Adobe Experience CloudのB2B活用ガイド【2026年版】Marketo・AEP・CJA連携と費用

Adobe Experience Cloud(Marketo Engage・Adobe Experience Platform・Customer Journey Analytics・Real-Time CDP)のB2B企業での活用方法と費用を解説。Salesforce Marketing Cloud・HubSpotとの比較、大手企業向けMA戦略まで詳しく説明します。

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Adobe Experience CloudのB2B活用ガイド【2026年版】Marketo・AEP・CJA連携と費用

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Adobe Experience Cloud(以下AEC)は、Marketo Engage・Adobe Experience Platform(AEP)・Customer Journey Analytics(CJA)・Real-Time CDPを中核とする世界最大級のデジタルエクスペリエンス管理プラットフォームです。本記事では、B2B企業がAECをどう活用するか、各プロダクトの役割・費用・Salesforceとの組み合わせ方・日本市場での採用傾向を2026年版として詳しく解説します。

Adobe Experience Cloudのプロダクト体系

ERP 活用 デモ スクリーンショット
ERP 活用 デモ デモアニメーション

Adobe Experience Cloudは大きく「データ・AI基盤」「マーケティング」「コマース」「エクスペリエンス管理」の4領域で構成されています。B2B企業に関連する主要プロダクトは以下の通りです。

  • Marketo Engage:B2B特化のMAプラットフォーム。リードナーチャリング・スコアリング・ABM・Email自動化の中核。
  • Adobe Experience Platform(AEP):全チャネルの顧客データを統合するリアルタイムCDP基盤。
  • Real-Time CDP(B2B Edition):アカウントベースのリアルタイムセグメント配信。B2B特化版。
  • Customer Journey Analytics(CJA):オムニチャネルのカスタマージャーニーを可視化・分析するBI基盤。
  • Adobe Analytics:Web・アプリの行動分析。Googleアナリティクス4の上位互換としてエンタープライズで採用。
  • Adobe Campaign:クロスチャネルキャンペーン管理(B2C寄り)。

B2B向け活用の中核:Marketo Engage

B2B企業にとってAECの中核はMarketo Engageです。主要機能と活用シナリオを紹介します。

  • リードナーチャリング:ウェビナー参加・資料ダウンロード・メール開封などの行動に応じた自動メールシーケンス配信。
  • リードスコアリング:デモグラフィック情報(役職・会社規模)と行動スコアを組み合わせた「MQL(Marketing Qualified Lead)」の自動判定。
  • ABM(Account Based Marketing):ターゲットアカウントに対してパーソナライズされたコンテンツ・広告・メールを配信。
  • Salesforce CRM連携:MarketoのMQLを自動でSalesforceのLeadとして転送し、営業が即座にフォローアップできる仕組みを構築。
  • ROI分析:マーケティング施策→商談→受注のパスをSalesforce商談データと紐付けてROI算出。

Real-Time CDPでの顧客データ統合

Adobe Real-Time CDP(B2B Edition)は、複数のマーケティングツール・CRM・DMP・Webサイトのデータを統合し、リアルタイムで顧客セグメントを更新します。B2B特化版ではPersonとAccountの両軸でデータを管理し、「A社の購買担当者がどのコンテンツを閲覧したか」「担当者の役職変更」などアカウントレベルの動態を追跡できます。

Customer Journey AnalyticsでのB2Bジャーニー可視化

Customer Journey Analytics(CJA)は、Adobe AnalyticsのデータとSalesforce CRMデータ・Marketoの行動ログを統合し、「最初のタッチポイントから受注まで」の全カスタマージャーニーを可視化します。B2B企業では平均購買検討期間が6〜18ヶ月に及ぶことも多く、長期間のジャーニー分析が差別化ポイントになります。

AdobeとSalesforceの連携ベストプラクティス

B2B企業の多くはMarketo EngageとSalesforce CRMを組み合わせて使います。推奨の連携設計は以下の通りです。

  1. MarketoとSalesforceをネイティブ統合でリードデータを双方向同期。
  2. Marketoのスコアが閾値(例:100点)を超えたらSalesforceにMQLとして自動転送。
  3. SalesforceでMQLが商談に変換されたらMarketoのスコアをリセットしナーチャリングコースを変更。
  4. SalesforceのClosedWonデータをMarketoに返送し、受注顧客向けのカスタマーサクセスキャンペーンを自動配信。

Adobe Experience Cloud主要プロダクト費用目安

プロダクト 年間費用目安 課金基準 備考
Marketo Engage 300万〜1,000万円 データベースサイズ 1万件〜25万件規模
Adobe Experience Platform 1,000万〜5,000万円 プロファイル数・データ量 エンタープライズ向け
Real-Time CDP(B2B) AEPに含む AEPの上位機能
Customer Journey Analytics 500万〜2,000万円 データ行数 Adobe Analytics必要
Adobe Analytics 200万〜800万円 月間サーバーコール数
AEC フルスイート 2,000万〜1億円 プロダクト組み合わせ 大手企業向け

エンタープライズMAツール比較

比較項目 Adobe Experience Cloud Salesforce Marketing Suite HubSpot Enterprise Braze
B2B向け強み ◎ Marketo/AEP ○ Pardot/Marketing Cloud ○ 使いやすさ △ B2C寄り
リアルタイムCDP ◎ AEP標準 ○ Data Cloud △ 限定的 ○ 標準搭載
ジャーニー分析 ◎ CJA ○ Marketing Cloud Intelligence △ 基本のみ ○ 標準搭載
年間費用目安 2,000万円〜 1,000万〜5,000万円 200万〜500万円 500万〜2,000万円
中小企業向け × エンタープライズ専用 △ 規模依存 ◎ 最適 △ 規模依存
Salesforce連携 ◎ Marketo公式統合 ◎ ネイティブ ◎ 公式統合 ○ API連携

導入事例:大手製造業E社 – Marketo Engage+Salesforce CRMでMQL管理を高度化

売上高500億円規模の国内製造業E社は、展示会・セミナー・Webサイトで年間3万件のリードを獲得しますが、どのリードを営業に渡すべきか判断できず、営業からの「質の低いリードが多い」という不満が課題でした。

Marketo Engageを導入し、役職スコア(部長以上:40点)+行動スコア(製品ページ閲覧:10点・資料請求:30点)の合計が80点以上をMQLとしてSalesforceに自動転送する仕組みを構築。MQL数は月200件から80件に絞り込まれましたが、商談転換率が12%から34%に向上し、営業の不満が解消されました。

FAQ

Q. Adobe Experience Cloudの費用はどのくらいですか?

エンタープライズ向けは年間2,000万円以上が目安です。Marketo Engageのみであれば年間300万〜1,000万円(データベースサイズ依存)から利用できます。AEP(Adobe Experience Platform)はさらに高額になります。

Q. B2B企業にとってAdobeはSalesforceより優れていますか?

MAとデジタルエクスペリエンス管理ではAdobeが優れており、CRM・SFA・商談管理ではSalesforceが優れています。多くの大手B2B企業はMarketo EngageとSalesforce CRMを組み合わせて使っています。

Q. Marketo EngageとHubSpotの大きな違いは何ですか?

Marketo Engageは大規模B2B向けの高度なリードナーチャリング・スコアリング・ABMに強みがあります。HubSpotはUI/UXの使いやすさと初期コストの低さが強みです。Marketoは年間300万円〜のため、中小企業にはHubSpotが最適です。

Q. Adobe AEP(Adobe Experience Platform)とは何ですか?

全チャネルの顧客データを統合・リアルタイムで活用するためのCDP基盤です。オフライン・オンラインを含むあらゆる顧客接点のデータを統合し、リアルタイムのセグメント配信・次のベストアクション提案を実現します。

Q. 日本でAdobe Experience Cloudを採用している企業の傾向は?

大手メーカー・小売チェーン・メディア・金融機関が中心です。ECサイト大手・CPGメーカー・デジタル広告費が大きい企業でのMarketo Engage+AEP採用が目立ちます。年間マーケティング投資が1億円以上の企業での採用が多い傾向があります。

Adobe Experience Cloud / Marketo Engageの導入相談

Aurant TechnologiesはMarketo EngageとSalesforce CRMの連携設計・導入・運用支援の実績があります。B2Bマーケティングオートメーションの導入を検討中の方は、まず無料相談からご利用ください。

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aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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