ふるさと納税 データダッシュボード 2026|47都道府県×5年度×4指標 完全インタラクティブ
総務省「ふるさと納税に関する現況調査」2020-2024年度確報値を基に、47都道府県の受入額・寄附件数・経費率・実質収支推定を年度切替・指標切替で可視化。47都道府県タイルマップ・TOP30ランキング・地域復興4事例・2026新ルール影響予測。
ふるさと納税を、47都道府県の構造で読み解く。
出典:総務省ふるさと納税ポータル / タイルをクリックで詳細展開
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ランキング TOP30 — 受入額
2024年度 / 行クリックで詳細
| 順位 | 都道府県 | 値 |
|---|
5年成長率 TOP10(2020→2024)
全国平均成長率1.87倍に対し、TOP10は2倍超。海産物・畜産・果物の高単価品目を持つ自治体が伸び続けています。
単価分析 — 5年推移と県別ポジショニング
全国平均:19.1k円(2024)
単価高位は都農30.5k/白糠25.5k/三重・宮崎25kの高単価畜産・海産帯。単価低位は茨城17.5k/東京・神奈川16k。2026新ルール後はポイント依存度の低い単価高位が有利。
戦略ポジショニング — 単価 × 件数
理想型(右上)は宮崎759億・北海道1,502億。マスマーケ型(右下)は寄附件数で稼ぐが2026ポイント廃止で再構築。プレミアム集中型(左上)は都農・白糠など高単価少件数のニッチ強者。
経費率 × 成長率 マトリクス
左上=攻め型/右上=転換要/左下=守り型/右下=再設計。バブル=2024受入額。
高効率×成長継続。北海道・宮崎・佐賀の畜産海産ハイブランド帯。
伸びは出ているが経費率高止まり。2026厳格化で要再設計。
効率良いが成長鈍化。静岡・新潟・愛媛・山形は共感マーケ強化局面。
経費高×成長鈍化。流出都市圏・ポイント依存型が要再構築。
9地域ブロック比較
九州・沖縄が2,241億円で全国最大。南関東は流出超過で構造赤字。
北海道
単独で1,500億円規模。海産物の指名買い構造で2026新ルール影響は最小級。179市町村の規模優位を活かす設計。
東北
果物・畜産・復興継続支援の3軸。秋田・青森の単価底上げと、福島の継続支援層の維持が論点。
北関東
境町(干し芋32億)型の単品突出が成功パターン。県全体での横展開と単価設計が次の宿題。
南関東
全国最大の流出ブロック。受入は中位以下、実質収支は△100〜200億規模。指名買い品目の特化と、流出側の地縁活用が課題。
北陸・甲信越
工芸品(燕三条・高岡銅器・輪島塗)の希少性と、山梨/長野の果物。石川は能登復興で2025年度+18%急伸中。
東海
松阪牛(三重298億)・焼津マグロ(静岡218億)が二大エンジン。畜産・海産の高単価指名買いは2026耐性高い。
関西
泉佐野185億の突出と、京阪神の流出超過が混在。畜産軸(近江牛・但馬牛)の安定と、観光連動の差別化が鍵。
中国・四国
愛媛が2025年度+18.5%で204億円(県全体)。松葉ガニ・のどぐろ・ふぐの高単価海産と、柑橘・伝統工芸の複合。
九州・沖縄
全国最大級の受入ブロック(2,200億円超)。宮崎牛・佐賀牛・熊本あか牛・鹿児島黒牛の畜産ハイブランド軸が2026耐性最高水準。
高効率自治体 Deep Research — 経費率35-42%帯の10事例
経費内訳 / 構造要因 / Lesson
指定基準50%を大幅に下回る自治体10件の経費内訳と「なぜ低経費を維持できているか」を分析。共通要因:直接契約/単一or少数ポータル/内製事務/高単価商材/定期便モデルの組み合わせ。
桑折町
- JA産直の単一カテゴリで返礼品コスト圧縮
- ふるさとチョイス1本に絞り手数料を最小化
- 町内発送拠点で配送費を圧縮
- 町職員2名内製で人件費を抑制
- 震災以降の継続支援層でリピート率70%超推定
単品×内製×単一ポータルで経費率38%。中間事業者をゼロにできれば40%切りは現実的。
大崎町
- うなぎ養殖の自社契約で原価圧縮
- 町独自のSDGsストーリーで楽天・さとふる依存度を低減
- 町営の出荷管理センターで配送効率化
- リサイクル率83%(14年連続日本一)の付加価値で値下げ不要
SDGsストーリー型は値引競争に巻き込まれず、単価×ロイヤルティで高効率を維持。
白糠町
- いくら・ウイスキーの高単価商材で件数あたりの間接費を希釈
- 町営の冷凍倉庫で配送拠点を内製
- ふるなび独自プログラム参加でポータル費を相殺
- 2024年は単価2.5万円超で全国最高位帯
高単価商材は経費率を下げやすい。間接費を絶対額で見ると安定低位。
別海町
- JA別海・町営工場との直接契約で中間マージン排除
- 定期便モデルで件数の30%超を年間契約化
- 乳製品の温度管理輸送を一括契約
- 町内事務を5名内製
定期便×直接契約は経費率の安定化に最も効く。年間契約比率を上げれば40%帯。
小城市
- 佐賀牛の地場肥育農家との直接契約
- 小城羊羹は市内製造で原価率35%
- ふるなび×さとふるの2ポータルに絞り手数料圧縮
- 駆け込み12月の段取りを4年改善(過不足ゼロ)
高単価畜産+地場加工は経費率の上限が見えやすい。年間需要の予測精度が鍵。
都農町
- 10万円超のプレミアム商品が件数の30%を占有
- 畜産農家3社との独占契約
- 町ワイン醸造所と一括出荷契約
- 関係人口創出策(産地ツアー)でリピート率55%推定
プレミアム集中型は単価3万円超で経費率41%。10万円帯の比率を上げるほど効率改善。
都城市
- JA都城・霧島酒造との戦略的調達契約
- 3ポータル分散で楽天比率を抑制(楽天費圧縮)
- 紙カタログ郵送でリピート率向上
- 委託契約年次見直しで手数料を毎年圧縮
185億円規模でも経費率42%維持。規模が大きくなっても直接契約・内製が利く実例。
上峰町
- シフトプラスとの戦略的伴走で町職員工数を最小化
- 佐賀牛の繁忙期に町営工場で一次加工
- 平日24時間の問合せ対応(電話+LINE+メール)
- 町外の物流拠点と長期契約で配送費安定
中間事業者は’排除’ではなく’活用’で経費率42%。小規模町の現実解。
御船町
- 熊本地震復興ストーリーでロイヤルティ獲得
- 定期便モデルで年間継続56%
- あか牛農家との復興期からの長期契約
- 関係人口5,000名超の組織化で値下げ不要
ストーリー型は値引競争から離脱できる。復興フェーズ後の継続施策が課題。
境町
- 干し芋単品で生産農家3社と直接契約
- SNS発信(X・Instagram)の継続でブランド認知向上
- 季節集中(12月)の物流体制を最適化
- 紅はるか高糖度ラインの投入で単価+18%(2024年)
単品×品質×ストーリーで32億円規模。中間事業者比率を下げれば40%切り射程。
自治体の打ち手 — 14のプレスリリース×取り組み
都城・紋別・泉佐野・甲府・輪島など、数字の裏側にある戦略・体制・苦労を公式発表と報道ベースで整理。
都城市
- LINE公式アカウントで寄附者と継続接点(友だち5万人超)
- JA都城・霧島酒造との地域連携で原材料調達まで地場化
- ふるさとチョイス・楽天・さとふるの3ポータル並走で楽天比率を抑制
- 2024年版返礼品カタログを紙で寄附者全員に郵送(指名買い率向上)
市長会見「ふるさと納税は地域産業を全国に届ける窓口。返礼品ではなく、宮崎牛と霧島焼酎の生産現場のリアルな価値を伝えていく」(2025年5月 都城市プレス)
紋別市
- 流氷ホタテのブランド化(季節指名買い×通年出荷)
- オホーツク漁協との直接契約で中間マージン圧縮
- 冷凍便のリードタイム短縮(注文→発送4日)
- 災害時の代理寄附を受託(能登半島地震・受託額3億円超)
「ホタテだけで100億円を超えた自治体は紋別が初めて。海産物単品のロイヤルティ設計が機能した」(北海道新聞 2025年4月)
別海町
- 定期便モデルで毎月の乳製品発送(年間継続率82%)
- 酪農体験プログラムへの招待(寄附10万円以上)
- 能登半島地震の代理寄附自治体に立候補
- ふるなび独自プログラム参加で楽天依存度を低減
町長コメント「酪農の現場を寄附者に体験してもらう仕掛けで、リピート率が大幅に向上した」(別海町報 2024年11月)
泉佐野市
- 2019年指定取消→2020年制度内復帰の構造改革(泉佐野モデル)
- 泉州タオル組合との生産連携で地場産品比率を底上げ
- ふるなび独自プログラム&さとふる傾注で楽天比率20%以下
- 区域内産品の証跡をブロックチェーンで管理(2024年導入)
「指定取消の経験を糧に、地場産品基準を最も厳格に運用する自治体になった」(泉佐野市議会 2024年12月議事録)
上峰町
- 人口9,500人の町で60億円規模を実現
- シフトプラスとの伴走で業務委託
- 佐賀牛販売の繁忙期に町営工場で一次加工
- 平日24時間問合せ対応(電話+LINE+メール)
「中間事業者を上手に活用すれば、小さな町でも全国上位の寄附額を実現できる」(上峰町長 2024年取材)
焼津市
- 焼津漁協との海産物トレーサビリティ統合
- 遠洋マグロの本場ブランディング(カツオ+マグロのセット返礼)
- 駆け込み12月対応で受注処理を二交代制に
- 2025年は前年比+12%、3年連続100億円超え
「マグロ・カツオの本場として、品質と物流の両輪で全国上位を維持」(みなと新聞 2026年1月7日)
甲府市
- 金製品の返礼品が需要を牽引(地金型は地場産品基準で別途審査クリア)
- シャインマスカットの予約販売モデル(収穫前から確定)
- ふるさとチョイス×楽天並走で価格レンジ最適化
- 2025年度に初の100億円突破(前年度比+38%)
「金製品は付加価値×地場加工で地場産品基準を満たすロジックを構築。今後の駆け込みに備える」(毎日新聞 2026年5月18日)
御船町
- 2016年熊本地震復興の象徴自治体として全国認知
- あか牛のブランド再建を寄附者と共に進める
- 定期便モデルで関係人口の長期育成(年間継続56%)
- 復興フェーズ別の使途レポートを四半期で公開
町長コメント「ふるさと納税は地域の物語を全国の支援者と共有する装置。返礼品だけでなく復興の伴走を続ける」(熊本日日新聞 2024年4月)
輪島市
- 2024年能登半島地震を受けた緊急寄附受付で3ヶ月45億円
- 返礼品なし災害寄附窓口を開設(横浜市・堺市が代理受託)
- 輪島塗職人の被災状況を四半期レポートで発信
- 2025年度は通常返礼品+復興寄附の二本立てに移行
「全国の代理寄附で約20億円を3ヶ月で受け取った。寄附者の継続支援が職人の生活と工房の再建を支えている」(北陸朝日放送 2025年1月)
境町
- 干し芋単品で全国30位前後の受入規模を実現
- SNS(X・Instagram)での生産農家ストーリー発信を継続
- 季節需要に合わせた12月集中対応の物流体制
- 2024年は紅はるか干し芋の高糖度ライン投入で単価+18%
「単品×品質×ストーリーの3点セットで小さな町が全国上位に。境町モデルとして他自治体に共有」(境町長 2024年12月)
桑折町
- 震災後の風評を経て、検査体制とトレーサビリティを徹底
- あんぽ柿の全国出荷で生産者の収入回復
- ふるさと納税×JAあんぽ柿組合の連携で出荷工程をデジタル化
- 2024年度は11月から12月の駆け込み需要で件数+22%
「震災以降、寄附者の継続支援に支えられて産地を維持できている。次の世代に繋ぐための基盤になった」(福島民報 2024年12月)
都農町
- 人口9,500人の町で年100億円規模に近接
- 尾崎牛のブランド管理を畜産農家3社と共同運用
- 都農ワインのプレミアム返礼品(10万円超)が件数の30%を支える
- 関係人口創出策(産地ツアー・農家民泊)と組み合わせ
「小さな町でも、ハイブランドの返礼品と関係人口戦略で全国上位を取れる」(都農町プレス 2024年9月)
大崎町
- リサイクル率83%(14年連続日本一)のSDGsブランディング
- うなぎ養殖の品質管理データを寄附者向けに公開
- SDGs寄附コースを独自設計(ごみゼロ事業への充当)
- 学校給食・環境教育への充当を可視化
「SDGsで集めた寄附を環境教育に充てる仕組みは、寄附者のロイヤルティを大幅に高めた」(南日本新聞 2025年2月)
横須賀市
- 神奈川県の流出超過構造の中で逆に受入を伸ばす
- 海軍カレー・スカジャン・三浦海岸の3軸ブランディング
- ふるさと納税×観光連動で関係人口を都市から創出
- 2024年度は前年比+8%(神奈川県全体は流出超過)
「都市部の自治体でも、地縁とストーリーがあれば流出に対抗できる」(横須賀市政策推進部 2024年取材)
出典:各自治体公式プレスリリース・地方紙報道・議会議事録・JFR公表値を統合し Aurant Technologies が編集。参考:総務省/デジタル庁 Japan Dashboard / Aurant 運用テンプレ3点セット(無料DL)。
3つの独自指標で新ルール後の構造を読む
タイル詳細パネルに 新ルール耐性/DX度/戦略多様性 の3指標と全国順位を表示。
新ルール耐性
ポイント廃止×経費厳格化への耐性。リピート率・ガバナンス成熟度を統合。
自治体DX度
LINE活用・電子証明書・ワンストップ自動化の進捗度。
戦略多様性
返礼品×ポータル×事業者連携の単一依存度。
全国寄附総額 5年推移
2020年度6,725億円→2024年度1兆2,606億円。5年で約1.9倍。2026年10月新ルールで第4局面(共感マーケ)への転換。
2025年度(令和7年度)速報値
総務省全国確報値は2026年8月公表予定。一部自治体は既に速報値を公表。
毎日新聞 2026年5月18日 / 金製品の返礼品が需要を牽引
愛媛新聞 2026年5月1日 / 件数127.4万件(+17.0%)
みなと新聞 2026年1月7日・静岡第一テレビ 2026年1月5日 / マグロが主力
2025年度 公表スケジュール
- 個別自治体の速報値公表:2026年1月〜6月(各自治体で順次)
- 総務省全国速報値(推定):2026年6月〜7月
- 総務省全国確報値:2026年8月公表予定(本ダッシュボードに反映予定)
- 2026年10月新ルール(ポイント還元廃止)施行 → 2026年度以降の構造変化に注意
※ 速報値は各自治体の独自公表に基づくため、最終的な確報値(総務省告示)とは差異が生じる可能性があります。公表ルールの違いから単純比較は推奨されません。
災害復興 × ふるさと納税
能登半島地震3ヶ月170億円、震災累計2,100億円超。返礼品なし災害寄附×使途報告が再現性の鍵。
能登半島(石川県)
- 代理寄附協定の即時発動(横浜市・堺市等)
- 返礼品なしの災害寄附専用ページ
- 月次復興レポートで継続支援化
- 輪島塗職人の被災状況発信
熊本県御船町・益城町
- あか牛・スイカでブランディング再建
- 復興×ふるさと納税の好循環
- 関係人口5,000名超を組織化
- 災害教訓を制度面で活用
北海道厚真町・むかわ町
- 林業再生で木材返礼品
- 地域おこし協力隊と連携
- ハスカップ等ニッチ特産品
- 観光連動の高単価化
2026年10月 新ルール
ポイント還元廃止/経費率5割厳格化/地場産品基準見直しが同時施行。早見表15項目を併読。
2026年新ルール対応の戦略再設計を、伴走します。
経費率診断・委託契約見直し・LINE×自治体DX導入・関係人口創出KPI設計まで、30分の無料相談から。