自治体のLINE公式アカウント構築・運用委託の仕様書に何を書くか|公開仕様書7件の項目を並べ、自団体で決めること

浜田市・生駒市・佐渡市・千葉市・仙台市・赤磐市・嘉手納町が公開しているLINE公式アカウントの構築・運用委託の仕様書と実施要領を開き、機能、応募できる事業者の条件、データと契約終了時の引き渡し、上限額が覆う期間、評価の配点を並べました。LINEヤフーの地方公共団体プランの条件とあわせて、自団体で先に決めておくことを整理しています。

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この記事の要点

  1. 公開されている7団体(浜田市・生駒市・佐渡市・千葉市・仙台市・赤磐市・嘉手納町)の仕様書を開くと、機能の並びは近く、団体ごとに違うのは、応募できる事業者の条件、データと契約終了時の引き渡し、上限額が覆う期間、評価の配点の4つだった。機能の一覧を写す前に、この4つを団体で決める。
  2. 機能のうち、リッチメニュー、セグメント配信、メールを元にした配信は、5団体の仕様書に共通して書かれている。数や上限の書き方(セグメント数、管理者アカウント数、リッチメニューの分割)は団体ごとに違い、質問回答で初めて数が出る例もある。
  3. 地方公共団体プランは1団体1アカウントで、申込みは団体の職員本人が行う(LINEヤフーの資料)。仕様書に、アカウントの名義、LINE社への手続き、契約終了時に受け取るデータの形式を書いておく。

仕様書で団体が決めること

7団体を並べて、違いが出たのはこの4か所

1 機能

機能の書き方

  • リッチメニュー、セグメント配信、メール連携は5団体に共通
  • セグメント数、管理者アカウント数、メニューの分割数は団体ごとに違う

決めること:数を仕様書に書くか、質問回答に回すか

2 事業者

応募できる事業者の条件

  • 実績は10件から100件まで
  • LINE社の認定パートナー、第三者認証、製品の指定

決めること:条件で何を確かめたいか

3 データ

アカウントとデータの扱い

  • アカウントは団体が先に持つ
  • 契約終了時の書き方は、技術支援から汎用形式での提供まで3通り

決めること:終了時に受け取るものの形

4 金額と評価

上限額と配点

  • 上限が初年度だけの団体も、複数年分の団体もある
  • 価格の配点は100点中5点から30点まで

決めること:上限が覆う期間と、運用費の見方

出典:各団体が公開している仕様書・実施要領(一覧は記事の末尾)。まとめ方は当社の整理(2026年10月4日確認)

自治体のLINE公式アカウントの構築と運用を委託する仕様書は、公開されている他団体のものを7件開いて並べると、機能の並びは近く、団体ごとに違うのは、応募できる事業者の条件、データと契約終了時の引き渡し、上限額が覆う期間、評価の配点の4か所でした。機能の一覧を写す作業の前に、この4つを団体で決めておくと、仕様書の中身が決まります。

開いたのは、浜田市(令和8年6月公告)、生駒市(令和5年4月公示)、佐渡市(令和5年6月公募)、千葉市、仙台市、赤磐市、嘉手納町の仕様書と、実施要領・質問回答です。時期は令和3年度から令和8年まで幅があります。団体の規模も違い、友だち数は、生駒市が21,099人(令和5年2月1日時点)、千葉市が61,458人(令和5年12月時点)、仙台市が約4万人(令和4年8月現在)と、仕様書や実施要領に書かれています。LINEの制度は、LINEヤフーの資料で確かめました。

この記事は、公開されている仕様書の項目を並べるものです。どの事業者が良いか、どの団体の書き方が優れているかは判断しません。数字や条件は、各団体の資料にあるものだけを書き、資料にないことは「見当たらない」と書きました。

7団体の期間と上限額:同じ「上限額」でも、覆う範囲が違う

7団体の期間と上限額(金額は実施要領・募集要項に書かれているもの。仕様書本体に金額が無い団体は、実施要領を開いていない)
団体期間(仕様書・要領の記載)上限額(税込)と、それが覆う範囲
浜田市契約締結日から令和11年3月31日まで。運用開始は令和8年10月1日予定(令和8年6月公告の実施要領)令和8年度のシステム構築費・利用料・保守料に250万円。令和9年度以降は上限を設けず、参考見積書に令和9・10年度のランニングコストを書かせる
生駒市契約締結日から令和8年8月31日まで(令和5年4月公示)676万5,000円。初期構築と3年間の維持管理の合計。年度ごとの内訳額も上限で、超えると失格
佐渡市契約締結日から令和6年3月31日まで。運用開始は令和5年10月1日予定(令和5年6月公募)148万3,000円。初期構築と導入初年度の運用保守。令和6年度以降は上限に含めないが評価には含める
千葉市契約締結日から令和6年3月31日まで449万9,500円
仙台市契約締結日から令和5年3月31日まで。新機能のリリース予定日は令和5年1月10日仕様書に金額の記載なし
赤磐市構築は契約締結日から令和7年3月31日まで。運用は公開予定日(令和6年11月1日予定)から5年間仕様書に金額の記載なし
嘉手納町契約締結日から令和4年3月31日まで仕様書に金額の記載なし

金額が書かれている4団体を見ると、期間の長さが違います。浜田市は令和8年度分だけに上限を置き、令和9年度以降は上限を置かずに評価の対象にしています。生駒市は初期構築と3年間の維持管理を合わせた額、佐渡市は初期構築と初年度の運用保守までです。上限額の数字だけを並べても、比べられません。上限が覆う期間は、後ろの節で図にしています。

仕様書の下書きを、自団体の予算額と運用する課の数から書き始める場合は、Aurant Technologies の自治体向けLINE公式アカウントの構築・運用支援のページから、仕様書の骨子づくりを相談できます。

機能の書き方:共通して書かれているものと、団体ごとに数が違うもの

浜田市・生駒市・千葉市・仙台市・嘉手納町の5件には、リッチメニュー、セグメント配信、メールの内容を元にした配信が書かれています。生駒市と赤磐市は、チャットボット、アンケート・申請フォーム、予約、通報なども挙げ、浜田市もチャットボット、アンケート、通報を挙げています。機能の名前はそろっていますが、数と上限の書き方が団体ごとに違います。

セグメント配信の書き方(5団体。赤磐市・嘉手納町にも同じ機能の項目がある)
団体利用者が登録する項目管理者ができること数・上限の書き方
生駒市管理者が用意した項目から利用者が選ぶ。友だち追加時に登録でき、あとから確認・変更できる居住地域や生年月日などの属性と、複数条件の組み合わせで配信先を選ぶ。日時指定、繰り返し、予約と解除、テスト環境、履歴のCSV出力、属性からの自動配信上限の記載なし。質問回答で、生年月日の登録から予防接種や健診の該当時に自動で案内する想定と説明
浜田市年代・性別・居住地・行政項目を、初回のアンケートなどで取得随時配信、予約配信、曜日や日付を指定した繰り返し配信。テスト送信。配信日時・タイトル・配信数・開封率・クリックの確認質問回答で、想定するセグメント数は20〜30程度(細分化の可能性あり)
佐渡市居住地、年代、性別、配信希望のカテゴリを選ぶ登録フォーム。あとから利用者が変更できる登録項目で絞って配信。フォーム未回答者を含む友だち全員への配信。日時指定登録フォームの個数・項目数は際限なく作成できること
千葉市生年(年代)、性別、エリア、ライフスタイル、情報分野・カテゴリ(最大数十件程度)and・or条件で絞り込み、対象人数を確認。プレビュー、予約配信と修正・取消、配信数・失敗数・クリック数などの確認とCSV出力情報分野は最大数十件程度、管理アカウントは追加で30程度を見込む
仙台市配信を希望する情報ジャンルを登録。複数条件も選べる未登録者を含む友だち全員への配信。配信日時の指定または即時配信登録項目数の設定件数に上限がないこと

リッチメニューの書き方も違います。生駒市は「1シート当たり最大12項目に分割」「最大3つ設定し、タブで切り替え」、佐渡市は「12分割」「3つのタブ」と書いています。浜田市は「タブごとに最低でも9項目以上」と書き、災害時に切り替える緊急用のリッチメニューも求めています。分割数が、LINE側の機能に合わせた数なのか、自団体の運用から出した数なのかは、仕様書からは分かりません。自団体では、どの情報を何項目に並べるかを先に決めてから、数を書きます。

数が質問回答で初めて出ている例があります。浜田市では、想定するセグメント数(20〜30程度)、管理者アカウント数(5)、6つ目以降のアカウントに費用が生じる場合は提案書に書くこと、が質問回答に出ています。仕様書の側に書いておけば、同じ質問は減ります。この見方は当社の整理です。

セグメント配信は、LINEヤフーの「LINE for Government」のよくある質問に、詳細なセグメント配信や予約機能は公式アカウントの標準機能になく、別途、開発事業者への発注が必要と書かれています(よくある質問)。仕様書にセグメント配信を必須と書くと、事業者のツールを使うことが前提になります。これは意図した条件かどうかを、書く側が確かめておきます。

応募できる事業者の条件:書くほど、応募できる事業者は絞られる

条件のうち、事業者を絞る働きが大きいのは、実績、認定、認証、製品の指定の4種類です。生駒市は過去5年以内に国・都道府県・市・特別区で10件以上、浜田市は100件以上の地方公共団体への導入支援を含む運用実績、と件数が10倍違います。浜田市の質問回答では、実績は「自治体公式アカウントのメインツールとしての導入」を指し、実証実験での無償提供や、一部機能だけのサブツールとしての導入は含まない、という認識が示されています。件数を書くときは、数える対象の範囲も書きます。

応募できる事業者を絞る4種類の条件

同じ「実績」「認証」でも、数と範囲は団体ごとに違う

実績

件数と、実績の相手

  • 生駒市:過去5年以内に、国・都道府県・市・特別区で10件以上
  • 浜田市:100件以上の地方公共団体への導入支援を含む運用実績
  • 千葉市:国・都道府県・特別区・政令指定都市・人口50万人以上の市町村での実績

浜田市の質問回答:実証実験の無償提供や、一部機能だけのサブツール導入は実績に含まない扱い

認定

LINE社の認定パートナー

  • 生駒市と千葉市:Technology Partner に認定されていること
  • LINEヤフーの資料では、Govtech Partner の認定基準に Technology Partner の認定が含まれる

資料の注記:認定するのはLINEヤフー。支援を受けるかの判断は各行政機関のポリシーによる

認証

第三者認証

  • 浜田市:ISMAP、プライバシーマーク、ISMSのいずれか
  • 仙台市:ISMAP。未取得ならワンタイムパスワードを採用
  • 佐渡市:ISO27001とプライバシーマークの両方
  • 赤磐市:構築する者はプライバシーマークとISO27001

浜田市の質問回答:提供元、ツール、サーバーのいずれかが取得していれば満たす

製品

特定のプログラムの搭載

  • 嘉手納町:LINE SMART CITY GovTech プログラムを搭載して構築されたサービス
  • 生駒市:地方公共団体プランで使える機能を活用。AI応答メッセージと通話機能は除く

見ること:指定が、機能の要件か、製品の指定か

出典:生駒市の実施要領、浜田市の実施要領・質問回答、千葉市の募集要項、仙台市・佐渡市・赤磐市・嘉手納町の資料、LINEヤフー「地方公共団体プラン媒体資料」(2026年10月4日確認)

認定パートナーの条件は、LINEヤフーの制度に基づきます。LINEヤフーの資料には、Govtech Partner の認定基準として、Technology Partner(コミュニケーション部門)の認定、行政機関向けの問い合わせ先、ISMSやプライバシーマークの認証などが挙げられ、パートナーから支援を受けるかどうかの判断は各行政機関のポリシーによる、と書かれています(LINEヤフー)。

どの条件も、団体が決めてよいものです。ただし、件数と認定を厳しくするほど、応募できる事業者は少なくなります。仕様書に書く前に、その条件で何を確かめたいのかを一文で書けるようにしておくと、質問回答にも答えやすくなります。この進め方は当社の整理です。

データの持ち主・アカウントの名義・契約終了時の引き渡し

浜田市、生駒市、佐渡市、赤磐市、千葉市の5団体は、すでに団体が持っているLINE公式アカウントを対象にしています。浜田市は「既存の浜田市LINE公式アカウント」、生駒市は令和3年度に開設したアカウントの改修、佐渡市は既存のアカウントをもとにした拡張、赤磐市は取得済みのアカウントでの運用、千葉市は市のアカウントとの連携、と書いています。アカウントを団体が先に持ち、事業者のシステムをその上に載せる形です。

LINEヤフーの地方公共団体プランの資料には、適用条件として、1つの地方公共団体につき1つのアカウントであること、申込者が団体に所属する職員で、LINE公式アカウントの管理者と合致すること、代理店などを通じた申込は認めていないこと、アカウントが認証済みで、名称が団体名のパターンであることが書かれています。適用不可の理由は非開示と明記されています(媒体資料(2026年4月版))。地方公共団体プランは職員本人の申込みで、代理店経由は不可とされているため、仕様書では、LINE社への申込みや支払いの主体を明記します。

契約終了時の引き渡しの書き方(3通り)

同じ「引き渡し」でも、団体が受け取るものが違う

A 技術的な支援

次のシステムへの移行に向けた支援

  • 生駒市:契約終了に際して、次のシステムへの移行に向けて技術的な支援を行うこと

書かれていないこと:データの形式、提供の期限

B エクスポートと消去

協力の範囲と、消去の証明

  • 仙台市:次期システムへの移行などで協力を求められたら、情報開示とコンテンツのエクスポートを含めて対応。他の業者が受託した場合も含む
  • 仙台市・赤磐市:契約終了時にデータを消去し、消去証明書を提出(NIST SP800-88 または DoD 5220.22-M に準拠)

書かれていないこと:提供するデータの形式

C 形式・資料・廃棄証明

汎用形式で渡し、廃棄を証明する

  • 千葉市:契約終了の事由を問わず、移行作業を支援
  • 移行に必要なデータをcsv等の汎用形式に加工して提供し、ファイル・データレイアウトの資料も提供
  • 契約終了時にデータを廃棄し、廃棄の証明書を提示

あわせて:オープンな規格でのデータ入出力を、システムの要件として書いている

出典:生駒市・仙台市・赤磐市・千葉市の仕様書(2026年10月4日確認)。浜田市・佐渡市の仕様書には、契約終了時のデータの引き渡しを定める条項は見当たらない

契約終了時の書き方は、3通りに分かれます。生駒市のように「移行に向けた技術的な支援」とだけ書く団体、仙台市のようにエクスポートへの協力と消去証明書を書く団体、千葉市のように汎用形式での提供とレイアウト資料、廃棄の証明まで書く団体です。浜田市と佐渡市の仕様書には、データの引き渡しの条項は見当たりませんでした。データの形式(csv等)と、受け取る時期を書いておかないと、次の契約のときに、何を受け取れるかが決まっていません。

権利・再委託・契約終了時(6団体の仕様書の条項)
団体成果物の権利再委託契約終了時
生駒市受注者に帰属し、市に使用を許諾する(市は目的の範囲で無償利用)原則として禁止。事前に協議し市の承諾を得たときは可。責任は受注者次のシステムへの移行に向けた技術的な支援
仙台市作成されたデータや画像等は、市のホームページなどで自由に使用できる。受託者が従前から持つ知的財産権は留保し、市は無償で利用書面で市の承認を得る。責任は受託者エクスポートを含む協力。データ消去と消去証明書
赤磐市作成されたデータや画像等の著作権は市に帰属原則として禁止。事前に協議し市の承諾を得たときは可データ消去と消去証明書
千葉市受注者が従前から持つプログラムと、サービス提供中に新たに作ったプログラムの著作権は受注者に留保。コンテンツデータは、市が複製・翻案・実行できる全部または主たる部分の一括委託は禁止。一部は事前報告と承諾、同等の義務を負わせる移行作業の支援、csv等での提供、レイアウト資料、廃棄証明
佐渡市成果物・納品物の所有権・著作権等の帰属を定めている再委託の範囲と事業者を書面で示し、了承を得る。再委託先も含め、ISO27001またはプライバシーマーク確認した範囲で、条項は見当たらない
浜田市確認した範囲で、権利の帰属の条項は見当たらないあらかじめ発注者の同意を得る。責任は受託者確認した範囲で、条項は見当たらない

権利の書き方も団体で違います。同じ仕様書の中で帰属の書き方が分かれている例もあるので、条ごとに読み合わせて、同じ事柄を別の条で違う形に書いていないかを確かめます。

上限額と再委託の書き方

上限額が覆う期間は、団体ごとに違う

上限額の数字だけを並べても、団体どうしは比べられない

浜田市

令和8年度のみ上限。以降は評価

  • 令和8年度の構築費・利用料・保守料に上限
  • 令和9年度以降は上限なし。ただし評価の対象(質問回答)

参考見積書:令和9・10年度のランニングコストを書く

生駒市

初期構築と3年間の維持管理

  • 合計額に上限、年度ごとの内訳額にも上限
  • 超えると失格

質問回答:デジタル田園都市国家構想交付金は、初期構築と令和5年度の保守・運用経費を想定

佐渡市

初期構築と初年度の運用保守

  • 令和6年度以降の運用保守費は上限外
  • 見積書には、令和9年度まで継続利用した場合のすべての経費を書く

評価:令和6年度以降の分も評価に含める

千葉市

単一の上限額

  • 委託金額に上限(契約期間は令和6年3月31日まで)

書かれていないこと:翌年度以降の費用の扱い

出典:浜田市の実施要領・質問回答、生駒市・質問回答、佐渡市の実施要領、千葉市の募集要項(2026年10月4日確認)

上限額の覆う期間は、財源にも関わります。生駒市の質問回答には、デジタル田園都市国家構想交付金で採択された予算の使い道として、初期構築と令和5年度の保守・運用経費を想定している、と書かれています。公的個人認証(JPKI)の利用料や、電子決済に伴う費用は、見積金額に含まない、という回答もあります。上限額に何を含めて何を含めないかは、仕様書か質問回答のどちらかに書いておく必要があります。

再委託は、6団体とも「事前に市の承諾を得る」「責任は受託者が負う」という形でそろっています(上の表)。違いは、一括再委託の禁止を明示するか(千葉市)、再委託先にも認証を求めるか(佐渡市)、書面で承認を得るか(仙台市)、書面で範囲と事業者を示させるか(佐渡市)です。

評価の基準:価格と提案と運用の見方

評価の配点のうち、価格に割いている割合

浜田市は「提案内容に対し、見積金額が適切か」の配点。令和9年度以降の費用も評価の対象

浜田市(5点/100点)5.0%
生駒市(20点/150点)13.3%
佐渡市(30点/100点)30.0%

出典:浜田市・生駒市・佐渡市の実施要領。割合は配点から当社が計算(点数を総点で割ったもの)(2026年10月4日確認)

評価の配点(実施要領・募集要項の表から転記)
団体(総点)配点の構成
浜田市(100点)システム概要30(目的に合うか5、専門知識のない職員でも操作できるか10、利用者の使いやすさ10、導入実績5)、導入支援20、運用保守15、その他35(仕様書以上の提案15、将来の運用に効く提案15、見積金額5)。満点の6割以上の提案から、最高点の1者を選ぶ
生駒市(150点)業務実績・実施体制10、参考見積書20、企画提案120。企画提案の内訳点は質問回答で非公開。審査は市職員5名の委員会。一次審査で上位5者
佐渡市(100点)価格30、機能要件10、保守・運用10、職員教育・支援10、業務理解10、プレゼンテーション10、会社概要5、関連実績5、業務実施体制5、導入スケジュール5
千葉市必須提案90点(業務遂行能力・実施体制12、リッチメニュー12、セグメント配信12、防災メール連携12、管理機能9、Webhook転送9、ネットワークとセキュリティ12、運用・保守・障害対応12)と、自由提案60点(手続き12、観光・イベント12、友だち数増加12、その他12、本調達外6、制度お知らせサービスの改善6)

配点の置き方にも、団体の考え方が出ています。浜田市は、管理画面を専門知識のない職員でも操作できるかに10点、研修とマニュアルによる職員の支援に10点、仕様書以上の提案と将来の運用に効く提案にそれぞれ15点を置いています。千葉市は、セグメント配信の評価の着眼点に、受信設定画面の分かりやすさ、アクセシビリティへの配慮、配信作業の操作性を書いています。佐渡市は価格に30点を置き、令和6年度以降の運用保守費も評価に含めています。価格の配点の割合は、浜田市が100点中5点(5.0%)、生駒市が150点中20点(13.3%)、佐渡市が100点中30点(30.0%)です。

運用費を評価に入れるかどうかで、事業者の見積の出し方が変わります。浜田市は令和9年度以降の費用を上限の外に置いたうえで評価の対象とし、佐渡市も令和6年度以降の分を評価に含めています。評価の計算式は、浜田市の質問回答では「お示しできません」とされています。上限額に含まれない年度の費用を、どう評価するのかを、書ける範囲で書いておくと、見積の条件がそろいます。

自団体で決めておくこと

ふるさと納税用に LINE 公式アカウントを別に持つかどうかは、地方公共団体プランの条件と通常料金から決めます。判断の表は「ふるさと納税用のLINE公式アカウントは2つ目を作るか」で解説しています。

仕様書を書く前に、団体で決める順番(当社の整理)

仕様書の条文より先に、この6つを決めておくと、質問回答で数が出る場面が減る

1. 運用する課と、管理者の数浜田市は5アカウント、千葉市は追加で30程度を見込んだ。6つ目以降の費用の扱いも決める
2. セグメントの数と、元のデータ浜田市は20〜30程度。登録項目か、生年月日からの自動配信かを分ける
3. メールで流す配信の範囲防災メール、新着情報、イベント情報など、元のメールの種類を挙げる
4. 契約終了時に受け取るもの形式(csv等)、レイアウト資料、廃棄・消去の証明のどこまでか
5. 応募できる事業者の条件実績の件数と相手、認定、認証。条件で何を確かめたいかを一文で書く
6. 上限額が覆う期間と、評価の配点運用費を評価に入れるか。価格の配点を何点にするか

各項目の根拠は本文の表と図。順番は当社の整理(2026年10月4日確認)

7団体の仕様書は、機能の項目が近く、違いが出るのは、数の書き方、事業者の条件、引き渡し、上限額の覆う期間、配点でした。仕様書の条文を書き始める前に、上の6つを決めておくと、質問回答で数や範囲を後から答える場面が減ります。団体の導入状況は自治体LINE公式アカウントの導入状況の記事、窓口の設計は案内Botと有人切替の記事、自治体DXでのLINE活用はLINE活用の記事にまとめています。

開いた資料の一覧(団体の公開ページ。確認日 2026年10月4日)

浜田市の公募ページ:仕様書、実施要領(令和8年6月)、質問と回答(令和8年7月10日時点)。

生駒市の公募ページ:仕様書、実施要領、質問回答書(令和5年4月28日)。

佐渡市の公募ページ:仕様書、実施要領。

千葉市の募集ページ:仕様書、募集要項。

仙台市の仕様書、赤磐市の仕様書、嘉手納町の仕様書。

LINEヤフー:地方公共団体プラン媒体資料(2026年4月版)、LINE for Government よくある質問。

仕様書の内容は公告の時点のもので、浜田市の実施要領には、選定した事業者との協議で変更できるとの記載がある。公募ページに公開期限がある団体もあるため、リンクが開けなくなることがある。

仕様書の骨子づくりや、公開仕様書との突き合わせは、Aurant Technologies の自治体向けLINE公式アカウントのご案内で受けています。

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上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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