Salesforce Experience Cloud(旧Community Cloud)活用ガイド【2026年版】費用・設定・事例

Salesforce Experience Cloud(旧Community Cloud)の活用方法を2026年版で解説。パートナーポータル・顧客ポータルの構築、費用(Partner Community License月11,250円〜)、設定手順、外注費用相場を掲載。

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Salesforce Experience Cloud(旧Community Cloud)活用ガイド【2026年版】費用・設定・事例

Salesforce Experience Cloud(旧Community Cloud)は、Salesforceのデータを外部パートナー・顧客と安全に共有するためのポータル構築プラットフォームです。代理店管理・顧客セルフサービス・パートナーコミュニティなど、外部ユーザーとのデジタル連携を強化するために多くの企業が活用しています。2026年版では、LWR(Lightning Web Runtime)ベースの高速ポータルや、Agentforceとの統合による自動化機能が強化されています。本記事では、Experience Cloudとは何か・パートナーポータル/顧客ポータルの構築方法・費用(Partner Community License月11,250円〜)・設定手順・活用事例(代理店管理/顧客セルフサービス)・外注費用相場を詳しく解説します。

Salesforce Experience Cloudとは

2021年にCommunity CloudからExperience Cloudに名称変更されたこのプラットフォームは、Salesforce組織のデータを外部ユーザーに安全に公開・提供するためのWebポータル構築ツールです。Salesforce内部ユーザー(社員)とは異なり、外部ユーザー(顧客・パートナー)には専用のライセンス(Community License)を付与してアクセスを管理します。

主な構築パターン:

  • パートナーポータル:代理店・再販パートナーがリード登録・商談確認・製品資料ダウンロードを行うポータル
  • 顧客セルフサービスポータル:顧客が自分でサポートチケットを登録・確認・FAQを検索するポータル
  • 会員コミュニティ:会員制サービスのユーザーがナレッジ共有・ディスカッションを行うコミュニティ
  • 従業員ポータル(イントラネット):社内情報共有・申請承認フローを提供する社内ポータル

ライセンス種類と費用

ライセンス種類 月額費用(1ユーザー) 用途 アクセス権限
Partner Community 約11,250円 代理店・パートナー管理 リード・商談の閲覧・作成
Customer Community(ログイン) 約300円/ログイン 顧客サポートポータル ケース・ナレッジへのアクセス
Customer Community Plus 約1,500円 高度な顧客ポータル レポート・ダッシュボード
高ボリュームポータル ユーザー数により変動 大量の匿名/認証アクセス カスタムオブジェクトアクセス

ライセンスの選び方:ユースケース×必要オブジェクト×課金モデル

Experience Cloudで最初につまずきやすいのが、上で挙げたライセンスの選定です。種類を並べただけでは、自社のポータルにどれが適切か判断できません。選定の軸は「①外部ユーザーがアクセスする必要のあるオブジェクト」と「②ログイン頻度(課金モデル)」の2つです。とくに見落としやすいのが、Customer Community・Customer Community Plus では商談(Opportunity)やキャンペーンにアクセスできないという制約です。代理店が商談やリードを扱うパートナーポータルでは、これらを扱えるPartner Communityが必須になります。下表で、ユースケースごとに向くライセンスと課金モデルの考え方を整理します。

ユースケース 向くライセンス 商談(Opportunity)へのアクセス 課金モデルの考え方
代理店・パートナーが商談やリードを扱う Partner Community 可能 担当者が頻繁にログインするならユーザー(メンバー)課金が向く
顧客のセルフサポート(ケース・FAQ) Customer Community 不可(商談・キャンペーンは対象外) 利用が月数回と少なければログイン課金が割安
顧客がレポート・共有まで使う高度なポータル Customer Community Plus 不可(ただし標準ロール・共有に対応) 役割が固定で頻繁に使うならユーザー課金
大量・低頻度のアクセス(会員サイト等) ログイン課金型/高ボリューム型 用途による アクセスが散発的ならログイン課金

選定の核心は、「必要なオブジェクト」でライセンスの種類を決め、「ログイン頻度」で課金モデルを決めることです。とくに、商談を扱うパートナーポータルをCustomer Communityで始めてしまうと、途中で商談にアクセスできずに行き詰まるため、最初に必要なオブジェクトを洗い出しておくことが重要です。課金モデルは、同じユーザーが月に4回以上ログインするならユーザー(メンバー)課金、ログインが散発的ならログイン課金が割安になる、というのが一般的な目安とされています。ポータルの想定利用頻度を見積もってからモデルを選ぶと、運用コストを大きく抑えられます。

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パートナーポータルの構築:設定手順

ステップ1:Experience Cloudサイトの作成

Salesforceの設定メニューからExperience Cloudサイトを新規作成します。テンプレート(Partner Central・Salesforce Tabs with Visualforce等)を選択し、サイトの基本設定(ドメイン・言語・タイムゾーン)を行います。

ステップ2:Experience Builderでのデザイン設定

ドラッグ&ドロップのExperience Builderを使い、企業のブランドカラー・ロゴ・フォントを設定します。ページ構成(ホーム・リード登録・商談一覧・資料ダウンロード)を設計し、各ページにLightningコンポーネントを配置します。

ステップ3:データアクセス権限の設定

パートナーユーザーがアクセスできるSalesforceオブジェクト(リード・商談・取引先・コンテンツ)とアクセスレベル(閲覧/作成/編集)を詳細に設定します。セキュリティは最も重要な設定項目です。

ステップ4:ユーザー招待と認証設定

パートナー企業のユーザーをPartner Community Licenseで招待します。Salesforceのシングルサインオン(SSO)またはコミュニティ専用のメール・パスワード認証を設定します。

顧客セルフサービスポータルの構築

顧客向けサポートポータルでは以下の機能を構築できます:

  • サポートチケット登録:顧客が自分でケースを登録し、進捗をリアルタイム確認
  • FAQナレッジベース:よくある質問に顧客が自己解決できるナレッジ記事
  • 注文・契約状況確認:顧客が自分の注文履歴・契約内容をポータルで確認
  • Agentforce AIチャット:AIエージェントが24時間自動で顧客の質問に回答(2026年新機能)

外注費用相場

構築内容 費用相場 期間目安
テンプレートベースのシンプルなポータル 50万〜150万円 1〜2ヶ月
カスタムデザイン・複雑なフロー 150万〜300万円 3〜4ヶ月
複数コミュニティ・大規模展開 300万〜500万円以上 4〜8ヶ月
月額保守・運用サポート 10万〜30万円/月 継続

活用事例

事例1:T製品メーカー(代理店150社)

T製品メーカーは150社の代理店にメール・電話でリード情報や製品資料を送付していましたが、情報共有の遅延と管理コストが課題でした。Experience Cloudでパートナーポータルを構築(外注費用220万円)後、代理店が自分でリード登録・最新資料ダウンロード・研修コンテンツ視聴ができるようになり、代理店向けの社内対応工数が60%削減。代理店経由の売上が18%増加しました。

事例2:Uサービス企業(顧客5,000社)

Uサービス企業では、顧客からのサポート問い合わせが月3,000件あり、対応コストが月150万円かかっていました。Experience Cloudで顧客セルフサービスポータルを構築(外注費用180万円)後、FAQナレッジベースの充実により自己解決率が45%に向上。月間問い合わせ件数が3,000件から1,650件に減少し、年間サポートコストを約900万円削減しました。

追加解説:2026年DX推進のポイントと補助金動向

2026年は中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が加速しています。
中小企業のIT・AI活用は年々広がっており、
クラウドサービス・AIツールの活用が急速に広がっています。

2026年のDX支援施策

  • デジタル化・AI導入補助金(旧 IT導入補助金)通常枠:
    中小企業のITツール導入費用を補助(通常枠の補助率は原則1/2、上限額は枠・類型により異なります)。
    kintone・Salesforce・HubSpotなどのSaaSツールが対象になるケースがあります。
  • ものづくり補助金:
    製造業・サービス業のデジタル設備投資等を補助(上限額は従業員規模・申請枠により数百万〜数千万円規模で異なります)。
    基幹システムのクラウド化・AI導入が対象になるケースがあります。
  • 事業再構築補助金:
    (事業再構築補助金は新規公募を終了し、後継として「中小企業新事業進出補助金」等が設けられています。)ビジネスモデル転換を伴う新分野展開・システム刷新を支援する制度です。
    デジタルサービス新規立ち上げや業務システム全体の刷新が対象になるケースがあります。

補助金申請には事前の要件確認・採択後の導入という順序が必要です。
Aurant Technologiesはデジタル化AI導入補助金(旧IT導入補助金)の活用支援を行っており、
申請から導入完了まで一貫してサポートしています。
補助金を活用した場合の実質的な費用負担を試算した上でご提案しますので、
まずはお気軽にご相談ください。
※ 補助金は公募回ごとに枠・補助率・上限額・対象経費が変わります。最新情報はIT導入補助金・中小企業庁等の公式サイトで必ずご確認ください。

DX推進における現場定着のポイント

どれだけ優れたツールを導入しても、現場に定着しなければ効果は出ません。
DX推進で成功する企業の共通点として、以下の3点が挙げられます。

  • 経営トップのコミット:
    社長・部門長が「このツールを使うことが当社のやり方だ」と明確にメッセージを発信することで、
    スタッフの定着率が大幅に向上します。
  • 「なぜ変えるか」の丁寧な説明:
    新しいツールを「使わされている」と感じるスタッフは使い方が雑になります。
    「このツールでこの業務がこう楽になる」を具体的に示すオンボーディングが重要です。
  • スーパーユーザーの育成:
    社内に「このツールに詳しい人」(スーパーユーザー)を2〜3名育てることで、
    日常的な疑問・トラブルを社内解決できるようになり、定着率が飛躍的に向上します。

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よくある質問(Salesforce Experience Cloud 費用 設定 活用 コミュニティ パートナーポータル)

Q. Salesforce Experience Cloud(旧Community Cloud)で実現できる主なユースケースは?

主なユースケースは①カスタマーポータル:顧客がログインしてサポートケース登録・過去の注文確認・ナレッジ記事検索ができる顧客向けセルフサービスポータル②パートナーポータル:代理店・販売パートナーが商談・見積・POP材料・トレーニング資材にアクセスできる専用ポータル③社員向けポータル(Employee Experience):Slackと統合した社内ポータル・HR自己サービス(休暇申請・経費申請)④デジタルサービスコマース:製品カタログ・価格設定・注文管理を含む顧客向けB2Bコマース⑤ヘルスケアコミュニティ:患者・家族・医療チームが情報を共有するセキュアなポータル、の5ユースケースが代表的です。

Q. Salesforce Experience Cloudの費用相場はどのくらいですか?

費用相場は①Partner Relationship Management(PRM):約1万円/ユーザー/月前後(パートナーユーザーの数によって変動)②Customer Community:ログインユーザーは約500〜1,000円/ユーザー/月・ページビュー課金は月間PV数ベース(小規模サイトでは月数十万円〜)③Customer Community Plus:商談・ケース・カスタムオブジェクトへのフルアクセスで割高④Salesforce全体のライセンスに追加で必要:Experience Cloudは通常のSalesforceライセンスとは別にExperience Cloudライセンスが追加で必要(Sales Cloud EnterpriseやService Cloud契約がベース)⑤設計・構築費用:Experience Cloudサイトの構築はSalesforceパートナーに依頼すると100万〜数百万円程度の初期費用が発生(最新の料金は必ず公式・代理店に確認)、の5点です。

Q. Salesforce Experience Cloudサイトを設定する際の最初のステップは?

最初のステップは①Lightning Experience Builderの設定:Salesforce設定→デジタルエクスペリエンス→サイト→「新規」でExperience Cloudサイトを作成②テンプレート選択:ユースケースに合ったテンプレート(カスタマーサービスポータル・パートナーセントラル・ヘルプセンター等)を選択③ドメイン設定:カスタムドメイン(support.yourcompany.com等)の設定またはForce.comドメインの利用④プロファイル・権限セット:外部ユーザー(顧客・パートナー)向けのプロファイルを設定してSalesforceオブジェクトへのアクセス権限を定義⑤ブランディング設定:会社ロゴ・カラー・フォントをExperience Builderで設定してブランドの一貫性を確保、の5ステップが初期設定の基本です。

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よくある質問(FAQ)

Q. Salesforce Experience Cloudとは何ですか?

Salesforceのデータを外部ユーザー(顧客・パートナー)向けに安全に公開するポータル構築プラットフォームです。旧Community Cloudから改称されました。

Q. Partner Community Licenseの費用はいくらですか?

1ユーザーあたり月額約11,250円(年払い)です。顧客向けポータルにはより安価なCustomer Communityライセンス(ログインあたり約300円〜)も選択できます。

Q. パートナーポータルを構築するメリットは何ですか?

代理店が自社のSalesforceデータ(リード・商談・資料)に安全アクセスでき、リード登録・業績管理・資料共有が自動化されます。代理店経由の売上向上と内部対応工数削減が実現します。

Q. Salesforce Experience Cloudの設定・構築にかかる期間はどのくらいですか?

シンプルなポータルで1〜2ヶ月、カスタム設計・複雑なフローで3〜6ヶ月が一般的です。

Q. Salesforce Experience Cloud構築の外注費用はいくらですか?

シンプルなポータルで50万〜150万円、複雑な構築で150万〜500万円以上が相場です。

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上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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