HubSpotのレポート・分析機能完全ガイド【2026年版】カスタムダッシュボード・KPI管理
HubSpotのレポート・カスタムダッシュボード・アトリビューションレポート・売上予測・マーケティングROI分析の使い方を解説。無料vs有料プランの違い、Salesforce/Google Analyticsとの連携、2026年AI分析機能まで詳しく説明します。
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HubSpotのレポート・分析機能完全ガイド【2026年版】カスタムダッシュボード・KPI管理
1. HubSpotのレポート・分析機能の概要


HubSpotはCRM(顧客管理)・マーケティング・営業・カスタマーサービスにわたる膨大なデータを蓄積します。これらのデータをレポート・ダッシュボードとして可視化・分析する機能が「HubSpot Analytics」です。
HubSpot Analyticsを活用することで、以下のビジネス課題を解決できます。
- どのマーケティングチャネルが最も多くのリード・商談・受注を生んでいるかを把握
- 営業チームのパイプライン状況・予測売上をリアルタイムで確認
- 顧客サポートのKPI(対応時間・CSAT・チケット数)を自動集計
- 週次・月次のKPIレポートを自動生成して経営層に共有
2. 標準レポートの種類
HubSpotには以下のカテゴリの標準レポートが最初から用意されています。
2-1. コンタクト・リードレポート
- 新規コンタクト数推移(チャネル別・期間別)
- リードソース別コンタクト獲得数(オーガニック・ダイレクト・リファラル・メール・SNS・広告)
- コンタクトのライフサイクルステージ別分布(サブスクライバー→リード→MQL→SQL→カスタマー)
2-2. 商談・売上レポート
- パイプライン別商談数・金額の推移
- 商談ステージ別の停滞期間・コンバージョン率
- 担当者別の商談数・クローズ率・平均商談金額
- クローズ予定日別の受注予測
2-3. マーケティングレポート
- メールキャンペーン別の開封率・クリック率・コンバージョン率
- ランディングページ別のPV・フォーム送信率
- ブログ記事別のPV・滞在時間・コンバージョン
- 広告キャンペーン別のCPL(リード獲得単価)・ROAS
2-4. サービスレポート
- チケット数推移・対応時間・未解決チケット数
- CSAT(顧客満足度スコア)・NPS
- 担当者別対応件数・解決時間
3. カスタムレポートビルダーの使い方
HubSpot Professional以上のプランでは、カスタムレポートビルダーを使って独自のレポートを作成できます。ドラッグ&ドロップのUIで、コーディング不要でカスタムレポートを構築できます。
カスタムレポートの作成手順
- データソースの選択:コンタクト・商談・会社・チケット・マーケティング活動など複数のデータソースを組み合わせて選択
- 指標(Metric)の設定:表示する数値(件数・合計・平均・率など)を選択
- ディメンション(Dimension)の設定:集計軸(期間・チャネル・担当者・製品など)を選択
- フィルターの設定:期間・担当者・地域など絞り込み条件を設定
- チャートタイプの選択:棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・ピボットテーブルなどから選択
- ダッシュボードへの追加:作成したレポートをダッシュボードに追加して保存
4. マルチタッチアトリビューションレポート(有料機能)
マルチタッチアトリビューションは、リードがカスタマーになるまでに接触したすべてのマーケティング施策の貢献度を評価する高度な分析機能です。HubSpot Professional以上のプランで利用できます。
アトリビューションモデルの種類
- ファーストタッチ:最初に接触したチャネルに100%の貢献度を割り当て
- ラストタッチ:コンバージョン直前に接触したチャネルに100%の貢献度
- 線形(Linear):すべての接触チャネルに均等に貢献度を分配
- 時間減衰(Time Decay):コンバージョンに近い時点の接触ほど高い貢献度
- Uシェープ:最初と最後の接触に高い貢献度(各40%)、中間に低い貢献度(計20%)
5. 売上予測レポートとパイプライン分析
HubSpot Salesの商談パイプラインデータを活用した売上予測レポートは、営業マネージャーにとって重要なダッシュボードです。
- パイプライン別の予測売上:各商談の確度×金額で加重平均した予測売上を自動計算
- クローズ予定月別の受注積み上げ:今月・来月・3ヶ月後のクローズ予定商談を一覧表示
- ステージ別コンバージョン分析:どのステージで商談が停滞・脱落しているかを特定
- 担当者別パフォーマンス比較:担当者ごとのクローズ率・平均商談期間・受注金額を比較
導入事例:SaaS企業のMRR管理ダッシュボード構築
企業概要:国内SaaS企業(ARR 5億円・営業チーム15名・マーケ5名)
課題:MRR(月次経常収益)・チャーン率・NRR(ネット収益維持率)などのSaaS指標をExcelで毎月手動集計。集計に3日かかり、数値の鮮度が低いため迅速な意思決定ができなかった。
HubSpot Analytics活用後の成果:
- カスタムレポートビルダーでMRR・新規MRR・チャーンMRR・拡張MRRをリアルタイム可視化するダッシュボードを構築
- 月次KPIレポートの自動配信設定で、毎月1日に経営層・投資家向けのダッシュボードを自動メール送信
- マルチタッチアトリビューションレポートでコンテンツマーケ(ブログ・ウェビナー)の商談貢献度を初めて定量化。マーケ予算配分の見直しが実現
- Salesforce連携でCRM商談データ×HubSpotキャンペーンデータのクロス分析を実現。マーケROIが初めて正確に算出できるようになった
- 月次レポート作成工数:3日→30分に短縮
6. ダッシュボード共有と自動配信設定
HubSpotのダッシュボードは以下の方法でチームと共有できます。
- ダッシュボード共有:HubSpotユーザー向けに閲覧権限を付与してダッシュボードを共有
- 自動レポートメール送信:日次・週次・月次でダッシュボードのスナップショットをメールで自動送信。HubSpotユーザー以外にも送信可能
- 公開リンク:ダッシュボードを公開リンク化して、HubSpotアカウントを持たない外部関係者と共有
7. Salesforce連携でのクロスデータ分析
HubSpotとSalesforceを公式コネクタで連携することで、マーケティングデータと営業CRMデータを横断した高度な分析が可能になります。
- HubSpotのキャンペーン別コンタクト数×Salesforceの受注金額でROI計算
- HubSpotのMQL(マーケティング適格リード)がSalesforceで最終的に受注に至った率(MQL→Closed Won率)の分析
- Salesforceの担当業種・地域データをHubSpotのセグメント分析に活用
8. Google Analytics連携
HubSpotのWebサイト分析とGoogle Analyticsを連携することで、より詳細なWebトラフィック分析ができます。HubSpotの設定からGA4のトラッキングコードを設定でき、GA4のデータをHubSpotのレポートと並べて確認できます。
9. 2026年ChatGPT連携AI分析機能(Breeze AI)
2026年のHubSpotではBreeze AI(旧ChatSpot)による自然言語でのレポート生成・分析が本格的に活用できるようになっています。
- 「先月メールキャンペーンでのコンバージョン数が最も高かったのはどれ?」と質問→AIが自動でレポート生成
- 「次の四半期の売上予測を教えて」→パイプラインデータを元にAIが予測値を計算・提示
- 「チャーンリスクが高い顧客を教えて」→顧客の行動データを分析してリストを自動抽出
これにより、レポートビルダーの複雑な操作を覚えることなく、誰でも高度な分析を行える環境が整っています。
10. 費用(無料〜Enterprise違い)
| プラン | 月額費用(年払い) | レポート・分析の主な機能 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 基本ダッシュボード・標準レポート(限定) |
| Starter | 約2,400円〜 | 標準レポート拡充・基本ダッシュボード |
| Professional | 約100,000円〜(Hub単体) | カスタムレポートビルダー・マルチタッチアトリビューション・売上予測 |
| Enterprise | 約400,000円〜(Hub単体) | カスタムオブジェクトレポート・シングルオブジェクトレポート・高度なアトリビューション |
11. HubSpot Analytics vs 他分析ツール比較
| 比較項目 | HubSpot Analytics | Salesforce Reports | Tableau | Google Looker Studio |
|---|---|---|---|---|
| CRMデータとの統合 | 完全統合(ネイティブ) | 完全統合(ネイティブ) | 要コネクタ連携 | 要コネクタ連携 |
| マーケ分析特化 | 非常に高い | 中程度 | 中程度(汎用) | 中程度 |
| ノーコードでの操作性 | 高い | 中程度 | 中程度(要学習) | 高い |
| アトリビューション分析 | 対応(Professional〜) | 限定的 | 要カスタム開発 | 限定的 |
| 月額費用 | 無料〜40万円 | Salesforceに含む | 約10〜30万円 | 無料〜 |
| AI分析機能(2026年) | Breeze AI(自然言語) | Einstein AI | Tableau AI | Gemini連携 |
12. よくある質問(FAQ)
Q1. HubSpotの無料プランでもレポート・ダッシュボードは使えますか?
はい、HubSpotの無料プランでもコンタクト数・メール開封率・ページビューなどの基本的なレポートとダッシュボードは利用できます。ただし、カスタムレポートビルダー・マルチタッチアトリビューション・売上予測レポートはProfessional以上のプランが必要です。
Q2. HubSpotのマルチタッチアトリビューションレポートとは何ですか?
マルチタッチアトリビューションレポートは、見込み顧客が最終的にコンバージョンするまでに接触したすべてのマーケティングチャネルの貢献度を複数のモデルで評価する機能です。どのチャネルへの投資が最も効果的かを定量化できます。HubSpot Professional以上で利用可能です。
Q3. HubSpotとSalesforceを連携するとどのようなレポートが作れますか?
HubSpot-Salesforce連携(公式コネクタ)を使うことで、HubSpotのマーケティングデータ(リード源・キャンペーン・メール行動)とSalesforceの商談・受注データを横断したレポートを作成できます。例:HubSpotキャンペーン別のSalesforce受注金額・ROI分析、マーケ→営業のリードコンバージョンレポートなど。
Q4. HubSpotのダッシュボードを自動でメール送信する設定はできますか?
はい、HubSpotのダッシュボードには「自動レポート送信」機能があり、週次・月次などの頻度でダッシュボードのスクリーンショットをメールで自動送信できます。経営層・チームマネージャーへのKPI定期報告を自動化するのに便利な機能です。
Q5. HubSpotのAI分析・ChatGPT連携機能(2026年)はどのようなものですか?
2026年のHubSpotでは、Breeze AI(旧ChatSpot)による自然言語でのレポート生成が強化されています。チャット形式の質問に対し、AIがレポートを自動生成する機能が利用できます。これにより、レポートビルダーの操作が不要になり、非技術者でも高度な分析が行いやすくなっています。
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