LINEログインとは|「LINEでログイン」で何が起き、会員基盤に何を任せられるか

LINEログインは、LINEのアカウントでほかのサイトやアプリに登録・ログインする無料の仕組みです。本人確認と同意はLINEの画面で行われ、事業者に残るのはユーザーIDと同意を得た情報だけ。会員基盤に使うときの決めどころを書きます。

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この記事の要点

  1. LINEログインは、LINEのアカウントでLINE以外のサイトやアプリに登録・ログインできる仕組みで、事業者は無料で使えます。本人確認と同意はLINEの画面で行われ、LINEのパスワードはサイトに渡りません。
  2. 会員証で言えば、LINEログインが受け持つのは「この人は誰か」を確かめるところまでです。会員番号・ポイント・ランクは自社のデータで、お知らせは LINE公式アカウントの側から送ります。
  3. 会員基盤の入口に使うなら、主キーは自社の会員IDに置き、LINEのユーザーIDは結び付ける識別子として持ちます。プロバイダーをどの会社が持つかも、チャネルを作る前に決めてください。

会員証の流れと、LINEログインが受け持つ場所

友だち追加お店の LINE公式アカウント
会員登録ここでLINEログイン。ユーザーIDと会員番号を結ぶ
会員証を見せる会員番号のバーコード(自社の番号)
お会計でポイントポイントは自社のデータ。お知らせは公式アカウントから
特典を使うランクと特典は自社のルール

LINEに任せるのは本人確認と同意。会員番号・ポイント・ランクは自社で持つ

当社の会員証デモ(架空の店舗・データ)の流れをもとに作図

LINEログインは、LINEのアカウントを使って、LINE以外のウェブサイトやアプリに会員登録・ログインできる仕組みです。LINEヤフーが提供するソーシャルログインで、組み込む事業者は無料で利用できます(LINE Developers「LINEログインの概要」)。ボタンを押した人の本人確認と、サイトにどの情報を渡すかの同意は、LINEの画面の中で行われます。サイトやアプリの側には、利用者の認証情報は渡りません。

LINEを使っている側の方へ:「LINEでログイン」を押して許可したサイトやアプリは、LINEアプリの[設定]>[アカウント]>[連動アプリ]に並び、そこで[許可する権限]の確認と[連動を解除]ができます(LINEヘルプセンター「連動アプリおよび連動の解除について」)。ログインの方法によっては、名前が「LINE」の公式アカウントからログインの通知が届きます。覚えのないときの対処は、ヘルプセンターに載っています。ここから先は、サイトやアプリにLINEログインを組み込む事業者向けの話です。

当社が支援しているのは、LINE公式アカウントの運用と、会員証や会員の台帳を LINE とつなぐ連携です。2025年2月から、LIFFアプリを新しく作るときはLINEミニアプリとして作るよう公式が勧めています。これで、LINEの中で開く会員証をどう作るか、LINEログインをどこに組み込むかの選び方が変わりました。そこでこの記事では、会員証の入口にLINEログインを使うとき、何をLINEに任せ、何を自社に残すかを、1つの例で通して書きます。受け取れる情報の細部、IDトークンの確かめ方、友だち追加オプションの設定、連動を解除されたときの扱い、開発ガイドラインの決まりは「LINEログインで取得できる情報」、Salesforce を会員基盤にする場合の全体の流れは「Salesforceを会員・顧客基盤にする」、ソーシャルログイン全般は「ソーシャルログインとは」に分けています。

例にする会員証:架空のパン屋「デモベーカリー」

例は、架空の店舗・データで作った当社のデモ1つです。パン屋「デモベーカリー」のLINE公式アカウントに友だち追加した人が、会員登録をして会員証を見せ、お会計でポイントが付き、ランクが上がると特典が使える、という流れを試せます。会員登録の画面には「LINEのアカウントで会員登録します。パスワードは要りません。」とあり、実際に作るときはLINEログインで本人のLINEアカウントを確かめ、自社の会員IDと結び付ける、と添えています。このあとの節は、この流れの順に、LINEに任せるところと自社に残すところを見ていきます。

試す手順

  1. LINEの画面のメニューで「会員証」を押す
  2. ニックネームと(任意で)誕生月を入れ、同意にチェックして「登録して会員証を表示」を押す
  3. 「店舗側の操作(デモ)」で金額(480円・1,280円・3,600円)を押す。ポイントが付き、トークにお知らせが届く
  4. 会員証の「特典」で「使う」を押す。入会特典はすぐに、シルバー特典は累計100ptに達してランクが上がると押せる

枠の中はスクロールできます。画面いっぱいで試すときは別のタブで開く。

店舗名・会員情報・ポイントのルール(100円ごとに1ポイント)・ランク・特典はデモのための架空の設定です。LINEの仕様として書いているのは、デモの「作り方の目安」にあるショップカード、LINEミニアプリやLIFFでの作り方、お知らせの通数の説明です。会員証の画面は「LINEミニアプリ(イメージ)」で、デモ自体はLINEログインを呼んでおらず、入力した内容はページの中だけで使われます。

会員登録を押したとき:本人確認と同意はLINEの画面で済む

デモの「登録して会員証を表示」を、実際のLINEログインに置き換えたとします。本人確認と同意はLINEと利用者の間で行われるので、お店の側で本人確認や同意の画面を作る必要はありません。お店の側が受け持つのは、戻ってきた結果を確かめて、会員番号と結び付けるところです。

自社のウェブサイトから入る場合の流れは、OAuth 2.0 の認可コードの流れと OpenID Connect に基づく4段です(今の版は v2.1)。サイトは利用者を認可URL https://access.line.me/oauth2/v2.1/authorize へ送り、チャネルID(client_id)、戻り先の redirect_uri、ログインのたびにランダムに作る state、求める権限の scope などを付けます。LINEの画面で利用者が本人確認と同意をすると、サイトのコールバックURLに認可コード(10分間・1回だけ有効)と state が返ります。サイトのサーバーは、state が送った値と同じことを確かめてから、認可コードとチャネルシークレットをトークンの窓口 https://api.line.me/oauth2/v2.1/token に送ります。受け取るのは、アクセストークン(30日)・リフレッシュトークン(アクセストークンの発行から最長90日)と、openid を求めていればIDトークンです(「ウェブアプリにLINEログインを組み込む」)。利用者が同意画面でキャンセルすると error=ACCESS_DENIED が返るので、断られた場合の画面も用意しておきます。

「LINEでログイン」を押してから、サイトに戻るまで

ボタンを押すサイトが利用者をLINEの認可URLへ送る
LINEで本人確認自動ログイン・SSO・QRコード・メールアドレス
同意画面サイトに渡す情報を利用者が許可する
サイトに戻る認可コード(10分・1回だけ有効)と state
サーバーで交換チャネルシークレットを添えてトークンを受け取る

本人確認と同意は、利用者とLINEの間で行われる。サイトには利用者の認証情報(パスワード)は渡らない

出典:LINE Developers「ウェブアプリにLINEログインを組み込む」

利用者から見える本人確認の画面は、環境で変わります。スマートフォン版LINEにログインしている人がLINEの中から会員登録を開けば、次の表の1行目の自動ログインになります。

LINEログインの認証方法(自動ログインとSSOの両方が使えるときは自動ログインが優先)
認証方法利用者から見えること使われる場面
自動ログイン操作なし。LINEログインの画面も確認画面も出ないスマートフォン版LINEにログインしている状態で、LINE内ブラウザかLINEログインをする外部ブラウザから開いたとき。PC版LINEでは動かない
シングルサインオン(SSO)「次のアカウントでログイン」の確認画面でボタンを押す過去にLINEログインをしたことがある外部ブラウザ(access.line.me のCookieが残っている)
メールアドレスログインLINEログインの画面にメールアドレスとパスワードを入れるスマートフォン版LINEにログインしていない状態で、外部ブラウザで初めて開いたとき
QRコードログイン画面のQRコードをスマートフォン版LINEで読み取る同上

ログインの往復を横取りや偽装から守る仕掛けは、3つあります。state は必須で、クロスサイトリクエストフォージェリを防ぎます。nonce は任意で、送った値がIDトークンに入って返り、リプレイ攻撃を防ぎます。PKCE は、毎回作る code_verifier を S256 で変換した code_challenge を最初に送る仕組みで、認可コードを横取りされてもトークンに換えられないようにします(「LINEログインをPKCE対応する」)。PKCEを入れると、Yahoo! JAPANアプリから開いたときにも自動ログインが効きます。

会員登録で受け取るもの:デモの会員番号に結ぶのはユーザーID

会員登録で受け取れるのは、scope で求め、利用者が同意画面で許可した情報です。profile なら表示名・プロフィール画像・ステータスメッセージとユーザーID、openid ならユーザーIDを含むIDトークンです。メールアドレスを受け取れるのは、申請が受理されたうえで email を求めたときだけです。デモの登録画面で、ニックネームの欄に最初から名前を入れておくような使い方は、ここで受け取る表示名を使えばできます(「LINEログインの概要」)。組み合わせごとに何が取れるかは「LINEログインで取得できる情報」にまとめています。

このうち、デモの会員番号(D-2610-0418)に結び付けてよいのはユーザーIDだけです。表示名・プロフィール画像・ステータスメッセージは利用者がいつでも変えられるので、人を見分ける目的には使えません(「ユーザーを管理する」)。ユーザーIDは利用者が変えられない値で、LINEのアプリに表示される「LINE ID」とは別物です。そして、1人のLINEユーザーは、プロバイダー(アプリを提供する個人や組織の単位)ごとに異なるユーザーIDを持ちます(LINE Developers 用語集)。このことが、最後の節で会員の主キーをどこに置くかを決める理由になります。

LINEに任せるものと、自社に残るもの

LINEに任せるもの

利用者とLINEの間で行われる

  • 本人確認(パスワード、2要素認証)
  • どの情報を渡すかの同意。取り消しは[連動アプリ]で
  • 表示名・プロフィール画像の管理(利用者がいつでも変える)

自社に残るもの

お店のサーバーと会員のデータベース

  • ユーザーID(プロバイダーごとに1人1つ。利用者は変えられない)
  • 同意を得た表示名・画像・(申請が通れば)メールアドレスなど
  • 会員番号・ポイント・ランク・購入履歴など、自社が作るデータ

表示名と画像は変わる。会員番号に結ぶのはユーザーID

出典:LINE Developers「ウェブアプリにLINEログインを組み込む」、「ユーザーを管理する」、用語集

デモのようにLINEの中で開く会員証では、受け取り方が少し違います。画面の中では、liff.getProfile() でユーザーID・表示名・プロフィール画像・ステータスメッセージを取って表示に使えます。ただし、こうして取ったプロフィールを、そのままお店のサーバーへ送ってはいけないと公式は定めています(「LIFF v2 APIリファレンス」)。会員番号と結び付けるためにサーバーで使うときは、liff.getIDToken() で取ったIDトークンをサーバーに送り、サーバーが検証の窓口 POST https://api.line.me/oauth2/v2.1/verify に送ってユーザーIDを受け取ります(「LIFFアプリおよびサーバーでユーザー情報を使用する」)。画面から送られてきた値を信じて会員番号を結ぶと、なりすましを受けるためです。

会員証をLINEの中で開く:新しく作るならLINEミニアプリ

デモの会員証は、LINEのトークのメニューから開く画面です。同じLINEログインでも、どこに組み込むかで入れ方が変わります。会員証のようにLINEの中で開くものは、LIFFかLINEミニアプリで作ります。LIFFアプリを新しく作るなら、LINEミニアプリとして作るよう公式が勧めています。LIFFは、LINEミニアプリとのブランドの統合が予定されているためです(「LIFFアプリをチャネルに追加する」)。

LINEログインを組み込む場所ごとの違い(概要・IDトークン・LIFFの概要・LINEミニアプリとは)
入れ方使う場面ログインのしかたIDトークンの署名
ウェブアプリ自社のウェブサイト・ウェブサービス認可URLへ送り、コールバックで認可コードを受け、サーバーでトークンに換える(上の4段)HS256
ネイティブアプリ自社の iOS・Android のアプリ、Unity のゲームLINE SDK(iOS Swift・Android・Unity・Flutter)を使う。ウェブアプリ向けの仕組みは使わないES256
LIFFLINEの中(LIFFブラウザ)や外部ブラウザで開くウェブアプリLINEログインのチャネルに追加(1チャネル最大30件)。LIFFブラウザでは、ログインを促さなくても利用者のデータにアクセスできるES256
LINEミニアプリ主にLINEの中で開く会員証・予約など。アプリのインストールが要らないLIFFの上で動くウェブアプリ。LINEミニアプリのチャネルで作る。認証審査に通ると「認証済ミニアプリ」になり、チャネル同意の簡略化などが使える—(LIFFの仕組みで取得)

間違えやすいのは、LIFFやLINEミニアプリの中で、ウェブアプリ向けの認可URLへ送ってしまうことです。LIFFブラウザの中でLINEログインの認可リクエストを行ったときの動作は、保証されていません。LIFFアプリを外部ブラウザで開く場合も、liff.login() を使います。LINEミニアプリの審査で止まりやすい点は「LINEミニアプリの審査で止まる点」、会員証の作り方の選び方は「LINEでデジタル会員証を作るには」に書いています。

ポイントのお知らせは、LINEログインからは送れない

デモでお会計を記録すると、トークに「ご来店ありがとうございます。」で始まるお知らせが届きます。これを送るのはLINEログインではなく、デモベーカリーの LINE公式アカウント(Messaging API)です。LINEログインは自社のサイトやアプリに入るための仕組みで、入れただけでは会員にメッセージを送れるようにはなりません。プッシュメッセージは料金プランのメッセージ通数に数えられ、利用者のメッセージへの応答メッセージは数えられません(「Messaging APIの料金」)。

会員登録と同時に公式アカウントを友だちにしてもらう仕組みが「友だち追加オプション」です。使う条件は、公式アカウントの Messaging API のチャネルが、LINEログインのチャネルと同じプロバイダーにあることです(「友だち追加オプション」)。同じプロバイダーの中なら、ログインで受け取ったユーザーIDと公式アカウントの友だちのユーザーIDで同じ人を確かめられるので、登録した会員のうち友だちになっている人に、お会計のお知らせを送れます。設定のしかたと、友だちになったかの確かめ方は「LINEログインで取得できる情報」に書いています。

友だち追加オプションでつながる2つのチャネル

LINEログインのチャネル会員登録の入口
→↓ログインした人のユーザーID
同じプロバイダーユーザーIDはプロバイダーごとに1人1つ
←↑友だちのユーザーID
Messaging APIのチャネルLINE公式アカウント。お知らせはこちらから送る

プロバイダーが違うチャネルの間では、ユーザーIDで同じ人かを確かめられない

出典:LINE Developers「友だち追加オプション」、「LINEログインを始めよう」

LINEログインのチャネルを使わずに、Messaging API の「アカウント連携」で自社の会員と結ぶ方法もあります。この場合は、利用者が公式アカウントを友だち追加していることが前提です(「ユーザーアカウントの連携」)。友だちでない人に通知を届ける仕組みは「LINE通知メッセージとは」で書いています。

デモを自社の会員証にするとき、申請・審査が要るもの

LINEログインのチャネルは、自社で[開発中]から[公開]に切り替えれば、一般の利用者が使えるようになります。申請や審査が要るのは、受け取る情報や同意画面の表示を広げるときと、LINEミニアプリを認証済みにするときです。公式のドキュメントで確かめると、次のとおりです。

LINEログインまわりで申請・審査・権限が要るもの
やること申請・審査どこで・何を出典
LINEログインを使う不要(無料)LINE Developersコンソールで開発者として登録し、LINE開発者契約に同意して、プロバイダーの中にLINEログインのチャネルを作る概要・始め方
一般の利用者に使ってもらう不要(自社で切り替え)作った直後のチャネルは[開発中]で、Admin・Tester の開発者だけが使える。チャネルを[公開]するコンソールの概要
メールアドレスを受け取る申請が要る[チャネル基本設定]→[OpenID Connect]で[申請]。申請条件に同意し、メールアドレスの取得と利用について利用者に示す文面のスクリーンショットを出す。受理されると「申請済み」ウェブアプリへの組み込み
氏名・住所などを受け取る所定の申請(法人)LINE Profile+ に登録された情報IDトークン
同意画面に「認証済」と出す(認証プロバイダー)所定の申請(原則として法人)LINEヤフーがサービス提供者の正当性を確かめたプロバイダー。プライバシーポリシーのURLが必須になり、友だち追加オプションの選択肢が、bot_prompt=normal のとき最初から有効になるコンソールの概要・始め方・友だち追加オプション
友だち追加オプション申請の記述なし。権限が要る同じプロバイダーの Messaging API のチャネル、LINEログインのチャネルのAdmin権限、公式アカウントの管理者権限友だち追加オプション
LINEミニアプリを認証済みにする認証審査未認証でも誰でも作れるが、一部の機能が使えないLINEミニアプリとは
ログインボタンを置く不要(ガイドラインへの同意)テンプレートをダウンロードするとガイドラインに同意したとみなされる。基本色は #06C755ボタンのガイドライン

チャネルを作るときは、サービスを提供する地域(地域ごとにチャネルを作る)、チャネル名(「LINE」やそれに似た文字列は入れられない)、アプリタイプ(ウェブアプリかネイティブアプリ)などを入れます。チャネル名・アイコン・説明・プライバシーポリシーは、利用者が見る同意画面に出ます。デモなら、「デモベーカリー」の名前と説明がそこに表示されます。そのあと[LINEログイン設定]タブでコールバックURLを登録します。新しく作るチャネルでは、ログインのときに2要素認証を求める設定が最初からオンになっています(「LINEログインを始めよう」、「LINEログインの概要」)。

誰が、どの画面で、何をするか

開発の担当LINE Developersコンソール
プロバイダーチャネルを置く先を決める(後から移せない)
LINEログインのチャネル地域・アプリタイプ・プライバシーポリシーなど
[LINEログイン設定]コールバックURLを登録
[開発中]→[公開]公開するまでは Admin・Tester だけが使える
公式アカウントの管理者LINE Official Account Manager
管理者権限友だち追加オプションで公式アカウントをリンクするのに要る
料金プラン月額と、送れるメッセージの数が決まる
申請・審査が要るものLINE Developersコンソールほか
認証プロバイダー同意画面に「認証済」と出る。原則として法人が、所定の申請をする
メールアドレス取得権限[OpenID Connect]で[申請]
LINE Profile+法人向けの所定の申請
LINEミニアプリ認証済みにするなら認証審査
利用者LINEアプリ
同意画面渡す情報を許可する
[連動アプリ]許可した権限の確認・[連動を解除]

出典:LINE Developers「LINEログインを始めよう」、「LINE Developersコンソールの概要」、「友だち追加オプション」、「Messaging APIの料金」、LINEヘルプセンター

料金がかかるのは、LINEログインではなく LINE公式アカウントの側です。公式アカウントには無料のプランと月額固定費がかかるプランがあり、どのプランも毎月一定数のメッセージを無料で送れます。無料メッセージ通数を超えて追加のメッセージを送れるプランでは、送った数に応じた料金がかかります。そうでないプランでは、上限を超えたメッセージは送られません(「Messaging APIの料金」)。作ったあとに守る開発ガイドラインの必須の決まり(会員の退会や連携の解除のときに権限を取り消すことなど)は、「LINEログインで取得できる情報」に書いています。

会員基盤の入口にするなら、主キーは自社の会員IDに置く

LINEヤフーの発表によると、LINEの国内月間利用者数は、2025年12月末時点で1億ユーザーを超えました。数えているのは、1か月に一度でもLINEを起動した、スマートフォンに紐付くアカウントです。会員登録の入口にLINEログインを使うなら、会員の主キーは自社が発行する会員IDに置き、LINEのユーザーIDはそれに結び付ける識別子の1つとして持つことをお勧めします。理由は3つあります。ユーザーIDはプロバイダーごとに違うので、別のプロバイダーのチャネルとつなぐと、同じ人でも別のIDになります。一度作ったチャネルは、後から別のプロバイダーへ移せません(「LINEログインを始めよう」)。そして、メールアドレスで登録した会員や店頭の紙の会員カードの会員は、そもそもユーザーIDを持ちません。デモで会員番号を自社の番号(D-2610-0418)にしているのは、この形を示すためです。認証(誰か)と会員データ(何を買い、どう接したか)を分けて持つ設計は「会員基盤の正しい作り方」に、ECでの名寄せは「ECにLINE・ソーシャルログインを導入する」に書いています。

会員登録の入口にLINEログインを使うか

1

会員の多くが、スマートフォンでLINEを使っているか

例:店頭で会員証を見せてもらう飲食・小売

2

会員に、公式アカウントからのお知らせも届けたいか

友だち追加オプションで、登録と同時に友だちになってもらえる

当てはまるLINEログインを入口にする。主キーは自社の会員IDにし、ユーザーIDは結び付けて持つ。メールなど別の入口も残す
当てはまらないソーシャルログインの1つとしてLINEを並べる。会員IDの持ち方は同じ

判断の材料:LINEヤフー「LINE、国内月間利用者数が1億ユーザーを突破」、LINE Developers「友だち追加オプション」、「LINEログインを始めよう」

プロバイダーをどの会社が持つかも、コードを書く前に決めます。チャネルとプロバイダーを別々の個人や会社が管理する場合や、1つのプロバイダーに関係の無いサービスや会社のチャネルを作る場合は、将来問題が起きうるとして、置き場所をよく検討するよう公式が注意しています(「LINEログインを始めよう」)。開発を外の会社に頼む場合も、プロバイダーとチャネルは自社の管理にしておくことをお勧めします。

利用者は、いつでも[連動アプリ]で連動を解除できます。解除されると、再び同意してもらうまでLINEから情報を取り直せません(「ユーザーによる連動アプリの管理について」)。また、ログインの手段がLINEだけだと、LINEに入れない会員は自社の会員証も開けません。メールアドレスなど別のログイン手段か、会員が自分で入り直せる窓口を残しておくことをお勧めします。パスワードを使わない方法は「パスキー/パスワードレス認証」で扱っています。

版の移り変わりも、自前で作るなら保守の対象です。今の版は v2.1(2017年9月28日公開)です。v2.0 は非推奨で、廃止の時期は決まっていません。v1 は、2018年6月30日にすべての機能の提供を終えました(「LINEログインの概要」)。認可URLの組み立て、state の照合、IDトークンの検証、トークンの更新と取り消し、会員データとの結び付けまでを自社で持つか、認証の製品を使うかは、「認証は作るか、買うか」で比べています。登録画面の入力をどこまで減らすかは「会員登録の離脱は、なぜ起きるのか」と「会員登録・ソーシャルログインのUX設計」で扱っています。

次にやること:プロバイダーと会員IDの置き場所を先に決める

LINEログインを入れると決めたら、最初にやるのはチャネルを作ることではなく、プロバイダーをどの会社のものにするかと、会員の主キーをどこに置くかを決めることです。決まったら、[開発中]のチャネルで自社の会員データとの結び付けを試し、[公開]します。デモの会員証を触りながら、自社の会員番号・ポイント・特典のどれを自社で持ち、どこからLINEに任せるかを書き出しておくと、その2つが決めやすくなります。

プロバイダーの置き場所や会員IDとの結び付け、公式アカウントからの配信までを一緒に整理したい場合は、当社のLINE運用・伴走支援でご相談いただけます。

仕様・画面の名前・値は、2026年10月13〜14日に LINE Developers の19ページ(LINEログインの概要・始め方・ウェブアプリへの組み込み・友だち追加オプション・IDトークン・ユーザー管理・連動アプリの管理・開発ガイドライン・PKCE・安全なログインプロセス・ボタンのガイドライン、LIFFの概要・LIFFアプリの追加・LIFFでユーザー情報を使う・LIFF v2 APIリファレンス、LINEミニアプリとは、コンソールの概要、Messaging APIの料金・アカウント連携)と用語集、LINEヘルプセンター(2ページ)で確かめたものです。申請・審査の一覧は、このうちLINEログインに関わるページを見比べて作りました。仕様は変わることがあるので、組み込む前に LINE Developers の該当ページで最新の内容を確かめてください。

サービス一覧

業務ツール・Microsoft 365/Google Workspace・AI活用・データ基盤・広告運用・会計ソフト・LINE運用・アクセス解析の8領域で、選定から構築・定着まで支援しています。課題に近い領域からご覧ください。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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