見積から契約・請求までを kintone に。電子契約は freee サインにつないだ士業事務所の事例

見積・契約・請求を既存のシステムから kintone に作り直した士業事務所の事例。請求書は kintone の帳票で作り、電子契約だけを freee サインにつなぎました。合算請求や口座振替データの出力があとから出た経緯と、範囲を区切って本番へ移した進め方を整理します。

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士業の事務所で、見積から契約、請求までの流れを kintone に作り直し、電子契約だけを freee サインにつないだ事例です。決めたことと、あとから出てきた要件を中心に整理します。請求書は freee の請求書機能ではなく、kintone の帳票で作っています。

この記事の要点

  1. 見積・契約・請求を kintone に集め、請求書は kintone の帳票で作った。freee を使うのは、電子契約(freee サイン)の部分だけ。
  2. 請求書の形そのものは、運用できる水準と早めに確認できた。一方で、定期の請求と都度の請求の合算、口座振替用のデータ出力が、あとから新しい要件として出てきた。
  3. 電子契約は、費用・検証環境・実装の手間で freee サインに決め、ほかのサービスは切り替えの候補として残した。本番への移行は、見積→契約→請求の中心の流れを先に動かし、個別の業務の計算は後に回した。

概要

業種:士業の事務所

使う場面:見積から契約、請求まで

使った製品:kintone®、freee サイン

現在:納品を終え、保守に移っている

既存のシステムでしていた見積・契約・請求を、kintone に作り直す

この事務所では、見積・契約・請求を、既存のシステムで行っていました。これを kintone の上に作り直し、顧客の管理など、ほかの業務のアプリと同じ基盤に載せることにしました。

請求書は、freee の請求書機能ではなく、kintone の帳票で作る形にしました。freee を使うのは、電子契約の部分(freee サイン)だけです。

見積から請求まで、どこで何をするか

作り直したあとの流れ(簡略化)

見積kintone で作る
契約契約書の管理は kintone、締結は freee サイン
請求kintone の帳票で請求書を作る。一括作成にも対応
回収口座振替のデータを kintone から出力

図:当社のプロジェクトの記録をもとに、構成を簡略化して描いています(画面や実際のデータではありません)。

基本の流れを先に作る

早い段階で、見積から契約、請求までの基本の流れを実装し、請求を一括で作る機能を足しました。契約書は、先方がすでに使っていた Word の契約書を使い、API で項目を差し込む方式にしました。契約書の採番のルールや、明細の区分も、この段階で整理しています。

電子契約は、費用・検証環境・実装の手間で選んだ

電子契約は freee サインで進めると決めました。決め手は、費用、検証用の環境が使えること、実装の効率の3点です。ほかの電子契約サービスは、将来の切り替えの候補として保留にしています。

kintone と freee サインの役割

請求書は freee ではなく kintone で作る

kintone

業務の本体

  • 見積の作成
  • 契約書の管理
  • 請求書の帳票と、請求の一括作成
  • 口座振替のデータ出力

freee サイン

電子契約の締結

  • 既存の Word の契約書を使い、API で項目を差し込む
  • 検証用の環境で、本番の前に試す

図:当社のプロジェクトの記録をもとに、構成を簡略化して描いています(画面や実際のデータではありません)。

請求書の形はできたが、新しい要件が出てきた

請求書のフォーマットは、運用できる水準と早めに確認できました。ところが、現場で見てもらうと、次の2つが新しい要件として出てきました。あわせて、各契約書で入力が必要な項目の一覧を作り、現場に確かめています。

あとから出てきた2つの要件

請求書の確認で出てきた内容

要件 1

定期の請求と都度の請求の合算

  • 毎月の請求と、都度の請求を、1通にまとめたい
  • 合算を含む請求のデータ構造と、画面の流れの案を作った

要件 2

口座振替用のデータ出力

  • 口座振替のデータのファイルを出力できるかを確かめ、出力の検証を進めた
  • 出力の画面は、口座振替のときだけ必要な項目を表示する形にした

図:当社のプロジェクトの記録をもとに、構成を簡略化して描いています(画面や実際のデータではありません)。

範囲を区切って、本番に移す

本番への移行は、見積から契約、請求までの中心の流れを優先し、一連の流れを本番の環境で確かめられる状態にすることを目標にしました。個別の業務の計算は、後の段階に回しています。

作る順番

範囲の切り分け

先に

中心の流れ

  • 見積から契約、請求までの一連の流れ
  • 本番の環境で、一連の流れを確かめる

後で

個別の業務

  • 個別の業務の計算
  • 範囲を切り分けて、後の段階で対応

将来

切り替えの候補

  • ほかの電子契約サービスへの切り替え
  • 今は保留にしている

図:当社のプロジェクトの記録をもとに、構成を簡略化して描いています(画面や実際のデータではありません)。

納品の前の確認会では、権限の設定などの残りの作業を洗い出しました。権限の設定は、文書にまとめて本番の環境に反映しています。最終の検証を経て納品を終え、いまは保守に移っています。

今後の取り組み

契約の更新や請求の滞留を知らせるアラートを、段階に分けて入れる案を出しています。

kintone で業務のアプリを作り、会計・契約のサービスとつなぐ取り組みは、業務ツール導入・活用支援のページで紹介しています。

※ kintone は、サイボウズ株式会社の登録商標です。記載のそのほかの会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です。

会計ソフト導入支援

freee・マネーフォワード・勘定奉行・バクラクの選定から、税区分や勘定科目の設計、期首・期中の移行、電子帳簿保存法への対応、周辺システムとの連携までを支援します。

AT
aurant technologies 編集

上場企業からスタートアップまで、数多くのデータ分析基盤構築・AI導入プロジェクトを主導。単なる技術提供にとどまらず、MA/CRM(Salesforce, Hubspot, kintone, LINE)導入によるマーケティング最適化やバックオフィス業務の自動化など、常に「事業数値(売上・利益)」に直結する改善実績多数。

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