【2026年版】会議・議事録AIおすすめ10選|Teams・Meet・Zoom・専用SaaSの観点(要公式確認)
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2026年現在、会議の議事録作成は「人間が書き留めるもの」から「AIが生成し、人間が微調整するもの」へと完全にシフトしました。しかし、選択肢があまりに増えたことで、「結局自社の環境に最適なツールはどれか?」という悩みも増大しています。
本記事では、IT実務者の視点から、Microsoft Teams、Google Meet、Zoomといった主要プラットフォームの標準機能と、それを凌駕する機能を持つ専用SaaSを徹底比較します。公式サイトの最新情報を基に、実務で使える「本物の10選」を解説します。
- プラットフォーム標準(Teams等)と専用SaaS(Notta等)の使い分けが明確になる
- 2026年最新のセキュリティ基準とAI学習設定の注意点がわかる
- SaaSコストの最適化と、業務自動化への具体的な連携手法がわかる
【2026年版】会議・議事録AI選定の基準
ツールを選ぶ前に、まず自社が「どのプラットフォームに依存しているか」と「どのような情報を扱っているか」を整理する必要があります。
ビデオ会議プラットフォームとの親和性(ネイティブ機能 vs サードパーティSaaS)
Microsoft 365やGoogle Workspaceを導入している企業であれば、まずはプラットフォーム標準のAI(CopilotやGemini)を検討するのが王道です。これらは追加のBotを会議に招く必要がなく、既存のアカウント管理(ID/PW)の中で完結するため、導入のハードルが極めて低いのが特徴です。
一方で、対面会議や電話、複数のプラットフォームが混在する環境では、どのツールでも共通して使える「専用SaaS」の方が運用コストを抑えられるケースが多いです。
法人利用で必須となるセキュリティ・ガバナンス要件
企業の機密情報を扱う性質上、以下の3点は必須確認事項です。
- 入力データのAI学習への利用: 企業向けプランで「学習に利用しない」ことが明記されているか。
- データの保存場所(リージョン): 日本国内のサーバーに限定する必要があるか。
- 認証連携: SAML認証やSSO(シングルサインオン)に対応しているか。
特に複数のSaaSを併用している企業では、退職者のアカウント削除漏れが深刻なリスクとなります。このあたりの管理については、以下の記事で解説している「アカウント削除の自動化」などのアーキテクチャが参考になります。
SaaS増えすぎ問題と退職者のアカウント削除漏れを防ぐ。Entra ID・Okta・ジョーシスを活用した自動化アーキテクチャ
会議・議事録AIおすすめ10選の比較一覧表
主要な10ツールを、「主戦場(どの会議に強いか)」と「特徴」でまとめました。料金は2026年時点の公式公開情報を基準にしていますが、為替やプラン改定により変動するため、最終的には各社公式サイトの料金ページを確認してください。
| ツール名 | 対応PF | 強み | 参考料金(法人) |
|---|---|---|---|
| Microsoft Copilot | Teams | M365アプリとの超強力な連携 | 1ユーザー30〜</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>Gemini for Google</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">Meet</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">Googleドキュメントへの自動書き出し</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">1ユーザー20〜 |
| Zoom AI Companion | Zoom | 有料プラン標準搭載(追加費用0円) | 有料版に込み |
| Notta | 汎用/Web/対面 | 日本語精度とUIの使いやすさ | 1ユーザー2,490/月〜</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>CLOVA Note</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">対面/スマホ</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">LINE技術による圧倒的な日本語音声認識</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">基本無料プランあり</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>Rimo Voice</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">汎用</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">日本語に特化した要約アルゴリズム</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">従量課金/定額</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>AI GIJIROKU</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">汎用</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">業界別(金融・医療等)の辞書が豊富</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">要問い合わせ</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>Fireflies.ai</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">Web会議</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">40以上のSaaS連携、ワークフロー自動化</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">1ユーザー10〜 |
| tl;dv | Meet/Zoom | 動画の重要シーンを即座に共有可能 | 1ユーザー20〜</td> </tr> <tr> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;"><strong>Otter.ai</strong></td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">Web会議</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">英語会議の精度は世界一</td> <td style="padding: 10px; border: 1px solid #dee2e6;">1ユーザー8.33〜 |
プラットフォーム標準の会議AI(Teams・Google・Zoom)
Microsoft Teams:Microsoft 365 Copilot
Teams会議における最強のソリューションです。最大の特徴は、会議中だけでなく「会議が終わった後」の連続性にあります。
- 機能: リアルタイム字幕、会議中のチャットに基づく要約、特定の参加者の発言抽出。
- 実務上のメリット: 「昨日の会議で、Aさんが言っていた宿題事項は何?」とCopilotにチャットで聞くだけで、複数の会議ログを跨いで回答が得られます。
- URL: Microsoft 365 Copilot 公式サイト
Google Meet:Gemini for Google Workspace
Googleエコシステムに特化しており、ドキュメント作成のプロセスと一体化しています。
- 機能: 会議の録画と同時にGoogleドキュメントへ自動書き出し、要約。
- 実務上のメリット: 会議終了後、数分で「議事録ドキュメント」が指定のドライブフォルダに生成されます。
- URL: Gemini for Google Workspace 公式サイト
Zoom:Zoom AI Companion
多くの日本企業がZoomを使い続ける最大の理由になりつつあるのが、このAI Companionです。
- 機能: 会議概要の自動作成、チャットのスマート要約、遅れて参加した際の「これまでの内容の要約」表示。
- 実務上のメリット: 「追加料金がかからない」(対象の有料プラン加入者)ため、全社導入時のコスト調整が不要です。
- URL: Zoom AI Companion 公式サイト
高精度・高機能な特化型SaaS(専用ツール)
Notta:圧倒的なシェアとモバイル連携の強さ
国内で最も勢いのある議事録AIの一つです。Web会議だけでなく、スマホアプリを使った対面会議の録音精度が非常に高いのが特徴です。
- 特徴: 104言語対応。録音中にリアルタイムでタグ付け(重要事項、ToDo)ができる。
- 実務での運用: 現場でのフィールドセールスや、オフラインイベントの記録に最適。
- URL: Notta 公式サイト
CLOVA Note:日本語音声認識の精度の高さ
LINE社が提供する音声認識エンジン「NEST」を搭載。日本語特有の曖昧な表現や、多人数が入り混じる会話の分離精度に定評があります。
- 特徴: 「誰が」話しているかの話者分離が非常に正確。
- URL: CLOVA Note 公式サイト
Rimo Voice:日本語特化の構造化要約
単なる書き起こしではなく、日本語の文脈を理解した「読みやすい要約」を作成することに特化しています。AIによる自動クリーニングが強力で、フィラー(「えーと」「あのー」)を自動除去します。
- URL: Rimo Voice 公式サイト
実務での導入手順と初期設定のポイント
会議AIを導入する際、最もトラブルになりやすいのが「Botの入室拒否」と「プライバシーへの配慮」です。以下のステップで進めてください。
- 管理設定でのBot許可: TeamsやZoomの管理画面で、サードパーティ製アプリ(Notta Bot等)の参加を許可する設定に変更します。
- AI学習のオプトアウト: 法人契約の場合、管理画面から「AIモデルの改善にデータを使用しない」という項目を必ずONにします。
- 通知の自動化: 会議参加者に「この会議はAIが記録しています」というアナウンスが自動で流れるよう設定します。これにより、法令順守と心理的な安全性を確保します。
また、これらのコミュニケーションツールで蓄積されたデータを、SFAやCRMに自動で流し込む設計も重要です。例えば、会議で決まった顧客の予算やスケジュールをSalesforceに自動更新させることで、営業の入力工数を劇的に削減できます。これについては、以下の記事の全体設計図が参考になります。
【図解】SFA・CRM・MA・Webの違いを解説。高額ツールに依存しない『データ連携の全体設計図』
よくあるトラブルと解決策(FAQ)
話者が特定されない・声が重なる場合の対処
1つのマイクを複数人で囲むハイブリッド会議では、AIは話者を特定しにくくなります。この場合、高性能な集音マイク(スピーカーフォン)を使用するか、対面参加者も各自のPCから音声なしで会議に参加(コンパニオンモード)することで、話者分離の精度を上げることが可能です。
専門用語の誤変換を最小限に抑える方法
「AI GIJIROKU」のように辞書登録機能があるツールを選定するか、ChatGPTなどのLLMとAPI連携させて、書き起こしテキストを事後に特定の辞書データで校正する仕組みを構築するのが最も効果的です。特にフロントオフィスのDXを推進する場合、こうした細かなデータ整備が後の成果を左右します。
SaaSコストを削減。フロントオフィス&コミュニケーションツールの「標的」と現実的剥がし方【前編】
まとめ:自社に最適なツールを選ぶためのフローチャート
2026年の会議AI選定は、単なる「テキスト化」の精度競争ではなく、その後の「業務ワークフローとの統合」が焦点となっています。以下の基準で最終決定を行ってください。
- Microsoft 365 / Google Workspaceを使い倒している → Copilot / Gemini 以外の選択肢は不要です。
- Zoomをメインで使い、コストを抑えたい → Zoom AI Companion を有効化してください。
- 対面会議やスマホでの録音がメイン → Notta または CLOVA Note が最適です。
- 金融・公共など高度なセキュリティと専門用語が必要 → AI GIJIROKU または Rimo Voice のエンタープライズプランを検討してください。
会議AIは導入がゴールではありません。そこで生成された「知」をどのように組織の資産(CRMや社内Wiki)へシームレスに蓄積していくか、そのアーキテクチャ設計こそがIT担当者の腕の見せ所です。