Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」の読み方|Copilotでの引用とGA4の訪問を突き合わせる
CopilotやBingのAI回答で自社ページが引用された回数は、Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」で見られます。ただし数えているのは引用で、クリックや訪問ではありません。指標の定義と画面の読み方、GA4の「AI アシスタント」チャネルでの訪問との突き合わせ方、Search Consoleでは分からないことを、MicrosoftとGoogleの公式情報で整理しました。
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この記事の要点
- CopilotやBingのAIの回答で、自社のページが出典として示された回数は、Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」で見られる。数えているのは引用で、クリックや訪問ではない。
- AIの回答から実際に来た訪問は、GA4の「AI アシスタント」チャネルで数える。GoogleのAI による概要とAI モードは、Search ConsoleでもGA4でも通常の検索の数字に含まれ、AIの分だけを分けられない。
- 引用と訪問はURLで突き合わせ、ページを4つの区分に分けて次に確かめることを決める。対象のAIが違うので、訪問を引用で割った率は作らない。
AIの回答から訪問まで、どのツールで何が見えるか
Bingの数字は、Microsoft Copilot・BingのAI要約・一部の提携先の合算。引用はクリックや訪問ではない
GoogleのAI による概要・AI モードは、Search Consoleでは検索タイプ「ウェブ」、GA4ではオーガニック検索に含まれ、どの段でもAIの分だけは取り出せない
出典:Bing Webmaster Tools ヘルプ「AI Performance」、アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」、Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
CopilotやBingのAIの回答で、自社サイトのページが出典として何回示されたかは、Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」というレポートで確かめられます。Microsoftが2026年2月10日に公開プレビューとして提供を始めたレポートで、自社のページが引用された回数(Total Citations)、引用されたページ、引用の手がかりになった語句(Grounding Queries)と、その推移を見られます。数字はMicrosoft Copilot、Bingの検索に出るAIの要約、一部の提携先のAIを合わせたもので、Copilotの分だけを取り出す方法はヘルプと公式ブログには書かれていません。6月16日には、語句を意図やテーマで分類する機能、引用に占める自社の割合、期間の比較がプレビューで加わりました。
ただし、このレポートが数えているのは「引用」で、クリックや訪問ではありません。Bing Webmaster Toolsのヘルプもそう明記しています。AIの回答から実際にサイトへ来た訪問は、GA4に2026年5月13日に加わった「AI アシスタント」チャネルで数えます。一方、GoogleのAI による概要とAI モードは、Search ConsoleでもGA4でも通常の検索の数字に含まれていて、AIの分だけを分ける項目がありません。
この記事では、AI Performanceの指標の定義と画面の読み方、GA4で訪問を確かめる手順、引用と訪問をURLで突き合わせる方法、Search Consoleでは分からないことを、MicrosoftとGoogleの公式ブログ・ヘルプで確認できた範囲(2026年9月25日時点)で整理します。
AI Performanceで見られること
公開からの経緯
AI Performanceは、公開のあとも段階的に機能が増えています。GA4の「AI アシスタント」チャネルも同じ時期に加わったので、あわせて並べます。
AI Performance と、GA4 の「AI アシスタント」の経緯
2026年2月10日
AI Performance の提供開始
- Bing Webmaster Tools に公開プレビューとして加わる
2026年3月23日
語句とページを相互にたどれる
- Grounding Query – Page Mapping が加わる
2026年5月13日
GA4 に「AI アシスタント」
- デフォルト チャネル グループに加わる
2026年6月16日
意図・テーマ・割合・期間の比較
- Intents・Topics・Citation Share・Compare がプレビューで加わる(全世界で順次提供)
出典:Bing Webmaster Blog(2月10日)、Microsoft Advertising Blog(3月23日)、アナリティクス ヘルプ(新機能)(5月13日)、Bing Search Blog(6月16日)
Bingの公式ブログ(Webmaster・Search)の一覧で確認できたAI Performanceの告知は、6月16日のものが最新です(9月25日確認)。プレビューの終了や正式提供の告知は、確認した範囲では出ていません。
集計の対象になっているAI
ヘルプが対象に挙げているのは次の3つです。ここでいう引用は、AIの回答の中で自社のページが出典として表示されることを指します。
- Microsoft Copilot
- Bingの検索に表示されるAI生成の要約
- 一部の提携先のAI連携(ヘルプの表記は Select partner AI integrations)
3つは合算して集計されています(Bing Webmaster Blog)。提携先がどのサービスかは、ヘルプにも公式ブログにも書かれていません。また、ヘルプの表記は「Microsoft Copilot」だけで、職場向けのMicrosoft 365 CopilotがWebの情報を使って答えた場合まで含むのかは書かれていません。取引先がMicrosoft 365を使っているBtoBの会社ほど気になる点ですが、いまのところ、レポートの数字がどこまでを含むかは断定できません。
もう一つ、AI Performanceに出てくるのは、Bingのインデックスの対象になるコンテンツだけです。robots.txtなどでの指定は守られるとヘルプにあるので、インデックスの対象外にしているページは、引用の数字にも出てきません。
指標の定義
指標名は、ヘルプ(英語)の表記のまま書きます。
| 指標 | 数えているもの | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| Total Citations | 選んだ期間に、自社のコンテンツがAIの回答で出典として表示された回数の合計 | 回答の中のどこに、どんな形で表示されたかは分からない |
| Average Cited Pages | 引用された自社のページの数(重複を除く)を1日ごとに数え、期間で平均した値 | 順位や権威、回答の中での役割を表すものではない |
| Grounding Queries | AIが回答の材料を探すときに使った語句を、まとめて短い句にしたもの。句ごとの数字は、その句に関わる回答で自社が引用された回数 | 利用者が入力した質問そのものではない。全体の一部を抜き出したサンプル |
| Pages(ページ別の引用) | URLごとの引用回数 | 引用の多さを示すだけで、ページの重要度や順位ではない |
| 推移のグラフ | 引用回数の時系列の変化 | 増減の原因(どの更新が効いたか、モデルの変更か)は特定できない |
出典:Bing Webmaster Tools ヘルプ「AI Performance」、Bing Webmaster Blog(2026年2月10日)
数字を読む前に押さえておきたいのは、このデータが集計・要約されたもので、引用を1件ずつ記録したものではないことです。ヘルプによると、引用のすべてが表示されるわけではなく、引用の少ない語句やページは表に出てこないことがあります。ページ別、語句別、推移のグラフで合計が一致しないこともあるとされています。語句が1つも表示されない場合も、引用が少ないためで、ペナルティや除外を意味するものではないとヘルプは説明しています。1件単位の差を追うより、どのページや語句が上位にあるか、推移が上向きか下向きかを見るためのデータと考えるのが合っています。
使い始めるまでの手順
Bing Webmaster Toolsは、サイトのインデックスやクロールの状態、Bingの検索での表示を確かめるための、サイト運営者向けのツールです(Bing Webmaster Blog)。AI Performanceはその中のレポートの1つなので、まずサイトを登録します。
AI Performance を使い始めるまで
見られる過去は、画面で選べる期間の範囲だけ。長い期間で比べるなら、ページ別・語句別の引用数と推移を定期的に書き出して残す(CSV・Excel)
出典:Bing Webmaster Tools ヘルプ「Add and verify site」、ヘルプ「AI Performance」
- Bing Webmaster Toolsにサイトを追加します。Google Search Consoleで所有確認済みのサイトがあれば、その一覧から選んで取り込めます。取り込んだサイトはBing側でも自動で確認済みになり、1回に取り込めるのは100サイトまでです(ヘルプ「Add and verify site」)。
- 手動で追加する場合はURLを入力し、DNSの自動確認(Domain Connectに対応したDNS事業者のみ)、XMLファイル、metaタグ、CNAMEレコードのいずれかで所有を確認します。
- 追加してから分析データが出るまで、通常48時間ほどかかります(同ヘルプ)。
- AI Performanceのレポートを開き、期間を選びます。既定の期間は7日・30日・3か月で、保持されている範囲なら任意の期間も選べます。データは毎日更新され、少しの処理の遅れがあります(ヘルプ「AI Performance」)。
過去のデータは、画面で選べる期間の範囲でしか見られないとヘルプにあります。長い期間で比べたい場合は、ページ別・語句別の引用数と推移を定期的に書き出して、手元に残しておく必要があります。書き出しの形式はCSVとExcelです。
なお、同じBing Webmaster Toolsの検索パフォーマンス(Search Performance)のレポートは、サイトを追加した時点からデータを集め始めるため、それより前にはさかのぼれないとヘルプにあります。AI Performanceに同じ制限があるかは書かれていないので、使う予定があるなら早めに登録しておくほうが確実です。
語句とページを行き来して読む
2026年3月23日に、Grounding QueriesとPagesの2つの画面がつながりました(Microsoft Advertising Blog)。語句を選ぶとその語句で引用された自社のページが、ページを選ぶとそのページが引用された語句が表示されます。BtoBのサイトなら、次の2つの向きで読むと使い道がはっきりします。
- 語句から見る:製品のカテゴリや顧客の課題を表す語句を選び、どのページが引かれているかを確かめます。サービスページではなく何年も前のブログ記事が引かれている、といったずれが見つかれば、どちらを更新するかを決める材料になります。
- ページから見る:サービスページや導入事例など、読んでほしいページを選び、どんな語句で引かれているかを確かめます。狙っていた語句と違う語句で引かれていれば、そのページが実際に答えている内容と、伝えたい内容がずれている可能性があります。
語句とページを、2つの向きで読む
2026年3月23日から、語句を選ぶと引用されたページが、ページを選ぶと引用された語句が表示される
語句から見る
この語句で、どのページが引かれているか
- 製品のカテゴリや顧客の課題を表す語句を選ぶ
- サービスページではなく何年も前のブログ記事が引かれている、といったずれを探す
使い道:どちらのページを更新するかを決める材料になる
ページから見る
このページが、どんな語句で引かれているか
- サービスページや導入事例など、読んでほしいページを選ぶ
- 狙っていた語句と違う語句で引かれていないかを見る
使い道:実際に答えている内容と、伝えたい内容がずれている可能性に気づける
操作上の制約もヘルプに書かれています。語句とページで同時に絞り込むことはできず、書き出しは今かけている絞り込みの範囲になります。また、語句とページはそれぞれ少しずつ違う期間でサンプルを取っているため、語句から見たページの引用数と、ページから見た同じ語句の引用数が一致しないことがあります。ヘルプはこれを、データの欠けや誤りではなく想定された動きだとしています。
Grounding Queriesは利用者の質問そのものではなく、多くの回答をまとめた短い句として表示されます。検索キーワードの順位表のように1語ずつ追うより、どんな話題で引かれているかをつかむ材料として読むのが合っています。
Intents・Topics・Citation Share・Compare(6月追加)の読み方
6月16日に加わった4つの機能は、いずれもプレビューで、全世界で順次提供されています。IntentsとTopicsはAIの分類器でラベルを付けていて、特にTopicsは、専門的な分野ほどラベルが大まかになることがあると公式ブログは書いています。
| 機能 | 何が分かるか | 分からないこと・注意 |
|---|---|---|
| Intents | Grounding Queriesを意図ごとに分類して表示する。ヘルプに例として載っている区分は、Informational、Media、Navigational、Commercial、Learn and Solve、Research、Live Event、Local、Comparison、Planning、Utility、Creation、Conversational、Other | 分類は機械によるもので、意図が複数ある語句や曖昧な語句では、実感と違うラベルが付くことがある |
| Topics | 関連する語句を、より大きなテーマにまとめて表示する | テーマごとに引用されたページを見るには、書き出してから絞り込む |
| Citation Share | 1つの語句について、全サイトの引用のうち自社が占める割合 | ほかのサイトのドメインは出ない。順位・流入・品質の点数ではない |
| Compare | 直前の同じ長さの期間や、任意の2つの期間を同じグラフに重ねる(今の期間が実線、比べる期間が破線) | 何が変わったかは見えるが、なぜ変わったかは分からない |
出典:Bing Webmaster Tools ヘルプ「AI Performance」、Bing Search Blog(2026年6月16日)
BtoBのサービスサイトでは、Intentsで比較や検討の段階(Comparison、Commercial)の語句で引かれているかを見ておくと、AIの回答で比較の材料として使われているかが分かります。ヘルプは、比較の意図には比較表、計画の意図には手順の説明というように、意図に合った形式を用意する考え方を示す一方で、それで引用が保証されるわけではないとも書いています。
Citation Shareは、合計の引用数とは別の見方です。引用数が多くても、同じ語句で多くのサイトが引用されていれば割合は小さくなります。ヘルプは割合の動き方ごとの読み方を例に挙げていますが、いずれも因果を示すものではないとしています。
Compareは、ページを更新した前と後で引用の動きを見るのに使えます。ただ、引用の増減は利用者の関心の変化や、AIのモデルの更新、ほかのサイトの変化でも起きます。前後の差を、そのまま更新の効果として報告するのは避けたほうが安全です。
訪問はGA4の「AI アシスタント」チャネルで見る
GA4では、2026年5月13日のお知らせで、デフォルト チャネル グループに「AI アシスタント」が加わりました。ヘルプの定義では、ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokなどから来た訪問がこのチャネルに入ります。参照元のURLがAIアシスタントの一覧に一致すると、メディアに「ai-assistant」、キャンペーンに「(ai-assistant)」が自動で入り、そのメディアでチャネルが決まる仕組みです。GoogleのAI による概要とAI モードから来た訪問はこのチャネルから除かれ、オーガニック検索に入ります。
見る手順は次のとおりです(トラフィック獲得レポートとランディング ページ レポートのヘルプによる)。
- [レポート]>[集客]>[トラフィック獲得]を開きます。ヘルプでは、このレポートの既定のディメンションは「セッションのデフォルト チャネル グループ」です。その中の「AI アシスタント」の行を見ます。別のディメンションが表示されている場合は、ディメンションの選択から切り替えます。
- どのAIから来たかを見るには、プライマリ ディメンションを「セッションの参照元 / メディア」に変えます。メディアがai-assistantの行が、AIアシスタントに分類された訪問です。
- 着地したページを見るには、セカンダリ ディメンションに「ランディング ページ + クエリ文字列」を加えます。[エンゲージメント]>[ランディング ページ]から入り、「セッションの参照元 / メディア」を加えても同じことを確かめられます。
GA4で「AI アシスタント」からの訪問を見る
Copilotからの訪問が参照元にどの値で記録されるかは、ヘルプに書かれていない。自社のプロパティで一度確かめてから絞り込む
参照元の情報が付かずに届いた訪問は、このチャネルに振り分けられない
出典:トラフィック獲得レポート、ランディング ページ レポート、デフォルト チャネル グループ(アナリティクス ヘルプ)
ヘルプの本文はCopilotを例に挙げていますが、Copilotからの訪問が参照元にどの値で記録されるかまでは書いていません(参照元とカテゴリの一覧は、同じヘルプからスプレッドシートで配布されています)。自社のプロパティで参照元の値を一度確かめてから、Copilotの分を絞り込む条件を決めてください。BingのAI要約から来た訪問がどのチャネルに入るかも、GA4のヘルプには書かれていません。
また、自動で振り分ける手がかりは参照元のURLです。参照元の情報が付かずに届いた訪問は、このチャネルには振り分けられません。GA4の「AI アシスタント」は、AIから来た訪問のうち、参照元で見分けられた分と考えておくのが安全です。
Search Consoleでは分からないこと
Search ConsoleはGoogle検索のデータなので、CopilotやBingでの引用は入りません。GoogleのAI による概要とAI モードについては、Google 検索セントラルのドキュメントが、これらに表示されたサイトも検索パフォーマンス レポートの検索タイプ「ウェブ」に含めて数えると説明しています。数え方はSearch Console ヘルプにあり、要点は次のとおりです。
- AI による概要やAI モードの中のリンクから外部のページに移ると、1回のクリックとして数える
- AI による概要は検索結果の中で1つの掲載順位を占め、その中のリンクはすべて同じ順位になる
- AI モードで続けて質問すると、新しい検索として数える
一方で、検索パフォーマンス レポートの「検索での見え方」の一覧には、AI による概要やAI モードの項目がありません(2026年9月25日確認)。そのためSearch Consoleでは、次のことが分かりません。
- 自社のページがAI による概要やAI モードで出典として使われたかどうか、その回数
- 表示回数とクリック数のうち、AIの機能から生じた分
- AIが回答の材料を探したときの語句(BingのGrounding Queriesにあたるもの)
GA4でも、AI による概要とAI モードからの訪問はオーガニック検索に入るため、Google側はAIの分を訪問の段階でも分けられません。Bing側は引用が見えても、そこからの訪問はGA4で別に数える必要があり、Google側は表示とクリックが見えても、AIの分を取り出せない。この違いを前提に、2つを同じ物差しで比べないことが大切です。
Bing・GA4・Search Consoleで見える範囲の違い
3つのツールで見える範囲
Bing Webmaster Tools(AI Performance)
AIの回答で出典として表示された回数
- 対象:Microsoft Copilot、BingのAI要約、一部の提携先(合算)
- ページ単位:引用されたURL
- 語句:Grounding Queries(利用者の質問そのものではない)
AIの分だけ:見られる
数字の注意:集計・要約されたサンプル。引用はクリックではない
GA4(「AI アシスタント」チャネル)
サイトへの訪問(セッション)
- 対象:参照元がAIアシスタントの一覧に一致した訪問(ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokなど)
- ページ単位:ランディング ページ
- 語句:なし
AIの分だけ:参照元で見分けられた分は見られる(GoogleのAI機能からの訪問は含まない)
数字の注意:参照元の情報が付かない訪問は入らない
Search Console(検索パフォーマンス)
Google検索での表示回数・クリック数
- 対象:Google検索(AI による概要・AI モードは「ウェブ」に合算)
- ページ単位:ページ
- 語句:検索クエリ(AIの分は区別できない)
AIの分だけ:見られない
数字の注意:グラフと表で合計が一致しないことがある
3つを表で比べる
| 項目 | Bing Webmaster Tools(AI Performance) | GA4(「AI アシスタント」チャネル) | Search Console(検索パフォーマンス) |
|---|---|---|---|
| 数えているもの | AIの回答で出典として表示された回数 | サイトへの訪問(セッション) | Google検索での表示回数・クリック数 |
| 対象 | Microsoft Copilot、BingのAI要約、一部の提携先(合算) | 参照元がAIアシスタントの一覧に一致した訪問(ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokなど) | Google検索(AI による概要・AI モードは「ウェブ」に合算) |
| AIの分だけ見られるか | 見られる | 参照元で見分けられた分は見られる(GoogleのAI機能からの訪問は含まない) | 見られない |
| ページ単位 | 引用されたURL | ランディング ページ | ページ |
| 語句 | Grounding Queries(利用者の質問そのものではない) | なし | 検索クエリ(AIの分は区別できない) |
| 数字の注意 | 集計・要約されたサンプル。引用はクリックではない | 参照元の情報が付かない訪問は入らない | グラフと表で合計が一致しないことがある |
出典:Bing Webmaster Tools ヘルプ「AI Performance」、アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」、Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」
Bing側のクリックについては、Bing Webmaster Toolsの検索パフォーマンス(Search Performance)にも手がかりがあります。ヘルプでは、集計元の「Web and Chat」に、Chatの回答の中のリンクのクリックと表示を含むと説明しています。ただ、キーワード別とページ別の表はWebの分だけで、この「Chat」がいまのCopilotのどの画面にあたるかもヘルプには書かれていません。ページ単位で引用と訪問を並べるなら、GA4と組み合わせるのが近道です。
引用と訪問をURLで突き合わせる
AI PerformanceとGA4はどちらもページ単位の数字を出せるので、URLをキーに並べると、引用されているのに人が来ていないページや、その逆が見えてきます。
引用と訪問を、URLで突き合わせる手順
訪問数を引用数で割った「率」は作らない。対象のAIが違い、引用の数字はサンプルだから
- 期間をそろえる:AI Performanceで任意の期間を選び、GA4も同じ日付にします。AI Performanceには処理の遅れがあるので、直近の日は含めません。月次の報告に使うなら、既定の「30 days」ではなく、月初から月末までを指定します。
- AI Performanceのページ別の引用数を書き出す:絞り込みをかけたまま書き出すとその範囲だけになるので、全体を出すときは絞り込みを外します。
- GA4の訪問を書き出す:トラフィック獲得レポートで、プライマリ ディメンションを「セッションの参照元 / メディア」、セカンダリ ディメンションを「ランディング ページ + クエリ文字列」にし、メディアがai-assistantの行を書き出します。Bing側と対象を近づけたいときは、参照元をCopilotの値に絞ります。
- URLの形をそろえる:AI PerformanceはURL、GA4はパスとクエリ文字列で出るので、ドメインを外し、計測用のパラメータを取り除き、末尾のスラッシュの有無をそろえてから照合します。
- ページを4つの区分に分け、次に確かめることを決めます(下の図)。
ページを4つの区分に分けて、次に確かめることを決める
引用あり・訪問あり
AIの回答で出典に使われ、人も来ているページ
次に確かめること:内容が古くなっていないか。来た人が次に読むページ(事例、資料、問い合わせ)への道筋があるか
引用あり・訪問なし
出典には使われているが、来訪にはつながっていないページ
次に確かめること:回答の中で用が済む内容だけになっていないか。ページを開く理由になる自社の手順・データ・事例が載っているか
引用なし・訪問あり
ChatGPTなど、AI Performanceの対象として名前が挙がっていないAIから来ているか、サンプルに引用が出ていない
次に確かめること:「セッションの参照元」で、どのAIから来ているかを分ける
どちらもない
引用も来訪も確認できないページ
次に確かめること:狙っている語句がGrounding QueriesやTopicsに出ているか。出ていれば、その語句で引用されている自社の別のページとの役割分担
引用されないページについて、ヘルプは、利用者が尋ねることとの関連が薄い、内容の明確さや深さが足りない、情報が古い、ほかの情報源のほうが選ばれている、といった理由を挙げています。「どちらもない」ページは、この4つに当てはまらないかを先に確かめると、直す順番を決めやすくなります。
並べた表から、訪問数を引用数で割った「率」を作るのは避けてください。分子と分母で対象のAIが違い(AI PerformanceにはBingのAI要約と提携先が入り、GA4の「AI アシスタント」にはChatGPTなども入ります)、AI Performanceの数字はサンプルです。割った値は、ページどうしや月どうしで比べられる率になりません。比べるのは、それぞれのツールの中でのページの並び順と、同じツールでの前の期間との差までにとどめます。
毎月の確認に組み込むなら
AI Performanceは見られる過去の期間が限られるので、月に一度、前月分のページ別・語句別の引用数を書き出して保存し、GA4の「AI アシスタント」のランディング ページと同じ表に並べておくと、半年、1年の単位で見比べられるようになります。引用の多いページを書き直したときは、更新を検索エンジンに早く知らせる仕組みとしてBingが案内しているIndexNowを使う方法もあります。
AIの回答での引用と、そこから来た訪問を別々の画面で眺めているうちは、どのページに手を入れるかが決まりません。Aurant Technologiesでは、GA4のキーイベントの設計から、Search Consoleなどのデータをダッシュボードにまとめるところまで、計測の組み立てを支援しています。AI アシスタント経由の訪問を問い合わせや資料請求まで追えるようにしたい場合は、アクセス解析・マーケティングデータ支援の内容をご覧ください。
AI活用支援
Claude・ChatGPT・Gemini・Copilotのどれをどの業務に使うかの見極めから、社内のAIチャット環境、権限と情報の扱いの設計、MCPやAPIでの既存システム連携、研修・伴走までを支援します。
