kintoneで勤怠管理・承認ワークフローを構築する費用【2026年】設定方法と注意点

kintoneで勤怠管理・承認ワークフローを構築する費用と手順を解説。ライセンス費・開発費の相場、専用ツールとの使い分け、労働基準法対応の注意点まで2026年最新版。

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kintoneで勤怠管理・承認ワークフローを構築する費用【2026年】設定方法と注意点

「kintoneで勤怠管理もできるらしいが、専用ツールと比べてどうなのか?」「承認ワークフローはどこまで設定できる?」——kintone導入を検討する中堅・中小企業から多く寄せられる質問です。

結論から言えば、kintoneは勤怠管理の基本機能を十分に実装できます。しかし、専用ツールと比較したときの強み・弱みがあり、用途によって使い分けが重要です。本記事では費用相場から設計パターン、法令対応の注意点まで2026年版として網羅的に解説します。

kintoneの勤怠管理アプリで実現できること

kintone 活用 デモ スクリーンショット
kintone 活用 デモ デモアニメーション

kintoneの標準機能だけで構築できる勤怠管理の範囲は以下のとおりです。

  • 出退勤記録:スマートフォン・PCからの打刻フォーム、GPSスタンプ(JavaScriptカスタマイズ)
  • 残業申請:残業理由・予定時間の事前申請、上長承認フロー
  • 休暇申請:有給・特別休暇・振替休日の申請・残日数管理
  • 集計・レポート:月次勤務時間集計ビュー、部門別残業時間グラフ
  • アラート通知:月間残業時間が基準を超えた際のメール・Slack通知

一方で、タイムカード型リアルタイム打刻・シフト自動作成・給与計算の自動連動といった機能は、追加開発なしではkintone単体では対応が難しい領域です。

勤怠管理専用ツールとkintoneの比較・使い分け

比較項目 kintone ジョブカン勤怠管理 freee人事労務
打刻方法 フォーム入力(GPS対応は要開発) ICカード・顔認証・GPS対応 スマホ打刻・GPS対応
シフト管理 基本的な管理のみ 自動シフト作成・希望収集対応 シフト管理機能あり
給与計算連携 API開発が必要 自社給与計算モジュールあり freee会計と自動連携
法令対応アップデート 自社対応が必要 自動アップデート 自動アップデート
他業務との連携 kintone内で統合管理可能 要API連携 要API連携
月額費用(30名) 約1.5万円(ライセンスのみ) 約1.8万円〜 約3万円〜

kintoneを選ぶべきケース:既にkintoneを基幹システムとして運用しており、営業管理・プロジェクト管理と勤怠データを統合したい場合。
専用ツールを選ぶべきケース:シフト制・製造業・店舗運営など複雑な勤怠ルールがある場合、または給与計算と直結させたい場合。

kintone勤怠管理の費用相場

ランニングコスト(ライセンス費)

プラン 月額単価 30名での月額 特徴
ライトコース 780円/ユーザー 約2.3万円 ゲストスペースなし、プラグイン利用制限あり
スタンダードコース 1,500円/ユーザー 約4.5万円 全機能利用可、API連携対応

初期構築費用(外注相場)

構築内容 費用相場 期間
基本勤怠アプリ(出退勤・休暇申請) 20万〜50万円 1〜2か月
承認ワークフロー付き(2段階承認) 50万〜80万円 2〜3か月
GPS打刻・集計自動化(JavaScript開発) 30万〜60万円(追加) 1〜2か月
給与システムAPI連携 100万〜200万円(追加) 2〜4か月

承認ワークフローの設計パターン

kintoneのプロセス管理機能を使った承認ワークフローは、業務要件に合わせて柔軟に設計できます。代表的な3パターンを紹介します。

パターン1:一次承認のみ(シンプル型)

申請 → 直属上長承認 → 完了。小規模チームや単純な申請(有給申請等)に適しています。kintoneの標準プロセス管理で追加費用なく実装可能です。

パターン2:二次承認型(一般的な中小企業向け)

申請 → 一次承認(係長・チームリーダー) → 二次承認(部長・管理職) → 完了。残業申請や特別休暇申請に多く使われます。プロセス管理のステータス設計のみで対応可能です。

パターン3:差し戻し・修正対応型

申請 → 承認者が「差し戻し」 → 申請者が修正 → 再申請 → 承認。実務では最も需要が高いパターンです。kintone標準機能で基本設計は可能ですが、差し戻し理由の記録・通知を自動化するにはJavaScript開発(10万〜30万円程度)が必要です。

労働基準法対応の注意点

kintoneで勤怠管理を行う場合、以下の法令要件への対応が必須です。

  • 勤怠記録の保存義務:労働基準法第109条により、賃金・勤務時間等の記録は5年間(経過措置として当面3年間)保存する義務があります。kintoneのデータは原則クラウド上に保存されますが、削除・改ざんができない運用ルールの整備が必要です。
  • 客観的な記録方法:2019年の働き方改革関連法により、勤怠管理は「客観的な方法」による記録が義務化されました。自己申告のみでは不十分とされる場合があるため、タイムスタンプ付きフォームの設計が重要です。
  • 時間外労働の上限管理:月45時間・年360時間の上限超過を自動検知するアラート設定を推奨します。kintoneでは集計フィールドとJavaScript通知で実装できます。

追加解説:2026年DX推進のポイントと補助金動向

2026年は中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が加速しています。
経済産業省の「DX推進指標」によると、中小企業のDX取組状況は2023年比で1.5倍に増加しており、
クラウドサービス・AIツールの活用が急速に広がっています。

2026年のDX支援施策

  • IT導入補助金(通常枠・デジタル化基盤導入類型):
    中小企業のITツール導入費用を最大75%補助。
    kintone・Salesforce・HubSpotなどのSaaSツールが対象になるケースがあります。
  • ものづくり補助金:
    製造業・サービス業のデジタル設備投資に最大1,250万円の補助。
    基幹システムのクラウド化・AI導入が対象になるケースがあります。
  • 事業再構築補助金:
    ビジネスモデル転換を伴うDX推進プロジェクトに最大1億5,000万円の補助。
    デジタルサービス新規立ち上げや業務システム全体の刷新が対象になるケースがあります。

補助金申請には事前の要件確認・採択後の導入という順序が必要です。
Aurant Technologiesはデジタル化AI導入補助金(旧IT導入補助金)の活用支援を行っており、
申請から導入完了まで一貫してサポートしています。
補助金を活用した場合の実質的な費用負担を試算した上でご提案しますので、
まずはお気軽にご相談ください。

DX推進における現場定着のポイント

どれだけ優れたツールを導入しても、現場に定着しなければ効果は出ません。
DX推進で成功する企業の共通点として、以下の3点が挙げられます。

  • 経営トップのコミット:
    社長・部門長が「このツールを使うことが当社のやり方だ」と明確にメッセージを発信することで、
    スタッフの定着率が大幅に向上します。
  • 「なぜ変えるか」の丁寧な説明:
    新しいツールを「使わされている」と感じるスタッフは使い方が雑になります。
    「このツールでこの業務がこう楽になる」を具体的に示すオンボーディングが重要です。
  • スーパーユーザーの育成:
    社内に「このツールに詳しい人」(スーパーユーザー)を2〜3名育てることで、
    日常的な疑問・トラブルを社内解決できるようになり、定着率が飛躍的に向上します。

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要件ヒアリングから費用見積もりまで、初回無料でご相談いただけます。

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よくある質問

Q. kintoneで勤怠管理はできますか?
はい、kintoneの標準機能(フォーム・プロセス管理)で出退勤記録・残業申請・休暇申請の基本的な勤怠管理を構築できます。ただし、リアルタイムの打刻連携や複雑なシフト計算が必要な場合は、専用ツールとの併用がおすすめです。
Q. 勤怠管理専用ツールとkintoneどちらを選ぶべきですか?
勤怠管理だけを目的とするならジョブカンやfreee人事などの専用ツールが費用対効果で優れます。既にkintoneを社内基盤として活用しており、他の業務システムと勤怠データを連携させたい場合はkintoneでの構築が有効です。
Q. kintoneで勤怠管理アプリを開発する費用はどのくらいですか?
基本的な勤怠管理アプリ(出退勤・残業申請・休暇申請)の構築費用は30万〜80万円が相場です。承認ワークフローのカスタマイズや給与システムとのAPI連携を加えると100万〜200万円程度になります。
Q. 既存の紙の勤怠記録をkintoneに移行するには?
過去の紙データをCSV化してkintoneにインポートする方法が一般的です。データ量が多い場合や書式が統一されていない場合は、データクレンジング作業が別途必要になります(5万〜20万円程度)。

CRM・営業支援

Salesforce・HubSpot・kintoneの選定から導入・カスタマイズ・定着まで一貫対応。営業生産性を高め、商談化率を改善します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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