Google のディスプレイ広告は Demand Gen に統合される(移行ツールは2026年6月から、完了は2027年までの見込み)|バナー広告を出している会社が、移行ツールを使う前に確かめること

Google のディスプレイ広告キャンペーンは、Demand Gen の GDN 向けキャンペーンに移ります。公式で確かめられた日程と、日付が書かれていない部分、移行ツールを使う前に自分で確かめる除外設定・オーディエンス・計測の項目を、Google 広告ヘルプと公式ブログで整理しました。

この記事をシェア:
目次 クリックで開く

この記事の要点

  1. 公式(Google 広告ヘルプと Google の公式ブログ)で確かめられたのは、ディスプレイ広告のキャンペーンが Demand Gen の中の GDN 向けキャンペーンに移ること、移行ツールが2026年6月から段階的に出ていること、残りの対象は今後自動で移ることの3つ。自動移行の日付はヘルプに無く、ブログは「2027年までに完了する見込み」と書く。月や日は未確認で、日付は推測しない。
  2. 配信先を GDN だけにした運用は、移行後も続けられる。ただし移行は新しいキャンペーンの作成にあたり、名前、広告の再審査、移行当日の予算の扱いが変わる。ツールで移したキャンペーンは、ディスプレイ広告のキャンペーンには戻せない。
  3. 移行ツールを使う前に自分で確かめるのは、広告グループ単位の除外設定、組み合わせオーディエンス、「コンバージョンに対するお支払い」と共有予算、HTML5 や第三者配信の広告、進行中のリフト測定の5つ。確かめる場所は、公式のヘルプ、ブログ、アカウント内の通知。

確かめる順番

日程 → 数える → 点検する → 決める → 確かめる

1. 日程の出どころを見る公式のヘルプとブログで、日付が書かれているものと、書かれていないものを分ける
2. 対象の数を数えるアカウントのディスプレイ広告キャンペーンを、フィルタで数える
3. 移行前の項目を点検する除外設定・オーディエンス・入札と計測・広告の素材
4. 移し方を決めるツールで移す、予算を手で移す、自動に任せる、のどれか
5. 移したあとに見る一括操作の画面、名前、予算、広告の審査、配信

手順の並べ方は当社の整理。各段の根拠は、節ごとの図の下に書いた出典(2026年10月5日確認)

Google のディスプレイ広告(バナー広告)のキャンペーンは、Demand Gen(Google 広告ヘルプの日本語の表記は「デマンド ジェネレーション」)の中の、Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)向けのキャンペーンに移ります。Google 広告ヘルプには、ディスプレイだけのキャンペーンも、変わりなく実施できる、と書かれています。広告が止まる、という話ではありません(2026年10月5日確認)。

日程で公式に書かれているのは、2026年6月に移行ツールの段階的な提供が始まること、今後、新規のディスプレイ広告キャンペーンは Demand Gen の中でしか作れなくなること、今後、対象の残りが自動で移ることの3つです。後ろの2つに日付はありません。Google の公式ブログ(2026年5月26日)は、移行は2027年までに完了する見込み、と書いています(英語の原文は「expected to complete by 2027」で、日本語は当社の訳です)。

成果が変わるかどうかについて、今回読んだヘルプには、同じになるという記載はありません。書かれているのは、移行後の最初の数日はパフォーマンスが変動する可能性があること、移行ツールを使うとパフォーマンスの履歴が引き継がれることです。この記事は、日付を推測せずに、公式の最新を見る場所と、移行ツールを使う前に自分で確かめる項目に絞って書きます。DSA(動的検索広告)から AI Max への自動移行は、日付が公式に出ているので、DSA の自動移行の記事に分けて書きました。

いつ何が起きるか:公式に書かれていることと、書かれていないこと

代理店から「統合されます」と言われたときに、まず分けておくのは、日付が書かれている部分と、書かれていない部分です。ヘルプの「主なスケジュール」には、次の3行があります。

公式に書かれている日程

日付が書かれているのは1つだけ。あとの2つは「今後」

2026年6月

移行ツールの段階的な提供

  • 対象の広告主が、自分のアカウントのツールで、既存のキャンペーンを移せる
  • 「段階的なリリース」と書かれている。月は書かれているが、日は書かれていない

日付:2026年6月(日は無い)

今後

新規はDemand Genの中だけ

  • 新規のディスプレイ広告キャンペーンは、Demand Gen の中でしか作れなくなる
  • 既存のキャンペーンは、移行が終わるまで、見られて、編集できる

日付:ヘルプに書かれていない

今後

残りは自動で移行

  • 対象の残りは、Demand Gen の GDN キャンペーンに自動で移る
  • 広告主の操作は要らない。重要な日付が近づくと、アカウントに通知が届く

日付:ヘルプに無い。ブログは「2027年までに完了する見込み」

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」、Google 公式ブログ(2026年5月26日)(2026年10月5日確認)

日付のある部分は、2026年6月の1行だけです。ほかの2行は「今後の予定」で、いつかは書かれていません。ブログの「2027年までに完了する見込み」は、移行の完了の見込みで、ツールの提供と自動移行の日付を、分けては書いていません。日付の出どころの細かい違いは、次の折りたたみに置きました。

日付の出どころと、書かなかった日付

Google の公式ブログ(2026年5月26日、英語)は、ツールと案内で移行を支える、と書いたうえで、移行は「expected to complete by 2027」と書いています。この記事は「2027年までに完了する見込み」と訳しました。英語の by は、2027年が始まるまでにも、2027年のうちにも読めて、どちらかは書かれていません。日本語のヘルプは、2026年6月のほかは、「今後の予定」とだけ書いて、日付を載せていません(英語版のヘルプも同じ)。ヘルプの日本語ページには、AI 翻訳を含む場合がある、という注記があります。Google 広告ヘルプの「新機能とお知らせ」の日本語ページは、今回の取得では、ディスプレイ広告と Demand Gen の統合の記載を見つけられませんでした(無いことの証明ではありません)。各社の解説記事には、2027年の月日を書くものがありますが、公式のページで確かめられなかったので、この記事には書きません。

日程の最新を見る場所は3つあります。1つ目は、Google 広告ヘルプの移行のページです。機能の対応表の下に、スケジュールと機能の対応状況は変更される場合がある、と注記があります。2つ目は、Google の公式ブログです。3つ目は、自社の Google 広告アカウントの通知です。ヘルプには、重要な日付が近づくと、アカウントに通知が届く、と書かれています。代理店に頼んで、通知の画面を共有してもらうと、日付が出たときに自社でも見られます。

広告アカウントのなかで、どのキャンペーンが対象になるかを、一緒に数えたい場合は、当社の広告運用の支援で受けています。

止まるのか、成果は変わるのか:引き継がれるものと、新しくなるもの

配信先から見ると、変わらない部分があります。移行したキャンペーンは、GDN が既定で有効になっていて、移行のなかでは外せません。移行が終わったあとに、YouTube や Gmail などのチャネルを足せます。ヘルプは、キャンペーンの設定を正しく移すために、チャネル コントロールを GDN だけにしておくことを勧めています。足すかどうかは、移行のあとで、自分で決められます。

移行ツールで、引き継がれるもの・変わるもの

移行は設定の引き継ぎであって、同じキャンペーンの続きではない

ヘルプが「引き継がれる」と書くもの

移行ツールを使った場合

  • キャンペーンの目標と設定、学習内容(パフォーマンス履歴は過去42日分まで)
  • 予算(移行当日の費用は考慮されない)
  • キャンペーンのステータス(有効なら有効、一時停止なら一時停止)
  • ロゴとビジネス名(ロゴが無ければ、仮の画像が付く)
  • 入札戦略のうち、目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化、目標広告費用対効果、クリック数の最大化
  • オーディエンスのうち、リマーケティング リスト、カスタマー マッチ、カスタム オーディエンス、類似オーディエンス

ヘルプの説明:学習時間を1〜2日程度に抑えられる

変わる、または使えなくなるもの

移行ツールを使った場合

  • 新しいキャンペーンとして作られる。名前の末尾に番号が付き、元のキャンペーンは「削除済み」になる(レポート用に最長5年保存)
  • 広告は新しく作った広告と見なされ、承認を受け直す
  • 個別クリック単価、視認可能インプレッション、入札単価調整、季節性の調整、ポートフォリオ入札戦略は対象外
  • 組み合わせオーディエンスと、ユーザー属性以外のモニタリング設定は対象外
  • Click-to-Call アセット、リードフォーム アセット、共有予算、商品フィルタは、そのままでは使えない
  • ブランド効果測定と検索数の増加は、GDN では対象外

ヘルプの注意:最初の数日は、パフォーマンスが変動する可能性がある

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」(2026年10月5日確認)

図の左は、ヘルプが「引き継がれる」と書くものです。ヘルプは、移行ツールを使うと、パフォーマンスの履歴を過去42日分まで引き継いだまま更新でき、学習期間を1〜2日程度に抑えられる、と説明しています。これは Google の説明で、自社の成果が同じになる、という保証は、読んだページにはありません。

図の右は、新しいキャンペーンとして作られることから生じる変化です。広告は、移行の方法にかかわらず、新しく作った広告と見なされて、審査を受けます。ヘルプは、配信が途切れないように、早めに移すことを勧めています。予算は、移行当日の早い時間に使った分が、新しいキャンペーンには数えられません。たとえば、1日の予算50米ドルのうち10米ドルを使ったあとに移すと、新しいキャンペーンは、その日の残りを、50米ドルの予算で始めます。ヘルプは、移行当日の費用にだけ影響するが、最初の24時間は、配信が足りなくなる、または超える可能性がある、と書いています。

止まるかどうか、という最初の疑問への答えは、ヘルプの範囲では、ステータスが引き継がれる、です。元のキャンペーンが有効なら、移したキャンペーンも有効で、一時停止なら一時停止のままです。元のキャンペーンは「削除済み」になり、過去のデータは、レポート用に最長5年、アカウントに残ります。

移行ツールを使う前に確認する項目:除外設定・オーディエンス・計測

ヘルプの機能の対応表と、ツールに出るエラーの一覧から、バナー広告に関わるものを4つに分けました。上の2つ(除外設定とオーディエンス)は、配信の中身を決める設定、下の2つ(入札と計測、広告の素材)は、数え方と素材に関わる設定です。

移行ツールを使う前に、自分で確かめる4つ

ヘルプの機能の対応表とエラーの一覧から、バナー広告に関わるものを4つに分けた

1 除外設定

広告グループ単位の除外は、先に削除

  • 広告グループ単位の除外設定は、移行前に削除が要る
  • コンテンツの適合性の除外は、アカウント単位だけ。キャンペーン単位のものは、アカウント単位に移して移行する
  • プレースメントの除外、トピックの除外は対応

先に確かめること:どの除外を、広告グループ・キャンペーン・アカウントのどの単位で入れているか

2 オーディエンス

組み合わせは、入れ直す

  • リマーケティング リスト、カスタマー マッチ、カスタム、類似オーディエンスは対応
  • 組み合わせオーディエンスと、ユーザー属性以外のモニタリング設定は対象外。オーディエンス作成ツールで定義し直す

先に確かめること:使っているリストと、組み合わせの有無

3 入札と計測

対象外の入札は、移行前に直す

  • 「コンバージョンに対するお支払い」は、そのままでは移せない。お支払いイベントをインタラクションに変えてから移す
  • 個別クリック単価、視認可能インプレッションは対象外
  • コンバージョン リフト測定は対応。調査の途中は、ツールを使わない

先に確かめること:使っている入札戦略と、実施中の測定

4 広告の素材

HTML5と第三者広告は、近日対応

  • HTML5 のアップロード型広告と第三者広告は、「2026年後半に対応予定」
  • リードフォーム アセットは移行前に削除。Click-to-Call アセットは、別の CTA を足す
  • 共有予算は、キャンペーン専用の予算にする

先に確かめること:HTML5 のバナーや、第三者配信の広告を使っているか

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」。4つの分け方は当社の整理(2026年10月5日確認)

除外設定

ヘルプのエラーの一覧では、「一部の広告グループの除外設定はサポートされていません」というメッセージに、移行前に広告グループ単位の除外設定を削除する、という直し方が付いています。広告グループ単位の除外のうち、どの種類が「一部」にあたるかは、読んだページに書かれていません。削除した除外を、移行後にキャンペーン単位とアカウント単位のどちらで入れ直せるかも、ヘルプの表に書かれていません。そこで、移行前に、入れている除外の一覧を控えておき、移したあとに、同じ範囲が守られているかを、代理店と一緒に見ます。これは当社の整理です。

コンテンツの適合性の除外は、アカウント単位だけが対応で、キャンペーン単位のものは、アカウント単位に移して移行する、と書かれています。アカウント単位に移した除外が、同じアカウントのほかのキャンペーンにも及ぶかは、読んだページに説明がないので、移す前に確かめます。プレースメントの除外とトピックの除外は、対応と書かれています。配信先のサイトやアプリの一覧は、「広告が表示された場所」レポートで見られます。

オーディエンス

リマーケティング リスト、ファースト パーティのカスタマー マッチ、カスタム オーディエンス、類似オーディエンス、新規顧客の獲得(NCA)は、対応と書かれています。リマーケティングでバナーを出している会社は、ここがそのまま移ります。一方、組み合わせオーディエンスと、ユーザー属性以外のモニタリング設定は、対象外です。ヘルプは、オーディエンス作成ツールで定義し直す、と書いています。組み合わせオーディエンスで「A のリストで、B は除く」のような絞り込みをしているなら、移行前に、その定義を控えておきます。

入札と計測

入札は、目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化、目標広告費用対効果、クリック数の最大化が対応です。個別クリック単価は対象外で、代わりに目標クリック単価、視認可能インプレッションは対象外で、代わりにクリック数の最大化を使う、と表に書かれています。「コンバージョンに対するお支払い」のキャンペーンは、そのお支払いモデルのままでは移せず、お支払いイベントをコンバージョンからインタラクションに変えてから移します。入札単価調整、季節性の調整、ポートフォリオ入札戦略は対象外です。

計測では、コンバージョン リフト測定は対応で、データドリブン アトリビューションもヘルプの比較表に載っています。ブランド効果測定と検索数の増加は、Demand Gen の GDN では対象外です。調査の途中なら、ツールを使わない、移したキャンペーンは調査に自動では結び付かない、とヘルプは書いています。ヘルプは、移行後の入札では、コンバージョン アトリビューション期間を28日より長くし、入札単価の変更は上下15%以内にして、次の変更まで1週間ほど待つ、と勧めています。コンバージョンの設定が移行後も同じに数えられるかは、読んだページに書かれていないので、移行の前後で、同じ期間のコンバージョン数を比べて確かめます。

広告の素材

バナー広告の会社に関わるのは、HTML5 のアップロード型広告と第三者広告です。ヘルプの表では、どちらも Demand Gen に「近日対応予定」で、2026年後半に対応予定と書かれています(表の下に、スケジュールは変更される場合がある、と注記があります)。HTML5 のバナーが中心のキャンペーンを、いまツールで移せるかは、表から読み取れません。ヘルプのエラーの一覧には、まだサポートされていない機能のエラーが出たキャンペーンは、ツールで移されず、追加の対応は不要、と書かれています。ロゴが無いレスポンシブ ディスプレイ広告は、移行のなかでロゴを足せて、足さなければ仮の画像が付きます。

いま、ツールで移せるか。先に直すか

5つの問いは、ヘルプに書かれた制約から作った

1

広告グループ単位の除外設定、広告グループ単位の入札単価調整比が入っている

ヘルプは、移行前に削除するよう書いている

2

共有予算を使っている。または、課金方式が「コンバージョンに対するお支払い」

専用の予算に変える。お支払いイベントをインタラクションに変えてから移す

3

組み合わせオーディエンスを使っている

ヘルプは、オーディエンス作成ツールで定義し直すよう書いている

4

HTML5 のバナーや、第三者配信の広告が中心

表では「2026年後半に対応予定」。そのキャンペーンを、いまツールで移せるかは、表から読み取れない

5

コンバージョン リフト測定の、調査の途中

ヘルプは、調査の実施中にツールを使わないよう書いている。移行したキャンペーンは、自動では調査に結び付かない

1つでも当てはまる先にその項目を直すか、移す時期をずらす。直し方は、下の一覧
どれも当てはまらないツールの警告に沿って移せる見込み。移したあとの確認は、それでも要る

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」。問いの立て方は当社の整理(2026年10月5日確認)

当てはまった項目があるときの直し方は、ヘルプのエラーの一覧に、メッセージと一緒に載っています。バナー広告に関わる8つを、表にしました。

ツールに出るエラーの例と、ヘルプが書く直し方(ヘルプの一覧から、バナー広告に関わる8つ)
見つかるものツールに出るメッセージヘルプが書く直し方
広告グループの除外設定一部の広告グループの除外設定はサポートされていません移行前に、広告グループ単位の単価調整比または除外設定を削除する
広告グループの入札単価調整比広告グループの入札単価調整比は現在サポートされていません移行前に削除する
共有予算共有予算を使用しているキャンペーンはサポートされていません移行前に、キャンペーン専用の予算を設定する
リードフォーム アセットリードフォーム アセットはサポートされていません移行前に削除する
Click-to-Call アセットClick-to-Call アセットはサポートされていませんキャンペーンにカスタム外部リンク(CTA)を足す
商品フィルタ商品フィルタはサポートされていません移行前に削除する。移行後は、商品範囲またはリスティング グループを使える
免責条項付きのレスポンシブ ディスプレイ広告現在の免責条項の形式はサポートされていませんキャンペーンを一時停止して免責条項を削除し、移行後に新しい形式で足してから再開する
従来のビジネスデータ/ダイナミック フィード1 個のフィードを貼り付けできませんでした/1 個の広告グループを貼り付けできませんでしたGoogle 広告エディタで、広告グループ単位のフィードリンクを見つけて削除し、移行をやり直す

移行ツールを使うとき:手順と、使ったあとに確かめること

画面の手順は、ヘルプに書かれたものを、そのまま並べます。ツールは、キャンペーンの表の上のフィルタで、ディスプレイのキャンペーンを絞って、移すものを選び、[編集]のプルダウンから[デマンド ジェネレーションにアップグレード]を選びます。アラートに、設定と学習内容は新しいキャンペーンに移る、予算は移るが移行当日の費用は考慮されない、と出ます。

移行ツールの手順と、移したあとの確認

画面の項目名は、ヘルプに書かれたものだけ

1. 一覧を絞る[キャンペーン]の表で、フィルタ[属性]>[キャンペーン タイプ]>[ディスプレイ]
2. 選ぶ移すキャンペーンのチェックボックスをオンにする
3. アップグレード[編集]>[デマンド ジェネレーションにアップグレード]
4. 適用アラートを読んで[適用]。数分かかることがある
5. 確かめる[ツール]>[すべての一括操作]>[変更されたキャンペーンを表示]

1度に移すのは、100個を超えないようにする(ヘルプの推奨)。移したキャンペーンは、ディスプレイ広告のキャンペーンには戻せない

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」(2026年10月5日確認)

ヘルプは、複数のキャンペーンを同時に移せるが、1度に100個を超えるのは勧めない、と書いています。キャンペーンのステータスが「削除済み」のものは移行されません。「有効」や「一時停止中」のキャンペーンは、アカウントで最近まで費用が発生していたかに基づいて、移せる場合があります。自社のディスプレイ広告キャンペーンの数は、フィルタをかけたあとの、表の合計行数で数えられます。

移したあとは、[すべての一括操作]で、移行を始めた人のメールアドレス、ステータス、操作の説明を見られます。移したキャンペーンは、キャンペーン タイプの列が「デマンド ジェネレーション」になり、名前の末尾には番号が付きます。ヘルプには、日本語では「[元のキャンペーン名] 2」、英語では「#2」と書かれています。表のラベルの列に、「デマンド ジェネレーションとして貼り付けました」というラベルも付きます。

移したあとの確認は、ヘルプが書く範囲では、次のとおりです。パフォーマンスと配信が期待どおりかをモニタリングすること。広告は新しく作った広告と見なされるので、承認されなかった広告は、[広告]タブのセルフサービスの再審査請求で、手動の審査を頼めること。これに加えて、移行前の数字(期間・費用・コンバージョン数・配信の面)を控えておき、移行後に同じ項目を同じ長さで並べる、というのは当社の整理です。

代理店・社内で決めること:自分で移すか、自動に任せるか

ヘルプが挙げる移し方は、ツールを使う方法と、予算を手で移す方法の2つです。それに、対象の残りが自動で移る、という「今後」があります。この3つのなかで、自社がどれを選ぶかで、点検のタイミングが変わります。

移し方は3通り

どれを選ぶかで、点検のタイミングが変わる

ツールで移す

ヘルプが「推奨」と書く方法

  • パフォーマンス履歴(過去42日分まで)を引き継いだまま、掲載中のキャンペーンを更新できる
  • 移す日を、自分で決められる
  • 戻せない。移行前の項目の点検が要る

決めること:誰が、いつ、どのキャンペーンから移すか

予算を手で移す

ヘルプが挙げるもう1つの方法

  • Demand Gen のキャンペーンを新しく作る
  • ディスプレイ広告の予算を減らしながら、Demand Gen の予算を増やす
  • 同じ内容で作ると、立ち上がりに時間がかかる可能性がある、とヘルプは書く

決めること:新しいキャンペーンの設定と、予算を動かす速さ

自動に任せる

「今後」と書かれている

  • 対象の残りは、自動で Demand Gen の GDN に移る
  • 広告主の操作は要らない
  • 日付はヘルプに無い。除外設定などが、自動のときにどう扱われるかも、読んだページには書かれていない

決めること:任せる場合も、上の項目を先に点検しておくか

出典:Google 広告ヘルプ「Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する」。「決めること」は当社の整理(2026年10月5日確認)

自動に任せる場合も、除外設定やオーディエンスの違いは、なくなりません。ただし、自動のときにそれらがどう扱われるかを、読んだページは説明していません。日付が公式に出たときに慌てないために、代理店には、次の3つを頼んでおけます。

  • 自社のアカウントにある、ディスプレイ広告キャンペーンの数と、直近の費用の一覧
  • 上の判断の図の5つの問いに、キャンペーンごとに当てはまるかを書いた表
  • 移すなら誰がいつ移すか、自動に任せるなら日付が出た時の連絡の担当を、1行ずつ書いたもの

3つ目の一覧は、日付が出ていない今の時点で、決めておける部分です。日付は、公式のヘルプ、ブログ、アカウントの通知のどれかに出た時に、一覧に書き足します。

この記事で確かめられなかったこと
  • 自動移行の月日と、新規のディスプレイ広告キャンペーンが作れなくなる日(ヘルプに日付が無い)。
  • 自動移行のときに、除外設定やオーディエンスがどう扱われるか(ツールの説明だけがあり、自動の説明は読んだページに無い)。
  • 自社のアカウントで、移行ツールがいつ使えるようになるか(「対象となる広告主」「段階的」と書かれているのみ)。
  • HTML5 や第三者広告を含むキャンペーンを、いまツールで移せるか。「2026年後半に対応予定」の機能が、確認日の時点で済んでいるか。
  • 広告グループ単位の除外のうち、どの種類が「一部」にあたるか。削除した除外を、移行後にどの単位で入れ直せるか。
  • コンバージョンの設定(目標・アクション)が、移行後も同じ名前で数えられるか(読んだページに記載なし)。
  • 日本語のヘルプに無く、英語のヘルプにある行:世帯収入と子供の有無の厳密な指定は、ヒント扱いになる。ネイティブ形式をオフにすることは対応しない。日本語のヘルプには、AI 翻訳を含む場合があるとの注記があるので、英語版もあわせて見るとよいです(英語版のヘルプ)。
  • Yahoo! 広告のディスプレイ広告は別の仕組みで、この記事では扱いません。

ディスプレイ広告の Demand Gen への移行を、アカウントを見ながら点検したい場合は、Aurant Technologies の広告運用の支援で受けています。同じように日付が公式に出ている DSA の自動移行は、こちらの記事にまとめています。

広告運用支援

Google広告・Meta広告・LINE広告・Yahoo!広告の運用を、GA4やCRMとのデータ連携を土台に立て直します。コンバージョン計測の整備から媒体をまたいだ改善まで、社内で判断できる形で伴走します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

この記事が役に立ったらシェア:

期限までに対応を決めたい方へ

広告運用の移行・切り替えなど、期限のある対応を一緒に整理します。

費用感だけのご相談でも構いません。フォームで相談する