【漫画で分かるDX】第25回:承認は出たのに、Excelがまだ回る。Power AutomateがkintoneとOfficeの間に入る日
『漫画で分かるDX』第25回。—
あとがき ― Power Automate×kintone×Office連携
承認後にExcelやメールで二重運用が残ると、**決裁スピードは上がっても実務は遅いまま**です。 佐藤さんと田中くんによる、分かりやすいIT・AI解説シリーズ。
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承認は出たのに、Excelがまだ回る。Power AutomateがkintoneとOfficeの間に入る日
稟議アプリでは「承認済み」のスタンプが押された。それなのに、田中誠のメールには、同じPDFが別の件名で三通転送されてきている。経理の岸本麻衣が言う。「kintoneは正しい。でも、Excelの版がまだ公式な部署が残っている」
Power Automateの話が出たのは、その翌週だった。クラウドのフローが、承認済みレコードを検知し、Teamsの承認カードを飛ばし、SharePointの決裁フォルダにPDFを置く——理想的な絵は簡単だ。難しいのは、「どの版を公式と呼ぶか」を会議で握ることだと、佐藤修は言った。
登場人物紹介
【本話の登場】田中・佐藤・岸本・黒坂・水野(承認後の二重運用とフロー配管が主題)。
田中 誠(29):業務改善担当。承認済みなのにメール地獄。
佐藤 修(39):シニアDXアーキテクト。トリガー・保管・失敗導線を設計。
岸本 麻衣(41):経理主任。Excel公式文化と締めの現実を抱える。
黒坂 剛(62):競合営業。保守不安を煽る。
水野 澄(27):伴走コンサル。フロー設定と再送UXを整える。
「承認はアプリで終わってるのに、Excelの最終版がどれか探すのに一時間……。誰かが『念のため』で添付したコピーが、正本を殺す」
田中は、ダブルワークという言葉が軽すぎると思った。

岸本が言う。「経理の締めはまだExcelのマクロ頼み。いきなり止めると、月次が止まる」
佐藤が頷く。「フローは橋だ。kintoneの承認済みをトリガーに、命名規則付きでSharePointへ。Teamsは通知と再実行の見える化。Excelは段階的に薄くする」
黒坂が肩をすくめる。「そんな細工、保守が大変ですよ」
「細工じゃない、責任の線引きだ」岸本が言い返した。
水野が説明する。「失敗時は管理者に通知、同じレコードの二重実行はロック。再送は申請者本人にボタンを残す——経理の朝が『消えたか当て』にならないように」
佐藤が言う。「Power Automate×kintone×Officeの本丸は、コネクタの数じゃない。失敗と再送の導線だ」
「昨日の稟議、フォルダに一発で着いてました……。探すメールが減った」
岸本が小声で言う。「Excelの公式部署、来月からはテンプレだけ残して、数式はフロー側に移すリスト、週末までに出して」
田中は、初めて「決裁スピード」が感情ではなくログで語られる会議に居た。
「決裁スピードを上げるのは、承認ボタンだけじゃない」佐藤が言う。「承認のあとに残る『公式の置き場』と『失敗時の戻り道』を一本にすること。Power Automateは、そのための配管」
田中は、転送メールのルールを削除した。少しだけ、受信箱が静かになった。
ここから先は、本文のストーリーとは切り離した解説です。
あとがき ― 仕事に落とすと
あとがき ― Power Automate×kintone×Office連携
承認後にExcelやメールで二重運用が残ると、**決裁スピードは上がっても実務は遅いまま**です。kintoneの承認済みをトリガーに、**SharePoint等の公式保管場所**へ**命名規則付きで自動配置**し、**Teamsで通知と再実行**を見える化します。失敗時の通知・二重実行防止・申請者への再送導線を先に設計します。
ポイント
公式の置き場所を一つに: メール添付の正本争いを減らす。
段階的にExcelを薄くする: いきなり全廃止より、テンプレと責任の移行計画。
運用監視: フロー失敗を週次で見る習慣。
Aurant Technologiesは、フロー設計から定着まで伴走します。