Salesforce非営利団体(NPO/NGO)向け活用ガイド【2026年版】Nonprofit Success Pack費用・設定
Salesforce Nonprofits向けの無料10ライセンス、NPSP(Nonprofit Success Pack)を活用した寄付管理・ボランティア管理・プログラム管理、日本NPOの導入事例、有料拡張費用を解説。
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Salesforce非営利団体(NPO/NGO)向け活用ガイド【2026年版】
Nonprofit Success Pack費用・設定
無料10ライセンスの取得方法から、寄付管理・ボランティア管理の実装まで
「Salesforceは大企業のためのツールで、NPOには関係ない」とお考えの方も多いかもしれません。しかし実は、Salesforceは世界で最も多くのNPO・NGOに利用されているCRMの一つです。日本でも特定非営利活動法人(NPO法人)をはじめ、多くの非営利団体がSalesforceを活用して、寄付者管理・ボランティア管理・プログラム効果測定を行っています。
Salesforceの「Power of Us Program」により、認定NPO・NGOは最大10ライセンスを無料で使用できます。さらにNPSP(Nonprofit Success Pack、現在はNonprofit Cloud)と呼ばれる非営利向けパッケージも無料で利用でき、寄付管理・募金キャンペーン管理などの機能が最初から備わっています。
本記事では、NPO・NGOがSalesforceを活用するメリット、無料ライセンスの取得方法、NPSP/Nonprofit Cloudの主要機能、有料拡張機能の費用、そして日本のNPOの活用事例まで詳しく解説します。
1. Power of Us Program:NPO向け無料10ライセンス


1-1. 提供内容
| 提供内容 | 詳細 |
|---|---|
| 無料ライセンス | Salesforce Sales Cloud Enterprise(10ライセンス) |
| 割引ライセンス | 11ライセンス以降は通常価格の約20%で提供 |
| Marketing Cloud割引 | Marketing Cloud・Pardot等も大幅割引 |
| AppExchange割引 | 非営利向けアプリの割引・無料提供 |
| トレーニング | Trailheadによる無料オンライントレーニング |
1-2. 申請要件
Power of Us Programの申請には以下が必要です:
- 日本の場合:特定非営利活動法人(NPO法人)、公益法人(財団・社団)、または認定を受けた任意団体
- 非営利活動の証明(定款・登記証明書等)
- TechSoupを通じた申請(無料)
- 商業活動を主目的としていないこと
- 政治・宗教・軍事組織でないこと
1-3. 申請の流れ
- TechSoup Japan(https://www.techsoupjapan.org/)に登録
- 団体の認定証明書類をアップロード・審査(1〜2週間)
- 審査通過後、Salesforce Power of Us Programに申請
- Salesforceの承認後(1〜2週間)、無料ライセンスが付与
2. NPSP/Nonprofit Cloudの主要機能
2-1. 寄付管理(Gifts & Donations)
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 寄付レコード管理 | 寄付者・金額・日付・目的・支払い方法を記録 |
| 定期寄付管理 | 毎月・毎年の定期寄付の自動追跡 |
| 領収書発行 | 寄付後の自動領収書メール送信 |
| RFM分析 | 最終寄付日・寄付頻度・寄付金額の3軸分析 |
| 大口寄付者管理 | 主要寄付者へのリレーションシップ管理 |
| 寄付目標管理 | 募金キャンペーンの目標額vs実績の追跡 |
2-2. ボランティア管理
Nonprofit CloudではVolunteers for Salesforceアプリを使うことで、ボランティアの募集・登録・シフト管理・参加履歴管理を一元化できます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ボランティア登録 | オンラインフォームからの登録・スキル情報管理 |
| シフト管理 | 活動日・場所・必要人数・担当者の管理 |
| 自動通知 | 活動前日のリマインドメール自動送信 |
| 参加実績 | ボランティア時間の累計記録・表彰管理 |
| スキルマッチング | 活動に必要なスキルとボランティアのマッチング |
2-3. プログラム管理・アウトカム測定
NPO活動の効果を測定・可視化することは、寄付者・助成金申請への報告に不可欠です。Nonprofit Cloudのプログラム管理機能では:
- 支援対象者(受益者)の情報管理
- プログラム参加状況の追跡
- アウトカム指標(KPI)の設定と測定
- 助成金申請・報告書用のデータ抽出
3. 有料拡張機能の費用
| 拡張機能 | 費用目安/月 | 内容 |
|---|---|---|
| Nonprofit Cloud Plus(追加ライセンス) | 1,000円〜/ユーザー(割引後) | 11ライセンス以上 |
| Marketing Cloud(メール配信) | 5万〜30万円 | 寄付者向けメールマーケティング |
| Experience Cloud(ポータル) | 3万〜10万円 | 寄付者・ボランティア向けポータル |
| Giving Pages(募金ページ) | 5,000〜2万円 | オンライン寄付受付ページ |
| Tableau(データ分析) | 3万〜8万円 | 活動効果の高度な可視化 |
4. 導入支援費用の相場
| 支援内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 基本設定・NPSP導入 | 20〜50万円 |
| カスタマイズ・データ移行 | 30〜100万円 |
| 担当者研修 | 5〜20万円 |
| 保守サポート(月次) | 月3〜10万円 |
多くのSalesforceパートナーは、NPO向けに割引価格での支援を提供しています。また、一部の財団・助成金でITシステム構築費用が対象となる場合があります。Aurant Technologiesでもは、NPO様向けの特別サポートプログラムをご用意しています。
5. 日本のNPO活用事例
事例:子ども支援NPO法人(会員数500人・ボランティア100人)
課題:寄付者管理をExcel・メールマガジンを別システムで管理しており、「最後に寄付してくれた人にお礼を送れていない」「毎年寄付してくれる方へのフォローが抜ける」という問題があった。
Salesforce活用内容:NPSP導入で寄付管理を一元化。Marketing Cloud連携で寄付後の自動サンクスメール・1周年のリマインド・年次活動報告書の自動送信を実現。
効果:定期寄付者の継続率が65%→82%に向上。年間寄付総額が18%増加。スタッフの手作業による寄付記録・連絡業務が月30時間削減。
6. 導入のステップ
- Power of Us Program申請:TechSoup Japan経由で認定を受け、無料ライセンスを取得
- NPSP/Nonprofit Cloudのインストール:AppExchangeから無料インストール
- 基本設定:組織情報・ユーザー設定・基本カスタマイズ
- 既存データの移行:ExcelやスプレッドシートからSalesforceへのデータ移行
- スタッフ研修:日常的な使い方のトレーニング
- 継続的な活用拡大:寄付管理→ボランティア管理→プログラム管理の段階的な展開
7. まとめ
Salesforceの無料10ライセンスとNPSP/Nonprofit Cloudを活用することで、NPO・NGOは企業と同等の高品質なCRMシステムを低コストで利用できます。寄付者との関係を深め、ボランティアを効率的に管理し、プログラムの効果を可視化することで、非営利活動のインパクトを最大化できます。
追加解説:2026年DX推進のポイントと補助金動向
2026年は中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が加速しています。
経済産業省の「DX推進指標」によると、中小企業のDX取組状況は2023年比で1.5倍に増加しており、
クラウドサービス・AIツールの活用が急速に広がっています。
2026年のDX支援施策
-
IT導入補助金(通常枠・デジタル化基盤導入類型):
中小企業のITツール導入費用を最大75%補助。
kintone・Salesforce・HubSpotなどのSaaSツールが対象になるケースがあります。 -
ものづくり補助金:
製造業・サービス業のデジタル設備投資に最大1,250万円の補助。
基幹システムのクラウド化・AI導入が対象になるケースがあります。 -
事業再構築補助金:
ビジネスモデル転換を伴うDX推進プロジェクトに最大1億5,000万円の補助。
デジタルサービス新規立ち上げや業務システム全体の刷新が対象になるケースがあります。
補助金申請には事前の要件確認・採択後の導入という順序が必要です。
Aurant Technologiesはデジタル化AI導入補助金(旧IT導入補助金)の活用支援を行っており、
申請から導入完了まで一貫してサポートしています。
補助金を活用した場合の実質的な費用負担を試算した上でご提案しますので、
まずはお気軽にご相談ください。
DX推進における現場定着のポイント
どれだけ優れたツールを導入しても、現場に定着しなければ効果は出ません。
DX推進で成功する企業の共通点として、以下の3点が挙げられます。
-
経営トップのコミット:
社長・部門長が「このツールを使うことが当社のやり方だ」と明確にメッセージを発信することで、
スタッフの定着率が大幅に向上します。 -
「なぜ変えるか」の丁寧な説明:
新しいツールを「使わされている」と感じるスタッフは使い方が雑になります。
「このツールでこの業務がこう楽になる」を具体的に示すオンボーディングが重要です。 -
スーパーユーザーの育成:
社内に「このツールに詳しい人」(スーパーユーザー)を2〜3名育てることで、
日常的な疑問・トラブルを社内解決できるようになり、定着率が飛躍的に向上します。
よくある質問(FAQ)
Q. Salesforceの月額費用はいくらですか?
Sales CloudはStarter 3,000円/ユーザー/月〜、Professional 9,600円〜、Enterprise 19,800円〜、Unlimited 42,000円〜(2025年10月値上げ後)です。初期構築費用は別途50万〜数百万円かかります。
Q. Salesforceの導入期間はどのくらいかかりますか?
小規模(〜30ユーザー)で3〜6ヶ月、中規模(30〜100ユーザー)で6〜12ヶ月が目安です。カスタマイズが多い場合はさらに長くなります。
Q. Salesforceはどんな企業規模に向いていますか?
中規模〜大企業(100名以上の営業組織)に最も効果を発揮します。小規模企業にはHubSpotやkintoneの方がコストパフォーマンスに優れる場合が多いです。
Q. Salesforceの運用保守費用はいくらですか?
外注の場合は月10万〜30万円が相場です。ライセンス費の10〜20%を年間保守費として見込むのが一般的です。
Q. デジタル化AI導入補助金でSalesforce導入費用を補助できますか?
はい。認定IT導入支援事業者(補助金ポータルに登録された事業者)を通じた申請でSalesforce導入費用の一部が補助されます。最大450万円の補助が可能です。まずは認定IT導入支援事業者にご相談ください。
CRM・営業支援
Salesforce・HubSpot・kintoneの選定から導入・カスタマイズ・定着まで一貫対応。営業生産性を高め、商談化率を改善します。