【導入事例】Salesforce×奉行クラウドのフル連携で経理DXを実現!複雑な会計処理と月次決算を自動化した基盤刷新の裏側

【導入事例】Salesforce×奉行クラウドのフル連携で経理DXを実現!複雑な会計処理と月次決算を自動化 | Aurant Technologies

【導入事例】Salesforce×奉行クラウドのフル連携で経理DXを実現!複雑な会計処理と月次決算を自動化した基盤刷新の裏側

事業の多角化と成長に伴い、経理部門の業務負荷が限界に達していたD社様。営業部門が活用するSalesforceと会計システムが分断されており、請求処理、入金消込、資金繰り管理、固定資産の計算に至るまで、手作業による「システム間の繋ぎこみ」が常態化していました。今回、Aurant Technologiesの支援のもと、長年利用してきた「勘定奉行」を最新の「奉行クラウド」へ移行。GCPを用いたスクラッチのAPI連携により、Salesforceや各種SaaS(バクラク、クラウドサイン等)とシームレスに繋がる次世代の会計基盤を2025年度に構築しました。経理業務を根底から変革したプロジェクトの全貌について、ご担当者様にお話を伺いました。

取材・構成:Aurant Technologies/2026年1月

本インタビューは、実際の導入事例をもとに構成しています。D社様のご協力により、課題の実態、導入経緯、構築後の効果について詳細をお聞きすることができました。同様の悩みを抱える企業様のご参考になれば幸いです。

「ツールの乱立」と「手作業の限界」。複雑化する経理業務の課題

本日はよろしくお願いします。まずは、今回の会計基盤刷新の背景にあった具体的な課題を教えてください。
D社 ご担当者様

一番の課題は、システム間の分断による手作業の増大と、それに伴う「月次決算リードタイムの長期化」です。弊社では営業部門がSalesforceを利用していますが、経理部門の会計システム(旧・勘定奉行)とは直接連携されていませんでした。そのため、請求の確定や入金消込を手作業で行うのはもちろん、発注時に発生する「前払金」と納品時の「未払金」の相殺処理なども、担当者がExcelとシステムを見比べながら入力していました。

また、取引先の与信調査や反社チェック、SVFを用いた請求書の発行、別システムでの経費精算など、業務ごとにツールが点在していました。さらに、固定資産の減価償却計算や、複数銀行のポータルから明細をダウンロードして行う資金繰り実績の集計など、毎月のルーティンワークが膨大に膨れ上がっていたのです。

Before:導入前の主な課題
Salesforceと会計システムが分断、手作業の繋ぎこみが常態化
ツール乱立与信・反社チェック、SVF、経費精算など業務ごとに点在
月次決算リードタイムの長期化

決め手は「業務に完全にフィットする」GCPを用いたカスタム連携開発

そこで、Aurant Technologiesをパートナーとして選ばれた理由は何だったのでしょうか。
D社 ご担当者様

私たちの目標は単なる「システムのクラウド化」ではなく、全社的な業務フローの自動化でした。Aurant Technologiesさんは、既存の「勘定奉行」から「奉行クラウド」への移行をベースにしつつ、GCP(Cloud Functions)を用いた「Salesforce連携のカスタムアプリ開発」を提案してくれました。市販の連携ツールでは対応しきれない、弊社独自のSalesforceのオブジェクト構成(案件、契約、請求管理)に完全にフィットする仕組みを構築できる点が最大の決め手です。

また、Salesforceを「マスターデータの正」として情報を一元管理する設計も見事でした。取引先を登録するだけで、システムによる与信・反社チェックが自動で走り、その結果を奉行クラウドに自動同期するアーキテクチャを描いてくれたことで、「これなら業務が劇的に変わる」と確信しました。

Salesforce
(マスター正)
GCP
(API連携)
奉行クラウド
債権・債務
バクラク
クラウドサイン等

入金消込、複雑な相殺処理、資金繰りまで。息を呑むほどの自動化効果

2025年度のプロジェクトを経て、無事に本番稼働を迎えられました。実際にどのような効果を実感されていますか?
D社 ご担当者様

効果はあらゆる業務に波及しています。主なものを挙げると以下の通りです。

請求・入金消込の完全自動化

Salesforceで請求を確定すると「債権奉行クラウド」で伝票が起票され、適格請求書(インボイス)のPDFが自動発行されます。さらに入金情報と連携し、入金明細を自動取得。独自の学習機能によって、異なる名義での振込や手数料の差額まで高精度で照合・消込されるようになりました。

前払・未払の相殺と、経費の子会社別自動振り分け

これまで悩みの種だった「前払金と未払金の同時発生」も、システムが自動で相殺処理を実行してくれます。また、バクラク経費で入力されたデータは、BPOチェックを経て、仕訳データ生成時に子会社別へ自動で振り分けられるようになり、人的ミスが根絶されました。

固定資産管理と資金繰り分析の高度化

固定資産台帳の登録から月次の減価償却仕訳、さらには償却資産申告書の生成までが自動化されました。また、銀行APIから取得した実績と、手動入力した計画を比較分析する「資金繰りレポート」がダッシュボードで可視化され、経営状況のリアルタイムな把握が可能になりました。

内部統制やガバナンスの観点ではいかがでしょうか?
D社 ご担当者様

クラウドサインで締結した契約書や、バクラクで処理した領収書、発行した請求書の控えなど、すべての証憑が「バクラク電子帳簿保存」や奉行の「証憑保管オプション」に自動格納されます。タイムスタンプが付与され、電子帳簿保存法の要件を満たした状態で最低5年間安全に保管されるため、監査対応が極めてスムーズになりました。

自動化された業務一覧
業務BeforeAfter
請求・入金消込手作業で照合・入力自動伝票起票・高精度照合・消込
前払・未払相殺Excelで手動計算・入力システムが自動相殺処理
経費精算手動で子会社振分BPOチェック経由で自動振分
固定資産手動計算・申告書作成減価償却・申告書まで自動化
資金繰り銀行ポータルから個別DL・集計銀行API連携でダッシュボード可視化
証憑管理紙・分散保管電子帳簿保存法対応で自動格納

公認会計士の伴走と徹底したデータ検証が、複雑な移行を支えた

多岐にわたるシステム連携とデータ移行でしたが、プロジェクトはスムーズに進みましたか?
D社 ご担当者様

Aurant Technologiesさんの徹底したプロジェクト管理と品質管理のおかげで、無事に本番稼働を迎えられました。過去5年分の契約データや未消込請求データの移行にあたり、数ヶ月間の並行稼働期間を設けて新旧システムでの結果照合を厳密に行ってくれました。

また、開発チームに公認会計士の方が参画してくださった点も非常に大きかったです。単なるシステム開発ではなく、新しい業務フローが会計要件として適正かどうかを担保しながら進めてくれたため、経理部門としても絶大な安心感がありました。

単なるシステム開発ではなく、新しい業務フローが会計要件として適正かどうかを担保しながら進めてくれたため、経理部門としても絶大な安心感がありました。

D社 ご担当者様

今後:「守りの経理」から「攻めのバックオフィス」へ

最後に、今後の展望をお聞かせください。
D社 ご担当者様

今回の基盤刷新により、手作業による「守りの経理業務」の大部分が自動化され、月次決算の早期化という目標を達成できました。今後は、この統合された会計基盤に蓄積される精緻なリアルタイムデータを活用し、経営陣の迅速な意思決定をより高い次元で支援する「攻めのバックオフィス」を体現していきたいと考えています。Aurant Technologiesさんには、今後もシステムの保守運用やさらなる高度化において、良きパートナーとして伴走していただきたいですね。

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※本記事は実際の導入事例をもとに構成しています。企業名は匿名化し、表現を調整している部分があります。