Gemini 研修を買う前に、Google Workspace の管理コンソールで決めておくこと|使える人・データの扱い・無料の教材で足りる範囲
Gemini 研修の見積もりを取る前に、管理コンソールで決めるのは、使える人、つなぐデータ、会話の保存、研修のあとに見る数字の4つです。Gemini が使うのは本人が見られるデータだけ、という Google の説明を起点に、共有ドライブの権限と研修の題材の選び方、Gemini アプリと各アプリの Gemini の設定の違い、公開の教材で足りる範囲、見積もりで聞くことを、Google の管理者ヘルプとラーニング センターで確かめて整理しました。
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この記事の要点
- Gemini 研修の見積もりを取る前に、管理コンソールで決めるのは4つです。使える人、つなぐデータ、会話の保存、研修のあとに見る数字。Google の説明では、Gemini アプリは Business・Enterprise のほとんどのエディションにコアサービスとして含まれるため、ライセンスの購入から始める話とは順序が違います。
- Gemini が使うのは、使う本人が見られるデータだけです。共有ドライブはメンバー全員がすべてのファイルを見られるので、研修の題材にするファイルは、受講者全員が見てよいかを先に確かめます。会話の履歴は、Gemini アプリでは管理者が保存期間を決めます。
- Google は、ラーニング センターのガイドと、社内に「Google ガイド」を置く進め方を公開しています。基本操作とプロンプトの書き方までは公開の教材で進められます。自社の業務とファイルを題材にした実習を研修に頼むかどうかを、見積もりで比べます。
研修を頼む前に、管理コンソールで決める4つ
1 と 2 は研修で使う画面と題材を決め、3 と 4 は研修のあとの運用を決める(順序は当社の整理)
決めること 1
使える人
- Gemini アプリは、組織部門またはグループごとに設定できる
- ライセンスの有無にかかわらず、全員に許可するかも選べる
見る場所:生成 AI の「Gemini アプリ」
決めること 2
つなぐデータ
- Gemini は、使う本人が見られるデータだけを使う
- Workspace アプリとの連携は、既定でオン
研修への影響:題材のファイルは、受講者全員が見てよいものに限る
決めること 3
会話の保存
- Gemini アプリの会話履歴は、3 か月・18 か月・36 か月から選ぶ(既定は 18 か月)
- 履歴をオフにすると、Workspace アプリとの連携は使えない
決める人:Workspace 管理者
決めること 4
研修のあとに見る数字
- Gemini レポートで、アクティブ ユーザーとアプリごとの使用状況を見る
- 研修の前に、元の状況を記録する(当社の整理)
期間:7・28・90 日から選べる
出典:Google Workspace 管理者ヘルプ「Gemini アプリをオンまたはオフにする」「Gemini アプリによる Workspace サービスへのアクセスを制御する」「Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ」「組織での Gemini の使用状況を確認する」。決める順序は当社の整理(2026年10月4日確認)
Gemini 研修の見積もりを取る前に、管理コンソールで決めるのは、使える人、つなぐデータ、会話の保存、研修のあとに見る数字の4つです。Google の管理者ヘルプは、Gemini アプリを、ほとんどの Google Workspace エディションにコアサービスとして含まれるものと説明しています(Google Workspace 管理者ヘルプ、2026年10月4日に確認)。ライセンスを買う話から始まる Copilot とは、決める順序が違います。
4つのうち、研修では代わりになりにくいのがデータです。Google のプライバシー ハブは、Gemini がアクセスするのは、使う本人がアクセス権を持つ Workspace 内のコンテンツだと説明しています(プライバシー ハブ)。使い方を覚えた社員が、権限の広すぎる資料まで答えに引き出してしまうかどうかは、研修の中身では変えられず、ドライブの共有設定で決まります(当社の整理)。
この記事では、Google の呼び方に合わせて、gemini.google.com などの Gemini アプリと、Gmail やドキュメントの中で使う Gemini を分けて書きます。管理コンソールの設定が別になるためです。
ほかの記事とは、扱う範囲を分けています。Microsoft 365 Copilot の研修の前に決めることはCopilot 研修の記事、研修の費用を助成金で賄えるかは生成AI研修と人材開発支援助成金の記事、自社の文書を AI で引ける形にする前の仕分けは社内ナレッジ AI の準備の記事で書いています。ここでは、Google Workspace で Gemini を使う会社が、研修を買う前に決めることを扱います。
研修を買う前に管理コンソールで決める4つ:使える人・つなぐデータ・会話の保存・見る数字
使える人:Gemini アプリと、各アプリの Gemini は別の設定
Google の説明では、既定で Gemini アプリを使えるのは、Google Workspace の契約に基づくライセンスが割り当てられた 18 歳以上のユーザーです。管理コンソールの「生成 AI」の「Gemini アプリ」にある「ユーザー アクセス」で、ライセンスの有無にかかわらず全員に許可するかを選べます。設定は組織部門(主に部署)またはグループ単位で、グループの設定が組織部門の設定より優先されます。反映には最長 24 時間かかります(Google Workspace 管理者ヘルプ)。管理者は、Gemini による Workspace データへのアクセスの一部またはすべてを制限することもできます(ラーニング センター)。
| 項目 | Gemini アプリ | 各アプリの Gemini(Gemini in Workspace) |
|---|---|---|
| 含まれるもの | gemini.google.com、モバイルアプリ、Chrome の Gemini、Mac の Gemini | Gmail、カレンダー、ドライブ・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・フォーム・図形描画・Vids、Meet、チャット、Workspace Studio の機能とサイドパネル |
| 管理コンソールの場所 | 生成 AI の「Gemini アプリ」(ユーザー アクセス、サービスのステータス) | 生成 AI の「Gemini for Workspace」の「機能アクセス」 |
| 設定の単位 | 組織部門(主に部署)またはグループ。グループの設定が組織部門の設定より優先される | 組織部門またはグループ |
| Google の記載にある対象 | ほとんどの Google Workspace エディションでコアサービスとして利用できる | Enterprise Standard、Enterprise Plus、Teaching and Learning アドオン、Education Plus、Google AI Pro for Education |
上の設定が管理するのは、Gemini アプリへのアクセスだけで、Workspace サービスの他の AI 機能には影響しません。各アプリの Gemini の機能アクセスは、既定でオンです。対象のエディションは Enterprise Standard などに限られ、ユーザー側でもスマート機能とカスタマイズが有効になっている必要があります。あるアプリで Gemini をオフにしても、別のアプリから Gemini を使えば、そのデータにアクセスできます。たとえば、ドライブで Gemini をオフにしても、Gmail の Gemini にドライブのファイルを質問できます(Google Workspace 管理者ヘルプ、スマート機能の管理)。
研修で見せる画面が、自社の設定で出るかも先に確かめます。Gemini in Chrome の利用条件には、米国で Chrome にログインしていること、Chrome の既定の言語が英語(米国)であることが含まれています。Workspace ユーザーのモバイルアプリでは、Gem とキャンバスは使えません(Google Workspace 管理者ヘルプ)。研修会社が見せる画面と、自社で使える画面が一致するかは、見積もりの段階で聞きます。
つなぐデータ:Gemini は、本人が見られるファイルだけを使う
ラーニング センターは、Gemini がアクセスできるのは、ユーザーと共有されているドライブのファイルと、ユーザーが見られるカレンダーの予定だけだと説明しています。ファイルの所有者がダウンロード・コピー・印刷を許可していない場合は、共有されていても Gemini はそのファイルにアクセスできません。委任された Gmail の受信トレイのメッセージにも、アクセスできません(ラーニング センター)。
共有ドライブでは、メンバー全員が、その共有ドライブのすべてのファイルとフォルダを見られます。管理者のアクセス権があれば、フォルダ単位でアクセスを特定のメンバーに制限できます(ラーニング センター)。つまり、研修の題材にするファイルが共有ドライブにあれば、そのメンバー全員が、Gemini を通じてそのファイルの内容を引ける可能性があります(当社の整理)。
研修の題材にするファイルを決める問い(当社の整理)
前提の根拠は Google のラーニング センターとプライバシー ハブ。2つの問いにまとめたのは当社の整理
そのファイルを、受講者全員が自分のアカウントで見てよいか
Gemini は、使う本人が見られるファイルだけを使う。共有ドライブは、メンバー全員がすべてのファイルを見られる
ファイルの所有者が、ダウンロード・コピー・印刷を許可しているか
許可されていないファイルは、共有されていても Gemini が使えない
出典:Gemini による Workspace データへのアクセスのコントロール、共有ドライブのファイルへのアクセスの仕組み、プライバシー ハブ(2026年10月4日確認)
広く共有されているファイルは、管理コンソールの道具で探せます。ただし、使える道具はエディションで変わります。下の表のとおり、対応エディションに Business 系は挙がっていません。お使いのエディションで使えるかは、各ページの「この機能に対応しているエディション」で確かめます。
| 道具 | 見えること | 対応エディション(Google の記載) |
|---|---|---|
| ファイルの公開レポート(セキュリティ ダッシュボード) | ファイル共有の方法を5種類(ドメイン内のすべてのユーザー、内部、限定公開、リンクを知っている全員、外部)で集計。最長 180 日さかのぼれる | Frontline Plus、Enterprise Plus、Education Standard・Plus、Enterprise Essentials Plus |
| セキュリティ調査ツールの「ドライブのログのイベント」 | 公開設定の変更などのイベントを、ユーザーや日付で検索できる | Frontline Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Education Standard・Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium |
| ドライブの AI 分類(ラベルの自動付与) | ファイルの内容を調べて、分類ラベルを自動で付ける。Gemini(ベータ版)を使う方法もある | Frontline Plus、Enterprise Plus。ほかに Gemini Enterprise–Legacy、Google AI Pro for Education、AI Security の各アドオン |
Google の導入ガイドは、AI 分類ラベルを適用して、機密性の高いデータに Gemini がアクセスできないようにする設定も挙げています(Google Workspace 管理者ヘルプ)。ラベルの自動付与は、上の表の対応エディションに限られます(Google Workspace 管理者ヘルプ)。Gemini が応答でファイルのデータにアクセスすると、ドライブの監査ログに、アクセスしたファイルごとにイベントが記録されます(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
Workspace アプリとの連携は、既定でオンです。管理コンソールの「Gemini アプリ」の「アプリ」で、Workspace アプリ、Classroom アプリ、その他の Google アプリ(Google マップや YouTube)を、組織部門やグループ単位で切り替えられます。連携を使うには、Gemini の会話履歴がオンになっている必要があります(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
会話の保存:期間は管理者が決める
Google のプライバシー ハブ(2026年8月14日更新)は、対象のエディションでは、Gemini とのやり取りの内容が人間によってレビューされることも、許可なくドメイン外で生成 AI モデルのトレーニングに使われることもないと説明しています(プライバシー ハブ)。保存については、次の表のとおりです。
| 対象 | 保存されるもの | 保存期間と管理者の設定 |
|---|---|---|
| Gemini アプリ | プロンプトと回答 | 最大 36 か月(管理者が設定)。保存するかどうか、保存する場合の自動削除までの期間を管理者が決める |
| Gemini in Workspace(各アプリ) | プロンプトと回答 | 90 日から無期限(管理者が設定)。管理者が禁止していない限り、ユーザーは会話を手動で削除できる |
| Gemini Notebook | プロンプトと回答 | セッションの終了後は保持されない |
Gemini アプリの会話履歴は、既定でオンです。保存期間は 3 か月・18 か月・36 か月から選べ、既定は 18 か月です。履歴をオフにすると、ユーザーは以前の会話に戻れず、Workspace アプリとの連携も使えません。オフにしても、サービスの提供のために会話が最長 72 時間ほど保存されることがあります。設定の反映にも最長 72 時間かかります(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
この説明が当てはまらない使い方もあります。対象のエディションを持たないユーザーが Gemini アプリを使う場合は、Google 利用規約と Gemini アプリのプライバシーに関するお知らせが適用され、チャットが人間のレビュアーに確認されたり、Google の製品の改良に使われたりする場合があります。Google は、機密情報や個人情報を入力しないよう、ユーザーに注意を促すことを求めています(Google Workspace 管理者ヘルプ)。研修の最初に、受講者が会社のアカウントでサインインしているかを確かめます(当社の整理)。クライアント側暗号化で保護されたメールやファイルには、Gemini を使えません(Google Workspace with Gemini についての質問集)。
研修が必要か、必要なら何を頼むかを先に整理したいときは、当社のAI セミナーのページから、オンライン約30分の相談を受け付けています。
公開の教材で足りる範囲:基本操作・プロンプト・社内への広げ方
Google のラーニング センターには、生成 AI のトレーニングとヘルプのページがあり、ログインなしで開けます。Gemini for Google Workspace のクイック スタート ガイドとクイック リファレンス、Gmail やドキュメントなど各アプリでの使い方、役割別のプロンプト、プロンプトの書き方のヒントが並んでいます。ガイドは、印刷や PDF での保存、組織向けのカスタマイズもできます(ラーニング センター)。
社内への広げ方は、Google の導入ガイドが手順にしています。各部門から Google ガイド(早く使い始める人)を募り、オンデマンドの資料を用意し、チームごとのキックオフ トレーニング、週次のオフィス アワー、社内のハブ、Chat のスペースで支えます。短いアンケートを繰り返して、繰り返し出る質問と、より支援が要る人を見つけます(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
Google の導入ガイドが挙げる4つの役割
研修を頼んでも、役割 2 と 4 は社内に残る(当社の整理)
役割 1
エグゼクティブ スポンサー
- AI の効果を社内に伝える
- 他の担当者に資源を割り当てる
通常は:経営陣
役割 2
Google Workspace 管理者
- AI 機能へのアクセスを管理する
- 使用状況とアクティビティを見る
使う道具:管理コンソール
役割 3
導入チーム
- 部門内の変革を進める
- ユースケースと目標を決める
構成:意思決定者とビジネス リーダー
役割 4
Google ガイド
- 同僚に AI を広める
- オフィス アワーなどで支える
条件:高度な技術知識は不要。新しいツールに積極的で、チームの頼れるメンバー
出典:Google Workspace 管理者ヘルプ「導入に向けて準備する」「従業員に AI を利用してもらう」(2026年10月4日確認)
| 学ぶこと | 公開の教材にあるもの | 足りない可能性があるところ(当社の整理) |
|---|---|---|
| 基本操作 | ラーニング センターのクイック スタート ガイドとクイック リファレンス(Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meet・Vids・Workspace Studio) | 自社で使える機能は、エディションと管理者の設定で変わる。研修で見る画面と一致するか |
| プロンプトの書き方 | プロンプトの書き方のヒント。人事・マーケティング・非営利団体・セールスの役割別のプロンプト | 自社の用語と書式を使った題材は含まれない |
| 社内への広げ方 | Google ガイドの募集、オンデマンドの資料、キックオフ トレーニング、週次のオフィス アワー、社内ハブ、Chat スペース、短いアンケート | 担当者の時間が要る。ガイド役を置けない部署が出る |
| 自社のファイルでの実習 | 読んだ範囲の導入ガイドには、手順の記載が見つからなかった | 権限の確認が先に要る。研修に頼むなら、見積もりで範囲を聞く |
基本操作とプロンプトの書き方、社内で質問し合う場までは、公開の教材と社内のガイドで進められます(当社の整理)。差が出るのは、自社のファイルと手順を題材にした実習、ガイド役に時間を割けない場合、権限の確認です。研修に頼むなら、公開の教材にない部分を、見積もりで聞きます。
研修で扱う業務の選び方
Google の導入ガイドは、研修の前の準備として、部署や職務ごとにユースケースを挙げ、それぞれに目標を設定するよう勧めています。目標は、生産性、仕事の質、従業員と顧客の満足度、ワークフローから、測定できる形で決めます(Google Workspace 管理者ヘルプ)。研修は、その準備のあとの段階に入ります。
Google の導入ガイドの3段階と、研修を入れる位置
外部の研修を入れるのは 2 段階目(当社の整理)。1 段階目で決めた設定と目標が、研修の前提になる
出典:Google Workspace 管理者ヘルプ「組織で生成 AI を最大限に活用する」と、その3つのページ(1、2、3)(2026年10月4日確認)
| 部署 | Google の導入ガイドにあるユースケースの例 | 先に確かめること(当社の整理) |
|---|---|---|
| 人事 | 職務記述書の作成、求職者向けアウトリーチ メールの下書き、面接の準備、研修のカリキュラムやスクリプトの作成 | 応募者や評価に関するファイルの置き場所と、閲覧できる範囲 |
| マーケティング | ブログ・Web サイトのコピー・SNS 投稿のアイデア、競合分析の調査、クリエイティブ ブリーフと資料の下書き | 公開前の資料と社外秘の資料が、同じ場所に混ざっていないか |
| IT 管理者 | ナレッジベース記事とユーザーガイドの下書き、技術的なポリシーや変更のお知らせの下書き、Gemini Notebook での情報の一元化 | 手順書を置く共有ドライブのメンバー |
| プロダクトとエンジニアリング | 仕様の草案、ユーザーのフィードバックの分析と要約、会議のメモや文字起こしからのアクション アイテムの生成 | 会議の記録の共有先 |
| セールス | パーソナライズしたアウトリーチの生成、顧客ペルソナの設定、調査による見込み顧客の発掘 | 顧客の情報を含むファイルを題材にしてよいか(自社の規程で決める) |
業務は2〜3つに絞ります。選ぶ条件は、研修の前後で同じ方法で測れること、題材のファイルの権限を確かめられること、Gemini の出力を人が確かめる前提で使えることです(当社の整理)。Google は、研修の前に、従業員の現在の課題と、AI について知っている程度を、ベースラインのアンケートで把握するよう勧めています。質問の例として、役職、生成 AI の知識の自己評価、時間がかかりすぎている業務が載っています(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
研修会社の見積もりの読み方
見積もりを比べるときは、金額の前に、各社が同じ前提で見積もっているかを確かめます。下の表の最後の列が社内で決まっていないと、各社に同じ質問ができず、前提のちがう見積もりが並ぶことになります。
| 項目 | 見積もりで聞くこと | 社内で先に決めておくこと |
|---|---|---|
| 使う環境 | 研修で見せる画面は、Gemini アプリか、各アプリの Gemini か。自社のエディションと設定で、同じ画面が出るか。Chrome の Gemini や、モバイルアプリの機能を見せる場合は、その条件を満たしているか | 使える人、各アプリの機能アクセス |
| アカウント | 研修で使うのは、自社の会社アカウントか。個人のアカウントを使わせないか | 使える人(ライセンスの有無にかかわらず許可するか) |
| 題材 | 自社のファイルを使うのか、用意された題材か。使う場合、受講者全員が見てよいファイルか、所有者がダウンロード・コピー・印刷を許可しているか | つなぐデータ |
| 会話の保存 | 研修中の会話は残るのか、誰が消せるのか | 会話の保存期間 |
| 実習 | 実習の長さと、講師1人が受け持つ人数 | 対象者 |
| 研修のあと | 研修会社に何を測ってもらい、何を報告してもらうか | 見る数字 |
| 助成金 | 助成金の対象となる要件を満たす研修か(別の記事で整理) | 研修の時間と、職務との結びつき |
研修のあとの確かめ方:管理コンソールの数字と、業務の変化
管理コンソールの「生成 AI」の「Gemini レポート」には、組織レベルとユーザーレベルの使用状況があります。組織部門、グループ、期間(過去 7 日間・28 日間・90 日間。既定は 28 日)で絞り込めます。組織レベルでは、Gemini のアクティブ ユーザーの数と、対象ライセンスに占める割合、使用量の上限に達したユーザーの数、アプリごと・機能ごとの使用状況を見られます。ユーザーレベルでは、全体の使用レベル(高・中・低・ゼロ)とアクティブな日数が出ます(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
数え方には注意が要ります。レポートに含まれるのは、AI に作業を指示するアクティブな使用だけです。回数は Gemini の機能が使われた合計で、文書の数ではありません。たとえば、10 人がそれぞれ 1 回ずつ同じ文書を要約すると、10 回と数えられます。最新のデータが出るまでに 2〜3 日かかることがあります(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
誰がどのアプリで Gemini を使ったかを調べたいときは、「Gemini for Workspace のログイベント」を検索します。対応エディションは、Enterprise Standard・Plus などに限られ、Business 系は挙がっていません(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
研修のあとに見る3段
1 と 2 は管理コンソールから出る数字、3 は自社で記録する数字
1使われているか
Gemini レポートの、アクティブ ユーザー数と、ライセンス保有者に占める割合
数えるのは、AI に作業を指示した操作。合計の回数で、文書の数ではない
2どのアプリで使われているか
アプリごと・機能ごとの使用状況、ユーザーごとの使用レベルと、アクティブな日数
使用レベルが低い人・ゼロの人に、追加の支援をつける
3対象の業務の変化
研修の前と後で、同じ業務の所要時間や、本人の自信を比べる
自社で測る数字。Gemini の出力を確かめて直す時間も含める(当社の整理)
出典:Google Workspace 管理者ヘルプ「組織での Gemini の使用状況を確認する」「影響を測定して新機能を推進する」。3段目の記録の仕方は当社の整理(2026年10月4日確認)
3段目は自社で記録します(当社の整理)。対象の2〜3業務について、研修の前に1件あたりの所要時間を担当者に数回書き留めてもらいます。研修のあとは、同じ担当者が同じ種類の資料を使い、同じやり方で同じ業務の所要時間を書き留めます。Gemini の出力を読んで直す時間も、所要時間に含めます。Google の導入ガイドも、導入前のアンケートと比べて変化を見る進め方で、指標の例に時間の短縮率や従業員の自信を挙げています(Google Workspace 管理者ヘルプ)。1 と 2 の数字は、この記録と並べて読みます。
この記事で確かめられなかったこと
- Gemini の使用量上限を引き上げる AI Expanded Access の価格と購入条件。読んだページには、使用量上限に達したユーザーを AI Expanded Access にアップグレードできるという記述があるだけでした。エディションごとの使用量上限の数値は、比較表を読みましたが、列と値の対応を確定できなかったので扱っていません
- 管理コンソールの実際の画面。Google の管理者ヘルプとラーニング センターを読んだもので、画面を操作して確かめたものではありません。Google は、日本語のページが AI 翻訳であり、誤りを含む場合があると明記しています。画面の表記は、実際の管理コンソールで確かめてください
- 契約の実際。Google の使用状況のページには、管理コンソールから Gemini アドオンの記載を削除し始めたという記述があります。「Gemini には追加のライセンスが要る」と書かれた以前の解説とは、現在のヘルプの構成が違います。お使いの契約と必要なライセンスは、管理コンソールの請求のページか販売元で確かめてください
- お使いのエディションに対応していない機能の、代わりの確認方法。ファイルの公開レポートや調査ツールは、対応エディションが限られます
- ラーニング センターに挙がっている「Make AI Work for You」コースの内容、所要時間、料金
- 研修会社ごとの見積もりの内訳。研修会社の公開ページは2件を読みましたが、見積もりの中身までは確かめていません
研修を頼むかどうか、頼む場合に先に決めることは、Aurant Technologies のAI セミナーの相談で受けています。Google Workspace の管理コンソールの設定と運用はGoogle Workspace の導入・運用支援のページから、生成AIを業務に組み込む支援は生成AIの業務への組み込み支援から確認できます。
Microsoft 365・Google Workspace の移行と設定のスポット相談
メールの移行、ドメインとDNS、共有アドレスや代理人の権限、新しいOutlookへの切り替え、Copilot・Geminiを使うときの社内ルール。調べた手順で直らないとき、同じことが何人もで起きているときに、いま困っていることを1件から相談できます。
