日が144日後、4月1日が178日後になります。
名前の細かい書き方は、次の表のとおりです。公式の表は、日付つきの名前と、日付なしの別名を、同じ行に並べて書いています。たとえば gpt-4-0613 の行には、別名として gpt-4 が書かれています。日付なしの gpt-4 で指定しているコードも、この行の日に止まる、という読み方になります。
| 止まる日 | モデル名(公式の表の書き方) | 公式の表の代わりの名前 |
|---|---|---|
| 2026年10月23日 | gpt-3.5-turbo-0125(別名 gpt-3.5-turbo)、o4-mini | gpt-5.6-terra |
| 2026年10月23日 | gpt-4-0613(別名 gpt-4)、gpt-4-1106-preview、gpt-4-turbo、gpt-4o-2024-05-13、o1、o3-mini | gpt-5.6-sol |
| 2026年10月23日 | gpt-4.1-nano | gpt-5.6-luna |
| 2026年12月11日 | gpt-5-2025-08-07、gpt-5-mini-2025-08-07、gpt-5-nano-2025-08-07、o3-2025-04-16 ほか | gpt-5.6-sol・gpt-5.6-terra・gpt-5.6-luna |
| 2027年1月6日 | tts-1、tts-1-hd、gpt-4o-mini-tts-2025-03-20、gpt-4o-mini-tts-2025-12-15 | gpt-realtime-2.1-mini |
| 2027年2月26日 | whisper-1、gpt-4o-transcribe、gpt-4o-mini-transcribe、gpt-4o-transcribe-diarize | gpt-live-transcribe または gpt-transcribe |
| 2027年4月1日 | gpt-5.1、gpt-5.3-codex、gpt-5.4-nano | gpt-6-sol・gpt-6-luna |
停止までの猶予は、公式のページに書かれています。一般に使えるモデルは、停止の発表から6か月以上、一般のモデルの派生版(Codex 版など)は3か月以上、名前に preview が付くモデルは2週間ほどの短さで止まることがある、とあります。停止の対象になる利用者には、メールでも知らせる、とも書かれています。メールの届き先がどのアドレスかは、読んだページには書かれていませんでした。作った人のアドレスで登録していれば、社内の誰にも届いていない可能性があります。
この表に載せなかった停止(画像・音声の対話・開発者向けの機能ほか)
- 2026年10月23日:
gpt-image-1、調整(ファインチューニング)済みのft-gpt-3.5-turbo・ft-gpt-4などft-で始まる名前。 - 2026年10月31日:Evals の既存の評価が読み取り専用になる。2026年11月30日:Evals のダッシュボードと API、Agent Builder、
v1/prompts(保存した設定の API)が止まる予定。 - 2026年12月1日:
gpt-image-1-mini、gpt-image-1.5、chatgpt-image-latest。 - 2027年1月6日:新しいファインチューニングのジョブを、既存の利用者も作れなくなる。調整済みモデルを呼び出す機能は、元のモデルが止まるまで使える、と公式のページに書かれている。
- 2027年1月20日:
gpt-realtime、gpt-audio、gpt-4o-audio、gpt-4o-realtime、それぞれの mini 版(gpt-realtime-miniほか)、gpt-4o-mini-transcribe-2025-03-20。 - すでに止まったもの:Assistants API(2026年8月26日)、Sora 2 と Videos API(2026年9月24日)、
gpt-3.5-turbo-instruct・babbage-002・davinci-002・gpt-3.5-turbo-1106(2026年9月28日)。
出典:OpenAI「Deprecations」(2026年10月5日確認)。表は公式の書き方のまま写したので、名前の別名は、公式の表の2つ目の書き方に従っている。
使っているモデル名の洗い出しを、当社のAI活用支援で受けています。
どこにモデル名が書かれているか:コード、設定、ノーコードツール、表計算
API を使うツールは、リクエストの中の model という項目で、使うモデルの名前を指定します。名前の置き場所は、ツールの作り方で変わります。作った人がいなくても、次の4か所のどれかに書かれています。
モデル名が書かれている場所
作った人がいなくても、名前は4か所のどれかに書かれている
場所 1
ソースコードと設定ファイル
- API を呼ぶ処理の中に、model という項目で書かれる
- 設定ファイルや環境変数に、名前だけ別に置かれていることもある
探し方:次の表の語で、フォルダ全体を検索する
場所 2
ノーコード・自動化ツール
- OpenAI を呼んでいる部品の設定に、モデルを選ぶ欄がある
- ツールごとに画面が違う
探し方:部品を1つずつ開いて、選んでいる名前を台帳に写す
場所 3
表計算のマクロ・スクリプト
- Excel のマクロや、スプレッドシートに付けたスクリプトの中に、名前が文字列で入っている
探し方:マクロやスクリプトの中を、同じ語で検索する
場所 4
外から買った製品の中
- 自社では名前を変えられない
- 提供元が、OpenAI のどのモデルを使っているか
探し方:提供元に、止まる名前を使っていないかと、切り替えの予定を聞く
場所の分け方と探し方は当社の整理。model という項目は、公式の テキスト読み上げのガイドのリクエスト例に出てくる(2026年10月5日確認)
ソースコードがある場合は、フォルダ全体を検索すると早く済みます。検索する語と、見つかったときにすることを、次の表にしました。名前の例は、公式の停止予定の表に載っている名前です。
| 探す語 | 見つかる名前の例 | 見つけたらすること |
|---|---|---|
model | gpt-4、gpt-4-turbo、o1 | 書かれている名前を、そのまま台帳に写す |
gpt-、o1、o3、o4 | gpt-3.5-turbo、o3-mini | 前後の行も写す(どの処理で使っているかが分かる) |
whisper、transcribe | whisper-1、gpt-4o-transcribe | 議事録や文字起こしの処理。止まる日は2027年2月26日 |
tts、speech | tts-1、tts-1-hd | 読み上げの処理。止まる日は2027年1月6日 |
assistant、thread | Assistants API を呼ぶ処理 | 2026年8月26日に止まっている。動いていないはずなので、止まった理由として確かめる |
ノーコードツールは、画面の項目名がツールごとに違います。この記事では画面の項目名を書きません。OpenAI を呼んでいる部品を1つずつ開いて、選んでいるモデル名を台帳に写します。部品が多いときは、台帳に、部品の名前と、選んでいるモデル名を並べて書きます。
OpenAI の API には、使えるモデルの一覧を返す機能があります。公式のリファレンスによると、一覧の各モデルには、止まる日(shutdown_date)が入ることがあり、発表されていないときは空(null)です(Models の List)。この一覧を、API キーを持つ開発者や外注先に取ってもらうと、台帳の日付を公式の表と別の形で突き合わせられます。
見つけた名前が止まるものか:公式の表と照らす
名前を集めたら、公式の表と1つずつ照らします。名前に日付が入っているか、入っていないかで、見方が変わります。
見つけた名前が、止まるものか
名前の形で、表の見方が変わる
名前に日付が入っている(例:gpt-4o-2024-05-13)
公式の表で、同じ名前を探す。1文字違えば別のモデル
日付が入っていない(例:gpt-4、gpt-3.5-turbo)
表の2つ目の書き方(別名)に載っているかを見る。載っていれば、その行の日に止まる
どちらでも、公式の表に見つからない
止まる予定が載っていない、というだけ。表は更新される
表の読み方は当社の整理。表には「日付つきの名前 | 別名」の形で書かれた行がある(Deprecations)。日付なしの gpt-4o や gpt-4o-mini は、2026年10月5日に読んだ停止予定の表の行には出てこなかった(2026年10月5日確認)
日付なしの gpt-4o や gpt-4o-mini は、2026年10月5日に読んだ、これから止まるものの表の行には出てきませんでした。出てこないのは、止まる予定が載っていないということで、止まらないという保証ではありません。表は更新されるので、台帳に確認日を書いておき、期限が近い名前から順に見直します。
Assistants API を使ったツールは、すでに動かなくなっているはずです。公式の移行ガイドは、Assistants API が2026年8月26日に終了し、利用できなくなったと書いています(Assistants migration guide)。移行先として案内されている Responses API を使う場合の、保存した設定(プロンプト)の API は、2026年11月30日に止まる予定、と停止予定の表にあります。移行の作業が、もう一度必要になることがあります。
止まる前に確かめること:代わりの名前で試す
名前を替えるだけで済むかは、公式のページのどこにも書かれていません。モデルが変われば、返ってくる文面の長さ、形式、費用が変わりえます。止まる日より前に、代わりの名前で、実際の入力を通して、出力を人が比べます。
止まる前に確かめること
モデル名だけ替えれば済むとは、公式のページのどこにも書かれていない
確かめること 1
代わりの名前で、呼び出せるか
- テスト用の1回の呼び出しで、公式の表の代わりの名前を指定して動かす
- 本番のデータは使わない
見るもの:返ってくること、エラーが出ないこと
確かめること 2
実際の入力で、出力が変わらないか
- 議事録なら、過去の録音から数本
- 自動返信なら、過去の問い合わせから数件
見るもの:業務で困る違いがないか。人の目で比べる
確かめること 3
出力を受け取る側が、壊れないか
- 出力の形式や長さを前提にして、後ろの処理(表への書き込み、メール送信)が組まれていないか
見るもの:後ろの処理まで通して、1件動かす
進め方は当社の整理。文字起こしでは、公式の Transcription ガイドが、代表的な音声でテストしてから本番の流量を移すよう書いている(2026年10月5日確認)
止まった後の動きは、公式のページには、停止の時点で、そのモデルにはアクセスできなくなると書かれています。自動返信なら返信が出なくなり、議事録なら文字起こしが作られなくなる、という形で気づくことになります。どのエラーで返るかは、読んだ公式のページには書かれていませんでした。
差し替え先:文章の生成、文字起こし、読み上げで確かめる点が違う
公式の表は、ほとんどの行に、代わりの名前を書いています。用途ごとに、表と案内が言っていることを、次の図にまとめました。
用途ごとに、公式の表と案内が言っていること
名前を替えると、指定の仕方が変わる用途がある
文章の生成
自動返信・要約・分類
- gpt-3.5-turbo は gpt-5.6-terra、gpt-4 系・o1 は gpt-5.6-sol、gpt-4.1-nano は gpt-5.6-luna が、公式の表の代わりの名前
試す点:返信の文面、文字数、形式(箇条書きや JSON など)
文字起こし
議事録
- whisper-1 の代わりは gpt-transcribe または gpt-live-transcribe
- gpt-transcribe では、言語の指定が複数形の languages になる
試す点:話者ごとの分け、字幕の形式、固有名詞
読み上げ
音声の案内・動画の声
- tts-1・tts-1-hd の代わりは gpt-realtime-2.1-mini。公式は Realtime API のガイドで移行を計画するよう案内している
試す点:声の種類、読み間違い、料金の形
出典:OpenAI「Deprecations」「Transcription」。「試す点」は当社の整理(2026年10月5日確認)
議事録の文字起こしは、確かめる点が多い用途です。公式の「Transcription」は、録音済みのファイルには gpt-transcribe、リアルタイムの音声には gpt-live-transcribe を勧めています。公式の議事録のチュートリアル(Meeting minutes)も、文字起こしに gpt-transcribe を使っています。一方で、同じガイドは、単語ごとの時刻・srt や vtt の字幕・英語への翻訳には whisper-1 を、話者ごとの分けには gpt-4o-transcribe-diarize を挙げています。この2つも停止の対象なので、使っている機能が代わりのモデルにあるかは、読んだページからは確かめられませんでした。使っている機能を先に書き出し、試して確かめます。
読み上げは、公式の表の代わりが、Realtime API のモデル(gpt-realtime-2.1-mini)です。読み上げのガイドには、gpt-4o-mini-tts を最新で最も信頼できる読み上げモデルとして紹介する文章がまだあります(Text to speech)。停止予定の表が載せているのは、日付つきの2つの名前です。日付なしの名前が止まるかは、表から読み取れませんでした。該当する名前を使っている場合は、OpenAI に確かめるか、一覧の shutdown_date を見ます。
この記事で確かめられなかったこと
- 止まったモデルを呼び出したときに、どのエラーが返るか(読んだ Error codes のページに、モデルの停止に当たる項目は見つけられませんでした。公式の表には、停止した後はアクセスできなくなる、と書かれています)。
- whisper-1 でしか使えないと公式のガイドが書いている機能(単語ごとの時刻、srt・vtt の字幕、英語への翻訳)と、gpt-4o-transcribe-diarize の話者の分けが、公式の代わりのモデルにあるか(読んだページからは確かめられませんでした)。
- 日付なしの gpt-4o-mini-tts が止まるか。停止予定の表に載っているのは、日付つきの2つの名前です。読み上げのガイドは、日付なしの名前を使った例を載せています。
- OpenAI の画面で、モデル別の使用量を出せるか、API キーごとの最終使用日が見られるか(公式のページで、画面の項目名を確かめられなかったので、書きません)。
- Azure OpenAI Service 経由で使っている場合の期限(この記事は、OpenAI 自身の API の公式ページだけを読んでいます)。
作った人がいない場合:頼む先へ渡すものを揃える
洗い出しも差し替えも、ソースコードに入れる人がいないと進みません。コードが手元にあるか、動いている場所に入れる人がいるかを、先に確かめます。ソースが見つからない場合は、動いている環境から取り出せるかを、頼む先と一緒に調べます。
作った人がいない場合に、頼む先へ渡すもの
ソースコードと管理者と台帳の3つがあれば、見積もりに入れる
渡すもの 1
ソースコードと設定ファイル
- 動いている場所(サーバー、ノーコードツールのアカウント)に入れる人
- ソースが無ければ、まずそれを探す
先に決める:誰が、どこから取り出せるか
渡すもの 2
OpenAI のアカウントの管理者
- どのプロジェクトのキーで動いているか
- キーの値は、メールやチャットに貼らない
先に決める:管理者が誰か。退職者のアカウントでないか
渡すもの 3
止まる名前の台帳
- 見つけた名前、止まる日、公式の代わりの名前
- 見つからなかった所(確かめられなかった所)
先に決める:期限の前に、誰が切り替えるか
渡すものの分け方は当社の整理(2026年10月5日確認)
ソースコードから仕様を起こす進め方は、作った人がいない業務システムの仕様書を AI でソースコードから起こす記事に書きました。この記事の洗い出しは、その仕様書づくりの前でもできる、モデル名だけの確認です。
止まる名前の洗い出しから、差し替えの試験、切り替えまでを、Aurant Technologies のAI活用支援で受けています。古い仕組みの作り直しが必要なときは、レガシーシステムの移行の相談に進みます。
AI活用支援
Claude・ChatGPT・Gemini・Copilotのどれをどの業務に使うかの見極めから、社内のAIチャット環境、権限と情報の扱いの設計、MCPやAPIでの既存システム連携、研修・伴走までを支援します。
