BI・ダッシュボードの構築を外注する費用は、ライセンスより『数字の定義を揃える作業』で決まる|Power BI・Looker Studio・Tableauの見積もりの読み方

BI・ダッシュボードの構築を外注する費用は、ライセンスより、数字の定義をそろえる作業と元データを整える作業で決まります。期間・税込か税抜か・前年の比べ方・対象の範囲の決め方、元データの棚卸し、Power BI・Looker Studio・Tableauのライセンスの数え方(公式の料金)、1枚目の範囲、見積もりの行ごとに確かめること、作った後に続く費用と内製に移す所をまとめました。

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この記事の要点

  1. BIの構築を外に頼む費用は、ライセンスと作業に分かれます。ライセンスは公式の単価と人数で先に計算でき、見積もりの幅は作業の側、とくに数字の定義と元データの整え方が決まっているかで変わります。
  2. 見積もりの前に、定義を1枚に書き、元データの置き場所・担当・更新のタイミングを棚卸しし、1枚目の画面を1つの会議に絞ると、各社の見積もりの前提がそろいます。
  3. 見積もりは行ごとに中身を聞きます。作った後も、更新の仕組み、見る人ごとの見せ分け、画面とデータソースの持ち主の管理に手間が続きます。

見積もりの幅が生まれる所

ライセンスは料金ページの単価で先に計算できる。幅が出るのは作業の側

指標の定義期間・税・
比べ方・対象
元データ置き場所・
更新・コード
接続と更新コネクタ・
ゲートウェイ
画面と権限枚数・
見せ分け
運用と引継ぎ持ち主・
手順書・保守

最初の2つが決まっていないと、決める打ち合わせと作り直しの分を、各社が別々の前提で見込む

ライセンスは、作る人・直す人・見る人の数×公式の単価。データ基盤などの利用料は別

当社の整理

BI・ダッシュボードの構築を外注する費用は、BIツールのライセンスと、作る作業の費用に分かれます。ライセンスは各社が料金ページに単価を出していて、作る人と見る人の数がわかれば先に計算できます。見積もりの幅を生むのは作業の側です。作業の量は、画面の枚数より前の工程、つまり数字の定義をそろえる作業と、元データを整える作業で大きく変わります。売上を受注日で数えるか出荷日で数えるか、税込か税抜か、前年の同じ日付と比べるか曜日をそろえて比べるか、返品や社内の取引を含めるか。これが決まっていないと、決めるための打ち合わせと、決まった後の作り直しを、各社がそれぞれの前提で見込むことになり、見積もりの金額がそろいません。

BIの構築に絞った作業の費用について、目安を示す公的な調査は、当社が調べた範囲では見当たりませんでした。そこでこの記事では金額の目安を書かず、費用が決まる要素(指標の定義、元データの状態、つなぎ込みと更新の仕組み、権限、運用と引き継ぎ)と、見積もりの行ごとに確かめることを書きます。ライセンスの価格だけは、Microsoft・Google・Tableau の公式の料金ページにあるものを、2026年9月30日に確かめて載せています。

取り上げるツールは、Power BI、Looker Studio、Tableau(Tableau Cloud)です。Looker Studio は、2026年4月に名称がデータポータル(英語名は Data Studio)に戻りました(Google Cloud「データポータルへようこそ」)。この記事では、なじみのある Looker Studio の名前で書きます。指標の定義の項目は、Aurant Technologies がデータ分析の支援で数字を出す前にそろえているもの(データ分析・データ基盤支援のページの「数字を出す前に、そろえること」)に合わせました。私たちは特定のBIツールの販売代理店ではなく、どのツールがよいかは、この記事では扱いません。

見積もりの幅は、画面を作る前の作業で決まる

BIの画面に出る売上や前年比は、元データを集計した結果です。画面をいくら作り込んでも、元データの持ち方と集計の決まりが部門ごとに違えば、画面ごとに違う数字が出ます。そのためBIの構築では、画面を作る前に、どの数字をどう数えるかを決め、元データをその決まりどおりに集計できる形に整える作業が入ります。

この作業の量は、会社によって大きく違います。会計ソフトのデータだけを見る場合と、販売管理・EC・広告の管理画面・部門ごとのExcelを突き合わせる場合では、集計の決まりを合わせる相手の数が違います。社内で定義が決まっていて、元データを自動で取り出せるなら、作業の中心は画面づくりになります。定義が決まっていないなら、決めるための打ち合わせが増え、決まった後に集計を作り直すこともあります。

ライセンスは、この流れの外にあります。単価は公開されていて、作る人・直す人・見る人の数と、更新の回数から計算できます。見積もりを比べるときは、ライセンスと作業を分けて読み、作業の側で前提がどう違うかを見ます。

最初に決める指標の定義:期間の区切り・税込か税抜か・前年の比べ方・対象の範囲

定義を決めるのは、数字を使う側です。経営企画・経理・営業など、その数字で判断する部門が何をどう数えるかを決め、BIを作る側はそれを集計の式に写します。決める項目は、次の4つに分かれます。

最初に決める定義

決めること1

期間の区切り

  • 計上する日(受注日・出荷日・請求日)
  • 締め日と会計年度の始まり
  • 暦月か、直近30日のような動く期間か
  • 週の始まり(日曜か月曜か)

決めないと:月末の注文が今月と来月のどちらに入るかが、画面ごとに変わる

決めること2

税込か税抜か

  • 会計の記帳は税抜経理か税込経理か
  • 店頭・ECから取る金額に税が入っているか
  • 税率ごとに分けて持つか

決めないと:税込と税抜が混ざった分だけ、数字がずれる

決めること3

前年の比べ方

  • 前年の同じ日付で比べるか、同じ曜日で比べるか
  • 会計年度で比べるか、暦年で比べるか
  • 新しい店や統合した部門を比べる対象に入れるか

決めないと:週末の日数が違う月に、売れ行きと関係のない差が出る

決めること4

対象の範囲

  • 返品・キャンセル・値引き・送料の扱い
  • 社内の取引やテストの注文を除くか
  • 部門や店の付け替えを過去にさかのぼって直すか

決めないと:部門ごとの合計と全社の数字が合わない

当社の整理(データ分析・データ基盤支援のページの「数字を出す前に、そろえること」の項目に合わせた)

期間の区切り:どの日で数え、どこで切るか

売上を計上する日を受注日・出荷日・請求日のどれにするかで、月をまたぐ注文がどちらの月に入るかが変わります。会計ソフトの売上と販売管理の受注を並べる画面では、日付の意味が違うまま並ぶことがあるので、どちらの日付で数えたかを画面に書きます。締め日が月末でない取引先がある、会計年度が4月から始まる、といった自社の暦も定義の一部です。

期間の切り方も決めます。暦月で切るか、直近30日のように毎日ずれていく期間で切るかで、同じ月末のセールが、見る日によって集計に入ったり外れたりします。Looker Studio の期間の設定には、開始日と終了日を決める固定の期間と、今日を基準に動く期間があり、週の始まりは既定で日曜日です。月曜日から始まる週にも変えられます(Google Cloud「レポートの期間を設定する」)。週次の会議で見る画面なら、週を何曜日から数えるかも決めておきます。

税込か税抜か:システムごとに入り方が違う

会計の記帳は、消費税を売上や仕入の金額と分けて記帳する税抜経理方式と、含めたまま記帳する税込経理方式のどちらを選んでもよいとされています(国税庁「No.6375 税抜経理方式または税込経理方式による経理処理」)。一方、消費者に向けて価格を表示するときは、税込の価格を表示する決まり(総額表示)があります(国税庁「No.6902『総額表示』の義務付け」)。店頭やECの価格をもとにしたデータには、税込の金額が入っていることがあります。同じ「売上」でも、会計ソフトと販売のシステムで税の入り方が違えば、並べたときに税の分だけ差が出ます。システムごとにどちらで入っているかを確かめ、画面ではどちらで見せるかを決めます。

税率も1つではありません。消費税は標準税率10%と軽減税率8%の複数税率で、軽減税率は酒類と外食を除く飲食料品の販売などに当たります(国税庁「No.6303 消費税および地方消費税の税率」)。飲食料品とそれ以外の商品を売る会社では、同じ月の売上に税率の違う明細が並びます。税込の合計だけを持っていると、税抜に直すときに明細ごとの税率が要るので、明細ごとに税率を持っているか、税抜の金額を取り出せるかも、元データで確かめておきます。

前年の比べ方:同じ日付か、曜日をそろえるか

前年比は、前年のどの期間と比べるかで変わります。Looker Studio の比較期間で「前年」を選ぶと、前年の同じ日付の期間と比べます。曜日をそろえて比べたいときは、詳細な期間の設定で、比べる期間の始まりと終わりをずらして指定します(「レポートの期間を設定する」)。Power BI の SAMEPERIODLASTYEAR 関数も、日付を1年前にずらした期間を返します。会計年度のような自社の暦で比べるときは、その暦をカレンダーとして用意して計算します(Microsoft Learn「SAMEPERIODLASTYEAR 関数 (DAX)」)。

土日に売上が偏る業種では、同じ日付で比べると、週末の日数の違いが前年比に入ります。どちらで比べるかを決め、画面に書きます。新しく開いた店や、統合した部門を比べる対象に入れるかも、ここで決めます。

対象の範囲:何を含め、何を除くか

売上に、返品・キャンセル・値引き・送料・ポイントの利用分を含めるか。社内の取引や、テストで入れた注文を除くか。部門や店の付け替えがあったとき、過去の数字も新しい区分で集計し直すか。こうした範囲の決め方が部門ごとに違うと、部門の合計が全社の数字と合わなくなります。

広告やアクセス解析の数字でも同じことが起きます。広告の成果(コンバージョン)は、数える行動・計測期間・アトリビューションの設定で数が変わります(「広告運用のインハウス化で社内が持つべきもの」)。GA4(Google アナリティクス 4)から BigQuery に書き出したデータは、GA4の画面と同じ数字にはなりません(「GA4をBigQueryに出してAIで分析する前に」)。どちらの数え方で画面に出すかを、定義に書いておきます。

決めた定義は、文書とツールの中の1か所に置く

決めた定義は、まず文書にします。次の欄で1枚にまとめておくと、見積もりを頼むときにも、そのまま渡せます。

欄書くこと
指標の名前売上、粗利、受注件数など、画面に出す名前
計算のしかた何を足して何を引くか。値引き・返品・送料・ポイントの扱い
計上する日受注日・出荷日・請求日のどれか。締め日と会計年度
税税抜か税込か。税率ごとに分けて持つか
対象含める取引と除く取引(社内の取引・テストの注文・キャンセル)、店や部門の範囲
比べ方前年の同じ日付か、曜日をそろえるか。新しい店を含めるか
元データどのシステムの、どの項目から取るか
合わせる先今の会議資料や会計の帳票のどれと一致させるか
決めた人と日付定義を変えるときに、誰が決めるか

当社の整理。1つの指標につき1行(または1枚)で書く。

ツールの中でも、定義を置く場所を1か所にします。3つのツールには、計算の式を1か所に置いて、複数の画面から使い回す仕組みがあります。画面ごとに式を書くと、定義を変えるときに画面の数だけ直すことになり、直し漏れた画面だけが違う数字を出します。

決めた定義を置く場所(1か所に置いて、画面から使い回す)

Power BI

共有のセマンティック モデル

  • 複数のレポートが同じモデルにつなぐ
  • モデルを作った人が、ビルドの権限で使える人を決める

レポートごとにモデルを作ると:同じ「売上」の式が、レポートの数だけできる

Looker Studio

再利用できるデータソース

  • データソースに作った計算フィールドは、そのデータソースを使うすべてのレポートで使える
  • グラフに作った計算フィールドは、そのグラフの中だけ

グラフごとに式を書くと:定義を変えるたびに、式を1つずつ探して直す

Tableau

共有のデータソース

  • 計算・グループ・名前の付け替えを含めて、データソースをパブリッシュする
  • データソースの更新は、つながっているすべてのワークブックに届く

ワークブックごとに計算を持つと:ワークブックの数だけ式を直す

Microsoft Learn「ワークスペース間のセマンティック モデルの概要」、Google Cloud「計算フィールドについて」・「コネクタ、データソース、認証情報について」、Tableau「パブリッシュされたデータ ソースのベスト プラクティス」(2026年9月30日確認)をもとに当社が整理

見積もりでは、定義をどこに置く設計かを聞きます。Looker Studio のデータソースに計算フィールドを作るには、そのデータソースの編集権限が要ります(Google Cloud「計算フィールドについて」)。Power BI では、共有のセマンティック モデルを使える人を、作った人がビルドの権限で決めます(Microsoft Learn「ワークスペース間のセマンティック モデルの概要」)。Tableau では、パブリッシュしたデータソースの更新が、つながっているすべてのワークブックに届きます(Tableau「パブリッシュされたデータ ソースのベスト プラクティス」)。誰が定義を変えられるかは、最後の節の「内製に切り替える所」にもかかわります。

元データの棚卸し:どこにあり、誰が、いつ更新しているか

データの置き場に Snowflake を使い、BI や ETL、スクリプトからパスワードだけでつないでいる場合は、2026年8〜10月に使えなくなります。切り替える順番は「Snowflake のパスワードだけのログインが使えなくなる(2026年8〜10月)」で解説しています。

定義と並べて、元データを棚卸しします。画面に出したい数字ごとに、元になるデータがどのシステムのどこにあり、誰が入力し、いつ確定するかを書き出します。ここがわからないままでは、開発会社はつなぎ込みの作業を見積もれず、前提を置いて見積もることになります。

書き出す欄は、置き場所、入力と確定の担当、更新のタイミング、取り出し方、さかのぼれる期間、システムの間でのコードの合い方です。取引先・商品・部門のコードが、会計ソフトと販売管理で違う番号になっていれば、対応表を作る作業が入ります。前年比を出すなら、前年の分のデータが残っているかも確かめます。

棚卸しの表の列(見本)
列書くこと
画面に出す数字定義の1枚の指標の名前
システムと置き場所会計ソフト、販売管理、EC、広告の管理画面、部門のExcel。クラウドか、社内のサーバーか、担当者のパソコンか
入力と確定の担当誰が入力し、誰が締めるか
更新のタイミング毎日か、月次の締めの後か。遅れて直す入力があるか
取り出し方接続の部品があるか、APIがあるか、CSVを人が書き出すか
さかのぼれる期間前年比を出すのに要る期間の分が残っているか
コードの合い方取引先・商品・部門のコードが、ほかのシステムと同じ番号か

当社の整理。数字ごとに1行で書く。

取り出し方は、つなぎ込みの作業の量を左右します。

元データの取り出し方で、つなぎ込みの作業が変わる

下の段ほど、つなぐ前にやることが増える

取り出し方1コネクタがある

クラウドのサービスで、接続の部品(コネクタ)がある。接続して、更新の間隔を決める。Looker Studio では、Google 広告などのデータは12時間ごとの更新で、この間隔は変えられない

コミュニティ コネクタ(パートナーが作った接続の部品)は費用がかかる場合がある

取り出し方2社内のサーバー

社内のサーバーやデータベースにある。Power BI はゲートウェイ、Tableau Cloud は Tableau Bridge を社内に置いて受け渡す

入れる端末と、その端末の更新を受け持つ人を決める

取り出し方3CSVを手で出す

CSVを人が書き出している。自動で書き出す方法を探すか、手で入れる手順を残す。Looker Studio のファイルのアップロードは自動では更新されない

書き出す人・日・ファイルの置き場所を運用の手順に書く

取り出し方4Excelで手集計

Excelで手作業の集計をしている。集計の手順と式を書き起こして定義に直し、元のデータへさかのぼってつなぐ

会議資料を作っている人に、毎月の手順と、除いている行を聞く

Google Cloud「データソースについて」・「データの更新速度を管理する」、Microsoft Learn「Power BI でのデータの更新」、Tableau「データを最新に保つ」(2026年9月30日確認)をもとに当社が整理

クラウドのサービスで接続の部品(コネクタ)があれば、つないで更新の間隔を決めます。Looker Studio では、Google が作ったコネクタは無料で使え、パートナーが作ったコミュニティ コネクタは費用がかかる場合があります(Google Cloud「データソースについて」)。更新の間隔はデータソースごとに設定でき、Google 広告のデータは12時間ごとの更新で、この間隔は変えられません(「データの更新速度を管理する」)。朝の会議で前日の広告の数字を見たいなら、この更新の間隔で足りるかを先に確かめます。

社内のサーバーやデータベースにあるデータには、クラウドのBIから直接は届きません。Power BI では、直接つなげないデータソースの更新を予定に組む前に、ゲートウェイの接続を設定します(Microsoft Learn「Power BI でのデータの更新」)。ゲートウェイは社内のコンピューターに入れる Windows のアプリで、社内のデータとクラウドのサービスの間の受け渡しを受け持ちます(「オンプレミス データ ゲートウェイとは」)。Tableau Cloud でも、社内のネットワークからしか届かないデータには、Tableau Bridge を使う方法が推奨されています(Tableau「データを最新に保つ」)。どの端末に入れ、その端末の更新を誰が受け持つかも、見積もりの前提になります。

CSVを人が書き出しているデータは、自動で書き出す方法があるかを探します。Looker Studio のファイルのアップロードで取り込んだデータは自動では更新されず、新しいデータは手で取り込み直します(「データソースについて」)。手作業が残るなら、誰がいつ入れるかを運用の手順に書きます。

Excelで手作業の集計をしている数字は、つなぐ前に、集計の手順を書き起こします。毎月の会議資料を作っている人が、どのファイルからどの行を除き、どこで足し直しているかを聞き取り、定義の1枚に書き直してから、元のデータへさかのぼってつなぎます。手作業の中には、特定の取引先を除く、遅れて届く数字を前月の値で補う、といった、どこにも書かれていない調整が入っていることがあります。

ライセンスは、作る人・見る人・更新の回数で数える(Power BI・Looker Studio・Tableau の公式の料金)

すでに QlikView 12.90 で作った画面がある会社は、サポートが2026年10月31日に終わります。上げるか、Qlik Sense や別の BI へ移すかをアプリの数で決める手順は「QlikView 12.90 のサポートが2026年10月31日に終わる」で解説しています。

BIツールのライセンスは、各社が料金ページで単価を公開しています。ただし、誰に何のライセンスが要るかがツールで違うので、単価を並べるだけでは比べられません。作る人、今ある画面を直す人、見るだけの人の数と、1日に何回データを新しくしたいかを、先に数えます。

ライセンスの前に数えるもの

作る人新しく作る
直す人今の画面を直す
見る人見るだけ
更新の回数1日に何回か
ツールの外データ基盤・
コネクタ

誰に何のライセンスが要るかはツールで違う。単価だけを並べても比べられない

当社の整理

項目Power BILooker Studio(データポータル)Tableau(Tableau Cloud)
作る人画面を作る Power BI Desktop は無料。作ったレポートを発行して共有するには Pro か Premium Per User(PPU)無料。有料版のデータポータル Pro もある新しいデータソースを作ってパブリッシュする Creator。導入ごとに1つ以上
見る人共有されたレポートを見る人にも Pro が要る(PPU のワークスペースに置いたものは PPU)。F64 以上の容量に置いたコンテンツは、有料のユーザーごとのライセンスなしで見られる無料見て操作する Viewer。既存のワークブックを編集する人は Explorer
料金の単位Pro 2,098円、PPU 3,598円(1ユーザー1か月あたり相当、年払い、消費税を含まない)。Pro は Microsoft 365 E5・Office 365 E5 に含まれる。容量(Fabric)は変動制データポータル Pro は、プロジェクトごとにユーザー1人あたり月9ドル(料金の欄の表示。1人あたりの料金は契約の期間によって異なるとの記載あり)Standard:Creator 9,000円、Explorer 5,040円、Viewer 1,800円
Enterprise:Creator 13,800円、Explorer 8,400円、Viewer 4,200円
(1ユーザー1か月あたり、年間契約、税別)。Viewer を容量で買う価格体系もある
データの更新スケジュール更新は、共有容量で1日8回まで、PPU・容量で48回までデータソースごとに更新の間隔を設定。Google 広告のデータは12時間ごとで、変えられないクラウドのデータは、ライブ接続にするか、抽出の更新を Tableau Cloud で予定に組む。社内のネットワークのデータは Tableau Bridge を使う

出典:Microsoft「Power BI の価格」、Microsoft Learn「Power BI サービスのライセンスの種類別機能」・「Power BI でのデータの更新」、Google Cloud「データポータル」の料金の欄・「データの更新速度を管理する」、Tableau「Tableau Cloud の価格」・「製品・サービスセレクター」(円の単価は通貨を円にして表示)・「データを最新に保つ」(いずれも2026年9月30日確認)。表示の価格は変わることがあります。

Power BI は、画面を作る Power BI Desktop が無料で、作ったレポートを発行して共有するには Power BI Pro か Premium Per User(PPU)が要ります(Microsoft「Power BI の価格」)。共有容量に置いたコンテンツを見る人にも Pro が要り(PPU のワークスペースに置いたものは、見る人にも PPU が要ります)、見る人に有料のユーザーごとのライセンスが要らなくなるのは、F64 以上の容量に置いた場合です(同ページ、Microsoft Learn「Power BI サービスのライセンスの種類別機能」)。見る人が多いほど、見る人のライセンスで組むか容量で組むかで費用が変わります。Pro は Microsoft 365 E5 と Office 365 E5 に含まれているので、今の契約も確かめます。

Looker Studio は、作る人もレポートを見る人も無料で使えます。有料版のデータポータル Pro(旧 Looker Studio Pro)は、料金の欄の表示では、プロジェクトごとにユーザー1人あたり月9ドルです(Google Cloud「データポータル」の料金の欄)。Pro では、レポートとデータソースが個人ではなく組織のものになり、作った人が退職しても使い続けられます(「データポータル Pro について」)。無料版と Pro の違いは、ライセンスの費用より、画面とデータソースの持ち主の扱いに出ます(後の「作った後も費用が続く所」)。

Tableau Cloud は、役割ごとに単価が違います。新しいデータソースを作ってパブリッシュする Creator、既存のワークブックを編集する Explorer、画面を見て操作する Viewer に分かれ、導入ごとに Creator が1つ以上要り、契約は年単位です(Tableau「Tableau Cloud の価格」)。円の単価は、価格計算ツールの「製品・サービスセレクター」で通貨を円にすると表示され、税別と書かれています。Viewer を人数分買う代わりに、容量で買う価格体系もあります(価格は営業部門への問い合わせ)。

ツールの外に払うものもあります。BigQuery のようなデータ基盤に直接つなぐ場合、オンデマンドの料金はクエリで処理したデータ量で決まり、毎月1TiBまでは無料です(Google Cloud「BigQuery の料金」)。Looker Studio から BigQuery への問い合わせは、Looker Studio のメモリから返す場合を除き、手動・自動の更新を含めて BigQuery の料金の対象です(「データの更新速度を管理する」)。更新の間隔を短くするほど、問い合わせの回数が増えることも見込んでおきます。

ライセンスの額は、人数×単価×契約の月数で出せます。表示の価格は変わることがあり、Microsoft は実際の価格が精算時に反映されると、Tableau は最終的な価格ではない場合があると、それぞれのページに書いています。見積もりにライセンスが含まれているなら、単価・人数・契約の期間を分けて書いてもらいます。

1枚目のダッシュボードは、見る会議と、そこで決めることから範囲を決める

1枚目の範囲は、画面の枚数やグラフの数からではなく、どの会議で、誰が、何を決めるために見るかから決めます。月次の経営会議で翌月の販促の配分を決めるなら、そこで見る売上・粗利・販促費と、比べる相手(前年・予算)が1枚目の中身です。決めることに使わない数字は、1枚目に入れません。

範囲を決めると、費用が決まる要素も一緒に決まります。見る人が決まればライセンスが、会議の頻度が決まれば更新の回数が、使う数字が決まればつなぐ元データと定義の数が決まります。月次の会議で使う画面なら、1日に何回も更新する仕組みは要りません。部門ごとに見せる行を分ける必要がなければ、見せ分けの作業も要りません。

1枚目に入れるか、2枚目以降に回すか

1

その数字を見て決めることが、会議の中にある

例:月次の経営会議で、翌月の販促の配分を決める

2

定義が1つに決まっている

計上する日・税・除く取引を、部門の間で合意している

3

元データを自動で取り出せる

接続の部品があるか、決まった日に書き出されている

4

会議の頻度に合った更新で足りる

月次の会議なら、1日に何度も更新しなくてよい

5

見る人ごとの見せ分けが要らない

全員が同じ行を見てよい

当てはまるものが多い1枚目に入れる。今の会議資料と数字を突き合わせてから使い始める
当てはまらないものが多い2枚目以降に回す。先に定義か元データを整える

当社の整理

1枚目の完成の条件も決めておきます。今の会議資料のどの数字と、何か月分を突き合わせて一致させるか。合わない月が出たら、どちらかの誤りと決めつける前に、計上する日・税・除く取引の定義の違いを確かめます。どの定義にそろえるかを決めて、画面に書いてから使い始めます。

見積もりの行ごとの読み方:設計・データ接続・前処理・画面・権限・更新・教育・保守

見積書の読み方の全般(要件定義・テスト・保守の行、前提条件と対象外の欄)は、「システム開発の見積もりは妥当か」で扱いました。ここでは、BIの導入支援や設定代行の見積もりに特有の行を見ます。行の名前は会社ごとに違うので、次の8つに読み替えて並べると、各社の範囲の違いが見えます。

見積もりの行と、金額が増える要因

会社ごとに行の名前は違う。この8つに読み替えて並べる

行1設計

見る人と場面の聞き取り、指標の定義書、画面の下書き

増える要因:部門ごとに定義が違い、合意の打ち合わせが増える

行2データ接続

つなぐ先ごとの接続と、接続に使うアカウントの設定

増える要因:社内のサーバーのデータ、接続の部品が無いサービス、有料のコネクタ

行3前処理

定義を集計の式にする、コードの対応表、除く取引、今の集計との突き合わせ

増える要因:システムごとにコードが違う、手作業の集計に書かれていない調整がある

行4画面

ページ・グラフ・フィルタ・明細への掘り下げ

増える要因:見る人ごとに違う画面、スマホ向け、PDFでの配布

行5権限

ワークスペースやフォルダの権限、行ごとの見せ分け

増える要因:部門・担当者ごとに見える行を分ける、異動が多い

行6更新の仕組み

更新の予定、失敗したときの知らせ、ゲートウェイの設置

増える要因:1日に何度も更新したい、処理量で課金されるデータ基盤に直接つなぐ

行7教育と引き継ぎ

手順書、定義の一覧、勉強会、一緒に作る時間

増える要因:社内で直せるようにしたい範囲が広い

行8保守

更新の見守り、項目の追加、ツールやゲートウェイの更新への対応

増える要因:定義の変更が多い、つなぐ先のサービスの仕様が変わる

当社の整理

データ接続の行では、つなぐ先ごとに方法を書いてもらいます。接続の部品でつなぐのか、APIを使うプログラムを作るのか、ゲートウェイや Bridge を社内に置くのか。接続に使うアカウントが誰のものかも確かめます。Looker Studio のデータソースは、対応しているものでは、作った人の認証情報で他の人にデータを見せる「オーナーの認証情報」が既定で、見る人それぞれの権限で見せる「閲覧者の認証情報」も選べます(Google Cloud「データの認証情報」)。外注先の担当者のアカウントで接続したままにすると、その人が外れたときに画面が止まるおそれがあります。

前処理の行は、定義を集計の式にする作業、コードの対応表、除く取引、重複の除き方、今の集計との突き合わせです。この処理をBIの中で持つのか、データ基盤やスプレッドシートの側で持つのかで、後の直しやすさが変わります。どこで持つ設計か、突き合わせは何か月分をどの資料と行うかを聞きます。

権限の行は、部門や担当者ごとに見える行を分けるかどうかで大きく変わります。Power BI の行レベルのセキュリティは、ワークスペースのビューアーにだけ効き、管理者・メンバー・共同作成者には効きません(Microsoft Learn「Power BI での行レベルのセキュリティ (RLS)」)。Looker Studio では閲覧者のメールアドレスでデータをしぼれますが、データの側に閲覧者の完全なメールアドレスが入っている必要があります(Google Cloud「メールアドレスでフィルタする」)。Tableau では、ユーザーを手で値に対応づけるフィルターは、人が変わるたびに直してパブリッシュし直す手間がかかり、仮想接続のデータ ポリシーを使う方法は Data Management が有効な環境で使えます(Tableau「Tableau の行レベルのセキュリティ オプションの概要」)。Data Management は Enterprise のエディションに含まれます(「Tableau Cloud の価格」)。見せ分けの方法によって、ライセンスのエディションと、異動のたびの保守の手間が変わります。

更新の行では、回数と、止まったときの知らせ先を聞きます。Power BI のスケジュール更新は、共有容量では1日8回まで、PPU や容量では48回までです(Microsoft Learn「Power BI でのデータの更新」)。1日に何度も新しくしたいなら、その回数を満たすライセンスの組み方も見積もりに入ります。

行ごとの中身を確かめたら、次の問いを各社に同じ形で投げます。返ってきた答えを横に並べると、金額が同じでも、納品の後に社内へ残るものと、続く作業が会社ごとに違うことがわかります。

各社に同じ前提で聞くこと

1

指標の定義書は、納品物に入るか

決まらない定義を、前提として書くか、打ち合わせを足すか

2

つなぐ先ごとに、どの方法でつなぐか

接続の部品か、APIを使うプログラムか、ゲートウェイ・Bridgeか。有料のコネクタを使うか

3

接続に使うアカウントと、画面・データソースの持ち主は誰か

外注先の担当者が外れたときに、画面が止まらないか

4

前処理は、どこで持つか

BIの中か、データ基盤やスプレッドシートの側か。直すときに誰が触るか

5

今の集計との突き合わせは、何か月分を、どの資料と行うか

合わないときに、定義の違いをどう報告してもらえるか

6

見る人ごとの見せ分けは、どの方法で作るか

異動や組織の変更のとき、対応表を誰が直すか

7

更新の回数と時刻、止まったときの知らせ先

回数を満たすためのライセンスの条件

8

ライセンスは見積もりに含まれるか

含むなら、単価・人数・契約の期間を分けて

9

引き渡しの後、社内で直してよい範囲はどこまでか

社内で直した画面も、保守の対象になるか

10

月々の保守に入る作業は何か

ツールやゲートウェイの更新への対応、定義を変えるときの手順と費用

当社の整理

見積もりを頼むときは、定義の1枚と棚卸しの表、見る人の数と役割、今の会議資料(Excel)を添えます。出せる金額の上限を先に決めておくなら、その材料を「予算が決まっていないときのシステム開発費の考え方」にまとめています。

作った後も費用が続く所:更新の仕組み、権限、持ち主

BIは、作った後も手間と費用が続きます。見積もりの保守の行を読むときは、次の3つが誰の作業になるかを確かめます。

作った後も手間と費用が続く所

続くもの1

更新の仕組み

  • Power BI のスケジュール更新は、共有容量で1日8回、PPU・容量で48回まで
  • ゲートウェイは毎月新しい版が出て、積極的にサポートされるのは最新の6つ
  • 処理量で課金されるデータ基盤は、画面からの問い合わせのたびに料金の対象

決めておくこと:失敗の知らせ先と、ゲートウェイの端末の担当

続くもの2

権限

  • 行ごとの見せ分けの対応表を、異動のたびに直す
  • Power BI の行レベルのセキュリティは、ワークスペースのビューアーにだけ効く
  • 外注先の担当者のアカウントを、終わったら外す

決めておくこと:対応表の持ち主と、直す手順

続くもの3

持ち主

  • Looker Studio の無料版は、作った人がオーナー
  • 削除されたユーザーのアセットは、譲渡しないと20日後に完全に削除
  • Power BI のマイ ワークスペースは個人の作業場所

決めておくこと:会社のアカウントで持ち、管理者を複数にする

Microsoft Learn「Power BI でのデータの更新」・「オンプレミス データ ゲートウェイとは」・「Power BI での行レベルのセキュリティ (RLS)」・「Power BI ワークスペースでの共同作業と整理」、Google Cloud「データの更新速度を管理する」・「オーナー権限を譲渡する」(2026年9月30日確認)をもとに当社が整理

更新の仕組みは、止まらないように見守る作業が続きます。オンプレミス データ ゲートウェイは毎月新しい版が出て、積極的にサポートされるのは最新の6つの版だけです(Microsoft Learn「オンプレミス データ ゲートウェイとは」)。ゲートウェイを入れた端末の更新と、更新が失敗したときの確認を、誰が受け持つかを決めます。Looker Studio から BigQuery に直接つなぐ画面では、見る人が期間やフィルタを変えると新しい問い合わせになるので(Google Cloud「データの更新速度を管理する」)、処理量で課金される料金の上限も決めておきます。

権限は、人の異動や組織の変更のたびに直します。行ごとの見せ分けの対応表、ワークスペースやフォルダの権限、外注先の担当者のアカウントの削除です。対応表を誰が持ち、どの手順で直すかを、引き継ぎの資料に入れます。

見落としやすいのが、画面とデータソースの持ち主です。Looker Studio の無料版では、レポートやデータソースを作った人がオーナーになります。削除されたユーザーのアセットは、譲渡しないと20日後に完全に削除され、CSVのファイルのアップロードで作ったデータソースは、別の人に譲渡できません(Google Cloud「オーナー権限を譲渡する」)。データポータル Pro では、アセットが組織のものになり、作った人が退職しても使い続けられます(「データポータル Pro について」)。Power BI でも、マイ ワークスペースは個人の作業場所なので(Microsoft Learn「Power BI ワークスペースでの共同作業と整理」)、会社で使う画面は共有のワークスペースに置き、管理者を社内の複数の人にしておきます。外注先のアカウントで作ったまま納品されると、この管理が社内に残りません。

内製に切り替える所:定義は最初から社内、画面は慣れたら社内

外に頼んだBIでも、全部を外に置き続ける必要はありません。変更の頻度が高く、業務の判断に近いものから社内に移します。

社内に移す順番

最初から社内で持つ

定義と持ち主

  • 指標の定義の一覧と、定義を変えるときの決め方
  • 管理者・オーナーのアカウント
  • 元データの担当と、書き出しの手順

理由:数字の意味を決めるのは使う側。外注先が変わっても残す

使い慣れたら社内に移す

画面の手直し

  • 画面の追加と並べ替え
  • 期間やフィルタの変更
  • 共有しているデータソースからの新しいグラフ

要るもの:直す人の分の編集のライセンスやロール

外に頼み続けてもよい

つなぎ込みと大きな変更

  • データのつなぎ込みと更新の仕組み
  • 行ごとの見せ分けの設計
  • 定義の大きな変更にともなう作り直し

理由:頻度は低く、間違えたときの影響が大きい

当社の整理

最初から社内で持つのは、指標の定義の一覧と、定義を変えるときの決め方です。数字の意味を決めるのは使う側なので、外注先が変わっても残るように、社内の文書として持ちます。管理者やオーナーのアカウント、元データの担当と書き出しの手順も同じです。

使い慣れたら社内に移すのは、画面の追加や並べ替え、期間やフィルタの変更、共有しているデータソースからの新しいグラフです。社内で直す人にも、編集のためのライセンスやロールが要ります。Power BI では、ワークスペースで見る・操作する以外のことをする人に Pro か PPU が要り(Microsoft Learn「Power BI のワークスペースのロール」)、Tableau では、既存のワークブックの編集に Explorer、新しいデータソースの作成に Creator が要ります(「Tableau Cloud の価格」)。Looker Studio では、レポートやデータソースに編集者のロールを付けます(Google Cloud「ロールと権限」)。

外に頼み続けてもよいのは、データのつなぎ込みと更新の仕組み、行ごとの見せ分けの設計、定義の大きな変更にともなう作り直しです。頻度は低く、間違えたときの影響が大きい作業です。作った後に直せる人を社内に置くか外に置くかの考え方は、「業務システムは買うか作るか」でも扱いました。

Aurant Technologies は、指標の定義と元データの棚卸しから、データ基盤とダッシュボードの構築、社内への引き継ぎまでを支援しています。データ分析・データ基盤支援のページの「費用の考え方」に、費用が変わる要因と当社全体の目安を載せています。BigQuery にデータを集めて作る場合はGoogle BigQuery 導入支援、GA4や広告のデータから画面を作る場合はアクセス解析・マーケティングデータ支援のページに、作り方をまとめています。

Power BI、Looker Studio(データポータル)、Tableau などの製品名は、各社の商標または登録商標です。

データ分析・データ基盤支援

Snowflake・BigQuery・Treasure Dataといったデータ基盤の選定から、基幹・SaaS・広告・POSに散らばったデータの集約、dbtでの指標統一、Lookerなどでのダッシュボード化までを支援します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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