LINE公式アカウントのオーディエンスの作り方|9種類の条件と、60日・180日の期限
LINE公式アカウントのオーディエンスは、開封・クリック、リッチメニュー、友だち追加経路、チャットタグ、予約、ユーザーID、サイト訪問から作る9種類です。種類ごとの準備と作り方、さかのぼれる期間と作成から180日の期限、期限切れで配信を止めない管理のしかたを公式情報で整理しました。
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この記事の要点
- オーディエンスは、条件に合う友だちをまとめておくリスト。Web版の管理画面の[データ管理]>[オーディエンス]で、開封・クリック、リッチメニューの表示・クリック、友だち追加経路、チャットタグ、予約、ユーザーIDアップロード、ウェブトラフィックの9種類を作れる。
- 期限は2つある。作るときにさかのぼれる範囲(開封・クリックは配信から60日以内など)と、作ってから使える期間(チャットタグとウェブトラフィック以外は作成から180日で期限切れになり、その1か月後に自動で削除)。
- 配信に使うには、ユーザーIDアップロードとチャットタグを除いて50人以上が必要。名前と台帳で期限を管理しておくと、予定していた配信やステップ配信が止まる事態を防げる。
オーディエンスを作ってから消えるまで
180日の期限の対象外:チャットタグ、ウェブトラフィック/人数の条件の対象外:ユーザーIDアップロード、チャットタグ
ステップ配信は、条件にしているオーディエンスが使えなくなると止まる(期限切れが当たるかは明記なし)。期限の前に手を打つ
LINE公式アカウントのオーディエンスは、メッセージを送る相手を絞り込むために、条件に合う友だちをまとめておくリストです。Web版の管理画面の[データ管理]>[オーディエンス]で作り、配信先を「絞り込み」にしたメッセージや、ステップ配信の開始条件・分岐に使います。作れるのは、過去の配信の開封(メッセージインプレッション)とクリック(メッセージクリック)、リッチメニューの表示とクリック、友だち追加経路、チャットタグ、予約、ユーザーIDアップロード、ウェブトラフィックの9種類です(オーディエンスのマニュアル)。
期限は2種類あります。1つは、作るときにどこまでさかのぼれるかです。開封・クリックは配信から60日以内のメッセージが対象で、友だち追加経路は1回に選べる期間が90日以内、リッチメニューは直近10〜180日か、2年前から昨日までのうち最長366日です。もう1つは、作ったオーディエンスを使える期間で、チャットタグとウェブトラフィック以外は作成から180日で「期限切れ」になり、その1か月後に自動で削除されます(同マニュアル)。配信に使うには、ユーザーIDアップロードとチャットタグを除いて、50人以上いることが条件です(Messaging APIリファレンス)。
以下では、種類ごとに先にそろえておくもの、作り方、期限切れで配信やステップ配信を止めないための管理のしかた、標準の機能で足りないときのMessaging APIとビジネスマネージャーの使いどころを順に見ていきます。根拠にしたのは、LINEヤフー for Businessが公開しているマニュアルとお知らせ、開発者向けのLINE Developersの資料で、いずれも2026年9月25日に内容を確認しました。配信できる人数の下限や、絞り込み配信そのものの手順は、セグメント配信(絞り込み配信)の記事にまとめています。
なお、LINE広告にも「オーディエンス」がありますが、作る場所も種類も別物です。アプリイベント・動画視聴・画像クリックのオーディエンスはLINE広告でしか作れず、LINE公式アカウントで作ったオーディエンスを広告で使うには、ビジネスマネージャーでの共有が必要です(Messaging APIリファレンス「オーディエンス管理」、オーディエンスを使う)。
作れる9種類と、それぞれ何をもとに作るか
9種類を、何の記録から作るかで分けると、LINE上の行動(開封・クリック・リッチメニュー)、友だちになった入口、担当者がチャットで付けたタグ、予約、自社で持つユーザーID、サイトでの行動の6つです。もとになる記録がないと作れず、記録が少なければ作っても人数の条件を満たしません。
9種類を、もとになる記録で6つに分けると
LINE上の行動
開封・クリック、リッチメニューの表示・クリック
- メッセージクリック:リンクをタップした友だち。URLを入れて配信し、配信から60日以内
- メッセージインプレッション:メッセージを開いた友だち。配信から60日以内
- リッチメニュー:タップした・表示された友だち。リッチメニューを公開し、記録があること
人数の条件:50人以上
友だちになった入口
友だち追加経路
- 検索、QRコード、広告など決まった入口から友だちになった人
- [分析]>[友だち]>[追加経路]に記録があること。「その他」の経路は使えない
人数の条件:50人以上の経路だけ選べる
チャットで付けたタグ
チャットタグ
- 担当者がチャットでタグを付けた友だち
- チャットでタグを付けておくこと
人数の条件:なし
予約
予約
- 「LINEで予約」から予約した人
- 予約サービスとの連携。連携より前の予約は入らない
人数の条件:性別・年代などと掛け合わせるときは推計50人以上
自社で持つユーザーID
ユーザーIDアップロード
- 自社がファイルでIDを指定した友だち
- Messaging APIで集めたユーザーIDの一覧
人数の条件:なし
サイトでの行動
ウェブトラフィック
- タグを入れたサイトで、指定したページやイベントに到達した人
- 計測タグかLINE Tagをサイトに入れること
人数の条件:50人以上
出典:オーディエンス(LINEヤフー for Business、2025年9月1日更新)。人数の条件が「なし」の2種類はMessaging APIリファレンスと2021年9月15日のお知らせによる
種類ごとの入る人・準備・人数の条件を表で見る
| 種類 | 誰が入るか | 作る前に必要な準備 | 人数の条件 |
|---|---|---|---|
| メッセージクリック | 過去のメッセージの中のリンクをタップした友だち | URLを入れて配信し、配信から60日以内であること | 50人以上 |
| メッセージインプレッション | 過去のメッセージを開いた友だち | 配信から60日以内であること | 50人以上 |
| リッチメニュークリック | トーク画面のリッチメニューをタップした友だち | リッチメニューを公開し、表示やタップの記録があること | 50人以上 |
| リッチメニューインプレッション | リッチメニューが表示された友だち | 同上 | 50人以上 |
| 友だち追加経路 | 決まった入口(検索、QRコード、広告など)から友だちになった人 | その経路の記録が[分析]>[友だち]>[追加経路]にあること。「その他」の経路は使えない | 50人以上の経路だけ選べる |
| チャットタグ | 担当者がチャットでタグを付けた友だち | チャットでタグを付けておくこと | なし |
| 予約 | 「LINEで予約」から予約した人 | 予約サービスとの連携。連携より前の予約は入らない | 性別・年代などと掛け合わせるときは推計50人以上 |
| ユーザーIDアップロード | 自社がファイルでIDを指定した友だち | Messaging APIで集めたユーザーIDの一覧 | なし |
| ウェブトラフィック | タグを入れたサイトで、指定したページやイベントに到達した人 | 計測タグかLINE Tagをサイトに入れること | 50人以上 |
出典:オーディエンス(LINEヤフー for Business、2025年9月1日更新)。人数の条件が「なし」の2種類は、Messaging APIリファレンスの送信の制限事項と2021年9月15日のお知らせによる
作成画面があるのはパソコン向けのWeb版だけで、スマホの管理アプリには作成の機能がありません(LINE公式アカウント媒体資料の機能比較表、2026年9月8日更新)。1つのアカウントで持てるオーディエンスは1,000件が上限です(各機能の作成上限数、2024年3月27日更新)。
期限は2つ:さかのぼれる期間と、作ってから使える期間
オーディエンスの期間には、作るときに選ぶ「対象にする期間」と、作ったあとに配信に使える「有効期間」があり、別々に数えます。開封・クリックでいえば、配信から60日が過ぎたメッセージはもとにできなくなり、作ったオーディエンスのほうは、作成日から180日たつと使えなくなります(オーディエンスのマニュアル、オーディエンスの仕様)。
開封・クリックのオーディエンスにかかる2つの期限
| 種類 | 作るときに選べる期間(さかのぼれる範囲) | 作ったあとに使える期間 |
|---|---|---|
| メッセージクリック/メッセージインプレッション | 配信から60日以内のメッセージ | 作成から180日 |
| リッチメニュークリック/リッチメニューインプレッション | 変動期間:直近10〜180日(前日まで) 固定期間:2年前から昨日までのうち、最長366日 | 作成から180日 |
| 友だち追加経路 | 1回に選べるのは90日以内。選べるのは2020年3月15日以降。LINEミニアプリの経路は2023年5月16日以降、クーポンの経路は2024年2月28日以降の友だち追加だけが入る | 作成から180日 |
| 予約 | 変動期間:直近1〜180日 固定期間:1日前から1年前まで | 作成から180日 |
| ユーザーIDアップロード | 期間は選ばない(ファイルに入れたIDが対象) | 作成から180日 |
| チャットタグ | 期間は選ばない(作成済みのタグから選ぶ) | 180日の期限の対象外。もとのタグを削除するとオーディエンスも削除される |
| ウェブトラフィック | 「有効期限」を1〜180日で指定し、その期間内に条件を満たした人が対象 | 180日の期限の対象外 |
出典:オーディエンス(LINEヤフー for Business、2025年9月1日更新)
変動期間は、操作した日の前日からさかのぼって数えるため、同じ「直近30日」でも作る日によって対象の日付がずれます。固定期間は開始日と終了日を指定します(オーディエンスのマニュアル)。
期限切れになったオーディエンスは、一覧で「期限切れ」と表示され、1か月後に自動で削除されます(同マニュアル)。Messaging APIでも、作成から180日を過ぎたオーディエンスにはユーザーIDを追加できません(Messaging APIリファレンスのエラーの詳細)。マニュアルには、期限を延ばす手順は載っていません。
種類ごとの作り方と、先にそろえておくこと
作る流れは、どの種類も同じです(オーディエンスのマニュアル)。
- Web版の管理画面で[データ管理]>[オーディエンス]を開き、「作成」を押す
- オーディエンスタイプを選び、オーディエンス名を入れる
- 種類ごとの条件(メッセージ、リッチメニュー、期間、タグ、ファイルなど)を選ぶ
- 「保存」を押すと一覧に加わり、ステータスが表示される
以下、種類ごとに、条件の選び方と、作る前にそろえておくことをまとめます。
開封・クリック(メッセージインプレッション/メッセージクリック)
種類を選ぶと、配信から60日以内のメッセージが一覧に出ます。クリックはURLを含むメッセージだけが選べ、メッセージを選ぶとURLごとの対象が表示されるので、使うURLを選びます。押した人が20人未満のURLは「~19」と表示されます。保存したあとは、もとにするメッセージを変えられません(オーディエンスのマニュアル)。
押した人に続きの案内を送るつもりなら、最初の配信に計測したいURLを入れておき、配信から60日以内に作ります。60日を過ぎた配信は一覧に出ないため、キャンペーンが終わってから作ろうとすると間に合わないことがあります。
リッチメニューの表示・クリック
対象にするリッチメニューを選び、期間の決め方(変動期間か固定期間)を選びます。クリックの場合は、どのアクションを押した人にするかも選びます。リッチメニューを編集すると、そのリッチメニューに関係する分析とオーディエンスの集計対象が変わることがあります(オーディエンスのマニュアル)。
この2種類は2023年8月に追加されたもので、お知らせでは、会員証ページなどをリッチメニューから開いたことがない人に利用を促す、といった使い方が紹介されています(リッチメニューのオーディエンス機能の追加)。
友だち追加経路
期間を指定して検索すると、その間に友だちが増えた経路の一覧が表示されます。選べるのはサイズが50以上の経路だけで、「その他」の経路は対象外です(オーディエンスのマニュアル)。1回に選べる期間は90日以内なので、それより長い期間に友だちになった人を対象にしたいときは、期間を分けて複数作ることになります。
店頭のQRコードとWebサイトのボタンなど、置き場所ごとに分けたいときは、友だち追加ガイドの「友だち追加経路を設定」で、経路・流入元・キャンペーンを付けたURLやQRコードを作っておきます(友だち追加ガイドのマニュアル)。ただし、自分で設定した経路名が、オーディエンスの作成画面の経路一覧にどの単位で並ぶのかは、マニュアルに記載がありません。経路・流入元・キャンペーンの名前の付け方と、期間内の友だち追加が20件に届かない経路が「その他」にまとめられる集計の決まりは、友だち追加経路の付け方の記事にまとめています。
チャットタグ
先にチャットで友だちにタグを付けておき、作成画面で作成済みのタグから選びます。1つのタグから作れるオーディエンスは1つで、タグを削除するとオーディエンスも削除されます(オーディエンスのマニュアル)。無料の範囲では、作れるタグは5種類まで、1人に付けられるタグは1個までです。有料のチャットProオプションを付けると、タグは300種類まで作れ、1人に30個まで付けられます(チャットのマニュアル、2026年8月18日更新)。無料の範囲では1人を2つ以上のタグで分けられないので、タグで作る区分が増えそうなら、この上限を先に見ておきます。
チャットタグのオーディエンスには、配信に使う人数の制限がありません(Messaging APIリファレンス)。問い合わせに個別に対応した人など、人数の少ない区分に送るときに使えます。
予約
「LINEで予約」は、予約サービスとの連携が済んだアカウントで使える機能で(LINEで予約のマニュアル)、オーディエンスに反映されるのは連携した後の予約データだけです。作るときは、予約の種類(キャンセルされずに予約日を過ぎた「みなし来店」、受け付けたすべて、キャンセル)、期間、予約回数(1〜9,999回)を選びます。性別や年代と掛け合わせて送るときは、選んだ後の推計が50人以上必要です(オーディエンスのマニュアル)。
ユーザーIDアップロード
ここでいうユーザーIDは、LINEの表示名やLINE IDとは別の、LINEプラットフォームが発行する値で、「U」のあとに0〜9とa〜fの32文字が続きます。同じ人でもプロバイダーごとに値が変わります。集め方は主に2つで、友だち追加やメッセージの受信を自社のサーバーに知らせるWebhook(Messaging API)から受け取るか、認証済アカウントかプレミアムアカウントであれば、友だち全員のIDをAPIで一括取得します。プロフィール情報の利用に同意していない人の場合、WebhookからはユーザーIDを受け取れません(ユーザーIDを取得する)。
ファイルはユーザーIDだけを書いたTXTかCSVで、一度に5ファイルまで、1ファイルあたり150万件まで読み込めます。150万件を超えるときはファイルを分けます。IDの形式が違う、ファイルの中に同じIDが重なっている、有効なIDが1つもない、といった場合は失敗します(オーディエンスのマニュアル)。
読み込んだIDの数より、配信できる人数が少なくなることもあります。Messaging APIでのアップロードについて、リファレンスは、2022年3月の改定以降のLINEのプライバシーポリシーに同意していない人のIDは追加されないこと、ブロック中の人や友だちでない人はオーディエンスに入っても配信されないことを挙げています(ユーザーIDアップロード用のオーディエンスを作成する)。メールアドレスや電話番号の顧客リストは、そのままでは読み込めません。先に自社の顧客とユーザーIDを結び付けておくか、後で触れるビジネスマネージャーでの共有を使います。
ウェブトラフィック
自社サイトにLINEヤフーのタグを入れ、そのタグの記録から作ります。タグは2種類あります。計測タグはビジネスマネージャーで発行・管理するタグで、お知らせでは2026年1月21日からLINE公式アカウントで使えるとされ、ビジネスマネージャーの認証済み組織との接続と、認証済アカウントかプレミアムアカウントであることが条件です。LINE Tagは将来提供を終える予定とされ、今後は計測タグの利用を検討するよう案内されています。LINE広告と共有するタグは、LINE Tagしか使えません(計測タグの提供開始のお知らせ、トラッキングのマニュアル)。
作成画面では、タグの種類とタグを選び、対象を「ページにアクセスした人」「特定のページにアクセスした人」「特定のイベントを発生させた人」から選んで、有効期限を1〜180日で決めます。有効期限は、その期間内に条件を満たした人を対象にするという意味です。URLを複数指定するとすべてAND条件になります。計測タグのグローバルスニペットとイベントスニペット(LINE Tagならベースコードとコンバージョンコード)を同じページに置き、そのページのURLを「等しい」で指定すると記録がたまらないため、この場合は「含む」で指定します(オーディエンスのマニュアル)。トラッキングを「オフ」にしている間の記録は、オーディエンスに使われません(トラッキングのマニュアル)。
作ったあとに確かめること:ステータスと人数のずれ
保存したオーディエンスは一覧に並び、ステータスで配信に使えるかどうかが分かります。
ステータスごとの状態と、次にすること
有効
配信に使える
次にすること:名前は一覧から変えられる
準備中
人数が足りないなど、まだ使えない。有効になるまで数時間かかることがある
次にすること:人数の条件がある種類は、50に届くまで準備中のまま変わらない。対象期間や条件を見直す
エラー
作成時にエラーが出た
次にすること:条件を見直して作り直す。Messaging APIで情報を取ると、人数不足(最低50)か内部エラーかが分かる
期限切れ
有効期限が切れた
次にすること:1か月後に自動で削除される。使い続けるなら作り直す
出典:オーディエンス(2025年9月1日更新)。エラーの原因の区分はMessaging APIリファレンス「オーディエンスの情報を取得する」による
一覧のサイズと配信画面の人数が食い違うことがありますが、理由はマニュアルに書かれています。サイズはリアルタイムで更新される一方、配信画面の「ターゲット推計」はおおむね3日前のデータから出しているため、作ったばかりのオーディエンスは推計にまだ反映されていないことがあります。一度も友だちになっていない人や、存在しないIDは、サイズには数えられても推計からは外れます。推計そのものも概算で、実際に届いた人数とはずれます(オーディエンスのマニュアル)。
配信とステップ配信での使い方
メッセージ配信で使うときは、配信先を「絞り込み」にしてオーディエンスを選びます。1通のメッセージに付けられるのは10個までで、1つずつ「含める」か「除外する」を切り替えます。2つ以上を組み合わせた場合は、組み合わせた結果と、それぞれのオーディエンスに含まれる有効な友だちが、どちらも50人以上でないと送れません(絞り込み配信のマニュアル)。
配信完了から2週間以内の絞り込み配信と同じ相手に送り直すだけなら、オーディエンスを作らずに、配信先で「過去の配信」を指定する方法もあります。認証済アカウントで使え、元の配信が絞り込み配信だった場合だけ選べます(絞り込み配信のマニュアル)。
ステップ配信では、開始条件と分岐の条件にオーディエンスを使えます。開始条件にした場合、開始した時点でオーディエンスに入っている人と、開始後に新しく入った人が対象です。Messaging APIで作ったオーディエンスも使えますが、ビジネスマネージャーから共有されたオーディエンスは使えません。利用中のステップ配信で条件にしているオーディエンスが使えなくなると、シナリオは止まります(ステップ配信のマニュアル)。
期限切れで配信を止めないための管理
作成から180日の期限、配信から60日以内という作れる期間、1,000件の上限があるため、オーディエンスは作って終わりにせず、いつ切れるかを把握しておく必要があります。ステップ配信のマニュアルには、条件にしているオーディエンスが使えなくなるとシナリオが止まると書かれています。期限切れがこれに当たるかは明記されていませんが、配信に使えるのはステータスが「有効」のオーディエンスなので、期限の前に手を打つ前提で管理します(ステップ配信のマニュアル、オーディエンスのマニュアル)。次のように決めておくと、管理が楽になります。
- 名前の付け方:種類、条件、対象期間、作成日を入れます(例:「クリック_秋の新商品_9月15日配信_9月20日作成」)。一覧で期限の近いものや重複を見分けやすくなります。Messaging APIで作る場合、名前は120文字までで、大文字と小文字は区別されません(Messaging APIリファレンス)。
- 台帳:作成日、期限(作成日から180日)、使っている予約配信やステップ配信を1行ずつ記録します。条件にしているステップ配信は、期限の前に、作り直したオーディエンスで新しいシナリオを用意するか、そのシナリオを終えるかを決めておきます。
- 作るタイミング:開封・クリックを後で使う予定の配信は、配信から60日以内に作っておきます。
- 中身が減る区分の扱い:Messaging APIでは、ユーザーIDアップロードのオーディエンスにIDを足せますが、一度入れたIDは消せません(ユーザーIDを追加する)。「まだ購入していない人」のように抜ける人が出る区分は、IDを足していくのではなく、最新の一覧から作り直します。
- 件数:1アカウント1,000件までなので、使い終わったものを台帳で見分けられるようにしておきます(各機能の作成上限数)。
期限を切らさないための管理の流れ
抜ける人が出る区分は、IDを足していかずに最新の一覧から作り直す(一度入れたIDは消せない)
出典:ステップ配信のマニュアル、オーディエンスのマニュアル、ユーザーIDを追加する、各機能の作成上限数。流れは当社の整理
標準の機能で足りないとき:Messaging APIとビジネスマネージャー
Messaging APIで作る・IDを足す
Messaging APIで作れるのは、ユーザーIDアップロード、メッセージクリック、メッセージインプレッションの3種類です。チャットタグ、友だち追加経路、予約、リッチメニュー、ウェブトラフィックはAPIでは作れず、管理画面で作ります。同じLINE公式アカウントであれば、APIで作ったものと管理画面で作ったものは、設定なしでお互いに使えます(オーディエンスを使う)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1回のリクエストで送れるID | JSONなら1万件まで、ファイルなら150万件まで |
| 呼び出せる回数 | オーディエンス関係のエンドポイントは1分あたり60リクエストまで |
| 同時に処理できる件数 | ユーザーIDアップロードの作成とIDの追加は、1つのオーディエンスあたり10件まで |
| 作成の反映 | 非同期で処理される。配信に使う前に、ステータスが配信に使える状態(READY)か、IDの追加なら処理(ジョブ)が完了(FINISHED)したかを確かめる |
| 開封・クリックのもとにできる配信 | ブロードキャスト(友だち全員への送信)とナローキャスト(絞り込み送信)のメッセージだけ。応答メッセージ、プッシュメッセージ、マルチキャストメッセージのリクエストIDは使えない |
出典:オーディエンスの仕様、Messaging APIリファレンスのレート制限・同時処理数の制限・オーディエンスの情報を取得する・メッセージクリックオーディエンスを作成する
ビジネスマネージャーで広告と共有する
ビジネスマネージャーでオーディエンスを共有すると、LINE公式アカウントで作った9種類を、LINE広告のリターゲティング・除外・類似拡張に使えます。逆に、LINE広告で作った電話番号・メールアドレス・IDFA/AAIDのアップロード、ウェブトラフィック、画像クリック、動画視聴のオーディエンスを、LINE公式アカウントのリターゲティング配信と除外配信に使えます(共有できるオーディエンス、2026年6月17日更新)。
共有するには、ビジネスマネージャーで組織を作り、アカウントを接続して、組織の認証審査を済ませる必要があります(共有できるオーディエンス)。共有を設定できるLINE公式アカウントは、認証済アカウントとプレミアムアカウントだけです(オーディエンスを使う)。共有されたオーディエンスはステップ配信の条件には使えず(ステップ配信のマニュアル)、LINE公式アカウントで配信に使えるのは50人以上のものです。個人の特定を示唆するようなメッセージは禁止されています(共有できるオーディエンス)。
ビジネスマネージャーでの共有の向き
共有には、組織の作成・アカウントの接続・組織の認証審査が要る。共有を設定できるのは認証済アカウントとプレミアムアカウント
LINE公式アカウントからLINE広告へ
公式アカウントで作った9種類を広告で使う
- リターゲティング・除外・類似拡張に使える
LINE広告からLINE公式アカウントへ
広告で作ったオーディエンスを配信に使う
- 電話番号・メールアドレス・IDFA/AAIDのアップロード
- ウェブトラフィック、画像クリック、動画視聴
- リターゲティング配信と除外配信に使える
条件:配信に使えるのは50人以上。ステップ配信の条件には使えない
出典:共有できるオーディエンス(2026年6月17日更新)、オーディエンスを使う、ステップ配信のマニュアル
顧客をユーザーIDではなくメールアドレスや電話番号で管理している場合は、この共有が1つの道になります。社内の顧客データを広告のアップロードに使ってよいかは、自社のプライバシーポリシーでの扱いを先に確かめておきます。
配信ツールを比べるときに確かめること
拡張ツールや自社開発のシステムでセグメント配信をする場合も、LINE側の仕組みはここまでと同じです。比べるときに次の点を聞いておくと、オーディエンスの期限や人数の条件がかかるかどうかが分かります。
- 区分をどこで持つか:ツール側のタグや顧客データで分けるのか、LINEのオーディエンスを作るのか。
- どの送り方で送るか:オーディエンスを指定するナローキャストなら、人数の条件(ユーザーIDアップロードとチャットタグ以外は50人以上)と作成から180日の期限がかかります。ユーザーIDを指定するプッシュやマルチキャストで送った配信からは、APIで開封・クリックのオーディエンスを作れません(Messaging APIリファレンス)。
- 作った区分を管理画面でも使えるか:ユーザーIDアップロードのオーディエンスとして書き出せるなら、管理画面で作る配信にも、ステップ配信の開始条件や分岐にも使えます(ステップ配信のマニュアル)。
オーディエンスについてよくある質問
「オーディエンスは100人以上必要」と書かれた記事を見かけます。今も100人ですか?
作ったオーディエンスの条件は、後から変えられますか?
LINE広告で作ったオーディエンスを、LINE公式アカウントのメッセージ配信に使えますか?
まとめ
オーディエンスは、作る前の準備(URLを入れた配信、チャットのタグ、予約サービスとの連携、ユーザーID、サイトのタグ)で使える種類が決まり、作ったあとはチャットタグとウェブトラフィックを除いて180日で使えなくなります。開封・クリックは配信から60日以内に作ること、チャットタグとユーザーIDアップロードには人数の制限がないことを押さえ、名前と台帳で期限を管理しておくと、予定していた配信やステップ配信が止まる事態を防げます(オーディエンスのマニュアル、ステップ配信のマニュアル)。
管理画面のオーディエンスで足りるのか、Messaging APIやビジネスマネージャーでの連携、拡張ツールの導入まで要るのかは、手元にある顧客データと、分けて送りたい区分によって変わります。どこまでを管理画面で済ませ、どこから連携や開発が要るのかを一緒に見極めたい場合は、Aurant TechnologiesのLINE公式アカウントの構築・運用支援をご覧ください。特定のツールに寄らず、標準機能で足りる範囲から整理します。
LINE運用・伴走支援
LINE公式アカウントの友だち獲得の設計、セグメント配信・ステップ配信・リッチメニューの構築、自動応答、CRM/MAや基幹データとの連携までを支援します。
