【完全版・第4回】freee会計の「月次業務」フェーズ。給与連携・月次締めを爆速化し、決算の精度を高める手順
freee人事労務との給与連携、月次残高一致、クレカ引き落とし、固定資産、月締めロックまで解説。
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【完全版・第4回】freee会計の「月次業務」フェーズ。給与連携・月次締めを爆速化し、決算の精度を高める手順
こんにちは。Aurant Technologiesです。
「freee会計 完全導入マニュアル」の第4回です。第3回(日次業務フェーズ)で日々の取引が自動で流れる仕組みを構築しました。
今回は、毎月末から月初にかけて経理部門の胃を痛める「月次業務(月次締め・決算準備)」フェーズについて解説します。給与連携から資産の減価償却、そして数字を確定させるロック機能まで、プロの目線で正しい手順を公開します。
1. 給与計算と人事労務のシームレスな連携
月末月初に発生する最も重い業務の一つが「給与計算と仕訳計上」ですが、freeeのプロダクトを組み合わせることで、このプロセスを完全に自動化できます。
freee人事労務で毎月の給与計算を行い明細を確定すると、役員報酬や従業員給与、および法定福利費などの仕訳(未払金や預り金)が、freee会計へ自動的に作成・連携されます。
出典:給与明細の確定時にfreee会計に登録される取引 – freee ヘルプセンター
2. 月次締めと「残高一致」のチェック
日々の入力が終わったら、月次決算の根幹となる「残高一致」の確認作業を行います。
【超重要】銀行口座の残高一致チェック
「freee上の帳簿残高」と「実際の銀行口座の残高(通帳)」が1円単位で完全に一致しているかを確認します。ここでズレが生じている場合、二重計上や登録漏れが起きています。
クレカの利用明細は日々の「自動で経理」で処理し、すでに「未払金」として計上されています。そのため、月末にメイン銀行から「クレカ利用代金」が引き落とされた明細が同期された際、それを安易に「未払金」や「経費」として登録してはいけません(二重計上になります)。
正解は、銀行口座からクレジットカードという別の口座(帳簿)への資金移動、つまり「口座振替(振替伝票ではありません)」として処理することです。
3. 【他システムとの差異】各種資産(固定・リース・繰延)の処理
正確な月次の利益を算出するため、減価償却などの資産処理を行います。ここには、勘定奉行などの「専用の固定資産管理ソフト」とfreeeとで、仕様の差異が存在します。
購入した固定資産を「固定資産台帳」に登録すると、登録した償却方法(定額法・定率法など)に基づいて、freeeが毎月の「減価償却費」の仕訳を自動計上します。
出典:【法人】固定資産を登録する(固定資産台帳) – freee ヘルプセンター
設備投資が極めて多い製造業などの場合、freeeの標準台帳にすべてを押し込まず、資産管理は専用SaaSで行い、月次の償却費合計データだけをAPIやCSVでfreeeに連携する「モジュール型アーキテクチャ」を設計することがプロの判断です。
4. プロが推奨する「承認・月次締め」のガバナンス構築
すべての残高が一致し、月次の数字が固まったら、最後にデータを「ロック」して改ざんを防ぎます。
freee会計には「月次ロック」機能が備わっています。該当年月を「ロックする」ことで、その月以前の取引データの新規登録、編集、削除が制限され、意図しない過去データの書き換え(期ズレ)を防ぎます。
出典:月次ロックについて – freee ヘルプセンター
月次締めが完了し、正確なデータが確定しました。
最終回となる第5回では、freee最大の弱点とも言える「予実管理」の解決策を含め、経営者のための「分析・レポート(BI)」と「高度なAPI連携」について解説します。
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