LINE広告の配信停止(2026年10月26日)までに、LINEヤフー広告へ移すもの|移行ツールでは移らない計測の定義と、過去レポートの保存
LINE広告は2026年10月26日に配信と新規作成・編集が止まる予定です。移行ツールが移すもの・移さないもの、LINE Tagから計測タグへのコンバージョンの設定の移し方、期限つきで移るオーディエンスの作り直し、移行の前後で数字を比べるときの注意、停止の前後に保存しておくレポートと明細を、LINEヤフーの告知・資料・ヘルプで確かめて整理しました。
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この記事の要点
- LINE広告は2026年10月26日(月)に、広告の配信と、キャンペーンなどの新規作成・編集が止まる予定で、APIでの作成・編集も同じ日に止まる。配信を続けるには、4月1日に始まったLINEヤフー広告 ディスプレイ広告へ広告アカウントを移す。
- 移行ツールが移すのは、キャンペーン・広告グループ・広告の設定と素材、オーディエンス。LINE Tag・コンバージョンの設定・過去の配信実績とレポート・自動入札の学習データは移らず、移ったオーディエンスにも期限がある。
- 移す前に、成果の数字とその数え方(有効期間、入札に使っていたコンバージョン)を記録し、レポートと明細を保存する。移行後のコンバージョン数は推定コンバージョンを含み、クリックした日に計上されるので、前後は数え方をそろえてから比べる。
移す前・移すとき・移した後に、自分で手を動かすこと
移行ツールでは移らない:LINE Tag・コンバージョンの設定・過去の配信実績とレポート・自動入札の学習データ
配信の停止は10月26日(月)の予定。停止後は読み取り専用になり、閲覧の終了日は後日案内
出典:LINEヤフー for Business「LINE広告の機能停止および配信終了スケジュールのご案内」(2026年9月25日、9月28日更新)、同「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行ガイド」。2026年9月29日確認
LINE広告は、2026年10月26日(月)に広告の配信が止まる予定です。同じ日に、キャンペーン・広告グループ・広告の新規作成と各種設定の編集もできなくなり、APIを使った作成・編集も止まります(LINEヤフー for Business「LINE広告の機能停止および配信終了スケジュールのご案内」、2026年9月25日、9月28日更新)。LINE広告は2026年4月1日にYahoo!広告 ディスプレイ広告と統合されて「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」になっており(統合リリースのお知らせ)、配信を続けるには、広告アカウントをLINEヤフー広告 ディスプレイ広告へ移す必要があります。
移行は自動では行われません。LINE広告の管理画面にある移行ツールが、キャンペーン・広告グループ・広告の設定、画像や動画、オーディエンスをできるだけ近い形でコピーしますが、LINE Tagとコンバージョンの設定、過去の配信実績とレポート、自動入札の学習データは移りません(移行ガイド)。自分で用意し直すのは、計測タグとコンバージョンの設定、期限つきで移るオーディエンスの作り直し、そして移行前の成果を後から確かめるための記録です。
この記事は、LINE広告を自社で運用している方と、代理店に任せている方に向けて、2026年9月29日に確認したLINEヤフー for Businessの告知・資料と、LINEヤフー広告・LINE広告のヘルプをもとに、止まるもの、移るもの、設定し直す計測、移行の前後で数字を比べるときの注意、過去のレポートの保存を順に書きます。Aurant Technologiesは広告の成果を数え方から見直す支援をしているので、移行の操作の手順より、計測の引き継ぎに重きを置いています。
10月26日に止まるものと、止まった後に見られるもの
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の提供と、LINE広告からの移行ツールの提供は、2026年4月1日に始まりました(統合の詳細資料 p.10)。LINE広告の停止の日程は9月25日のお知らせで決まり、10月26日(月)の予定で、次のことができなくなります。
- 広告の配信。日本向けに配信している広告は、すべて「未配信」の状態に変わる
- キャンペーン・広告グループ・広告の新規作成(コピー機能や一括登録での作成も含む)
- 各種設定の編集と、画像・動画などのメディアの追加・編集
- 広告アカウント、ランディングページのURL、クリエイティブの再審査の依頼
- APIを使った新規作成と各種の編集
7月のお知らせでは、新規作成の機能を10月上旬〜中旬ごろに先に止めるとしていましたが、9月25日のお知らせで、配信の停止と同じ日に止める予定に変わりました。新しいLINE広告のアカウントの申し込みは、6月30日で受け付けを終えています(LINE広告のサービスページ)。
止まった後も、一定の期間は管理画面を読み取り専用で使えます。レポートの作成と確認、明細と支払い履歴の確認は、その読み取りの期間が終わるまでできます。読み取りの期間がいつ終わるかは、後日あらためて案内するとされています。移行ガイドとLINEヤフーのプレスリリース(2026年4月2日)では、LINE広告の提供の終了は2027年3月末頃の予定で、その後はレポートも確認できなくなるとされています。
LINE広告の終了までの日程
読み取りの期間が終わる日は、後日あらためて案内される
日程は変わることがあり、変わるときは管理画面の「お知らせ」で案内される
出典:LINEヤフー for Business「LINE広告の機能停止および配信終了スケジュールのご案内」(2026年9月25日、9月28日更新)、LINE広告のサービスページ、同「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行ガイド」、LINEヤフー「ディスプレイ広告プラットフォーム統合の詳細」(2026年8月版) p.10・p.15。2026年9月29日確認
請求のルールは、ふだんと変わりません。配信を止めた日の後にも、費用・残高・明細が後から更新されることがあり、クレジットカードの決済は、配信を終えた日が最後の決済日になるとは限りません(9月25日のお知らせ)。日程は変わることがあり、変わる場合は管理画面の「お知らせ」で案内されます。
移行ツールで移るもの、形を変えて移るもの、移らないもの
移行ツールは、LINE広告の配信のデータを、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の仕様に合わせて、できるだけ近い形でコピーする機能です(統合の詳細資料 p.43)。コピーなので、移した後もLINE広告のアカウントの配信設定はそのまま残り、配信が止まるまではLINE広告でも配信できます(LINE広告のヘルプ)。移したキャンペーンは配信がオフの状態で作られ、広告グループと広告のオン・オフは移行元と同じになります(移行ツールのマニュアル p.117)。
移行ガイドの一覧と、移行ツールのマニュアルの注意点(p.40〜41・p.110〜113)をまとめると、次のようになります。
移行ツールで移るもの、形を変えて移るもの、移らないもの
移る
設定・素材・アカウント
- グループ(MCCアカウントとして)と広告アカウント
- キャンペーン・広告グループ・広告の設定
- 画像・動画などの素材
- オーディエンス(期限つき)
- クレジットカードの情報(新しいアカウントに移す場合)と権限。どちらも移すかを選べる
形を変えて移る
仕様の違うもの
- 入札戦略と課金方式は、相当するものに置き換わる
- フリークエンシーはキャンペーン単位になる
- キャンペーンが分かれて移ることがある
- トラッキング用パラメーターのマクロは移らず、入稿したURLだけが移る
移らない
計測と過去の記録
- LINE Tag・リターゲティングタグ・コンバージョンの設定
- 過去の配信実績とレポート
- 自動入札などの学習データ
- 外部ツールとのAPI連携、操作履歴
- 「商品フィードから販売」目的のキャンペーン
出典:LINEヤフー for Business「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行ガイド」、LINEヤフー「LINE広告データ移行ツール マニュアル」(2026年8月版) p.40〜41・p.110〜113。2026年9月29日確認
形を変えて移るものには、ほかにも注意があります。LINEヤフー広告では広告の主体者表記が必須のため、移した広告にはLINE公式アカウントの名前が一律に入り、その表記が合わないと、移した広告がまとめて否認されることがあります。インプレッションURLやトラッキングパラメーター・カスタムパラメーターも移りません(マニュアル p.113)。LINE広告の審査で承認されていたものは移行のときに自動で承認されますが、掲載の後はLINEヤフー広告の基準が当てはめられます(同 p.118)。
移行ツールを使えるのは、日本向けに配信している運用型の広告アカウントで、審査が承認済みのものです。予約型のアカウントや、審査待ち・否認のアカウントは対象になりません。使う前に、移行元のLINE広告のアカウントと、それにつながっているLINE公式アカウントを、同じ「認証済み」のビジネスマネージャーに接続しておく必要があり、操作する人はビジネスIDを統合しておきます。既存のLINEヤフー広告のアカウントへ移す場合は、移行先のアカウントも同じビジネスマネージャーに接続します(移行ガイド)。
処理には日数がかかります。マニュアルの手順では、LINE広告の側で出した移行の申請が届くまでに約1営業日、LINEヤフー広告の側で承認してからキャンペーンを選べるようになるまでに約4営業日、キャンペーンの移行に約4営業日、オーディエンスの連携にさらに約3営業日かかり、処理の全体では最大12営業日ほどかかることがあるとされています(マニュアル p.11・p.25〜26)。承認を待つ日数は、これとは別にかかります。一度移したグループ・広告アカウント・キャンペーンは、もう一度移すことはできず、1つの広告アカウントを複数のアカウントに分けて移すこともできません。10月26日の後も配信を途切れさせないなら、この日数を見込んで始めます。
移行ツールの流れと、かかる日数
申請が届くまで約1営業日、承認してからキャンペーンを選べるまで約4営業日、キャンペーンの移行に約4営業日、オーディエンスの連携にさらに約3営業日。全体で最大12営業日ほど
移したキャンペーンは配信オフの状態で作られる。設定を確かめてからオンにする
出典:LINEヤフー「LINE広告データ移行ツール マニュアル」(2026年8月版) p.11・p.25〜26・p.117。2026年9月29日確認
移したら、移行ツールから結果ファイルをダウンロードして、自動で変わった設定と、移らなかった設定を確かめます。LINE広告のヘルプは、配信面、URL、日予算、フリークエンシーは移行前との差が出やすく、確認が足りないと想定外の配信や計測漏れにつながるとしています(移行後に確認すること)。LINEヤフー広告の側では、「ツール」の「LINE広告データ移行」で、申請の状況(対応待ち・移行処理中・移行完了など)を確かめられます(LINEヤフー広告ヘルプ)。
代理店に任せているなら、申請の前に決めておくこと
Google 広告でも、代理店に任せている広告主が自社のアカウントで確かめる順番があります。動的検索広告(DSA)の AI Max への自動移行は「Google 広告の動的検索広告(DSA)は2027年2月に AI Max へ自動移行」で解説しています。
LINE広告を使っていれば、代理店が管理しているアカウントも移行の対応が要ります(移行ガイドの質問と回答)。移行ツールの操作は、LINE広告の側が移行元の広告アカウントの管理者(キャンペーンを選ぶのは管理者か運用者)、LINEヤフー広告の側の承認が移行先のルートMCCの管理権限を持つ人です(マニュアル p.25)。任せている側から見ると、移行が済んだ後に、どの会社の名義のアカウントに移ったのか、計測タグを誰が管理しているのかが分からなくなりやすい場面です。
代理店に運用を任せているときに、移行の申請より前に決めること
移行先は、既存のLINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)のアカウントか、新しく作るアカウントか
既存のアカウントに移すと、設置済みのタグとオーディエンスをそのまま使える
移行先のアカウントとMCCは誰の名義で、誰が管理権限を持つか
LINEヤフー広告の側の承認は、移行先のルートMCCの管理権限で行う
計測タグは誰が発行し、ビジネスマネージャーと広告管理ツールのどちらで管理するか
コンバージョンAPIのアクセストークンも、管理する場所で発行する
移行前の成果と数え方の記録、レポートと明細の保存を、誰がいつ行うか
過去の配信実績とレポートは移らない
当社の整理(LINEヤフー「LINE広告データ移行ツール マニュアル」(2026年8月版) p.25、LINEヤフー「ディスプレイ広告プラットフォーム統合の詳細」(2026年8月版) p.53、LINEヤフー for Business「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行ガイド」をもとに)
移行先を既存のアカウントにするか新しいアカウントにするかは、アカウントの構成と運用のしかたで変わります。統合の詳細資料は、今使っている旧Yahoo!広告のタグやオーディエンスを生かしたいなら既存のアカウントへ、請求先や管理の単位を見直したい場合や、Yahoo!の面とLINEの面をアカウントを分けて運用したい場合は新しいアカウントへ、という移し方を示しています(p.53)。既存のアカウントへ移す場合は、移行元と移行先の数を合わせて作成の上限を超えると、移行が失敗することがあります(マニュアル p.11)。
移す前に、成果の数字とその数え方を記録する
過去の配信実績とレポートは移らないので、移行の前後を比べる基準は、LINE広告にあるうちに自分で残しておくしかありません。残すのは数字だけでなく、その数字がどう数えられていたかです。コンバージョンの数え方はLINE広告とLINEヤフー広告で違う部分があり(次の節と、前後を比べる節で書きます)、定義が残っていないと、移行の後に数字が動いた理由を切り分けられません。
LINE広告のウェブのコンバージョンは、LINE Tagで計測し、サイトを訪れた人の広告のクリックの有無を確かめて、有効期間の中で起きたものを数えます。コンバージョンコードでの計測の有効期間は30日で、カスタムコンバージョンを使うと1〜90日で決められます(LINE広告のマニュアル、LINE広告のヘルプ)。数えるのはLINE広告を経由したコンバージョンだけで、カスタムコンバージョンも同じです(LINE広告のヘルプ)。LINE広告のLINE Tagは、コンバージョンを最後の接点に付けるラストクリックで数えています(LINEヤフー「計測タグ」について p.15)。
記録しておくのは、次の4種類です。
移す前に残しておく、成果と数え方の記録
成果
キャンペーン別・日別の実績
- 費用・表示回数・クリック数・コンバージョン数
- キャンペーンの目的と入札の方法
- 比べたい期間(季節の近い期間も)
数え方
コンバージョンごとの定義
- 何を数えるか(LINE Tagのイベント、URLの条件)
- 有効期間(既定の30日か、カスタムの1〜90日のどれか)
- 入札の最適化に使っていたコンバージョン
設定
配信設定の書き出し
- キャンペーン・広告グループ・広告の設定値
- ターゲティングとオーディエンスの組み合わせ
自社の記録
同じ期間の注文・申込み・商談
- 件数と金額(数えた日付の基準と、税の扱いも)
- GA4などで見た、広告からの流入
当社の整理。有効期間はLINE広告のマニュアルによる。2026年9月29日確認
自社の注文や申込みの記録(CRMや受注の台帳)を同じ期間で残しておくのは、移行の後に、媒体の数え方の違いに左右されない物差しになるからです。そのとき、注文日と出荷日のどちらで数えたか、金額に消費税を含めたかも書いておくと、後で同じ数え方で集計し直せます。成果として数える行動と、入札に使う段階を定義書に残す考え方は、「広告運用のインハウス化で社内が持つべきもの」で書きました。
LINE Tagから計測タグへ、コンバージョンの設定を移す
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告は、LINE TagにもLINE Conversion APIにも対応していません。サイトの計測は、LINEヤフーの「計測タグ」に置き換えます。旧Yahoo!広告のタグ(サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定タグなど)をすでに使っている場合はそれも引き続き使えますが、将来は提供を終える予定とされています。サーバーから送る場合は、LINE Conversion APIの代わりに、計測タグに対応したコンバージョンAPIを使います(統合の詳細資料 p.19・p.29・p.66)。移行ツールはタグとコンバージョンの設定を移さないので、新しいアカウントに移す場合は、計測タグの設置とコンバージョンの設定を、配信を始める前に済ませます。既存のLINEヤフー広告のアカウントへ移す場合は、そのアカウントで設置済みのタグをそのまま使えます(移行ガイド)。
一方で、LINE広告はLINE Tagでしか計測しないため、LINE広告の配信が止まるまでは、LINE Tagも外さずに併せて使うよう案内されています。LINE Tagも、時期は決まっていないものの、将来は提供を終える予定です(LINEヤフー「計測タグ」について p.23)。
計測タグは、サイトの全ページに置く「グローバルスニペット」と、計測したいページに置く「イベントスニペット」でできています。グローバルスニペットだけならページビューを計測し、購入などのイベントを計測するときはイベントスニペットも置きます。発行と管理は、認証済みのビジネスマネージャーか、広告管理ツールで行います(計測タグについて)。
計測タグで、コンバージョンを数え始めるまで
LINE広告の配信が止まるまでは、LINE Tagも外さずに併せて使う
既存のLINEヤフー広告のアカウントへ移すなら、設置済みのタグをそのまま使える
出典:LINEヤフー広告ヘルプ「計測タグについて」「計測タグでウェブサイトのコンバージョン測定を新規設定する」「自動タグ設定について」、LINEヤフー「計測タグ」について(2026年8月版)p.23、LINEヤフー for Business「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行ガイド」。2026年9月29日確認
コンバージョンの設定では、記録しておいたLINE広告の定義に合わせて、次の項目を決めます(計測タグでウェブサイトのコンバージョン測定を新規設定する)。計測期間は広告のクリックからコンバージョンまでの日数で、1〜90日で入れます。動画の広告を使える場合は、動画の視聴からの計測期間も1〜30日で入れます。計測方法は「毎回」と「初回のみ」から選び、「初回のみ」では同じ訪問者の2回目以降のコンバージョンを数えません。申込みのように1人1回が普通の成果か、購入のように繰り返す成果かで選び、選んだ理由も定義の記録に書いておきます。「コンバージョン列に含める」にしたものが「コンバージョン数」に入り、入札の最適化に使われます。ただし、キャンペーンの「最適化に使用するコンバージョン」でキャンペーンごとに選んでいる場合は、その選択が使われます。
| 項目 | LINE広告 | LINEヤフー広告 ディスプレイ広告 |
|---|---|---|
| サイトに置くタグ | LINE Tag | 計測タグ(旧Yahoo!広告のタグをすでに使っていれば、それも使える) |
| コンバージョンを数える期間 | コンバージョンコードは30日。カスタムコンバージョンで1〜90日 | 計測期間を1〜90日で設定。動画の視聴からの期間は1〜30日 |
| 同じ人の2回目以降 | — | 計測方法で「毎回」か「初回のみ」を選ぶ |
| 入札に使うコンバージョン | 標準イベント最適化、カスタムコンバージョン最適化など | 「コンバージョン列に含める」か、キャンペーンの「最適化に使用するコンバージョン」 |
| クリックの目印 | ldtag_cl(ファーストパーティーCookie・ローカルストレージを使う設定のとき) | yclid(自動タグ設定)。計測タグを使うと _ly_c も付く |
| サーバーからの送信 | LINE Conversion API | 計測タグに対応したコンバージョンAPI |
LINE広告の列はLINE広告のマニュアル(学習が完了しない場合の運用ガイドを含む)・ヘルプ・統合の詳細資料 p.24、LINEヤフー広告の列はヘルプ・自動タグ設定について・統合の詳細資料 p.19・p.24・p.66 による。「—」は、LINE広告のカスタムコンバージョンの作成手順に、この選択の項目が無いことを示す。
広告のクリックを見分ける目印も変わります。LINE広告では、LINE Tagの設定でファーストパーティーCookieとローカルストレージを使うようにしていると、遷移先のURLに ldtag_cl というパラメーターが付きました(LINE広告のヘルプ)。LINEヤフー広告では、アカウントの自動タグ設定を「設定する」にするとクリックID yclid が付き、ディスプレイ広告で計測タグを使っている場合は _ly_c も付きます(自動タグ設定について)。計測タグがサイトのCookie(ファーストパーティーCookie)を使って計測するには、自動タグ設定をオンにし、リンク先のページにグローバルスニペットを置いておく必要があります(LINEヤフー「計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供開始について」 p.17)。任意のURLパラメーターを受け付けないサイトでは、パラメーターの付いたURLでエラーのページが出ることがあるので、自動タグ設定をオンにした状態で広告をクリックして確かめます。
フォームやCRMにクリックの目印を残して、受注などをLINE Conversion APIで送っていた場合は、送り先が計測タグのコンバージョンAPIに変わります。アクセストークンは、ビジネスマネージャーに接続していればビジネスマネージャーで、接続していなければ広告管理ツールの計測タグの画面で発行します(計測タグでコンバージョン APIを利用する)。送る項目はLINEヤフーの開発者向けのドキュメントで確かめてから、フォームやCRMに残す値を決め直します。
GA4などで流入元を見るためにURLに付けていたパラメーターも確かめます。LINE広告の「トラッキング用パラメーター」の設定で付けていたマクロは移行ツールで移らず、運用者が入稿したURLだけが移ります(移行ツールのマニュアル p.41)。移行後の広告のURLに同じパラメーターが付いているかを確かめ、付いていなければ入稿するURLに足します。
既存のアカウントに移し、旧Yahoo!広告のコンバージョン測定タグと計測タグを同じページに置く場合、実績はコンバージョンの設定ごとに計上されますが、「全て」の付く項目では両方のタグで計測した値が合算されます(コンバージョン測定とは)。同じ成果を二つの設定で数えないよう、どちらの設定を入札に使うかを決めておきます。LINE公式アカウントでもLINE Tagを使っている場合は、計測タグに替えると数え方が変わる点にも気をつけます。LINE公式アカウントのLINE Tagは複数の接点にコンバージョンを分ける線形モデルで、計測タグはラストクリックなので、LINEヤフーの資料は、前後のコンバージョンを比べるときに注意するよう書いています(「計測タグ」について p.22)。
オーディエンスは期限つきで移るので、作り直す
移行ツールはオーディエンスを移しますが、移った先では「LINEオーディエンス(移行)」という種類のオーディエンスリストになり、編集できないなどの制限があります(移行ツールのマニュアル p.111)。このリストには有効期限があり、移行元(LINE広告)からのデータの連携が止まった後か、移行ツールの提供が終わった後に、類似オーディエンスから移したリストは15日、ほかのリストは180日で期限が切れ、使えなくなります(同 p.42)。データの連携がいつ止まるかの日付は、確かめた資料には書かれていません。移行ツールの提供の終了は、LINE広告の提供の終了と同じ時期の予定とされています(統合の詳細資料 p.15)。
移ったオーディエンスが使えなくなるまで
使い続けるなら、LINEヤフー広告の側で対応する種類のリストを作り、ターゲティングを付け替える
一部のリストは、ユーザーが1,000件未満だと配信に使えない(除外には使える)
出典:LINEヤフー「LINE広告データ移行ツール マニュアル」(2026年8月版) p.42・p.111、LINEヤフー「ディスプレイ広告プラットフォーム統合の詳細」(2026年8月版) p.36。2026年9月29日確認
移したリストを使い続けるには、LINEヤフー広告の側で、対応する種類のオーディエンスリストを作り、広告グループのターゲティングを付け替えます。移行ツールを使わずに手で移す場合は、オーディエンスのデータは引き継げません(統合の詳細資料 p.50)。
| LINE広告のオーディエンス | LINEヤフー広告のオーディエンスリスト |
|---|---|
| ウェブトラフィックオーディエンス | ウェブサイト訪問ユーザー(計測タグなどで貯める) |
| モバイルアプリオーディエンス | アプリユーザー |
| IDFA/AAID・電話番号・メールアドレスのアップロード | 顧客データ |
| LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だち・ブロック中の友だち |
| 類似オーディエンス | 類似ユーザー |
| 動画視聴オーディエンス | 広告アクションユーザー |
| 画像クリックオーディエンス | 相当するものはない |
作り直すときは、次の点が変わります。
- ウェブサイト訪問ユーザーは、LINEヤフー広告のタグで訪問を貯めるリストなので、計測タグを早く置くほど、配信に使える大きさになるのも早くなる。LINEヤフーも、オーディエンスを貯めるために早めの移行を求めている(統合の詳細資料 p.16)
- 一部のリストは、ユーザーが1,000件未満だと配信には使えず、除外にだけ使える(同 p.36)
- LINE広告では詳細ターゲティングとオーディエンスを両方設定するとAND条件だったが、LINEヤフー広告ではOR条件になる。両方に当てはまる人だけに出すなら「組み合わせ」のリストを作る(同 p.26)
- LINE公式アカウントやLINE広告のオーディエンスは、ビジネスマネージャーを通してLINEヤフー広告のオーディエンスリスト(種類「ビジネスマネージャー」)に連携できる。作ってからデータが入るまで最大3日ほどかかり、契約の当事者が「広告主」のアカウントで使える機能で、「代理店」契約のアカウントでは2024年10月1日に改定された広告取扱基本規定への同意が要る(LINEヤフー広告ヘルプ)
友だち追加広告は、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告のキャンペーン目的「友だち追加」で出せ、Yahoo! JAPANの掲載面にも配信できるようになりました(統合の詳細資料 p.28・p.33)。移行元と移行先でつながっているLINE公式アカウントが違う場合も、友だち追加のキャンペーンは移せますが、友だちのリストは移行先のLINE公式アカウントのものに切り替わります(マニュアル p.23)。
移行の前後の数字は、数え方をそろえてから比べる
移行した直後は、成果の数字が動きやすい時期です。学習データは移らず、LINEヤフー広告の側で新しく配信の実績を貯めながら学習が進みます(統合の詳細資料 p.72)。新しいキャンペーンや、入札戦略を変えたときには、キャンペーンの一覧に「学習中」と表示され、7日以上続く場合は設定の見直しが勧められています(入札戦略の学習状況について)。LINEヤフーは、配信と最適化の仕組みが変わるので、LINE広告のときとは違う運用の設計を勧めています(プラットフォーム統合ガイド)。
数え方も同じではありません。LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の計測とレポートの仕様は、旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告と同じです(統合の詳細資料 p.18)。ヘルプで確かめられた、LINE広告の数字と並べるときに効く点は次のとおりです。
- コンバージョン数は、コンバージョンが起きた日ではなく、きっかけになったクリックの日(何度もクリックしていれば最後のクリックの日)に計上される。このため、過ぎた日の数字が後から増えることがある(コンバージョン測定データの確認方法)
- コンバージョン数には、直接測れないコンバージョンをモデルで推定した「推定コンバージョン」が合算されていて、推定の分だけを抜き出したり、外したりはできない(推定コンバージョンについて)
- ログインの情報も使い、PCでクリックしてスマートフォンで購入したような、端末をまたいだコンバージョンも数える(コンバージョン測定とは)
- 動画の広告では、クリックに加えて、動画を10秒以上(10秒未満の動画は最後まで)再生した後のコンバージョンも数える。クリックを経由したものだけを見るなら「コンバージョン数(クリック経由)」を使う
- 「コンバージョン数」に入るのは入札の最適化に使う設定のコンバージョンで、成果を比べるときは、設定にかかわらずすべてを数える「コンバージョン数(全て)」を使うよう、ヘルプは案内している
配信先と課金の数え方も変わります。LINEヤフー広告で配信先を指定しないと、LINEの掲載面に加えて、Yahoo!の掲載面と掲載パートナーにも配信されます(統合の詳細資料 p.37)。移行ツールは、LINE広告ではアプリだけだった配信先のプラットフォームを「アプリ+ウェブ」にして移します(マニュアル p.111)。表示で課金する場合、LINE広告は広告が100%表示された時点(0秒)を1回とするCPM課金でしたが、LINEヤフー広告は広告の50%以上が1秒以上続けて表示されたときに課金するvCPM課金です。動画再生の目的では、最適化の対象が100%再生と3秒再生から、10秒再生(10秒未満の動画は再生完了)に変わります(統合の詳細資料 p.24)。
そこで、前後を比べる前に、次のことを確かめておくと、数字が動いたときに理由を切り分けやすくなります。
移行の前後を比べる前に、確かめること
比べる成果を、自社の記録(注文・申込み・商談)でも数えたか
媒体の数え方の違いに左右されない物差しになる
LINEヤフー広告の側は「コンバージョン数(全て)」で見ているか
推定コンバージョンが合算されている前提で読む
比べる期間の後、計測期間の日数が過ぎてから数字を締めたか
コンバージョンはクリックした日に遡って計上される
「学習中」の期間を比べる期間から外したか
移行した直後と、入札戦略を変えた後
配信先を分けて見たか
LINEの掲載面、Yahoo!の掲載面、掲載パートナー
当社の整理。媒体の仕様はLINEヤフー広告ヘルプ「コンバージョン測定データの確認方法」「推定コンバージョンについて」「入札戦略の学習状況について」による。2026年9月29日確認
10月26日まで、LINE広告とLINEヤフー広告の両方で配信する場合は、それぞれの媒体が自分の広告のコンバージョンを数えるので、媒体の数字を足すと、自社の記録より多くなることがあります。どちらの媒体で成果が出たかを見るときも、先に自社の記録の件数を置き、媒体の数字はその内訳として読みます。
過去のレポートと明細を、見られるうちに保存する
停止の後の読み取りの期間が終わると、LINE広告のレポートは見られなくなります。終わる日は後日の案内で、移行の資料では2027年3月末頃の提供終了が予定とされています。比べる基準にする期間の分は移行の前に、配信の最後の月の分と確定した明細は配信を止めた後に、それぞれ保存しておくと、日付のそろった形で残せます。
配信が止まる前と後に、保存しておくもの
レポート
パフォーマンスレポート
- 階層(広告アカウント〜広告)と、日別の集計を選ぶ
- CSVかExcelで保存し、削除した広告も含める
注意:カスタムコンバージョンの列が入るのはこちら。カスタムレポート(β)には入らない
設定
配信設定の書き出し
- キャンペーン・広告グループ・広告の一覧から、設定値をダウンロード
- 手で移す場合の入稿の元にもなる
定義
コンバージョンの定義
- カスタムコンバージョンの名前・条件・有効期間
- 入札の最適化に使っていたもの
明細
明細と領収書
- 「請求と支払い」の取引から、明細をPDFで
- 支払い履歴から、領収書をPDFで
注意:支払い履歴だけが内税、ほかは外税の表示
出典:LINE広告マニュアル「レポートをダウンロードする」「配信設定を一括エクスポートする」「明細を確認する」。2026年9月29日確認
レポートは、パフォーマンスレポートで保存します。パフォーマンスレポートには、設定したカスタムコンバージョンやカスタムイベントの列が加わり、削除した広告を含めるかも選べます。カスタムレポート(β)はカスタムコンバージョンの項目に対応しておらず、ご利用金額は概算で、集計のしかたが違うためパフォーマンスレポートや管理画面の数字と合わないことがあります。作ったレポートの一覧に出るのは過去1週間に作ったものだけなので、作ったらその場でファイルを保存します(レポートをダウンロードする)。設定値は、キャンペーン・広告グループ・広告の一覧から書き出せます(配信設定を一括エクスポートする)。
費用は、レポートの数字ではなく明細で残します。管理画面のレポートやダッシュボードの数字は概算で、確定した金額と違うことがあり、明細は支払い履歴だけが内税、それ以外は外税で表示されます(明細を確認する)。移行の前後で費用や獲得単価を比べるときは、どちらの表示の金額かをそろえます。LINEヤフー広告の側の明細は、旧Yahoo!広告の種類と形式になります(統合の詳細資料 p.22)。保存したファイルには、保存した日時も書いておきます。配信を止めた後も、費用や明細が後から更新されることがあるためです(9月25日のお知らせ)。
Aurant Technologiesは、LINEヤフー広告を含む広告の成果を、自社の申込みや受注の記録と同じ定義で数えられるように整えるところから支援しています。移行の後に計測が合っているかの確かめ方と、打ち手が効いたかを切り分ける手順は広告運用支援のページに、GA4やサイトのタグの整え方はアクセス解析・マーケティングデータ支援に、友だち追加広告の先にあるLINE公式アカウントの運用はLINE運用・伴走支援にまとめています。
広告運用支援
Google広告・Meta広告・LINE広告・Yahoo!広告の運用を、GA4やCRMとのデータ連携を土台に立て直します。コンバージョン計測の整備から媒体をまたいだ改善まで、社内で判断できる形で伴走します。
