Salesforce の Lightning Sync は2027年に終わる|Outlook・Google の連携を Einstein Activity Capture に移す前に確かめること

Salesforce は Lightning Sync を2027年に終了する予定です。月は公式に出ていません。Microsoft 365 につなぐ構成は EWS の停止が先に来ます。移行先の Einstein Activity Capture に要るライセンスと権限、移すと変わること、手順を、Salesforce と Microsoft の公式ページで確かめて整理しました。

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この記事の要点

  1. Salesforce は Lightning Sync を2027年に終了する予定と案内している。月は公式ページに書かれていない。移行先は Einstein Activity Capture(以下 EAC)で、Salesforce 管理者が、設定画面の移行ツールで移す。
  2. 先に来るのは Microsoft 側の期限。Microsoft 365 に EWS という古い方式でつないでいる Lightning Sync は、EWS が止まったあと同期しなくなる(Microsoft は2026年10月から順次、2027年4月に完全に無効にする)。Graph という新しい方式へ上げる手順が、Salesforce から出ている。
  3. EAC には Sales Cloud のライセンスと権限が要り、データの保管場所と一部の予定の設定が変わる。移す前に、権限の付与状況、「Events users select」の設定、1つの設定あたり8,192人の上限、外部ユーザーの有無を確かめる。

2027年にかけて、3つのものが終わる・止まる

月が公式に出ているのは Salesforce for Outlook と EWS。Lightning Sync は「2027年」まで

Lightning Sync

Salesforce の同期機能(Outlook・Google の連絡先と予定)

  • 2027年に終了する予定。月は公式ページに書かれていない
  • 移行先は EAC
  • 移行ツールは設定画面にある(対象外の組織には表示されない)

出典:Salesforce のナレッジ記事(2026年9月30日公開)

Salesforce for Outlook

Outlook に入れる旧来のアドイン

  • 最新のリリースノートは2027年1月30日に終了と記載(以前は2027年12月の予定)
  • 終了後は連絡先・予定・タスクが同期されない
  • 移行先は Outlook integration と EAC

出典:Salesforce のリリースノート(Winter ’27)

EWS(Microsoft)

Exchange Online の古い接続方式

  • 2026年10月から順次、無効になり始める
  • 2027年4月に完全に無効
  • EWS で Microsoft 365 につなぐ Lightning Sync は、停止後に同期されない

出典:Microsoft Learn と Salesforce のリリースノート

出典:Salesforce Lightning Sync Retirement、Salesforce for Outlook のリリースノート、Deprecation of Exchange Web Services in Exchange Online(Microsoft Learn)(2026年10月5日確認)

Salesforce は、Lightning Sync を2027年に終了する予定だと公式に案内しています(ナレッジ記事「Salesforce Lightning Sync Retirement」、2026年9月30日公開)。月は書かれていません。移行先は Einstein Activity Capture(EAC)で、Outlook や Google の予定・連絡先を Salesforce と同期している会社の Salesforce 管理者は、これまでの設定を EAC へ移す必要があります。

ただ、自社に何が起きるかは、日付だけでは分かりません。Microsoft 365 に EWS という古い方式でつないでいる場合は、Lightning Sync の終了より前に、Microsoft の EWS の停止が来ます。移すには EAC のライセンスと権限が要り、データの保管場所と一部の予定の設定が変わります。この記事は、Salesforce と Microsoft の公式ページを2026年10月5日に開いて確かめた内容を、確かめる順に並べたものです。

EWS の停止そのものは、当社のExchange Online の EWS 廃止の記事で、止まる順番と調べ方をまとめています。ここでは Salesforce の側に絞ります。

Lightning Sync はいつ終わるのか:公式の案内は「2027年」まで

Salesforce の公式ページで確かめられたのは、「2027年に終了する予定」というところまでです。リリースノート(Prepare for the Lightning Sync Retirement and Migrate to Einstein Activity Capture)も同じ書きぶりで、月は出ていません。検索すると「2027年4月」と書く解説も見つかりますが、公式では確かめられませんでした。4月は、Microsoft が EWS を完全に無効にする月と重なります。

日付の分かるものを、順に並べる

Lightning Sync の月は、Salesforce の公式ページで確かめられなかった

2026年10月

EWS の無効化が始まる(Microsoft)

  • 全組織に順次
  • EWS 接続の Lightning Sync は、無効になった後は同期しない(Salesforce)

2027年1月30日

Salesforce for Outlook が終了

  • Winter ’27 のリリースノートの記載
  • 版によって日付が違う(本文参照)

2027年4月

EWS が完全に無効(Microsoft)

  • 詳しい段階は、当社の別記事にまとめた

2027年(月は未公表)

Lightning Sync が終了する予定(Salesforce)

  • 4月より前か後かも、公式の文面からは分からない

出典:Salesforce ナレッジ記事、Salesforce for Outlook のリリースノート、Microsoft Learn(2026年10月5日確認)

日付が公式に出ているのは、Microsoft の EWS と、Salesforce for Outlook です。Microsoft は、EWS を2026年10月から全組織で順次無効にし、2027年4月に完全に無効にすると案内しています(Microsoft Learn)。Salesforce for Outlook は、最新のリリースノートで2027年1月30日に終了すると書かれ、以前の予定は2027年12月だったと同じ記載にあります(リリースノート、終了への備えのページも同じ日付)。古い版のリリースノートが検索に残っているため、12月と書かれたページも見つかります。

Salesforce for Outlook は、終了すると連絡先・予定・タスクが同期されなくなり、サイドパネルなどの機能も使えなくなります。Outlook のアドインとして使っている場合の移行先は、Outlook integration と EAC です。新しい Outlook との関係は、当社の新 Outlook とクラシック Outlook の記事で整理しています。

自社が当たるかを、設定画面で確かめる

まず、Lightning Sync を自社が使っているかを、設定画面で見ます。Setup の Quick Find に「Sync」と入れ、Microsoft なら「Outlook Integration and Sync」、Google なら「Gmail Integration and Sync」を開くと、Lightning Sync の欄があります。ここに「Migrate Now」が出れば、移行ツールを使える組織です(公式の手順)。この画面を開くには、Manage Users と Manage Lightning Sync の権限が要ります。

自社の Lightning Sync が、この記事の対象かを見分ける

問いの並べ方は当社の整理。画面の名前は Salesforce の公式の手順どおり(英語表記)

1

Setup で Sync を検索すると、Lightning Sync の設定(構成)が残っている

Quick Find に「Sync」と入れる。Microsoft なら「Outlook Integration and Sync」、Google なら「Gmail Integration and Sync」を開く

2

Lightning Sync の欄に「Migrate Now」が出る

出ない組織は、ライセンスなどの理由で対象外か、EAC に対応していない(公式)

3

つなぎ先が Microsoft 365(Exchange Online)か、Google Workspace か、オンプレミスの Exchange かが分かる

構成ごとに接続方式が違うことがある。EWS の停止に当たるのは Microsoft 365

1と2が当てはまる移行ツールで EAC に移せる。以降の節の順に進める
2が出ない移行ツールの対象外。要件とライセンスの節を読み、対象外の理由を確かめる

根拠:Find the Migration Tool in Your Lightning Sync Settings、Lightning Sync Migration Tool Requirements、Compare Einstein Activity Capture and Lightning Sync(2026年10月5日確認)

「Migrate Now」が出ない組織もあります。公式は、ライセンスなどの理由で免除されている組織と、EAC に対応していない組織には、移行ツールが出ないと書いています(Compare Einstein Activity Capture and Lightning Sync)。EAC に Sales Cloud のライセンスが要ること、Sales Cloud 以外のライセンスが100を超える組織・Government Cloud・データの所在地の規則がある組織は簡単には移せないことは、ナレッジ記事にあります。

Microsoft 365 とつないでいるなら、Lightning Sync の終了より先に EWS の停止が来る

Salesforce のリリースノートによると、組織全体の OAuth 2.0 で EWS を使って Microsoft 365 につなぐ構成と、Exchange のサービスアカウントの構成は、EWS が停止したあと、データを取り込めず同期もしません(リリースノート)。止まる前の対応は、Lightning Sync の設定で、認証方式を Microsoft Graph に上げることです。

つなぎ方で、EWS の停止に当たるかが分かれる

Salesforce のリリースノートが挙げる対象は、EWS を使う構成

Microsoft 365 を EWS で接続

Lightning Sync の構成

  • Microsoft の EWS の停止の対象
  • Salesforce:EWS の構成は、停止後に同期しない
  • 先に Graph へ上げる

対象になる接続:組織全体の OAuth 2.0(EWS)か、Exchange のサービスアカウント

Microsoft 365 を Graph で接続

Graph に上げたあとの構成

  • EWS を使わないため、この停止の対象にならない(当社の読み取り)
  • 上げたあとも Lightning Sync は使える
  • ただし Lightning Sync 自体は2027年に終了予定

Google Workspace・オンプレミスの Exchange

EWS の廃止の対象は Exchange Online

  • Google は EWS を使わない
  • オンプレミスの Exchange の EWS は、Microsoft の今回の廃止の対象ではない
  • どちらも Lightning Sync の終了(2027年)は対象

出典:Upgrade Microsoft Exchange Web Services to Microsoft Graph in Lightning Sync Before October 2026、Microsoft Learn、当社の EWS の記事(2026年10月5日確認)

手順は、Setup の「Outlook Integration and Sync」を開き、Lightning Sync の欄の「Upgrade to Microsoft Graph」を押して進めます。Authentication Mapping の画面で Next、Connect Salesforce to Microsoft Office 365 の画面で Log In、Microsoft のログインを済ませると、テナント ID が自動で入ります。接続を試したあと、Finish で完了です。更新は組織全体に効き、ユーザー1人ずつの操作は要りません(公式の手順)。事前に、Microsoft 側の管理者が組織全体の Graph API の許可を出している必要があり、承認する人は Global Admin、Cloud Application Admin、Application Admin のどれかのロールです。

注意点が2つあります。1つ目は、Graph に上げる機能の提供時期です。ナレッジ記事は、Lightning Sync の Graph 対応を Summer ’26 の Patch 13 で提供する予定で、組織のサーバーに届いた時点で有効になる、と書いています。自社の環境のリリースの版は、Salesforce の確認手順で確かめられます。2つ目は、順序です。Lightning Sync の Graph 更新のページには、EWS が認証方式のままでは EAC に移せず、先に Graph へ上げる必要がある、と書かれています。

すでに EAC を使っている組織にも期限があります。EAC は、Spring ’26 から Microsoft 365 の接続が自動で Graph になっています。それより前に設定した組織は、2026年10月1日までに Graph へ上げるよう、公式は案内しています。Graph に上げたあとは、EWS に戻せません(Upgrade Microsoft Office 365 Authentication Method to Microsoft Graph)。

移行先の Einstein Activity Capture に要るもの:ライセンス・権限・環境

移行ツールを使うための要件は、次の表のとおりです。Salesforce のエディションは Professional 以上で、Lightning Experience で使うことが前提になっています。

Lightning Sync の移行ツールを使う要件(Salesforce Help)
項目移行ツールの公式の要件
メールと予定表Microsoft Exchange または Google
Microsoft のサーバーExchange 2019・2016、または Exchange Online(Microsoft 365)。サービスアカウントと OAuth 2.0 のどちらの接続方式も移行できる
Google のサーバーGoogle Workspace の Basic・Business・Enterprise
Salesforce のエディションProfessional・Enterprise・Performance・Unlimited
Salesforce の画面移行ツールは Lightning Experience のみ。EAC は Lightning Experience と Salesforce モバイルアプリで使える
ライセンスEAC Standard は、標準の Salesforce ライセンスのユーザーに、Sales の購入で付く。Performance・Unlimited は追加ライセンスなしで EAC の機能が使える。Inbox・Sales Engagement・Sales Cloud Einstein・Revenue Intelligence でも使える

ライセンスは、権限の形で効きます。EAC を使うユーザーには、2種類の権限のどちらかが必要です。移行ツールが設定を移しても、権限がないユーザーは、Lightning Sync での同期が続き、EAC の機能は使えません(Understand and Plan for Einstein Activity Capture User Permissions)。

EAC の権限は2種類。どちらを持っているかで、使える機能が違う

ライセンスに権限が含まれていても、管理者が外している場合がある

Use Einstein Activity Capture Standard

権限の名前

  • Sales の購入で、標準の Salesforce ライセンスのユーザーに含まれる
  • EAC Standard の機能が使える

Use Einstein Activity Capture

権限の名前

  • Performance・Unlimited エディションに含まれる
  • 次の追加ライセンスにも含まれる:Inbox、Sales Engagement、Sales Cloud Einstein、Revenue Intelligence
  • EAC Standard より多くの機能が使える

出典:Understand and Plan for Einstein Activity Capture User Permissions、Lightning Sync Migration Tool Requirements(2026年10月5日確認)

権限を持っているユーザーは、移行ツールが設定を移した時点で、EAC での同期を始めます。いつ EAC に切り替わるかを、ユーザーごとに揃えたい場合は、権限を持っている人を先に洗い出してから移します。権限の付与状況は、Setup の権限セットの「Manage Assignments」と、ユーザー画面の「Permission Set Assignments」「Permission Set License Assignments」で確かめられます。

費用については、公式の資料が書いているのは、どのライセンスにどの権限が含まれるかまでです。たとえば、Sales の購入で EAC Standard が付く、Performance・Unlimited は追加ライセンスなしで使える、といった記載です。自社の契約で追加の費用がかかるかどうかは、契約の内容によるため、この記事では書きません。

移すと変わること:保管場所、メール、一部の予定の設定

Lightning Sync と EAC で、変わるところ

メールの扱いと保管場所は、移したあとに設定を足したときに効いてくる

Lightning Sync

移す前

  • 同期するもの:連絡先と予定
  • 保管:Salesforce のみ
  • 使える画面:Lightning Experience、Salesforce Classic、Salesforce モバイルアプリ
  • 外部ユーザーも使える

EAC

移したあと

  • 同期するもの:連絡先・予定、さらにメール(移行ツールは、メールなどの追加機能を止めたまま移す)
  • 保管:連絡先・予定は Salesforce と Salesforce の AWS。メールを有効にすると、メールは AWS のみ
  • 使える画面:Lightning Experience(モバイルは同期のみ)
  • 外部ユーザーは非対応

出典:Compare Einstein Activity Capture and Lightning Sync、Considerations for Migrating to Einstein Activity Capture、Working with Lightning Sync Migration Tool(2026年10月5日確認)

連絡先と予定の同期を続けるだけなら、ユーザーの見え方はほとんど変わりません。公式も、ユーザーは保管場所の違いに気づかない、と書いています。変わるのは、EAC の機能を足したときです。メールの同期を有効にすると、メールのデータは Salesforce の AWS のみに保管され、Salesforce のレコードを作る材料にはならず、標準のレポートにも出ません。保管の期間は、データ保持の設定で決まります(Considerations for Migrating to Einstein Activity Capture)。

移行ツールは、メールなどの追加機能を止めたまま設定を移します。ユーザーが予想しない動きにならないようにするためで、機能を足すかどうかは、移したあとに管理者が決めます(Working with Lightning Sync Migration Tool)。公式は、最初の同期に数日かかった Lightning Sync の導入時のような待ちは、移行ツールでは起きないと書いています。また、移行中に同期が一時的に止まったように見えるユーザーがいても、予定と連絡先の更新は失われず、移し終えたあとに同期される、と書いています。

「Events users select」の構成は、予定の同期が止まる

確かめておきたいのは、予定の同期の設定のうち「Specify Which Exchange Events Sync to Salesforce」で「Events users select」(ユーザーが同期する予定を選ぶ)を選んでいる構成です。EAC には、この選択肢がありません。移行ツールは、その構成の予定の同期方向を「Don’t sync」にして移すので、その構成のユーザーは、Outlook の予定が Salesforce に同期されなくなります。移したあとは、予定の同期を止めたままにするか、すべての予定を同期する運用にして同期を入れ直すかを決めます(Run the Migration Tool Readiness Check)。

準備チェックは、この状態を見つけて知らせてくれます。公式は、移す前に、該当する構成の名前と同期方向を控え、ユーザーに止まる時期を知らせることを勧めています。すべての予定を同期するなら、同期から外したい予定の準備のしかたも、入れ直す前に知らせます。

移行の手順:誰が、どの画面で、何をするか

公式の手順は、5つに分かれています。ユーザーが同期を続けられるのは、設定の移動と権限の付与の両方が終わるまでです。途中で止めて、権限やライセンスを用意してから再開してもかまいません(公式)。

Salesforce の公式の手順は、5つに分かれている

2と4の両方が終わるまで、ユーザーは Lightning Sync で同期を続ける

1. 準備チェックRun Readiness Check。指摘がなくなるまで、何度でも実行できる
2. 設定を移す利用規約に同意して開始。開始後に元へ戻すボタンはない
3. 移した設定を開くEAC の設定画面で、構成と、追加する機能を確かめる
4. 権限を付けるEAC の権限を、同期するユーザーに付与する
5. Lightning Sync を止めるTurn Off Lightning Sync。権限のないユーザーは同期が止まる

途中で止めて、権限やライセンスの用意を待ってもよい(公式)

出典:Move from Lightning Sync to Einstein Activity Capture、Considerations for Migrating to Einstein Activity Capture(2026年10月5日確認)

設定を移す前に、Google でつないでいる場合は、Google の管理者の作業が入ります。Salesforce が用意するサービスアカウントに、ドメイン全体の権限を与えるためで、移行ツールの画面に出るクライアント ID と OAuth のスコープを、Google Admin Console に追加します。Lightning Sync の Google のプロジェクトとサービスアカウントは、移行が済んで Lightning Sync を止めるまで残しておくよう、公式は勧めています(Move Your Settings from Lightning Sync to Einstein Activity Capture)。

誰が、どの画面で、何をするか

Salesforce の管理者だけで進められる部分と、他の管理者が要る部分がある

Salesforce の管理者Setup。Manage Users と Manage Lightning Sync の権限が要る
Outlook Integration and Sync(Google は Gmail Integration and Sync)Lightning Sync の欄の Migrate Now から始め、準備チェックを実行
権限セットEAC の権限を、同期するユーザーに付ける
Einstein Activity Capture › SettingsConfiguration タブの Turn Off Lightning Sync(Customize Application の権限)
Microsoft 側の管理者EWS の構成を Graph に上げるとき
組織全体の Graph API の許可次のどれかのロールで承認する:Global Admin、Cloud Application Admin、Application Admin
Google の管理者Google Admin Console。Google でつないでいる場合
サービスアカウント移行ツールが示すクライアント ID と OAuth のスコープを追加し、ドメイン全体の権限を与える
営業担当予定の同期が変わるユーザー
「Events users select」の構成にいた人予定の同期が止まる時期を、移す前に知らせる

出典:Find the Migration Tool in Your Lightning Sync Settings、Move Your Settings from Lightning Sync to Einstein Activity Capture、Turn Off Lightning Sync、Upgrade Lightning Sync from Exchange Web Services to Microsoft Graph(2026年10月5日確認)

最後に Lightning Sync を止めます。Setup で「Einstein Activity Capture」を検索して「Settings」を開き、Configuration タブの「Turn Off Lightning Sync」を押します。権限のないユーザーは、構成から外れて同期が止まります。止まったユーザーは、EAC の権限を付けて、構成に加えると同期が再開します。Microsoft 365 を EWS で使っている場合は、止めたあとに、EAC の側で Graph への更新を行います(Turn Off Lightning Sync)。

Salesforce の管理者は、移行ツールを使えば、Exchange の管理者の技術的な支援なしに、Lightning Sync のユーザーを EAC へ移せます。ただし、EWS から Graph への更新には、Microsoft 側の管理者の承認が要ります。誰の承認が要るかを、最初に洗い出しておくと、止まる時期に間に合わせやすくなります。

切り替える前に確かめること

これまでの内容を、点検の表にまとめます。公式に書かれていることを、確かめる順に並べ直したもので、並べ方は当社の整理です。

切り替える前の点検(当社の整理。中身は Salesforce の公式の記載)
確かめること見る場所当てはまったとき
Lightning Sync の構成と、構成ごとの接続方式Setup › Outlook Integration and Sync(Google は Gmail Integration and Sync)Microsoft 365 を EWS で接続している構成は、先に Graph へ上げる
EAC の権限を、すでに持っているユーザー権限セットの Manage Assignments。ユーザー画面の Permission Set Assignments と Permission Set License Assignments持っているユーザーは、設定が移った時点で EAC の同期が始まる。始まる時期をそろえたいなら、権限を先に整理してから移す
「Events users select」を選んでいる構成構成の「Specify Which Exchange Events Sync to Salesforce」この選択肢は EAC にない。移すと、その構成の予定の同期は止まる(同期方向が Don’t sync になる)。構成名と対象のユーザーを控え、知らせ方を決める
1つの構成のユーザーとプロファイルの数各構成8,192を超える構成は、移行ツールで次に進めない。構成を分ける
外部ユーザーLightning Sync を使っているユーザーの一覧EAC は外部ユーザーに対応していない
Salesforce Classic で同期を見ている人ユーザーの利用画面EAC は Lightning Experience とモバイル(同期のみ)
メールを AWS に保管してよいか社内のセキュリティ・法務の担当規制の厳しい業種は、Salesforce の「Einstein Activity Capture Security」の記載を読んでから決める
ライセンスの条件契約中のライセンスの一覧Sales Cloud 以外のライセンスが100を超える組織、Government Cloud、データの所在地の規則がある組織は、簡単には移せないと Salesforce は書いている

この中で、期限に直結するのは、EWS の接続方式と、Graph への更新に要る承認です。ほかは、移す順番を決める材料になります。「Events users select」の構成は、構成の単位で予定の同期が止まるので、構成ごとに移して、構成ごとにユーザーへ知らせる進め方もできます(当社の読み取り)。

この記事で確かめられなかったこと
  • Lightning Sync が終了する月。Salesforce のナレッジ記事とリリースノートには「2027年」としか書かれていません。検索すると「2027年4月」とする解説も出ますが、公式ページでは確かめられませんでした。4月は、Microsoft が EWS を完全に無効にする月です。
  • Lightning Sync の終了後に、同期がどう止まるか。Salesforce for Outlook は「連絡先・予定・タスクが同期されない」と書かれていますが、Lightning Sync の同じ記載は見つけていません。
  • EAC の費用。公式の資料は、どのライセンスにどの権限が含まれるかまでを書いています。自社の契約で追加の費用がかかるかは、契約の内容で決まるため、書いていません。
  • Lightning Sync の Graph 対応が、自社の環境に届いているか。ナレッジ記事は、Summer ’26 の Patch 13 で提供する予定で、組織の環境に届いてから有効になる、と書いています。届いたかは、自社の画面で確かめる必要があります。
  • EWS を使う構成を EAC へ移すときの順序。Lightning Sync の Graph への更新のページは「EWS のままでは EAC に移せない。先に Graph へ上げる」と書き、Lightning Sync を止める手順のページは「止めたあとに、EAC の側で Graph へ上げる」と書いています。自社の画面の案内に従ってください。
  • Salesforce for Outlook の終了日。版によって、2027年12月、2027年1月30日と日付が違います。この記事は最新のリリースノート(Winter ’27)の1月30日を書き、以前の予定が12月だったことも同じ記載にあります。
  • 画面の項目名は、英語版の公式ページで確かめたものです。日本語表示の画面の名前は確かめていません。

Salesforce 以外にも、EWS でつながっている会議室予約やバックアップなどの道具があれば、あわせて洗い出しが要ります。メール・予定表まわりの連携の見直しは、当社の業務ツールのページでも扱っています。

CRM・SFA導入・活用支援

Salesforce・HubSpot などのCRM/SFAを規模や運用体制に合わせて選定し、設計・構築、部門をまたぐデータ連携、社内で改修・運用できる内製化までを支援します。

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上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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